TED-Ed✓ 視聴済5:09💬 日本語字幕はズルじゃない:字幕を4段階で外す
日本語字幕→英語字幕→確認だけ字幕→字幕なし。1段ずつ外して聞ける耳をつくる
30秒でわかる
- できるようになること
- 字幕を「全部見る」か「見ない」かで迷わず、日本語字幕→英語字幕→確認だけ字幕→字幕なしと、1本の中で少しずつ外していけるようになる。ミッション(5ステップ)の②日本語字幕で観る・③英語字幕で観る、を深くする記事。
- 入試ではここに効く
- 字幕を外して聞く練習は、字幕のない共通テストなどのリスニングに直結する。先に内容をつかんでから英語を聞く習慣は、長文を読むときの予想する力にもなる。
- こんな人に
- 日本語字幕で観ていいのか迷っている人、英語字幕を消すと急に聞こえなくなる人に。
今日やること15分
TED-Ed✓ 視聴済5:09約5分のTED-Edで、日本語字幕も付いている(TED公式サイト基準)。テーマが勉強法なので、日本語字幕で内容がつかみやすい。
▶ この動画でミッションやってみた例:1日1本・3日間で、確認字幕が5回→1回に
約5分のTED-Edを1日1本、3日続けた記録の例です。毎日同じ順番で観ました。日本語字幕1回→英語字幕→好きな30秒だけ字幕なし。変わったのは、30秒の間に字幕を確かめた回数です。
| 日 | 字幕 | やったこと | そのときのメモ |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 日本語字幕1回→英語字幕→30秒は字幕なし | 予想1分→日本語字幕で止めずに通す→英語字幕で表現を3つメモ→30秒を字幕なしで聞き、分からない所だけ確認 | 「確認字幕を5回見た。流れが分かっていたので、英語字幕は読みやすい」 |
| 2日目 | 同じ順番(別の1本) | 同じ流れ。30秒の確認字幕は「2回まで」と先に決めて聞く | 「2回で足りた。聞こえなかったのは、音がつながる所だった」 |
| 3日目 | 同じ順番(別の1本) | 30秒は字幕なしで先に3回聞く→1回だけ字幕で確認→もう一度字幕なし→英語で2文書く | 「確認は1回で済んだ。最後は字幕なしで追えた」 |
- 日本語字幕は1本につき1回だけ
- 英語字幕では先読みしないで、音に合わせる
- 30秒は字幕なしを先にやり、確認は回数を決めて
- 聞こえなかった所に印をつけておいた
- 気に入った動画を日本語字幕で3回観た
- 英語字幕を読むだけで、音を聞いていなかった
- いきなり字幕なしで20分のTEDに挑んで、何も分からず閉じた
- 聞こえなかった所を字幕で見て、それで終わりにした
自転車の補助輪は、ずっと付けていたら乗れるようになりません。でも、最初から外すと怖くて乗れない人も多い。だから付けて→慣れて→外す。この順番を、はじめから決めておくのが大切です。
よくあるつまずき
日本語字幕を出したら、英語の勉強にならない気がする。
英語字幕だと分かるのに、消すと急に何も聞こえない。
気づくと何本も日本語字幕だけで観てしまう。
自動生成の字幕は使っていい?
観たい動画に日本語字幕がない。
英語字幕のとき、知らない単語は全部調べるべき?
