TED-Ed✓ 視聴済4:17✍️ ディクテーション:1〜2文を書き取って、聞こえない原因を知る
書き取るのは1〜2文だけ。間違いを3つに分ければ、次にやることが決まる
30秒でわかる
- できるようになること
- 英語を聞いて、そのまま紙に書き取る練習です。「聞こえたつもり」の穴が見え、なぜ聞こえないのかが分かります。
- 入試ではここに効く
- 共通テストのリスニングのように、聞き逃すと取り返しにくい試験への備えになります。数字や言い換えの聞き取りも鍛えられます。
- こんな人に
- なんとなく分かった気はするのに、点数が伸びない人に。
今日やること10分
TED-Ed✓ 視聴済4:17「自信をつける3つのコツ」という分かりやすい構成で、話の流れを追いやすく、書き取る区間を選びやすい TED-Ed です。
▶ この動画でミッションやってみた例:原田英語のディクテーション・ノート
たった9語の1文でも、書き取ると4語が抜けることがあります。原田英語が作ったオリジナルの英文で、答え合わせと印のつけ方を見せます。下の表は、よくある3つの間違い方です。
書き取った1文(オリジナルの例文)
| 自分の書き取り | 間違いの所 | 印 | 理由 |
|---|---|---|---|
| I'm going to ask ___ about it after lunch. | him が空白 | 変 | him の h が弱まり「イム」のように聞こえた(弱く言う語) |
| I'm going to ask him ___ after lunch. | about it が空白 | 変 | about it がつながり、t がラ行っぽく「アバウリッ」に聞こえた |
| I'm going to ask him about it after launch. | lunch を launch と書いた | 知(または聞) | 単語の区別。意味から判断できたかどうかで分ける |
この日の記録は、ノートに1行だけ書きます。
| 日付 | 動画・区間 | 正解率 | 内訳 | 次にやること |
|---|---|---|---|---|
| 10/1 | 上の1文(3つの間違いを全部した場合) | 9語中5語(約5割) | 聞0・知1・変3 | つながる音の型を確認して、この1文を3回まねる |
2日後:間違えた所だけを穴埋めにして再挑戦
I'm going to ask ( ① ) ( ② ) ( ③ ) after ( ④ ).
答え:① him ② about ③ it ④ lunch。2回目で全部埋まったら、この1文は卒業です。
最初は正解率が半分くらいでも珍しくありません。大切なのは「聞・知・変」の数です。1週間分を数えると、自分が何に時間を使うべきかが見えます。
よくあるつまずき
何回聞いても同じ所が聞き取れない
書いている間に、意味が分からなくなる
スペルを間違えたら、点数から引くべき?
毎日やらないと意味がない?
疲れて続かない
もっとくわしく
気になる所だけ開けばOK。
なぜディクテーションが効くのか初級
英語を聞き流していると、「なんとなく分かった」気がします。でも書き取ってみると、聞こえたつもりだった所が空白になることがよくあります。ディクテーションは、この「聞き取れていない所」を目に見える形にする練習です。
もう1つの良さは、原因を分けられること。速さの問題なのか、単語を知らないのか、音が変わっていたのか。分けて考えると、次に何をすればいいかが決まります。
ディクテーションは疲れます。全部書き取ろうとすると続きません。1〜2文、1日3セットまでにしよう。
サイトの基本のやり方「ミッション(5ステップ)」でいうと、③英語字幕で観る前に5分だけ足すのがちょうどいい使い方です。書き取ってから英語字幕を出せば、それがそのまま答え合わせになります。ミッションは入試コース30日からできます。
1セットの全手順(7つ)初級
- 1〜2文を選ぶ1分
日本語字幕で一度観て意味が分かっている動画から、5〜15秒の短い区間を選びます。文の切れ目でA-Bループに。
- 0.75倍で聞く(最大5回)2分
字幕なしで、0.75倍で聞きます。聞く回数は最大5回と先に決めておこう。それ以上聞いても、聞こえないことが多いです。
- 聞こえた通りに書く3分
聞こえた語を書き、聞こえなかった所は「___」で空けます。推測で埋めないのがコツ。音をカタカナでメモするのもOK(例:ピッキラップ)。
- 等速で1回聞き直す1分
書いたものを見ながら等速で聞き、書いた語と音が合っているか確かめます。
- 英語字幕で答え合わせ2分
自分で開いた英語字幕(またはTED公式サイトのトランスクリプト)と照らし合わせ、赤ペンで直します。
- 原因を分けて印をつける3分
間違えた所に「聞」「知」「変」の印。最大5か所で十分です。
- 声に出して3回2分
答えを見ながら、その1〜2文を3回声に出して、音と文字を結びつけます。ここまでで1セット。
採点と「聞・知・変」の分け方中級
採点は正しく書けた語数÷全体の語数で正解率を出します。点数より、間違いの分類が大事です。
| 印 | 分類 | 見分け方 | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| 聞 | 聞き取れなかった | 答えを見ると知っている簡単な語なのに、音として分からなかった。速さや集中の問題 | 0.75倍→1.0倍→1.25倍の練習。速さに慣れる練習 |
| 知 | 知らなかった | 単語・表現そのものを知らなかった、または意味を違って覚えていた | 表現メモに最大3つ。意味と音をセットで覚える。単語・表現メモ |
| 変 | 音が変わっていた | 知っている語なのに、つながる・消える・弱まるで別の音に聞こえた | 音の変化の型を確認し、その1文をまねる。速さに慣れる練習の音の変化 |
