まずはこれだけ20分
5分前後のTED-Edを1本えらび、5ステップで観るだけ。予想する→日本語字幕で観る→英語字幕で表現を3つメモ→好きな30秒をまねる→英語で1〜3文書く。約20分で今日はおしまいです。
最初の1本をえらぶ →TED・TED-Edってそもそも何?
TED は、1984年にカンファレンス(講演会)として始まったイベントです。いまは科学・教育・ビジネス・アートなど、あらゆる分野の人が短いトークをして、その動画がYouTubeなどで無料公開されています。
TED-Ed は、TEDの教育向けの取り組みです。1本5分前後のアニメーション授業が中心で、「なぜ?」に答える形で、科学・歴史・心理・ことばなどを分かりやすく説明してくれます。この2つは、YouTubeにある海外動画の中でも、英語学習にいちばん向いている素材だと原田英語は考えています。理由を順番に見ていきます。
原田英語のTED HACKは、TED・TED-Edの動画を英語学習に使うための非公式ガイドです。TED・TED-Edとは提携していません。動画は公式チャンネルのものを紹介しています。
理由1:大学受験に効く
ひとことで言うと、入試の英文と「話題」と「組み立て」がよく似ているからです。
入試に出やすいテーマがそろっている
大学入試の長文やリスニングでは、環境・AI・医療・教育・ことば・心理などのテーマがよく取り上げられます。TEDとTED-Edには、まさにこうしたテーマの動画がたくさんあります。
知っている話題の英文は、知らない話題の英文よりずっと読みやすく、聞きやすくなります。動画で背景知識をためておくと、本番で初めて見る英文でも「あの話か」と落ち着いて読めるようになります。テーマ別の動画は入試テーマ一覧にまとめています。
「主張→根拠→結論」の型が身につく
TEDのトークは、最初に問いや主張を出し、例やデータで支え、最後に結論でまとめる流れがよく見られます。これは入試の論説文とほぼ同じ形です。
動画で「いま主張を言った」「ここから例だ」と意識して聞くクセをつけると、長文を読むときも段落の役割がつかみやすくなります。
TED-Edの5分はリスニング練習にちょうどいい
TED-Edは1本5分前後で、ナレーションが聞き取りやすく、アニメで内容を助けてくれます。共通テストのリスニングのように「まとまった説明を聞いて要点をつかむ」練習に向いています。
自由英作文のネタ帳になる
自由英作文で手が止まる原因は、「英語」より「何を書くか」であることが少なくありません。TEDで出会った考え方や具体例は、そのまま意見文の理由や例として使えます。観たあとに英語で1〜3文書いておけば、自分だけのネタ帳ができます。
TEDだけで入試対策が終わるわけではありません。教科書・問題集で読み方や文法を固め、TEDで「話題に慣れる」「生の英語の速さに慣れる」と組み合わせるのが効果的です。くわしくは受験でのTEDの使い方へ。
入試に出やすいテーマで練習しよう
TED-Ed✓ 視聴済5:042つの言葉を話す脳は、なにがすごい?
TED✓ 視聴済14:13話す言葉が変わると、世界の見え方も変わる?
TED✓ 視聴済8:37次の感染爆発に、世界は備えているか
TED✓ 視聴済20:04学校は、創造性を殺しているのか?
