TED-Ed✓ 視聴済5:04🎤 発音・リズム:強く言う語を決めて、まねる
l と r より先に、強弱のリズムと区切り。ここを直すと、ぐっと通じやすくなる
30秒でわかる
- できるようになること
- 英語らしい強弱のリズムと区切りを身につける練習です。自分で言える音が増えると、聞き取れる音も増えます。
- 入試ではここに効く
- 共通テストのリスニングで、強く言われる語(内容語)を聞き取って要点をつかむ力につながります。英語での面接やスピーチでも、通じやすさが変わります。
- こんな人に
- カタカナ発音が気になる人、録音した自分の英語が平らに聞こえる人に。
今日やること10分
TED-Ed✓ 視聴済5:04整ったナレーションで強弱がはっきり聞こえるうえ、話題が「2つの言葉を話す脳」なので英語学習の話としても面白い1本です。
▶ この動画でミッションやってみた例:1文に「強弱・区切り・上げ下げ」の印をつける
1文に4種類の印をつけると、どこを強く言い、どこで切り、どこで上げ下げするかが目で見えます。原田英語のオリジナルの例文でやってみます。実際の練習では、選んだ動画の文に同じ印をつけてください。
使う例文
| 見るところ | 印をつけたもの | ポイント |
|---|---|---|
| ①強弱(太字が強い語) | When I was a kid, I wanted to be a pilot, but I got carsick. | 太字は口を大きく、長めに、少し高く。それ以外は小さく速く |
| ②区切り(/で息つぎ) | When I was a kid, / I wanted to be a pilot, / but I got carsick. | かたまりの中は一気に。/で軽く間を置く |
| ③上げ下げ(↗↘) | kid ↗ / pilot ↗ / carsick ↘ | 途中は上げ気味で「続くよ」。文の最後はしっかり下げる |
| ④つながる音(‿) | wanted‿to / got‿carsick | wanted to は d と t が重なり、ほぼ1回分の音に。got の t は息を出さず小さく止める |
今週の1音メモ(例)
| 今週の音 | 練習する語 | 毎日やること | 確認 |
|---|---|---|---|
| 語尾の子音(母音を足さない) | bed / help / cat / kid / sick | 準備運動で各5回。「ベッ」で口を止める | 金曜に録音して「ベッド」になっていないか聞く |
①〜④を一度に全部やると混乱します。最初の1週間は①強弱だけ。慣れたら②区切り、③上げ下げ…と1つずつ足していこう。
よくあるつまずき
ネイティブそっくりにならないとダメ?
カタカナ発音は直したほうがいい?
l と r が聞き分けられない
抑揚をつけると、わざとらしくなる
どの語を強く言えばいいか分からない
もっとくわしく
気になる所だけ開けばOK。
発音は3つの階層。上から順に直す初級
「発音をよくしたい」と思うと、多くの人が l と r の区別から始めます。大切ですが、通じやすさに大きく効くことが多いのは、実はリズムと区切りです。1つ1つの音が少し不正確でも、強く言う語と区切りが合っていれば、聞き手は話の流れから補えます。逆に音が正確でも、リズムが平らだと聞き取りにくくなります。
| 階層 | 内容 | 練習の配分(目安) |
|---|---|---|
| ①リズム(強弱) | どの語を強く長く言い、どの語を弱く短く流すか | 5割 |
| ②区切りと上げ下げ | どこで息つぎするか、文の最後を上げるか下げるか | 3割 |
| ③1つ1つの音 | l/r、th、v、語尾の子音など | 2割 |
この配分は最初の目安です。①→②→③の順に進めると無理がありません。シャドーイングの記事で録音を「リズム・区切り・子音」の3つで聞き比べるのも、同じ考え方です。
サイトの基本のやり方「ミッション(5ステップ)」では、④好きな30秒を声に出してまねるときに、この記事の印つけを足すと効果が上がります。ミッションは入試コース30日から。
強弱リズム:内容語を強く、機能語を弱く初級
英語の文では、意味の中心になる語(内容語:名詞・動詞・形容詞・副詞など)は強く長めに、文法をつなぐ語(機能語:to・of・a・the・and など)は弱く短く言われます。この強弱の波が英語らしいリズムを作ります。日本語のように全部を同じ長さで言うと、リズムが平らになって聞き取りにくくなります。