1週間の間違いを数えて、「聞」が多ければ速さ、「知」が多ければ単語、「変」が多ければ音の変化に、練習時間を多めに回そう。
穴埋めで再挑戦する中級
毎回まるごと書き取るのは大変です。自分が間違えた所だけを空欄にした穴埋めを作り、次の3段階で難しくしていきます。
| レベル | 空欄にする語 | ねらい |
|---|---|---|
| 1 | 内容語(名詞・動詞・形容詞)だけ | 意味の中心を聞き取る。最初はここから |
| 2 | 機能語(to・of・a・the・and など)だけ | 弱く短く言われる語を聞き取る。難しい |
| 3 | 間違いを含む文をまるごと書き取り | 最終確認。1〜2日あけて挑戦 |
穴埋めは自分のノートに、自分の手で作ります。TED や TED-Ed のトランスクリプトをそのまま貼って共有・公開するのはやめよう(このサイトも字幕を載せていません)。自分の勉強用のメモにとどめます。
同じ区間を、その日と2日後の2回書き取ると記憶に残りやすいです。2回目の正解率が上がっていたら卒業。
答え合わせのスクリプトの探し方・見方中級
このサイトは字幕やスクリプトを載せていません。答え合わせは、各自が公式の機能を使います。
- YouTube の英語字幕(字幕ボタンで切り替え。動画によっては説明欄の近くに「文字起こしを表示」があることも)
- TED公式サイトの動画ページにあるトランスクリプト機能(TED のスピーチの場合)
見るのは書き取りが終わってから。先に見ると、練習の意味がなくなります。字幕を少しずつ外していく考え方は字幕の使い方の記事へ。
- 聞こえなかった所は、どんな語だったか(聞・知・変の分類)
- どこで区切られているか(息つぎ・意味のかたまり)
- 知らない語・表現はないか(表現メモへ、最大3つ)
- 話し言葉らしい言い方(つなぎの言葉、くだけた言い方)がないか
共通テストなど入試リスニングへの生かし方中級
特定の大学・年度の問題を予想したり、TED の動画が出ると言ったりはできません。ここでは一般的に役立つ考え方を紹介します。最新の試験形式は、必ず公式の発表で確かめてください。
共通テストのリスニングには、音声が1回しか流れない問題もあります。聞き逃すと取り返しにくいので、自分が聞き逃しやすい所の傾向を、ディクテーションで先に知っておくと備えになります。
| 入試リスニングの場面 | ディクテーションで鍛えること |
|---|---|
| 数字・人名・時刻の聞き取り | thirteen と thirty、fifteen と fifty のような数字を聞き分ける。入試頻出語は入試単語のページも活用 |
| 設問を先に読んでから聞く | 設問の語が、音声でどう言い換えられているかを書き取りで確かめる |
| まとまった音声の要点をつかむ | TED-Ed(約5分)で、1〜2文の書き取りと、話の流れを3コマでメモする練習を組み合わせる |
| 1回しか聞けない緊張感 | 聞く回数を2〜3回に制限して練習する |
過去問や問題集のリスニングも、付属の音声とスクリプトで同じ方法(1〜2文の書き取り+聞・知・変)で復習できます。TED や TED-Ed は、まとまった音声や今どきのテーマに慣れる補助教材として、過去問と一緒に使うのがおすすめ。くわしくは入試・資格への生かし方へ。
音の変化ノートと、1週間の計画中級
「変」の間違いは、音の変化ノートにまとめると、次に同じ型に出会った時に聞き取れるようになります。1つにつき次の3つを書きます。
- 聞こえた音(カタカナ):例)アバウリッ
- 実際の英語:例)about it
- 変化の型:例)つながる+t がラ行っぽくなる
1週間で10個ほどたまったら、日曜日に声に出して読みます。自分が聞き取れなかった型だけのノートなので、市販の一覧より自分に効きます。
| 曜日 | 内容(1日10分。できる日だけでOK) |
|---|---|
| 月 | TED-Ed A の区間1:1〜2文ディクテーション+聞・知・変 |
| 火 | 同じ区間を、内容語だけ穴埋めにして再挑戦 |
| 水 | 区間2:新しい1〜2文でディクテーション |
| 木 | 月〜水の「変」を音の変化ノートに整理して、声に出す |
| 金 | 区間1と区間2を、機能語の穴埋めで挑戦 |
| 土 | 全体を等速で通して聞き、意味が取れるか確認。そのままシャドーイングへ |
| 日 | 1週間の記録を見て、聞・知・変のどれが多いか確認。来週の課題を決める |
おすすめ動画と、TED(長めの講演)で使うとき上級
1〜2文の書き取りにおすすめの TED-Ed
TED-Ed✓ 視聴済5:09
TED-Ed✓ 視聴済4:52もし水を飲まなかったら、体に何が起きる?
TED-Ed✓ 視聴済4:35もし眠らなかったら、あなたの体はどうなる?
- 効率よく勉強する3つのコツ…「3つのコツ」の形なので構成が追いやすく、区間を選びやすい。
- 水を飲まなかったら/眠らなかったら…「もし〜だったら」という仮定の文が出てきやすく、文法の復習にもなる。
短めでとっかかりやすい1本
TED-Ed✓ 視聴済4:29本番で失敗するのはなぜ? プレッシャーのしくみ
プレッシャーの話は約4分と短く、通して観てから書き取りに移りやすいです。ほかはランキングや動画一覧から TED-Ed を選ぼう。
TED(10〜20分)で使うとき
TED の講演は TED-Ed より話し方が自然で、聞き取りが難しくなります。全部書き取る必要はなく、1回で1〜2文で十分です。
- 話し始めか、まとめの区間を選ぶ(笑いや拍手が入る所は避ける)。
- 書き取る前に、その区間の意味を日本語字幕と英語字幕で分かっておく。
- 聞く回数は TED-Ed より多めの最大7回まで。それでも無理ならスクリプトを見て「知・変」を分析。
- 同じ話し手の別の区間でも試し、その人の話し方のくせに慣れる。