TED-Ed✓ 視聴済4:59👂 英語が聞き取れない理由:5つの壁を見分ける
聞き取れない原因は人によって違う。字幕テスト5分で、自分の壁が分かる
30秒でわかる
- できるようになること
- 聞き取れない原因を5つに分けて、自分に合う練習を1つ選べるようになります。やみくもな聞き流しから卒業できます。
- 入試ではここに効く
- 共通テストのリスニング対策でも、原因が分かれば練習のムダが減ります。単語が原因なら単語、音が原因なら音、と時間の使い方が決まります。
- こんな人に
- 毎日聞いているのに伸びない、何をすればいいか分からない人に。
今日やること5分
TED-Ed✓ 視聴済4:59ソーラーパネルのしくみという1つの話題を、整ったナレーションで順に説明する TED-Ed なので、診断テストに使いやすい1本です。
▶ この動画でミッションやってみた例:字幕テストの判定表と、3人の診断
| テストの結果 | あなたの壁 | まずやる練習 |
|---|---|---|
| 英語字幕を読んでも分からない | 単語・文法 | 単語・表現メモで、ひとかたまりの表現を増やす |
| 英語字幕を読めば分かる | 音の変化 | ディクテーションで、聞こえない所を見つける |
| 0.75倍なら聞き取れる | 速さ | 速さに慣れる練習(0.75倍→等速) |
| 途中から分からなくなる | 集中・処理 | 区間を30〜60秒に短くする |
| 単語は聞こえるが、意味がつながらない | 文法・処理 | 意味のかたまりごとに区切って意味を取る |
同じ30秒を聞いても、つまずく所は人によって違います。よくある3つのパターンを、説明のための架空の例として並べます。
| 字幕なし | 英語字幕あり | 0.75倍 | 診断と処方 | |
|---|---|---|---|---|
| Aさん(高1) | 話題くらいしか分からない | 知らない単語が1文に2〜3個 | 変わらない | 単語・文法の壁。速さをいじる前に、表現メモ。まずは TED-Ed で語の負担を軽く |
| Bさん(高2) | 半分くらい | ほぼ全部分かる | 少しよくなる | 音の変化の壁。1〜2文のディクテーションで、つながる・消える音を見つける |
| Cさん(高3) | 最初の1分はOK、後半で迷子 | 読めば分かる | 前半は聞こえる | 集中の壁。30秒区間で練習し、60秒、90秒と少しずつのばす |
複数当てはまっても、いちばん強く当てはまる1つだけを選んで1〜2週間続けよう。そのあともう一度テストすると、次の壁が見えてきます。
よくあるつまずき
どれくらい続ければ聞き取れるようになる?
字幕を見ながら聞くのは、ズル?
ネイティブの速さが聞き取れない
聞き流しは意味がない?
もっとくわしく
気になる所だけ開けばOK。
聞き取れないのは、才能の問題ではない初級
「何度聞いても聞き取れない」と悩む人は多いです。でも理由は1つではありません。原因が違えば、対策も違う。原因を間違えると、毎日聞き流しても伸びない状態になります。
英語が「聞こえる」には、次の5つの力がいります。どれか1つが弱いと、そこが壁になります。
| 力 | これがないと… |
|---|---|
| 単語 | 音は聞こえても、意味が分からない |
| 文法 | 単語は分かるのに、文の意味がつながらない |
| 音の変化 | 知っている単語なのに、つながったり消えたりして聞こえない |
| 速さ | ゆっくりなら分かるのに、ふつうの速さについていけない |
| 集中 | 最初は分かるのに、途中で置いていかれる |
字幕テストのくわしいやり方初級
診断には、TED や字幕つきの動画が便利です。字幕は YouTube の字幕ボタンや TED公式のトランスクリプト機能で、自分で開いてください(このサイトは字幕を載せていません)。
- 字幕なしで30秒聞く1分
聞き取れた単語を数えてみます。全体の意味がどれくらい取れたかを、ざっくり覚えておきます。
- 英語字幕を見ながら同じ30秒1分
字幕を見ると分かるなら、単語・文法は大丈夫で、音や速さに課題があります。字幕を読んでも分からない単語や文があれば、単語・文法が壁です。
- 0.75倍・字幕なしで同じ30秒1分
遅くすると聞き取れるなら、速さが壁。遅くしても聞き取れないなら、音の変化が壁の可能性が高いです。
テストは練習プレイヤーを使うと、A-Bループと速度の切り替えが楽です。
3問の自己診断クイズ初級
症状から原因を当てる練習です。自分にいちばん近い症状を思い浮かべながら答えてみよう。
音の壁の正体:つながる・弱まる・消える・変わる中級