もっとくわしく
気になる所だけ開けばOK。
4つの段階と、次に進むサイン初級
「日本語字幕を出したら勉強にならない」「英語字幕がないと何も聞き取れない」。どちらもよく聞く悩みですが、答えは「どちらか」ではありません。字幕を段階的に外していく、が答えです。
| 段階 | 字幕 | ねらい | 1本あたりの目安 | 次へ進むサイン |
|---|---|---|---|---|
| ① | 日本語字幕 | 話の意味と流れをつかむ(意味の土台) | 1回だけ | 話を日本語で3行にまとめられる |
| ② | 英語字幕を見ながら聞く | 音と文字をつなぐ。使える表現を3つメモ | 1〜2回 | 字幕を見ずに聞ける文が増えてきた |
| ③ | 英語字幕を隠す(確認だけ字幕) | 耳だけで追い、分からない所だけ確認 | 区間ごとに2〜3回 | 確認字幕を見る回数が減ってきた |
| ④ | 字幕なし | 字幕に頼らず聞いて、話す | 何度でも | 字幕なしで大まかな話が追える |
日本語字幕は1本につき1回だけ。2回、3回と観ると居心地がよすぎて、次の段へ上がる気がなくなります。1回観たら、すぐに英語字幕へ。
④まで来た目安は、字幕なしで通して観て話の流れを日本語で3行に言えること、そして30〜60秒の区間で聞き取れない所が数か所に収まることです。人によって違うので、焦らなくて大丈夫です。④は卒業ではなく、ここから要約や意見を英語で言う練習が始まります。
なぜ、日本語字幕から始めていいのか初級
英語を聞くとき、頭は2つの作業を同時にしています。「耳から入った音を、知っている単語に当てはめる」作業と、「話の流れから次の内容を予想する」作業です。音を単語に当てはめるのが苦手なうちは、予想まで手が回らず、全体像が見えないまま音だけが流れていきます。
そこで、先に日本語字幕で全体像を入れておきます。すると2回目には「このへんで例が出るはず」「ここは結論の前の言いかえだな」と予想が立ち、耳を使う余裕が生まれます。新しい発明ではなく、「内容を知っていると聞き取りやすくなる」というリスニングの一般的な考え方を、1本ずつに当てはめただけです。
もう1つの理由は楽しさです。最初に「面白い」と感じた動画は、同じ動画を何回も観る気力がわきます。反対に、最初から字幕なしで内容がまったく分からないまま20分が過ぎると、そっと閉じて習慣が途切れてしまいます。続くことが一番の近道です。
- 日本語字幕で意味をつかんだら、2回目から英語字幕へ
- 1本ごとに日本語字幕は1回だけと決める
- 分からなかった所に印(メモ)を残す
- 1本の中で、少しずつ字幕を外す
- 毎回ずっと日本語字幕のまま観続ける
- 最初から字幕なしで挑み、何も分からず挫折する
- 字幕を追うだけで、音を聞いていない
- 英語字幕を読んで、聞けた気になる
4つの段階を、1つずつ具体的に初級
①日本語字幕で楽しむ
最初から最後まで止めずに観ます。分からない所があっても戻らない。目的は「面白かった」と「話の流れをつかむ」ことです。観終わったら、話を3〜5コマに分けて日本語で一言ずつメモします。
②英語字幕を見ながら聞く
英語字幕をオンにして、耳で聞きながら文字を目で追います。大事なのは字幕を先読みしないこと。音のスピードに目を合わせます。使える表現を3つ見つけて、フレーズ帳にメモ。字幕を見ながら声に出して読む(字幕音読)のもOKです。
③英語字幕を隠す(確認だけ字幕)
ここが一番の山場です。30〜60秒の区間を選び、字幕をオフにして聞きます。聞き取れなかった所だけ字幕をオンにして確かめ、もう一度オフにして聞き直す。この「聞く→確かめる→聞き直す」のくり返しが耳を育てます。速度は0.75倍から始めて、慣れたら等速に。練習プレイヤーの区間くり返しを使うと楽です。
④字幕なしで聞く・話す
字幕なしで通して観て、大まかな話を追えるか確かめます。区間を選んでシャドーイングやディクテーションに進むのもこの段階。最後に、ミッションの⑤として、感想や意見を英語で1〜3文書きます。
日本語字幕を使うときの3つの作法
