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🎓 大学受験生のTED・TED-Ed超絶ガイド

週1テーマ・1日1本で、長文とリスニングの背景知識をためる

⏱ 読了の目安 約25分大学受験入試テーマ長文リスニング自由英作文12週間
START HERE

まずはこれだけ10分

入試テーマ一覧から、今いちばん苦手なテーマを1つ選び、TED-Ed(約5分)を1本だけ観ます。観る前にタイトルから内容を予想(1分)。日本語字幕で最後まで観て、日本語で1行「どんな話だったか」を書きます。初日はそれだけで合格点です。

テーマを選ぶ →
要約道場:TED・TED-Edで要約力を鍛える書く→採点→書き直し。入試の要約対策にも開く →

受験勉強のどこにTEDが効くのか

この節でわかること:TEDが受験勉強のどこに効くのか。そして、使ってはいけない場面。

入試の英語は、環境・AI・医療・教育・言語といった現代的なテーマを扱う文章が出やすい、と言われます。もちろん出題は試験ごとに違うので断言はできません。ただ、これらの話題を日本語でも英語でも一度耳にしておくと、初見の長文でも「あ、この話か」と落ち着いて読めます。TEDとTED-Edは、その背景知識を音声つきで、短時間に、面白く仕入れられる教材です。

  • 背景知識:テーマごとに、何が問題で、どんな立場の人がいるのかをつかめる
  • 語彙:単語帳の単語が、実際の話の中でどう使われるかに出会える(ただしテーマ語彙は自分で確認する)
  • リスニング:TED-Edの約5分は、まとまった音声に慣れる入門にちょうどいい長さ
  • 論理展開:TEDは主張→根拠→反論→結論の流れが追いやすく、長文の読み方の練習になる
  • 自由英作文:話し手の主張に賛成か反対かを考える習慣が、意見を書く力になる
使ってはいけない場面

過去問や単語帳の予定を削ってTEDを観る。面白くて1日に何本も観てしまう。模試の直前に新しい動画へ手を出す。この3つはNGです。TEDはご褒美でも息抜きでもなく、時間を決めて使う教材です。1日30分を超えたら、その日はもう止めてください。

👍 こうする
  • 1日1本・20〜30分と決め、終わる時刻を先に決めておく
  • 1本を5ステップで使い切る
  • メモした表現はフレーズ帳に1本3つまで
  • 過去問で読んだテーマを、あとから動画で補う
👎 こうしない
  • 面白い動画を次々と観続ける
  • 全部の単語を調べて1本に1時間かける
  • 「TEDを観れば英語力が上がる」と信じて過去問を後回しにする
  • この動画が入試に出る、と期待する
入試との関係は「出やすい」まで

サイトの入試テーマは、原田英語が「出やすい話題」として整理したものです。特定の動画や、特定の大学・年度の出題を予想するものではありません。動画の中身が本番に出ることはあてにせず、テーマと考え方に慣れるために使ってください。

全体像:4つのフェーズで使い分ける

この節でわかること:今の自分の時期に、TEDをどのくらい、どう使うか。時期は目安です(浪人生は月を読み替えてください)。

フェーズ時期の目安TEDの役割1日の使い方
基礎固め期高2後半〜高3の春英語の音とテンポに慣れる。日本語字幕OKTED-Ed1本を5ステップで。約20分
テーマ攻略期高3の春〜夏入試テーマの知識と語彙を集める中心期週1テーマ・1日1本。20〜30分(本記事のメイン)
過去問併用期高3の秋過去問で出会ったテーマを動画で補強する10〜20分。過去問が先、TEDは後。忙しい日はステップ1・2だけ
直前期12月〜本番耳と頭のウォームアップだけ。新しい動画は増やさない10分。得意なテーマの復習のみ

いちばん時間を割いていいのはテーマ攻略期です。ここで知識と語彙の土台を作っておくと、過去問併用期に「読める長文」が増えます。逆に、過去問期に入っているのにTEDを増やすのは本末転倒です。

くわしく:フェーズごとの1日メニュー中級

基礎固め期(約20分)

最初から5ステップ全部をやります。忙しい日は1 予想と2 日本語字幕で観るだけ(約10分)にして、3〜5は次の日に同じ動画でやれば大丈夫です。くわしくは5ステップのくわしい解説へ。字幕は日本語から始めて、少しずつ英語字幕へ。TED-Edは短くてナレーションも聞き取りやすいので、ここで音に慣れます。

