まずはこれだけ15分
今日は5分前後のTED-Edを1本だけ。動画ページの「この動画でミッション」で、予想する→日本語字幕で観る→「使ってみたい英語」を1文書く、の3つをやれば今日は合格です。余裕があれば、英語字幕で表現を3つメモ・好きな30秒をまねる、も足して5ステップ全部(約20分)に。
やり直し英語30日で始める →忙しい社会人は、1日20分で足りる?
この節でわかること:なぜ「1日1本・約20分」で始めてよいのか。そして、何をゴールにするのか。
結論から言うと、始めるには十分です。ただし「足りる」の意味を先に決めておきます。ここでのゴールは「TEDを1本観終えること」ではなく、仕事で使える英語を1文、持ち帰ることです。1本あたりの成果を小さく、でも確実にすると、忙しい日でも続きます。
計算してみましょう。1日20分を8週間続けると、約19時間。忙しい日を約10分の短縮版にしても、十数時間にはなります。もちろん「これだけで英語が身につく」とは言いません。英語は量の積み重ねが必要です。ただ、社会人にとって最大の壁は、量そのものより「中断」です。残業、出張、体調不良で一度途切れると、そのまま戻れなくなりがちです。だから最初は短く、軽く、再開しやすく設計します。
ミッションの5ステップのうち、1 予想する → 2 日本語字幕で観る、の2つだけを回します。5分前後のTED-Edなら約10分です。3 英語字幕で表現を3つメモ → 4 好きな30秒をまねる → 5 英語で1〜3文書く は、次の日に同じ動画でやります。ふだんの日は、5ステップ全部(約20分)です。5ステップの全体は5ステップのくわしい解説で読めます。
| メニュー | 時間 | 中身 | 社会人の使いどころ |
|---|---|---|---|
| 5ステップ全部(基本) | 約20分 | 1〜5を全部(5分前後の動画なら) | 毎日の基本。できる日はこれ |
| 忙しい日の短縮版 | 約10分 | 1 予想 → 2 日本語字幕で観る(3〜5は翌日に同じ動画で) | 残業・出張の日。これだけでもゼロにしない |
| 5ステップ+復習 | 約30分 | 5ステップ全部+前に観た動画の30秒をもう一度まねる・フレーズ帳の見直し | 週末や、来週の会議に向けた集中週 |
くわしく:4つの目的別・重みの置き方初級
社会人の目的は人によって違います。同じTEDでも、どこに力を入れるかを変えるだけで、成果の出方が変わります。自分に近いものを1つだけ選んでください。
| 目的 | 重点ステップ | 見る観点 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 仕事で使う英語(会議・メール・雑談) | 3 英語字幕で表現メモ と 5 英語で1〜3文 | 「会議でそのまま、または少し変えて使える表現か」 | メモしすぎない。1本3つまで |
| TOEICなどスコア | 4 30秒まねる と語彙 | 長めの音声を止めずに聞き通せたか | TEDは直接のスコア対策ではない。公式問題集と併用する |
| 習慣化・教養・キャリア | 1 予想 と 2 日本語字幕で観る | 話題を仕事や生活とつなげて考えたか | 「面白かった」で終わらせず1文だけ英語で残す |
| 英語への苦手意識の克服 | 2 日本語字幕で観る | 「分かった」の回数を数える | 最初の2週間は、観るのはTED-Edだけで十分 |
TEDを観ること自体がスコアを保証するわけではありません。役に立つのは、10分前後のまとまった英語を聞き続ける体力と、ビジネスや社会テーマの語彙の幅です。試験の形式に慣れる練習は別に確保し、TEDは「毎日の英語に触れる時間」として組み合わせてください。