- 先に予想してから観る:字幕をオンにする前に、タイトルから1分だけ内容を予想する。受け身で眺めるより、答え合わせのつもりで観るほうが頭に残ります。
- 字幕を追いかけず、映像も見る:字幕を読むだけで精いっぱいにならないよう、話し手の表情やアニメーションも見る。映像からも、意味のヒントがたくさん入ってきます。
- 観終わったら、英語を1つだけ思い出す:「あの場面で何て言っていたかな?」と、印象に残った英語を1つ思い出してみる。思い出せなくてもかまいません。この一瞬が、英語字幕の段への橋渡しになります。
日本語字幕で観て「分かった気」になり、そのまま次の動画へ行ってしまうこと。分かったのは日本語の内容であって、英語ではありません。日本語字幕のあとは、必ず英語字幕の段をはさみます。
字幕に頼りすぎていないかチェック中級
3つ以上なら、頼りすぎのサインです。悪いことではありません。次の段へ上がる合図です。一番多いのは、英語字幕の段に住みついてしまうこと。英語字幕があると聞けた気になれるので、どんどん居心地がよくなります。
| 症状 | 原因の見立て | 処方箋 |
|---|---|---|
| 字幕を消した瞬間に、急に何も聞こえなくなる | 音ではなく文字を追って理解していた | 確認だけ字幕の段へ。まず30秒だけ字幕を隠す。0.75倍で始める |
| 字幕を読むだけで精いっぱい | 字幕の速さに目が引っぱられている | 字幕を音読しながら聞く。次に字幕なしで同じ区間をもう一度 |
| 何度観ても同じ所で止まる | 音の変化(つながる・弱くなる)を知らない | その文だけ書き取る。音の変化は発音と音の変化へ |
| 日本語字幕なしだと不安で観られない | 内容の予想が立てられない | 日本語字幕を1回入れてから始める。ただし1回まで |
| 字幕を全部オフにするのが怖い | 確かめる手段がない不安 | 確認字幕を許す。見ていい回数を1区間につき2回までと決める |
ポイントは、字幕をゼロにするのを急ぐことではなく、字幕を見る回数と時間を意識して減らすこと。「1区間で確認字幕は2回まで」「今日は最初の30秒だけ字幕なし」と小さな枠を決めて、少しずつ広げます。
字幕なしが怖いとき:段の下げ方初級
字幕を隠す段や字幕なしの段で心が折れそうになったら、一段下がっても大丈夫です。下がるのは失敗ではなく、調整です。
- つまずいたら1段だけ下がる(字幕なし→確認だけ字幕)
- 速度を0.75倍にして、もう一度聞く
- 短い区間(30秒)に区切って、くり返す
- いきなり日本語字幕に戻って、また全部観る
- 難しい動画にこだわって、毎日つらくなる
- 「聞き取れない自分はダメだ」と考える
速度の調整や区間のくり返しは、練習プレイヤーで簡単にできます。
日本語字幕がない動画の場合初級
日本語字幕がない動画でも大丈夫。最初の段を「英語字幕+止めながら」で代わりにします。
- 英語字幕をオンにして観る動画の長さ+α
字幕を目で追いながら、話の流れを優先します。分からない単語で止まりすぎない。文全体でなんとなく分かれば先へ。
- 意味が取れない所だけ止める5分
1文まるごと分からない所で一時停止。前後の流れから予想して、無理なら辞書や翻訳を使います。ここは調べてOKです。
- 話の流れを日本語3行にまとめる3分
日本語字幕があるときと同じゴールです。「最初に〜、次に〜、最後に〜」が書けたら、英語字幕の段へ進みます。
日本語字幕もなく、英語字幕でも止まってばかりなら、動画のレベルが合っていません。動画の選び方を見て、やさしめの動画に変えましょう。逃げではなく、正しい作戦変更です。
字幕の操作:YouTube・このサイト・TED公式サイト中級
YouTubeの字幕(目安)
このサイトの動画は、YouTubeの公式埋め込みで再生されます。字幕の操作は、YouTubeの機能そのものです。ボタンの名前や位置はパソコン・スマホ・アプリの版で少しずつ違うので、目安として書きます。
- 字幕のオン・オフ:再生画面の字幕(CC)ボタンで切り替え。ボタンが見当たらないときは、その動画に字幕が用意されていない可能性があります。