基礎固め期の最初の1本(学習法がテーマ)

テーマ攻略期(20〜30分)

週1テーマ方式で、1日1本ずつ、TED-Ed3本+TED1本を回します。詳しくは次の節へ。

過去問併用期(10〜20分)

過去問で「このテーマの知識がなくて読みにくかった」と感じたものだけ、テーマ別ページで動画を1本選びます。観る動画は、過去問の後に決めるのがコツです。

直前期(10分)

詳しくは下の「直前期の使い方」の節で。

1日20〜30分を、過去問・単語帳と両立させる

この節でわかること:他の勉強を削らずに、TEDの時間を作る方法。

場面時間やること
平日(ふつうの日)20〜25分5ステップを全部:予想→日本語字幕で観る→英語字幕で表現を3つメモ→好きな30秒を3回まねる→英語で1〜3文
平日(忙しい日)10分ステップ1・2だけ:予想→日本語字幕で観る。ステップ3〜5は次の日に同じ動画で
休日約30分10分以上のTEDを1本(ステップ3は最初の5分だけ)、または3本の共通点整理+自由英作文1本
模試・過去問の前後0〜10分TEDはお休み、または復習のみ
  • 同じ1本を、朝か通学の10分にステップ1・2(予想→日本語字幕で観る)、夜の10〜15分にステップ3〜5と、1日の中で分けてもOK。まとまった時間が取れない日でも続きます
  • TEDの時間は、単語帳の音読時間の代わりにしてOK。ただし単語帳の確認テストは残す
  • TEDでメモしたチャンク(語のかたまり)は、フレーズ帳に1日3つまで。増やしすぎると復習が回らなくなる
  • 始める前に終わる時刻を決めておく。30分を過ぎたら、途中でも止める
過去問が先、TEDは後

過去問を解いた日は、TEDはお休みするか、ステップ1・2だけで構いません。翌日また1本に戻れば十分です。「今日はTEDを観たから過去問はなし」は順番が逆。優先順位は、過去問 → 単語帳・文法 → TED、と決めておきましょう。

「1テーマ1週間」方式

この節でわかること:15の入試テーマを、週ごとにどう回すか。月曜から日曜までの具体的な流れ。

サイトの入試テーマ一覧は15テーマです。1週間で1テーマに絞り、1日1本ずつ、TED-Ed3本+TED1本を順に使います。同じテーマの話を4本続けて聞くと、同じ語や論点に何度も出会えるのがこの方式の強みです。

テーマ:環境、AI・技術、医療、脳・心理、教育、言語、科学、経済、ジェンダー、文化、哲学、食・農業、都市・防災、アート、生物。

動画本数役割見方
TED-Ed A1本テーマの基本をつかむ5ステップを全部、ていねいに
TED-Ed B1本別の角度・関連する話題5ステップで。ステップ5は英語で3文の要約に
TED-Ed C1本反対意見・課題・応用5ステップで。ステップ5は「賛成か反対か」の意見文に
TED 1本1本論理展開と語彙に慣れる週末に5ステップで。ステップ3は最初の5分だけでOK(全体で約30分)。完璧を求めない
  1. 月曜:TED-Ed A で5ステップ25分

    タイトルとサムネから内容を予想し(1分)、日本語字幕で最後まで観ます(5分)。英語字幕で観て表現を3つメモ(8分)、好きな30秒を練習プレイヤーで聞いて3回まねる(1回目は英語字幕あり、2回目は字幕なし、3回目は気持ちをこめて)(7分)。最後に I think ___ because ___. の形で英語を1〜3文書きます(4分)。

  2. 火曜:TED-Ed B で5ステップ+要約20分

    別の角度の動画を5ステップで。表現メモとまねる練習は短めにして、ステップ5では英語で3文の要約を書きます(5分)。書けなくても、日本語メモに戻れば大丈夫です。

  3. 水曜:TED-Ed C で5ステップ+意見20〜25分

    3本目も5ステップで。観たあと「この考えに賛成? 反対? 条件付き?」を日本語でメモし、ステップ5で I think ___ because ___. の形の意見文にします。