学生時代の英語で嫌な思いをした人ほど、TED-Ed(約5分)から入るのがおすすめです。最初の1回は、日本語字幕で楽しんでかまいません。日本語字幕はズルではなく、意味の土台を作る工程です。ただし、日本語字幕で観るのは1本につき1回だけ。2回目は英語字幕に進みます。
時間はどこで作る?4つのパターン
この節でわかること:自分の生活に合う「続く時間帯」の選び方と、スマホでの基本の使い方。
時間帯は全部を試さず、まず1つに絞ります。目安は「毎日ほぼ同じ時刻に、すでにやっている行動のすぐ後ろ」に置くこと。歯みがきの後、電車に乗った直後、昼食を食べ終えた後、のように、行動につなげると忘れにくくなります。
| パターン | 使う時間 | やること(ステップ) | 向いている人 | つまずきポイント |
|---|---|---|---|---|
| 朝活 | 起床後の20分 | 1〜5を全部。時間がない朝は1 予想→2 日本語字幕で観るだけにして、3〜5は翌朝に同じ動画で | 在宅日がある人、夜は疲れて動けない人 | 睡眠を削ると続かない。5分早起きから |
| 通勤 | 片道15〜30分の一部 | 行きに1 予想→2 日本語字幕で観る→3 表現を3つメモ。帰りに4 30秒を口パクでまねる→5 英語で1文をメモ | 電車通勤の人 | 混雑で画面が見づらい日は「音だけ」に切替 |
| 昼休み | 食後の20分 | 1〜5を全部。会議で短くなった日は1・2だけにして、3〜5は翌日に | 自席や近くのカフェで静かに過ごせる人 | 会議や外出で潰れやすい。曜日を固定する |
| 寝る前 | 布団に入る前の20分 | 1〜5を全部。疲れた日は1・2だけにして、3〜5は翌日に | 夜型で、朝は慌ただしい人 | 動画の連続再生で寝不足に。1本観たら閉じる |
- サイトの動画ページを開く1分
見たい動画のページ(/ted/v/動画ID/)を開くと、YouTube公式の埋め込みプレーヤーで再生できます。動画をダウンロードしたり、別のアプリに取り込んだりする必要はありません。
- 字幕と速度を確認する1分
再生画面の設定(歯車など)から字幕と再生速度を選びます。日本語字幕が用意されているかは、動画によって違うので、再生画面で確認してください。
- リマインドは標準アプリに任せる2分
スマホの標準のアラームやカレンダーの繰り返し通知に、「TED 20分」と入れておきます。時刻は、決めた時間帯の直前に。専用アプリを増やすより、いつもの通知の方が続きます。
- 終わったら1行だけ記録1分
くわしく:スマホ・通勤中で続けるコツ初級
- イヤホンの音量は控えめに:電車の走行音に負けて音量を上げると耳に負担がかかります。字幕を見られる環境なら、音量は小さめでOKです。
- 「今日は音だけ」の日をつくる:画面を見られない日は、すでに観た動画の音声だけを聞き返します。新しい動画は増やしません。
- 「後で見る」を溜めすぎない:YouTubeの「後で見る」に入れた動画が10本を超えたら、新しい動画は入れない。観るのは「今日の1本」だけです。
- 通信量が気になるなら:画質を下げる、Wi-Fiのある場所で始めるなど、視聴の設定でコントロールできます。詳細は使っているサービスの案内を確認してください。
- 歩きながらの視聴は避ける:駅のホームや歩道では画面を見ず、音だけにするか、安全な場所で立ち止まってください。
時間の使い方を見直したい人に
TED✓ 視聴済11:55「時間がない」をやめて、自由時間を取り戻す
上の動画は、1週間の時間の使い方を見直す話題として知られています。「時間がない」と感じたら、まず1週間の予定を洗い出して、20分の空きがどこにあるかを見つけるところから始めてみてください。
仕事の場面別:どのTEDから観る?