英語は単語を1つずつ区切って発音しません。自然な速さで話すと、音は次のように変化します。知らないと、知っている単語なのに聞き取れない、ということが起きます。
| 変化 | 例(よくある形) | 聞こえ方のイメージ |
|---|---|---|
| つながる | turn it off | ターニロフのように1語に聞こえる |
| 弱まる・縮まる | going to → gonna | 前後の語が弱く短くなる |
| 消える | next day | 間の子音が弱くなって消えかける |
| 変わる | water、better | t が日本語のラ行のように聞こえる(アメリカ英語で一般的) |
これは話し手が雑に話しているのではありません。リズムよく話すために自然に起こる変化です。だから聞く側も、この変化を「知って」おく必要があります。型と例文は速さに慣れる練習にくわしくまとめています。
自分で言えない音は、聞き取りにくいものです。声に出してまねると、音の変化が体で分かります。聞くだけで伸び悩んだら、シャドーイングを試そう。
見落としがちな壁:集中と処理の余裕、そして予想中級
知っている単語ばかりなのに聞き取れない時は、頭の「処理の余裕」が足りていないことがあります。英語を聞きながら意味を考え、次を予想し、前の内容も覚えておく。この同時作業は、慣れないうちはとても疲れます。だから最初は分かったのに、途中で急に置いていかれるのです。
これは能力ではなく慣れの問題。対策はシンプルで、練習する区間を短くすること。30秒なら最後まで集中できます。くり返すうちに同じ処理が少ない力でできるようになり、60秒、90秒とのばせます。長い動画を通して聞けなくても、焦らなくて大丈夫。
意外な原因が「予想していない」こと。観る前に題名から中身を予想しておくと、頭が準備できます。サイトの基本のやり方「ミッション(5ステップ)」の①観る前に予想するは、1分でも聞き取りやすさを変えてくれます。ミッションは入試コース30日から。
原因別の処方せん:TED で何を練習する?中級
原因が分かったら、それに効く練習を選びます。「聞き流し」ではなく、原因に効く1つを続けるのがコツです。
単語・文法が壁のとき
ミッションの③英語字幕で観て、使える表現をメモに時間を使います。2回目は英語字幕で観て、使える表現を3つメモ。TED-Ed のような5分の動画から始めると、単語の負担が軽くなります。くわしくは単語・表現メモの記事へ。
音の変化が壁のとき
字幕なしで30〜60秒を聞き、1〜2文を書き取ります。書けなかった所が、そのまま音の壁の場所。答え合わせで、つながりや消える音を確かめます。くわしくはディクテーションの記事へ。
速さ・集中が壁のとき
0.75倍→等速の練習を、短い区間でやります。区間は30秒から始めてOK、慣れたら60秒へ。集中が続かない日は、1回10分以内にして休憩を入れよう。
練習に使いやすい3本
TED-Ed✓ 視聴済4:52もし水を飲まなかったら、体に何が起きる?
TEDx✓ 視聴済17:38「ネイティブのように話す」とは、どういうことか
TED✓ 視聴済10:46外国語をぐんぐん身につけるコツ
1本目は約5分の TED-Ed で、聞き取りの入門に使いやすい長さと構成。2本目は、英語の話し方や音の特徴を扱う TEDx の講演。3本目は外国語の学び方の話で、聞き取りの悩みへのヒントにもなります。どれも、最初は日本語字幕で全体をつかんでから取り組もう。
音の壁をくずす10分メニュー中級
- 区間を選ぶ1分
30秒の区間を1つ。話し始めかまとめの部分が使いやすいです。最初に決めたら途中で変えません。
- 字幕なしで聞く→書き取る3分
0.75倍で1回、等速で1回聞き、聞き取れた分を書きます。書けなかった所に印をつけます。
- 答え合わせと音の確認3分
英語字幕で答え合わせ。書けなかった所は、つながる・弱まる・消えるのどれだったかを考えます。分けられれば十分です。
- 声に出して追いかける3分
同じ区間を、まず小声でなぞり、次にリズムと強弱をまねて追いかけます。合わせて5回で完了。
1日1回この10分。1つの区間を3日続けると、音の壁が低くなるのを感じやすくなります。区間を替えるのは3日後にしよう。
やってはいけない聞き流し初級
- 原因を見分けてから練習を選ぶ
- 30〜60秒の短い区間をくり返す
- 書き取れなかった所を分析する
- 声に出してまねる
- 何も考えずに聞き流す
- 最初から字幕なしだけでがんばる
- 分からないまま先へ進む
- 原因を決めつけて同じ練習を続ける
聞き流しがまったく無意味とは言えません。ただ、原因が単語や文法にある人には効率が悪くなりがちです。まず原因を知ることが、いちばんの近道です。