- 字幕の言語:設定(歯車)メニューの字幕の項目から、用意されている言語を選びます。日本語と英語が並んでいれば、段の切り替えはここだけで済みます。
- 再生速度:同じく設定メニューから0.75倍などを選べます。確認だけ字幕の段でつまずいたら、まず0.75倍。
- 自動生成・自動翻訳の字幕:動画によっては出ますが、間違いも混じります。表現をメモするときは、人が作った字幕かTED公式のトランスクリプトを基準に。
このサイトの各動画ページには、TED公式サイトを基準にした「日本語字幕の有無」を表示しています。ただ、YouTube上に実際に日本語字幕が付いているかは動画ごとに違うことがあります。最後は再生画面の字幕メニューで確認してください。
このサイトの「字幕モード切り替え」
各動画の再生ページには、字幕モードの切り替え(なし/英語/日本語)があります。4つの段階にそのまま対応させられます。
| やりたいこと | 字幕モード | ひとこと |
|---|---|---|
| ①日本語字幕で楽しむ | 日本語 | まず1回、止めずに最後まで |
| ②英語字幕を見ながら聞く | 英語 | 先読みせず、音に目を合わせる |
| ③確認だけ字幕 | なし → 必要なときだけ英語 | 聞く→確かめる→聞き直す |
| ④字幕なし | なし | 通して大まかな話を追う。区間でシャドーイングへ |
このサイト自体は字幕や文字起こしを載せていません。切り替えは、YouTubeの字幕表示を選ぶための操作です。字幕の中身や品質は、動画ごとの設定によります。
TED公式サイトのトランスクリプト
- TED公式サイトのトークのページを開くと、多くの動画でトランスクリプト(文字起こし)を表示できます。表示言語を選べる場合もあります。
- 文章として一気に読めるので、②でメモしきれなかった表現の確認や、③で聞き取れなかった所の答え合わせに便利です。
- 英語と日本語を切り替えて読み比べると、「この英語はこう訳すのか」という発見があります。訳し方は翻訳者ごとに違うので、意訳と直訳の差にも注目してみてください。
- TED-Edの動画は、YouTubeの字幕が基本の使い方になります。まずは再生画面の字幕メニューを見てください。
トランスクリプトの中身は、TEDや翻訳者の著作物です。自分の学習のために読むのはOKですが、SNSやブログ、フレーズ帳にまるごと貼り付けて配るのはやめましょう。フレーズ帳には、自分の言葉で意味と短い例文を書きます。
1週間のプラン(1日1本・約20分)中級
毎日ちがう1本を、毎日同じ順番で観ます。順番が体に入ると、字幕を外す所まで毎日たどり着けます。変えるのは「30秒で字幕を確かめる回数」だけ。日曜は休みか復習です。
| 曜日 | その日の1本 | 30秒の字幕の外し方 |
|---|---|---|
| 月 | やさしめのTED-Ed | 確認字幕は何回見てもOK。まず順番に慣れる |
| 火 | TED-Ed | 確認字幕は3回まで |
| 水 | TED-Ed | 確認字幕は2回まで |
| 木 | 短めのTED(6分前後) | 生のスピーチなので、0.75倍で始めて確認字幕は3回まで |
| 金 | TED-Ed か短めのTED | 確認字幕は2回まで。最後は等速で |
| 土 | 好きな1本 | 字幕なしで先に3回聞いてから、1回だけ確認 |
| 日 | 休み、または復習 | 1週間でメモした表現をフレーズ帳で見直す(10分) |
このプランに向く2本
TED-Ed✓ 視聴済4:52もし水を飲まなかったら、体に何が起きる?
TED✓ 視聴済6:13才能より「やり抜く力」が大事かも
1本目は「水を飲まないと体に何が起きるか」を順に説明するTED-Ed(約5分)。流れが分かりやすいので、字幕を外したときに「聞き取れた・聞き取れなかった」を確かめやすい題材です。2本目は「やり抜く力」がテーマの約6分のTEDです。
時間が取れない日は、短い動画で日本語字幕→英語字幕だけでもかまいません。ゼロの日を続けなければ大丈夫です。マイページにチェックすると、続けた日数が残ります。