この節でわかること:会議・プレゼン・雑談・リーダーシップ・交渉・ストレスの6場面それぞれに、どの動画をどんな観点で観ればよいか。
まずは選択肢を絞りましょう。今週いちばん困っている場面を1つだけ選び、その行の動画から観てください。6場面すべてを一度にやる必要はありません。動画は全部で9本を紹介し、それ以上は社会人向けランキングで探せます。
| 場面 | 観る観点 | 最初の1本 |
|---|---|---|
| 会議で意見を言う | 声(速さ・間・トーン)。聞いてもらえる話し方とは | How to Speak So That People Want to Listen |
| プレゼンする | 構成と間の取り方。型を分解して盗む | How to sound smart in your TEDx Talk |
| 雑談・スモールトーク | 会話を続ける聞き方と質問の仕方 | 10 ways to have a better conversation |
| リーダーシップ | 人が動く理由。メッセージの軸(Why)と安心感 | How Great Leaders Inspire Action/Why good leaders make you feel safe |
| 交渉・説得(頼む・断られる) | 断られたときの気持ちの切り替えと、頼み方 | What I Learned from 100 Days of Rejection |
| ストレス・メンタル | プレッシャーとの付き合い方。気持ちの整え方 | How to stay calm under pressure/How to Make Stress Your Friend |
話し方・会話・リーダーシップ(まずはここから)
TED✓ 視聴済9:59人が耳を傾ける「声の出し方」入門
TED✓ 視聴済11:45会話上手になる、10のコツ
TEDx✓ 視聴済5:56中身がなくても賢く見える?TEDトークのお約束を笑う
TED✓ 視聴済18:35人を動かすリーダーは「なぜ」から始める
TED✓ 視聴済12:00よいリーダーは、まず「安心」をつくる
交渉・メンタル(気分を整えたい日に)
TED✓ 視聴済15:32100日間「断られる」挑戦で、見えたもの
TED✓ 視聴済14:29ストレスを味方につける考え方
くわしく:場面別の使い方と、使える英語の型中級
ここに載せる英語は、ビジネスの場でよく使われる一般的な表現の型です。動画のセリフではありません。動画でメモした表現をこの型に当てはめ、自分の仕事用に作り変えるのが、ステップ5(英語で1〜3文書く)の練習になります。
1. 会議で意見を言う
会議では「長く上手に話す」より、短く、間を置いて、最後まで言い切ることが効果的です。話し方の動画を観るときは、話し手の声の高さ・速さ・間に注目し、自分が発言するときに1つだけ真似してみてください。まずは「間」だけでも十分です。
会議で使える型
2. プレゼンする
プレゼンの動画は、内容より構成を観るのがコツです。最初の30秒に何を置いたか、途中でどう話を進めたか、最後に何を言って終えたか。詳しくは、後の「プレゼン視点」の節と、プレゼン視点の勉強法にまとめています。
3. 雑談・スモールトーク
雑談が苦手な人ほど、話す量を増やそうとしがちです。でも会話の動画で学べるのは、むしろ「聞き方」と「質問の仕方」です。自分から話す1文より、相手に返す質問の型を3つ持っておくほうが、実際の場面では役に立ちます。
雑談で使える型
4. リーダーシップ
リーダーシップ系の動画は、日本語でチーム運営を語るときのヒントにもなります。「何を(What)」より「なぜ(Why)」から話すという発想は、英語でも日本語でも使えます。動画を観たら、自分の部署の目的を「Why」から1文で言ってみてください。
チームに向けた型
5. 交渉・説得
交渉の英語は、強い言い方より「相手の懸念を受け止めてから提案する」型が中心です。断られる経験を扱った動画は、「断られたら終わり」という思い込みをほぐす教材になります。観たあとに、次の交渉で使えそうな型を1つ選んでください。
交渉・説得で使える型
6. ストレス・メンタル
ストレスの話は、英語の教材であると同時に、自分の状態を整える時間にもなります。医療的な話題は動画の中の一般論と割り切り、自分の体調が気になるときは専門家に相談してください。英語としては、余裕がないときに使える短い言い回しを2〜3個だけためておきます。
余裕がないときの型
場面が決められない人は、診断で自分に合う入り口を探してみてください。
8週間プログラム:1日1本で、何をどの順で?