  4. 木曜:まとめと自由英作文20〜25分

    今週の3本の共通点を日本語で整理(5分)。テーマに関する問いに、60〜80語で答えを書きます(15〜20分)。

  5. 金曜:いちばん気に入った1本をもう一度20分

    今週の3本から1本を選び、英語字幕で観直して、30秒のまねをもう一度。そのあとテーマ語彙カードで、そのテーマの語を5分ながめます。

  6. 土曜:TED(長い動画)を5ステップで約30分

    時間のある週末に、同じテーマの10分以上のTEDを1本。予想してから日本語字幕で通して観て、英語字幕は最初の5分だけ。表現を3つメモし、その5分から30秒を選んでまね、主張と根拠を英語で1〜3文にまとめます。

  7. 日曜:復習と過去問15〜20分

    フレーズ帳の今週分を見返してテスト(10分)。あとは、そのテーマに近い過去問の長文が手元にあれば1題。なければ休みです。

週メニューの見本:環境・教育・経済のテーマ

TED✓ 視聴済20:04

学校は、創造性を殺しているのか?

Do schools kill creativity? | Sir Ken Robinson
笑って、そして少しドキッとする
▶ 2,501万回🇯🇵 日本語字幕★★☆ ふつう長編万バズ

上のカードは、環境(太陽光発電)、教育(学校と創造性)、経済(貧困)の週に使いやすい話題の例です。動画の細部は、観て確かめてください。他のテーマの動画は、各テーマのページから選べます。

1週間で終わらなくても、次に進む

遅れた分を取り戻そうとしないでください。「今週は3本目まで」で切り上げて、次の週へ進みます。全部こなすことより、テーマを止めずに回し続けることのほうが大切です。

12週間プログラムと、8週間の圧縮版

この節でわかること:15テーマを12週間で回す表。時間がない人向けの8週間版も。

週テーマやることひとこと
1教育TED-Ed3+TED1身近で入りやすい。日本語字幕から始めてOK
2言語TED-Ed3+TED1英語そのものの話。語彙が身につきやすい
3脳・心理TED-Ed3+TED1抽象語(cognitive など)に慣れる
4環境TED-Ed3+TED1出やすい分野。エネルギーと気候の語を集める
5AI・技術TED-Ed3+TED1賛否が分かれやすく、意見を書く練習に向く
6医療TED-Ed3+TED1専門語は最小限。医療系志望は深掘りも
7経済TED-Ed3+TED1格差・働き方。データを読む語に注目
8科学・宇宙TED-Ed3+TED1理系の人には得意分野。わかりやすい説明の型を答案に取り入れる
9ジェンダー/文化各テーマ TED-Ed2前半・後半で分ける。TEDは1本を共通で
10哲学/食・農業各テーマ TED-Ed2哲学は抽象度が高い。短い動画から
11都市・防災/生物各テーマ TED-Ed2自然災害・インフラ・生態系の語を集める
12アート+総復習アート TED-Ed2+フレーズ帳の総点検全週の振り返りとテスト
くわしく:8週間の圧縮版(時間がない人向け)中級

秋から始める人、浪人で過去問の比重が大きい人向けです。出やすいテーマに絞って回します。残りのテーマは、過去問や模試で出会ったときに、入試テーマ一覧から補います。

週テーマ動画の目安
1教育TED-Ed2+TED1
2言語+脳・心理各TED-Ed2(TEDは1本)
3環境TED-Ed2+TED1
4AI・技術TED-Ed2+TED1
5医療TED-Ed2+TED1
6経済+ジェンダー各TED-Ed2(TEDは1本)
7科学+哲学各TED-Ed2(軽く)
8総復習フレーズ帳の点検と、自由英作文を3本

圧縮版でも、1日1本・上限30分は変わりません。動画の本数を減らしてでも、ステップ3(英語字幕で表現をメモ)を削らないことを優先してください。

12週間のあいだに入試予想ページも併せて眺めると、どのテーマから始めるかの参考になります。

実況:TED-Ed1本を5ステップで使い倒す(流れメモつき30分)

この節でわかること:その週の1本目を、時計つきでどう進めるか。ここでは「バイリンガルの脳」をテーマにした約5分のTED-Edを使います(言語・脳のテーマ)。

実況に使う動画(約5分)

先に断っておくと

以下のメモや英文は、練習の型の見本です。動画の内容そのものではありません。あなたは、自分の耳で聞いたことを、自分の言葉でメモしてください。

  1. 0:00 ステップ1:予想する1分

    タイトルから「二言語を使うと脳はどうなる?」と予想し、日本語で答えを1行。キーワード候補は bilingual、brain、attention あたり、と考えておきます。