| オリジナル例文(太字が強く言う語) | 意味 |
|---|---|
| I want to go to the store to buy some milk. | 牛乳を買いに店へ行きたい。 |
| She told me she was tired of waiting. | 彼女は待つのに疲れたと言った。 |
| We need a new way to solve this problem. | この問題を解く新しい方法が必要だ。 |
太字の語は、口を大きく開けて、長めに、少し高く。それ以外は小さく速く流します。強い語から次の強い語までの間隔が、ほぼ一定に聞こえるのが英語のリズムの特徴だと言われます(あくまで傾向です)。
- 耳だけで聞く2分
30秒の区間を字幕なしで3回聞き、強く聞こえた語を頭の中でつかみます。
- 字幕で確かめる2分
自分で開いた英語字幕(またはTED公式のトランスクリプト)で、強く聞こえた語に○。内容語が多く、機能語は弱かったかを確認します。
- 手拍子でまねる3分
○の語で手をたたき、そこで声を強くして3回まねます。ほかの語は小さく、速く。
- 録音する2分
等速で録音して手本と聞き比べます。強弱の差が手本より小さければ、もう少しメリハリを。
英語は単語ごとに強く言う音節が決まっています。新しい単語は、意味と一緒に強く言う位置も辞書で確かめ、表現メモに印をつけよう。位置が違うと通じにくくなることがあります。
文の区切り:息つぎと間(ま)中級
英語は意味のかたまりごとに区切って話されます。かたまりの中は一気に、かたまりの間で軽く息つぎ。日本語の「、」に近い感覚ですが、英語は文のつくり(主語+動詞のまとまり、前置詞から始まるまとまり、接続詞の前など)で区切られることが多いです。
| スラッシュで区切った例(オリジナル) | 意味 |
|---|---|
| When I was a kid, / I wanted to be a pilot, / but I got carsick. | 子どもの頃、パイロットになりたかったけど、車酔いしてしまった。 |
| The best way to learn / is to try it yourself. | 学ぶ一番いい方法は、自分でやってみること。 |
| If you have a minute, / I'd like to show you something. | 少し時間があれば、見せたいものがあります。 |
TED の話し手は、大事なことの前後にゆっくり間を置くことが多いです。間があるから、聞き手は内容を受け止められます。まねする時は、単語だけでなく間の長さもまねしよう。息つぎを忘れて全部つなげると、リズムが崩れます。
イントネーション:声の上げ下げと、強く言う語で変わる意味中級
| 場面 | 声の動き | 例(オリジナル) |
|---|---|---|
| ふつうの文(言い切り) | 文の最後に向かって下がる | I like this idea. |
| Yes/No で答える質問 | 文の最後で上がる | Do you have a pen? |
| Wh- で始まる質問 | 多くは下がる | Where did you go? |
| 並べる(A, B, and C) | AとBは上がり気味、Cで下がる | We need eggs, milk, and bread. |
| 驚き・確認 | 上がる。上げ方で気持ちが伝わる | Really? |
これはよくある傾向で、話し手の気持ちや地域で変わります。ルールとして暗記するより、TED の話し手の声を聞いて「ここで上がった」「ここで下がった」と気づく練習が大切。日本語話者は文の最後を平らに終えがちなので、下がる文はしっかり下げると、自信のある印象になります。
もう1つ大事なのが強調。同じ文でも、強く言う語を変えると意味が変わります(オリジナル例文・太字が強く言う語)。
| 強く言う語 | 伝わる意味 |
|---|---|
| I didn't say she liked it. | 気に入ったと言ったのは、彼女のことではない |
| I didn't say she liked it. | 気に入ったと「言った」わけではない(言葉にはしていない) |
| I didn't say she liked it. | 「気に入った」とは言っていない(別の気持ちかも) |
日本語話者がつまずきやすい音と、口の動かし方中級