この節でわかること:8週間の進め方と、途中で挫折しないための仕組み。
基本は「1日1本・5ステップ」です。忙しい日は、1 予想する → 2 日本語字幕で観る、だけの約10分版で構いません。3〜5は翌日に同じ動画でやります。できない日があっても、翌日また1本に戻ればいい。遅れを取り戻そうと、まとめてやる必要はありません。最初の2週間は「毎日1本を開く」こと自体が目標で、英語の上達は二の次です。
| 週 | テーマ | 動画の目安 | 毎日の中身 | その週のゴール |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 習慣をつくる | TED-Ed(約5分)を毎日1本 | 5ステップ全部が基本。忙しい日は10分版(予想→日本語字幕で観る。3〜5は翌日に同じ動画で) | 7日のうち5日以上、動画を開けた |
| 2 | 同じ形を繰り返す | TED-Edを毎日1本 | 1週目と同じ手順。5ステップ全部の日を少しずつ増やす | 5ステップの流れが体になじむ |
| 3 | 表現をメモする | 週末にTED(約10分)を1本 | ステップ3(英語字幕で表現を3つメモ)を毎日入れる。週末のTEDはステップ3を最初の5分だけにして約30分 | フレーズ帳に表現が10個以上たまった |
| 4 | 音に慣れる | 好きな動画を毎日1本 | ステップ4で、好きな30秒を0.75倍→等速で聞き、声に出して3回まねる | 30秒を止まらずに言えた |
| 5 | プレゼン視点 | 話し方系のTEDを中心に | 5ステップに加え、見どころを3つだけ観る(つかみ・一言でいうと・締め) | 観た動画を1文で要約できた |
| 6 | 会議の1文 | 場面別の動画から毎日1本 | ステップ5の1文を「明日の会議」用に作り変える | 実際の会議で1回使った(心の中でもOK) |
| 7 | 1分仕事プレゼン | 毎日1本+週末に自作 | 平日は5ステップ。週末に、つかみ→言いたいこと→例→行動の順で1分の英語プレゼンを作り、録音 | 録音を1回聞き返した |
| 8 | 振り返りと次の計画 | 好きな動画を毎日1本 | 5ステップを続けながら、8週間の記録を見返し、次の8週間のテーマ・時間帯を決める | プランナーに次の計画を入れた |
挫折しない5つの仕組み
続く人と続かない人の差は、意志の強さより設計の差です。詳しくは習慣化の勉強法にまとめています。ここでは社会人向けに5つだけ。
- 「いつ・どこで・何を」を1行で決める:例「朝コーヒーを淹れたら、キッチンでTED-Edを1本」。
- 最低ラインを決めておく:疲れた日は、5ステップのうち1 予想する と 2 日本語字幕で観る だけでOK。ゼロの日を作らないことが目的です。
- 2日連続で休まない:1日休むのは普通のこと。翌日は、最低ラインだけでも1本やります。
- 記録は1行だけ:長い日記は続きません。マイページのチェックか、メモに日付と1文だけ。
- 週1回、10分の見直し:日曜の夜に、今週やれた日数を数え、来週のテーマ(場面)と時間帯を決めます。
- 翌日の1本を、前の晩に決めておく
- 字幕に頼る日があっても気にしない
- できなかった日があっても、翌日また1本に戻る
- 「仕事で使う1文」を最優先にする
- 気になった動画を次々に観て、どれも5ステップまで終わらない
- 全部聞き取れるまで先へ進まない
- 遅れを取り戻そうと週末に一気にやる
- 完璧なノートを作ろうとして時間切れになる
実況:15分で「明日の会議で使える1文」を作る
この節でわかること:TED-Ed 1本を使って、時計つきで15分を回す具体例。ここでは学習の手順を見せることが目的で、動画の内容そのものは細かく紹介しません。
使う動画は、約5分のTED-Ed「How to stay calm under pressure」。タイトルのとおり、プレッシャーの場面で落ち着くための方法を扱う動画です。設定は「明日、大事な会議で発言する予定がある」。この動画を素材にして、明日の会議でそのまま使える英語を1文だけ作ります。