  2. 1:00 ステップ2:日本語字幕で観る6分

    日本語字幕がある場合はそれで、なければ英語字幕で最後まで。止めません。わからなくても進みます。観たら日本語で1行「どんな話だったか」を書きます。

  3. 7:00 余裕があれば:話の流れを4コマでメモ3分

    ステップではないおまけです。話の流れを4コマに分けて、一言ずつ日本語でメモ。型は「問い→誰が調べたか→わかったこと→まとめ」です。要約と長文の練習になります。

  4. 10:00 ステップ3:英語字幕で観て、表現を3つメモ8分

    英語字幕で観て、「この文、自分でも使えそう」と思う表現を3つ選び、フレーズ帳へ。意味は自分で辞書で確認します。

  5. 18:00 ステップ4:好きな30秒を声に出してまねる7分

    好きな30秒を練習プレイヤーでくり返し聞きます(0.75倍→等速)。そのあと3回まねます。1回目は英語字幕あり、2回目は字幕なし、3回目は気持ちをこめて。

  6. 25:00 ステップ5:英語で1〜3文書く5分

    I think ___ because ___. の形で、自分の意見を1〜3文。声に出して読んで、終了です。

最後の1文は、たとえば次の型です。

意見1文の型(一般的な表現)

I think learning another language is useful because it broadens our view of the world.
別の言語を学ぶことは、世界の見方を広げるので役に立つと思います。
This idea makes me want to start learning English earlier.
この考えを聞いて、英語をもっと早く学び始めたくなりました。

流れメモまで入れて30分かけるのは、その週の1本目だけで十分です。2本目・3本目は、5ステップの順番はそのままに、表現メモやまねる練習を短めにして約20分で回します。毎回30分を目指すと、続けるのが苦しくなります。

入試リスニング対策:TED-Edを「まとまった音声」の入門に

この節でわかること:TED-Edをリスニング対策の導入としてどう使うか。シャドーイングとディクテーションの受験生版。

入試のリスニングは、試験ごとに話速・回数・問題形式が違います。TEDは入試の音声そのものではありません。位置づけは、「長めの音声を聞く体力をつけるトレーニング」です。TED-Edの約5分は、その入門に合います。過去問の音声が主役、TED-Edは慣らし運転と考えてください。

  1. 字幕を少しずつ外す1週間目

    日本語字幕→英語字幕を見ながら聞く、の順で。最初から字幕なしに挑まないこと。字幕の使い分けはこちらを参照。

  2. 30〜60秒の区間で聞く1日5分

    全部を聞き取ろうとせず、30〜60秒の区間で。1回目は大意、2回目は数字・固有名詞、3回目は接続の語(but、so、because)に注目します。

  3. ディクテーション(受験生版)1日3分

    1〜2文だけ書き取ります。全文を完璧にする必要はありません。聞き取れなかった所に印をつけ、なぜ聞こえなかったかを分類します:知らない語/音のつながり/速さ。

  4. シャドーイング(受験生版)1日5分

    シャドーイングは、小声でなぞる→字幕なしで追う、まででOK。録音して聞き比べるのは、余裕がある週だけ。

  5. 過去問の音声へ移る週1

    動画で慣れたら、過去問の音声で同じ聞き方を試します。慣れの効果は、過去問で確かめてください。

ディクテーションは、短く・正確に

ディクテーションは、時間がかかる練習です。1回3分・1〜2文と決め、聞き取れない所は3回聞いたらあきらめて字幕を見ます。「悔しいから10回聞く」は、時間を溶かす代表例です。

リスニングの配点や有無は、志望校によってさまざまです。リスニングが試験にない人は、この節を音読・シャドーイングの練習として読み替えてください(英語のリズムに慣れると、英文を速く読む助けにもなります)。

長文対策:話の流れをメモして論理展開をつかむ

この節でわかること:TEDの構成を、長文の読み方に転用する方法。抽象度の高い話への慣れ方。

5ステップに加えて、余裕があれば話の流れを3〜5コマでメモしてみてください(要約・長文の練習になります)。受験生はここに、入試長文でよく使われる主張→根拠→反論→結論の型を重ねます。