どの動画を観るか毎日迷いたくない人は、コース30日に沿って進めるのがいちばん楽です(受験生向けのコースもあります)。
理由2:教養が一気に広がる
ひとことで言うと、各分野の専門家が「いちばん面白いところ」を短く話してくれるからです。
科学、歴史、心理学、哲学、経済、芸術。学校の授業ではなかなか触れない話題も、TEDやTED-Edなら10分前後で入口に立てます。話し手は研究者や実践者が多く、自分の分野の面白さを伝えるのが上手です。
英語の勉強をしているつもりで、気づいたら「この話、もっと知りたい」と思っている。これがTEDのいちばんの強みです。好奇心が先に立つと、英語は「勉強」から「知りたいことを知る道具」に変わります。
- 科学:体のしくみ、宇宙、生き物の不思議
- 歴史:古代の暮らし、世界を変えたできごと
- 心理:やる気、習慣、ストレスとのつきあい方
- 哲学・ことば:考え方のクセ、言語と思考の関係
ジャンルから選びたいときは動画一覧へ。
理由3:プレゼン・スピーチの最高のお手本になる
英語のプレゼンやスピーチのお手本として、原田英語がいちばんにすすめるのがTEDです。 話の組み立て、つかみ、声の出し方、間の取り方まで、一流の話し手の実例を好きなだけ観られます。
| 観るポイント | TEDから学べること | どこで役立つ? |
|---|---|---|
| 話の組み立て | 結論→理由→例→まとめの流れ | 授業の発表、レポート |
| 最初のつかみ | 質問・意外な事実・短い体験談で始める | スピーチ、自己紹介 |
| 声と間 | 大事な言葉の前で少し止まる、強く言う | 面接、プレゼン |
| 身ぶり・目線 | 原稿を読まず、聞き手を見て話す | あらゆる人前の場面 |
学校での英語プレゼン、英検の二次試験のような面接形式のスピーキング、大学の推薦や総合型選抜の面接、就職活動の自己PR。どれも「短い時間で、相手に伝わるように話す」という点は同じで、TEDにはその見本がそろっています。
プレゼンで使いやすい英語の型
話し方のお手本になる動画
TED✓ 視聴済9:59人が耳を傾ける「声の出し方」入門
TED✓ 視聴済18:35人を動かすリーダーは「なぜ」から始める
TEDx✓ 視聴済5:56中身がなくても賢く見える?TEDトークのお約束を笑う
最後の1本は、TEDトークの「お約束」を笑いにした動画です。型を知ってから観ると、プレゼンの組み立てがよく分かります。練習のしかたはTEDでプレゼン力を上げる方法で。
理由4:社会人のやり直し英語にいい
ひとことで言うと、短くて無料で、大人が本気で面白いと思える内容だからです。
- 短い:TED-Edなら5分前後。通勤電車の片道や昼休みで1本観られる
- 無料:スマホとイヤホンがあれば今日から始められる
- 大人向けの話題:リーダーシップ、働き方、習慣、健康、お金の話など
- 聞く体力がつく:10〜18分のトークを英語で聞き通す練習は、TOEICのリスニングのように長く集中する場面でも役に立つ
中学・高校の英語から時間がたっていても大丈夫です。最初の数日は、日本語字幕で内容を楽しみ、英語字幕でもう一度観るところまでで十分。慣れてきたら「30秒まねる」「英語で1〜3文書く」まで進めましょう。「分かる」体験を積み重ねると、英語への苦手意識は少しずつほどけていきます。社会人向けのくわしい進め方は社会人のためのTED活用ガイドへ。
社会人に人気の動画
TED✓ 視聴済6:13才能より「やり抜く力」が大事かも
TED✓ 視聴済12:47史上最長級の研究が教える、幸せの条件
TED✓ 視聴済11:45会話上手になる、10のコツ
大学生にもおすすめな理由
ひとことで言うと、TOEIC・IELTS、ゼミ発表、留学準備がまとめて進むからです。
IELTSのように学術的な話題が出る試験では、TEDの話題の広さがそのまま役立ちます。ゼミや授業での発表にはプレゼンのお手本として、留学前には「英語で講義を聞き続ける」予行演習として使えます。くわしくは大学生のためのTED活用ガイドで。
無料・公式・日本語字幕つきが多い
お金をかけずに、安心できる公式動画で始められます。
TEDやTED-Edの動画は、YouTubeの公式チャンネルで無料公開されています。日本語字幕がついている動画も多く、最初は日本語で内容をつかみ、次に英語で観る、という順番がとりやすいのも大きな利点です。
| このサイトに載せている動画(2026年9月時点) | 本数 |
|---|---|
| YouTube再生回数100万回以上の動画 | 1,052本 |
| そのうち日本語字幕を確認できた動画 | 787本 |
| そのうち再生回数1,000万回以上の動画 | 145本 |
このサイトでは、たくさんの人に観られてきた動画だけを選んでいます。人気の動画は話し方も内容も分かりやすいものが多いので、教材選びで迷う時間を減らせます。人気順に観たい人はランキングをどうぞ。日本語字幕の使い方は日本語字幕の上手な使い方にまとめています。
TED・TED-Ed・TEDxのちがい
ひとことで言うと、TEDは本家のトーク、TED-Edは短いアニメ授業、TEDxは各地で独自に開かれるイベントです。
| TED | TED-Ed | TEDx | |
|---|---|---|---|
| どんなもの | TED本体のカンファレンスのトーク | TEDの教育向けの取り組み。アニメ授業 | TEDのライセンスを受けて、各地で独自に開かれるイベント |
| 長さの目安 | 数分〜18分ほど | 5分前後 | 数分〜18分ほど |
| 英語学習での向き | プレゼン・教養・論理の型 | リスニング入門・入試テーマ | 身近な話題、話し手の幅が広い |
初めての人はTED-Edから、慣れてきたらTED、という順番がおすすめです。くわしくはTED・TED-Ed・TEDxのちがいへ。
他の教材とくらべると?