15分の実況で使う動画
TED-Ed✓ 視聴済4:29本番で失敗するのはなぜ? プレッシャーのしくみ
- 0:00 ステップ1:予想する1分
タイトルを見て日本語で答えます。「プレッシャーがかかると、自分は何を感じる?」「落ち着くために、今まで何をしてきた?」。動画を観る前に自分の経験を2つ思い出すと、あとで聞こえる英語が「自分のこと」になります。
- 1:00 ステップ2:日本語字幕で観る5分
日本語字幕があればオンに、なければ英語字幕で、止めずに最後まで。観たら日本語で1行「どんな話だったか」を書きます。この段階では「へえ」と思った場面が1〜2個あれば十分です。
- 6:00 ステップ3:英語字幕で表現をメモ5分
英語字幕で観て、表現を3つメモします。時間がない日は2つでOK。基準は「会議でそのまま、または少し変えて使えるか」。たとえばタイトルにある stay calm や under pressure のように短く、いろいろな場面で使える表現は、仕事に置き換えやすい候補です。メモした表現はフレーズ帳へ。
- 11:00 ステップ4:好きな30秒をまねる2分
好きな30秒を、声に出して3回まねます。1回目は英語字幕あり、2回目は字幕なし、3回目は気持ちをこめて。声が出せない場所なら口パクでOKです。
- 13:00 ステップ5:英語で1〜3文書く2分
メモした表現に、自分の仕事の言葉を入れて1文を作ります。声に出して2回、ノートに1回書いて終了。作った文は明日の会議の前にもう一度だけ見返します。
1文の作り方の公式は、メモした表現+自分の仕事の名詞や日付です。たとえば、次のような文ができたら成功です(動画のセリフではなく、学習者が自分で作る例です)。
学習者が作る1文の例
15分で5ステップ全部はぎりぎりなので、収まらない日もあります。そんな日は、ステップ1(予想)→ステップ2(日本語字幕で観る)の2つだけにして、3〜5は次の日に同じ動画でやれば構いません。
プレゼン視点:TEDの見どころを、自分の仕事プレゼンに移す
この節でわかること:TEDを「話し方の教科書」として観るときの見どころ(つかみ・構成・声・締めなど)を、社内プレゼンや会議での発言にどう移すか。
TEDは英語教材であると同時に、世界中の人が「短い時間で伝える」ために工夫した見本集でもあります。英語の中身だけでなく話の運び方も観察して、自分の仕事プレゼンに取り入れてください。詳しい手順はプレゼン視点の勉強法にあります。
| 見どころ | TEDで観ること | 自分の仕事プレゼンでは |
|---|---|---|
| つかみ | 最初の30秒に何を置いたか | 冒頭の1文を、質問・数字・短い体験談のどれかにする |
| 一言でいうと | この話を1文で言うと? | 資料の最初に「結論を1文」書く |
| 構成 | 問題→解決、ストーリー、3つのポイントなど | 報告は「結論→理由3つ→次の行動」で組み立てる |
| 根拠 | 研究、データ、具体例、実演 | 数字1つと、実際のお客様・現場の例を1つ入れる |
| 声 | 速さ・間・強弱 | 大事な一言の前に、1秒だけ間を置く |
| 身振り | 立ち位置、視線、表情 | オンライン会議ではカメラ目線と顔の明るさを意識する |
| 映像・スライド | スライド・小道具・映像 | 1スライド1メッセージ。文字を減らす |
| 締め | 行動の呼びかけ、冒頭に戻る、問いを残す | 最後に「お願いしたいこと」を1つだけ言う |
くわしく:つかみ・一言でいうと・締めの「型」を作る中級
つかみの型(4つのうち1つを選ぶ)
- 質問型:聞き手に問いを投げる。会議なら「いま、この作業に何時間かけているでしょう?」など
- 数字型:短い数字を1つ出す。ただし確かな数字だけを使う
- 体験談型:自分が困った出来事を1文で語る
- 結論先出し型:ビジネスでは、最初に結論を置く構成が好まれる場面が多くあります
つかみ・導入で使える型
「一言でいうと」の作り方
1文のテンプレートはこれです。
We should ○○ because ○○.