1つ1つの音は、リズムと区切りが整ってから取り組もう。
| 音 | 例語 | 口の動かし方 | よくある間違い |
|---|---|---|---|
| l | light, late | 舌先を上の歯の裏の歯ぐきにしっかりつけたまま声を出す | 舌先がつかず、r に近くなる |
| r | right, red | 舌先はどこにも触れさせず、少し奥に引く。唇を軽く丸める | 舌が上について l になる。日本語のラ行になる |
| th(息) | think, three | 舌先を上下の前歯で軽くはさみ、息だけ出す | s になる(sink) |
| th(声) | this, that | 同じ位置で声を出す | z や d になる |
| v | very, voice | 上の前歯を下唇に軽くあてて声を出す | b になる(berry) |
| 語尾の子音 | bed, help, cat | 最後の子音で口を止める。オ・ウを足さない | ベッド、ヘルプ、キャット(母音が入る) |
| 子音が続く所 | street, asked | 母音をはさまずに子音を続ける | ストリート、アスクト(母音が入る) |
いちばん効果が大きいのは、語尾の子音に母音を足さないこと。bed を「ベッド」と言うと、聞き手には bedo のように聞こえ、リズムも崩れます。「ベッ」で口を止める感じで、最後の d は小さく、息を強く出さずに終えて構いません。
一度に取り組む音は1つ、多くて2つ。1週間その音だけを意識し、TED の音声でも聞き分けます。翌週に次の音へ。あれもこれもやると、どれも中途半端になりがちです。
毎日1分の口の準備運動
- 母音を大きく30秒
鏡を見ながら「あ・い・う・え・お」を日本語より大きく。「い」は横に、「お」は縦に、はっきり形を変えます。
- l と r の切り替え30秒
l の位置(舌先が歯ぐきにつく)と r の位置(舌先は浮いたまま)を交互に。light / right をゆっくり5往復。
- th と f・v30秒
舌先を歯ではさむ th、下唇に歯をあてる f・v を、思い切り大きく。最初は「やりすぎ」くらいでちょうどいい。
- 語尾で止める30秒
bed, cat, help を、最後の子音で口をピタッと止めて言います。母音が出ていないか、録音で確かめます。
口の動きが小さい人は、スマホで自分の口元を撮るのもおすすめ。手本の話し手と比べると、思った以上に大きさが違うことに気づきます。
あいまいな母音(シュワー)でリズムを自然に中級
強く言わない音節の母音は、多くの場合「あいまいな母音(シュワー:ə)」に弱まります。about の最初の a、banana の1つ目と3つ目の a、the の e などです。日本語話者はここを「ア」「エ」とはっきり言いがちで、リズムが硬くなります。
コツは、強く言う音節だけしっかり、ほかは「ぼんやり」言うこと。about は「ア・バウト」ではなく「ァバウト」、banana は「バ・ナ・ナ」ではなく「ばナーな」。弱い所を弱く言えると、強い所が引き立って、リズムが自然になります。
辞書で発音記号の ə を見つけたら、そこは弱く言う音、と覚えておこう。
TED の話し手を「声」で観察する+おすすめ動画上級
プレゼンを見る観点の1つに声があります。速さ・間・強弱・トーンの4つから、動画1本につき1つだけ選んで観察しよう。
- 速さ:どこで速くなり、どこで遅くなるか。大事な所は遅くなるか。
- 間:話の切りかわりや、大事な一言の前後に、どれくらい間があるか。
- 強弱:1文の中で、どの語が強く言われているか。
- トーン:明るい・落ち着いた・真剣など。どの場面で変わるか。
観察したことは、プレゼンを見る記事のワークシートに書くと、自分のスピーチにも生かせます。
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- 人が耳を傾ける声の出し方…声の使い方そのものが話題。強弱・間・トーンを実演まじりで観察できる。
- 「ネイティブのように話す」とは…英語の話し方を扱う TEDx。発音のヒントを探しながら観るのに向く。
- 外国語を身につけるコツ…学ぶ人の目線の話。リズムと区切りに集中してまねる教材に。
間と強弱を観察する1本
TEDx✓ 視聴済5:56中身がなくても賢く見える?TEDトークのお約束を笑う
TED トークのお約束をユーモアで見せる短い話。間(ま)や強弱の使い方が分かりやすく、観察の題材にぴったりです。