コマ問い注目する合図(一般的な表現)
主張この話は何を言いたい?I believe / The point is / It is often said that
根拠なぜそう言える?because / for example / research shows
反論反対意見は何?However / Some people argue / On the other hand
結論最後に何を言った?Therefore / In short / That is why
Q. 話の途中で However が出てきたとき、流れメモのどのコマに書くのが自然?
However は、それまでの流れと逆の内容を導く合図です。主張のあとに出れば、反論や注意点の始まりであることが多いので、メモでは『反論・転換』のコマに書きます。
  1. TED-Edで型を練習5分×3本

    まず短い動画で、主張・根拠・結論の3つだけ探します。反論のない動画も多いので、なければ『なし』と書けばOKです。

  2. TEDで反論を探す1本15分

    TEDは、話し手が『こう思う人もいるが〜』と言う場面が出やすい形式です。英語字幕で観て、4コマのメモを書きます。

  3. 過去問の長文に持ち込む週1題

    同じ4コマを、長文の段落ごとに書き出します。4コマに書ける段落は、理解できている段落です。

抽象度の高い話への慣れ:思考・哲学・言語(推奨は上から順)

TED-Ed✓ 視聴済4:30

批判的思考力を高める5つのコツ

5 tips to improve your critical thinking - Samantha Agoos
「なんとなく」を卒業する思考のワザ
▶ 1,195万回🇯🇵 日本語字幕★☆☆ やさしいサクッと万バズ
くわしく:抽象度の高い話に慣れる3つのコツ上級
  1. 具体例を先につかむ:抽象的な主張がわからなくても、『例えば』の後ろは読める。そこから逆に主張を推測する
  2. 同じ言葉の言い換えを探す:話し手は、難しい語を別の語で言い直すことが多い。言い換えペアをフレーズ帳に書く
  3. 日本語で1文にまとめる:わからない部分は残してよい。1文に落とせたら、そこまでで合格

哲学・倫理のテーマは、TED-Edの短い動画から始めるのが安全です。いきなりTEDの長い講演に入ると、挫折の原因になります。

自由英作文・小論文:賛成・反対・条件付きの型

この節でわかること:意見を書くための3つの型と、フレーズ帳の作り方。

自由英作文(意見論述)は、内容と同じくらい型と語数管理が大切です。TEDを観たら、毎回『賛成/反対/条件付き』のどれで書くかを決めてください。迷ったら、条件付き賛成が書きやすい型です。

型使いどころ骨組み(60〜80語)
賛成自分が強く支持できる意見→理由1→理由2→まとめ
反対デメリットが大きいと思う意見→理由1→理由2→まとめ
条件付き賛成どちらとも言えない基本賛成→ただし条件→理由→まとめ

意見を書く定番の型(一般的な表現)

I agree with the idea, as long as it is used carefully.
注意して使うなら、その考えに賛成です。
First, ... Second, ...
第一に…、第二に…
However, we should also think about ...
しかし、…についても考えるべきです。
For this reason, I believe that ...
この理由から、…だと考えます。
It may be true that ..., but ...
…は本当かもしれないが、しかし…

例として、自分で作った小さな答案の型を示します(動画とは無関係)。テーマ『学校で英語を早く始めるべきか』:
I agree that schools should start teaching English earlier, as long as lessons stay fun. First, young children can get used to English sounds more easily. Second, early contact with another language may make students more curious about other cultures. However, if lessons become too difficult, children may lose interest. Therefore, schools should focus on games and stories, not tests.

この答案は、条件付き賛成の骨組みそのものです。主張の直後に『as long as』で条件をつけ、反論(However)を受け止めて、最後にまとめる。may のように断定を避ける言い方を使うと、根拠の強さに合わせた書き方ができます。

くわしく:フレーズ帳の作り方(ルール5つ)中級

フレーズ帳には、動画でメモした語をそのまま貯めるのではなく、自分が使えそうな型に直して書きます。

  1. 1日3つまで。多く貯めるより、復習できる量に
  2. 日本語の意味+自分の例文1つをセットで書く
  3. 型に分ける:賛成/反対/条件/例示/まとめ、のタグをつける
  4. その週の最後にテスト:日本語を見て、英語が出るか
  5. 動画のセリフの丸写しはしない。自分の言葉で言い換えた形で残す

貯まったフレーズは、自由英作文の練習のたびに1〜2個、実際に使ってみます。一度でも自分で使ったフレーズほど、本番でも自然に出てきます。

プレゼン視点:面接・小論文の構成力へ

総合型・推薦の面接や小論文を考えている人は、TEDを話し方の教科書としても観てください。プレゼンの分析の観点(Hook・Big Idea・Structure・Evidence・Ending)のうち、受験生は次の3つだけで十分です。