TEDは万能ではありません。ほかの教材と組み合わせたときに、いちばん力を発揮します。
| 教材 | 強み | 弱み |
|---|---|---|
| 教科書・問題集 | 文法・語彙・解き方が体系的に学べる。入試の形式に直結 | 生の英語の速さや、話し手の気持ちは伝わりにくい |
| 英会話スクール | 実際に話す相手がいる。その場で直してもらえる | 費用がかかる。時間と場所が決まっている |
| 映画・ドラマ | 日常会話や感情の表現が豊か。楽しく続けやすい | スラングや早口が多く、入試の英文とは話題がずれやすい |
| 英語学習YouTuber | 日本人向けの解説が分かりやすい。コツが短時間で分かる | 解説が日本語中心だと、英語を聞く量は少なめ |
| TED・TED-Ed | 入試テーマ・教養・プレゼンの型を本物の英語で学べる。無料 | 話が速い動画や、専門的な単語が多い動画もある。観るだけだと受け身になりやすい |
おすすめは、教科書・問題集で土台をつくり、TEDで本物の英語に慣れる組み合わせです。YouTubeで英語を学ぶほかの方法は勉強法一覧に、英語学習に役立つほかのチャンネルやサイトは英語学習チャンネル・サイト集にまとめています。
正直な弱点と、このサイトでの補い方
弱点はあります。ただし、やり方しだいで補えます。
- 5分前後のTED-Edから始める。日本語字幕→英語字幕の順で観る
- 全部の単語を追わず、使える表現を3つだけメモする
- 観たあとに「30秒まねる」「英語で1〜3文書く」まで決めてやる
- 話すのが速い人がいて、最初は聞き取れない
- 専門的な単語が出てきて、意味が分からない
- ただ観ているだけだと、楽しいけれど英語が残らない
このサイトの基本のやり方は1つ、ミッション(5ステップ)です。観るだけで終わらせず、声に出す・書くところまでを約20分で1セットにしています。1日1本、これだけです。
- 観る前に予想する1分
タイトルを見て、どんな話か日本語で予想する。予想があると、聞くときの集中力が上がる。
- 日本語字幕で観る5分
まずは内容を楽しむ。分からないところがあっても止めずに最後まで観る。
- 英語字幕で観て、表現を3つメモ5分
同じ動画をもう一度。「これは使える」と思った英語の表現を3つだけ書き出す。
- 好きな30秒を声に出してまねる3分
気に入った30秒をくり返し聞き、リズムと強弱をまねて声に出す。
- 英語で1〜3文書く3分
感想や自分の意見を、メモした表現を使って短く書く。これが自由英作文のネタになる。
目的に合わせて進め方を選びたい人は、目標別ガイドから自分に近いものを選んでください。
今日から始めるなら
5分のTED-Edを1本、5ステップの順に進めるだけです。
毎日の1本を選ぶのが面倒な人はコース30日(高校1・2年/受験生/社会人・大学生)へ。まずやり方を確かめたい人ははじめての人へから始めると迷いません。