(○○すべきです。なぜなら○○だからです。)
自分の仕事の提案を、この形で言えるか試してみてください。言えないなら、まだ考えが整理しきれていないサインです。
締めの型
締めで使える型
1分の仕事プレゼンを作る手順
- 言いたいことを1文で書く3分
言いたいことを日本語で1文にします。次に、上の型を使って英語にします。長くなったら削ります。
- つかみ・例・行動のお願いを1文ずつ足す5分
つかみの1文、具体例の1文、相手にお願いしたいことの1文を作ります。合計4文で約1分になります。
- 声に出して録音3分
スマホで録音して、聞き返します。速すぎる、間がない、語尾が消えるなど、気づいたことを1つだけメモ。
シャドーイング社会人版:1日5分で口を慣らす
この節でわかること:声が出せない環境でも続けられる、1日5分のシャドーイングの形。
シャドーイング(聞こえた音声に少し遅れて声に出して追う練習)は、社会人にとって「口を動かす習慣」をつくる最短ルートのひとつです。ただし、職場や電車で声を出せない人がほとんど。そこで、環境ごとにやり方を決めておきます。ミッションのステップ4(好きな30秒をまねる)も、この形でできます。詳しいやり方はシャドーイング完全ガイドへ。
| 環境 | 練習の形 | やり方 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 自宅で声が出せる | 声に出して追う+録音 | 字幕なしで30〜60秒を追う。慣れたら録音して聞き比べ | 0.75倍から始め、等速に上げる |
| 小声なら出せる(自席・カフェ) | 小声でなぞる | 音声に合わせて小声でリズムだけなぞる | 言葉が正確でなくてもOK。音の流れが目的 |
| 声を出せない(電車・オフィス) | 聞く+口パク | 口だけを動かす。または頭の中で追う | イヤホン片耳・音量小さめ。無理をしない |
| 歩き・移動中 | 聞くだけ | 音だけを聞く。区間は同じ30〜60秒 | 安全第一。画面は見ない |
- 区間を決める30秒
動画の30〜60秒を1つだけ選びます。最初はつかみか、まとめ部分が使いやすい区間です。
- 字幕を見ながら聞く1分
意味を確認しながら、練習プレイヤーなどで区間をくり返します。速いと感じたら0.75倍に落とします。
- 字幕なしで追う2分
環境に合わせて、声・小声・口パクのどれかで追います。3〜5回。
- 言えなかったメモ1分
詰まった箇所を1つだけ、スマホのメモかノートに書きます。次の日の最初に、そこだけもう一度。
- 終わり30秒
区間を通して言えなくても大丈夫。1区間を5〜10回まわして、連続で通して言えるまでを1つのゴールにします。
電車内で小声でなぞるときは、周囲に気づかれない程度の口の動きにとどめてください。ホームや道路など、移動中は聞くだけにします。周囲の音が聞こえなくなるほど大きな音量は避けてください。
語彙:仕事でよく出るテーマの表現をためる
この節でわかること:単語をむやみに増やさず、仕事で使えるチャンクだけを貯める「フレーズ帳」の作り方。
TEDでメモするなら、難しい単語よりひとかたまりの表現(チャンク)です。たとえば「stay calm」「get back to you」のように、仕事の1文の中で使えるもの。ここでは「ビジネスで話題になりやすいテーマ」ごとに、語彙を貯めるヒントを整理します。以下は一般的なテーマ語彙で、特定の動画に出てくる語という意味ではありません。
| テーマ | 貯めておくと便利な語(例) | 使う場面 |
|---|---|---|
| コミュニケーション | clarify / misunderstand / feedback / tone / listen | 会議・1on1・メール |