  • Big Idea:この話を1文で言うと?(要約力と、主張を1文で言う力)
  • Structure:問題→解決、の順番(小論文の構成にそのまま使える)
  • Ending:最後に何を言ったか(結論の書き方の見本)

直前期の使い方:やめるもの、残すもの

この節でわかること:12月〜本番のあいだに、TEDをどう縮めるか。

👍 残すもの
  • 1日10分、すでに観た動画のシャドーイングだけ
  • フレーズ帳の見返し(増やさない)
  • 自分の得意テーマの流れメモの見返し
  • 本番と同じ時間帯のリスニングの慣らし
👎 やめるもの
  • 新しい動画を探す
  • TEDの長い講演を最初から最後まで観る
  • 1本に30分以上かける
  • 睡眠時間を削って観る
時期TEDの使い方
本番の2か月前週1テーマから、週1〜2本の復習に減らす
本番の1か月前新規はなし。既習動画のシャドーイング10分だけ
本番の1週間前フレーズ帳の見返しのみ。動画は観なくてもよい
前日英語はゆるく。TEDを観るなら好きな1本を軽く(無理なら休む)
直前期に不安になったら

『もっとTEDを観なきゃ』と感じたときは、代わりに過去問の見直しに時間を使ってください。直前期にTEDで伸びる力より、過去問の見直しで守れる点数のほうが確実です。

つまずきQ&A

TEDに時間を使うと、成績が落ちませんか?
1日の上限を30分、優先順位を過去問→単語帳・文法→TEDと決めておけば、ほかの勉強を圧迫する心配はまずありません。過去問を解く日はTEDを休むか、ステップ1・2だけにして構いません。
字幕なしでは、まったく聞き取れません。
ふつうのことです。まず日本語字幕から始めてください。TED-Edのほうが聞き取りやすいことが多いので、まず5分の動画から。字幕なしは、英語字幕で慣れてから少しずつ試します。
日本語字幕で観るのは、ズルではありませんか?
ズルではありません。日本語字幕は意味の土台を作る工程です。ただし1本につき日本語字幕は1回だけ。同じ動画に何度も日本語字幕を使い続けないようにします。
単語帳との両立は、どうすればいいですか?
TEDでは、単語帳にない語を無理に覚えません。メモするチャンクは1日3つまでにして、単語帳の確認テストは必ず残します。単語帳の単語が動画で出てきたら『会えた』と喜ぶくらいで十分です。
理系で、自由英作文は出ません。
そのぶん、長文とリスニングに集中してください。科学・医療・環境・生物のテーマから優先して回すと、理系向けの語彙に慣れられます。書く練習は、要約(3文)までで構いません。
志望校にリスニングがありません。
リスニング対策は後回しでOKです。その代わり、字幕ありでの音読・シャドーイングを、読解のリズム作りとして使ってください。
動画で観た内容が、本番に出ることはありますか?
動画そのものが出るとは言えませんし、期待もしないでください。ただし、同じテーマの背景知識があると、初めて読む長文でも読みやすくなることは十分にあります。
週の途中でサボってしまいました。
遅れた分は取り戻さず、次の日から再開します。週ごとに『3本のうち2本』でも十分です。止めずに続けることが、いちばん大事です。

志望別ひとこと

  • 文系:教育・言語・経済・ジェンダー・文化・哲学の週を厚めに。自由英作文の練習量を増やす
  • 理系:科学・環境・AI・医療・生物を優先。説明の型(原因→結果)に注目して長文速度を上げる
  • 医療系:医療・脳・生物の週を深掘り。専門語は多くなりすぎないよう、1日3語の上限を守る
  • 英語重視(外国語系・国際系):TEDの比重を高めてOK(ただし1日30分まで。本数を増やすより、1本を深く使う)。ディスカッションのつもりで、毎週1本は英語で意見を言う練習を

医療テーマの入り口(医療系志望・全員向け)

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テーマ別の動画は入試テーマ一覧、どのテーマが出やすいかの見取り図は入試予想、入試での使い方の全体像は入試での使い方へ。動画を選ぶときは、受験生向けランキングと入試向けランキングが便利です。シャドーイングとディクテーションの手順書も、併せてどうぞ。

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