| リーダーシップ | trust / vision / responsibility / motivate / support | チーム運営・面談 |
| 時間管理・生産性 | priority / deadline / schedule / distraction / focus | 進捗報告・調整 |
| ストレス・ウェルビーイング | pressure / burnout / recover / balance / cope with | 雑談・相談 |
| 失敗・挑戦 | failure / risk / lesson / persist / rejection | 振り返り・提案 |
| 意思決定・交渉 | decision / option / compromise / concern / agree | 会議・交渉 |
- 1本につき表現を3つメモする8分
英語字幕で観ながら(ステップ3)、メモするのは3つ。時間がない日は2つ。「これは自分が今週使う」と思えるものだけを選びます。
- フレーズ帳に4項目で書く3分
チャンク/日本語の意味/自分の仕事での例文/使う予定の場面。とくに「例文」を自分の仕事の言葉で書くのが大切です。フレーズ帳に保存すれば、あとでCSVやAnkiにも出力できます。
- 翌日・1週間後・1か月後に見返す各2分
見返すタイミングをカレンダーに入れます。言えたものは消してよく、言えなかったものだけ残します。
フレーズ帳に貯める型の例
テーマ別の語彙カードはテーマ語彙カードで確認できます。ただし、量を増やすより「実際に1回使った」ことに価値を置いてください。
上司・同僚を巻き込む:社内勉強会でTEDを使う
この節でわかること:1人で続けるより、仲間がいるほうが続きやすい理由と、著作権に配慮した社内勉強会の進め方。
動画は、YouTubeの公式再生機能で流すか、URLを共有して各自に観てもらうのが基本です。動画のダウンロードや再配布、字幕・文字起こしのコピー配布は避けてください。社内での上映の可否は、会社の規定や動画側の利用条件に左右されるので、迷ったら「URLを共有して各自が観る」形にします。当サイトはTEDおよびTED-Edと提携していません。
| 時間 | 内容 | 進め方 |
|---|---|---|
| 0〜5分 | 予想 | タイトルを見せて、日本語で「何の話だと思う?」を1人1言 |
| 5〜10分 | 視聴 | TED-Ed(約5分)を公式の再生画面で。字幕は日本語か英語を選ぶ |
| 10〜20分 | ペアで話す | 2人1組で、感想を日本語で1分、英語1文で1分 |
| 20〜25分 | 発表 | 各自が英語1文を発表。正解・不正解は付けない |
| 25〜30分 | 振り返り | 「来週の1本」と担当を決める |
上司や同僚に声をかけるときは、ハードルを下げるのがコツです。たとえば「昼休みに30分、5分の動画を観て感想を言い合うだけ。英語は1文だけ」と伝えます。目的は英語のテストではなく、話題づくりとチームの雰囲気づくりだと最初に言っておくと、参加しやすくなります。
くわしく:勉強会を長く続ける運営のコツ中級
- 担当を持ち回りにする:動画選びの負担を分散し、全員が「選ぶ側」を経験します。
- 月1回だけ、上級者向けの回を作る:TED(約10〜15分)の回を月1回入れ、あとはTED-Edで軽く。
- 成果を見える化する:「今月、会議で使った1文」を共有し、実際に使った人を紹介します。
- 英語が苦手な人を主役に:日本語字幕で観た感想を最初に言ってもらう。英語力の差が発言の差にならないように。
- 選ぶ動画は社内向けに:政治・宗教・センシティブな話題は避け、話し方・時間管理・チームなど、仕事に近いテーマから。