まずはこれだけ20分
5分前後のTED-Edか、10分前後のTEDを1本選び、動画ページの「この動画でミッション」で5ステップをやります。予想する→日本語字幕で観る→英語字幕で表現を3つメモ→好きな30秒を3回まねる→英語で1〜3文書く。この先のTOEIC対策もゼミ発表も就活も、すべてこの5ステップの延長です。
30日コース(社会人・大学生)で始める →大学生のTEDは、時間の作り方がすべて
この章でわかること:授業・バイト・サークルの合間に、1日約20分をどう作るか。
大学生の最大の敵は、英語力の低さではなく時間割のバラバラさです。高校のように毎日同じ時刻に勉強できないので、「まとまった1時間」を待っていると、いつまでも始まりません。コツは、1日の学習を細切れの部品に分けて、空いた枠に差し込むことです。
| 空き時間 | 使える長さ | TEDでやること | 向いている作業 |
|---|---|---|---|
| 通学の電車・バス | 10〜20分 | 音声だけ聞く/前日に選んだ30秒を、小声か口パクでまねる | ステップ4(30秒まねる) |
| 昼休み | 15分 | フレーズ帳に今日の表現を3つ書く。英語で1〜3文書く | ステップ3・5 |
| 空きコマ(図書館・学生ラウンジ) | 30分前後 | 1本まるごと。予想→日本語字幕で観る→英語字幕で表現を3つメモ。余裕があれば話の流れを3〜5コマでメモ | ステップ1〜3 |
| バイト・サークルの前後 | 5分 | 歩きながら、まねる30秒を聞く。声が出せる場所なら録音 | ステップ4の準備 |
| 寝る前 | 10分 | I think ___ because ___. の形で1文、声に出してからノートへ | ステップ5 |
| 週末 | 約30分 | その日の1本を5ステップで(10分以上のTEDなら、ステップ3は最初の5分だけ)。余裕があれば1週間分の録音とフレーズ帳を見直す | 5ステップ+復習 |
スマホのカレンダーに、1日20分の「TED枠」を毎日分、固定で入れてしまいましょう。授業のある日は空きコマ、休日は朝など、曜日ごとに場所が違っても構いません。空いたらやる、ではなく、先に枠を取るのが続くコツです。学習プランナー(プランナーを開く)で、自分の時間割に合わせた週間プランを作れます。
時間の使い方そのものがテーマの1本(12分)
TED✓ 視聴済11:55「時間がない」をやめて、自由時間を取り戻す
この動画は、自由な時間をどう作るかという話題を扱っています。英語で観てもよし、日本語字幕で観て自分の時間割を見直すきっかけにしてもよし。観終わったら、今週7日分のTED枠をカレンダーに入れるところまでやってみてください。
あなたはどのルート? 3つから選ぶ
この章でわかること:自分の目的に合うルートと、その週間メニュー。どのルートも、毎日の土台は同じ5ステップです。
| こんな人 | ルート | 中心の使い方 | 1日の目安 |
|---|---|---|---|
| TOEIC・IELTS・英検の点数を、期限までに上げたい | A. スコア型 | リスニングの慣れ+語彙+意見を書く練習。シャドーイング重視 | 約20分(問題集は別) |
| ゼミ・学会・授業で英語発表をする/留学が近い | B. 発表・留学型 | つかみ・構成・声などの見どころで話し方を分析し、1分の自分の発表を作る。議論の表現をためる | 約20分+週2回の発表練習 |
| 視野を広げたい。話のネタを増やしたい。面接でも語りたい | C. 教養型 | ジャンルを広げて観る。要約と意見を書きためる。ときどきTEDx | 約20分 |
3か月以内に「点数」の期限(TOEICの受験日など)があるならA。「発表」か「留学への出発」が控えているならB。どちらもないならC。2つ同時に選ばないのが原則です。期限が過ぎたら、次のルートへ乗り換えればOK。
くわしく:3ルートの週間メニュー初級
A. スコア型(1日約20分+週末30分)
| 曜日 | 時間 | やること |
|---|---|---|
| 月 | 20分 | 1本で5ステップ。ステップ3のメモは、TOEICに出やすいビジネス・社会テーマの語を優先 |
| 火 | 20分 | 1本で5ステップ。ステップ4の前に、30秒を字幕なしで聞いて1〜2文書き取る |
| 水 | 20分 | 1本で5ステップ。ステップ5は I think ___ because ___. に3文要約を足す(ライティング練習) |
| 木 | 20分 | 1本で5ステップ。ステップ4の30秒を0.75倍→等速で5回まねる |
| 金 | 20分 | 1本で5ステップ。ステップ3の表現を、公式問題集で見た語と照らし合わせる |
| 週末 | 30分 | 1本で5ステップ+今週のフレーズ帳を見直し、まねた30秒を1つ録音して聞き直す |
B. 発表・留学型(1日約20分+週2回の発表練習)
| 曜日 | 時間 | やること |
|---|---|---|
| 月 | 20分 | 1本で5ステップ。観たあと、つかみ・構成・締めのどれか1つの工夫をメモ |
| 火 | 20分 | 1本で5ステップ。ステップ3は「話の運び」の表現(導入・転換・まとめ)を3つメモ |
| 水 | 20分 | 1本で5ステップ。ステップ4は、声の間(ま)と強弱までまねる |
| 木 | 30分 | TED-Ed1本で5ステップ+1分ミニ発表を作る(つかみ→言いたいこと→例→行動)。声に出して録音 |
| 金 | 30分 | 1本で5ステップ+友人・ゼミ仲間と、要約→意見→質問の3分ディスカッション |
| 週末 | 30分 | 1本で5ステップ+木曜の録音を聞き直し、直す点を1つだけ決める |
C. 教養型(1日約20分)
| 曜日 | 時間 | やること |
|---|---|---|
| 月 | 20分 | 気になるジャンルから1本選び、5ステップ |
| 火 | 20分 | 月曜とは違うジャンルから1本選び、5ステップ |
| 水 | 20分 | 1本で5ステップ。ステップ5は3文要約+自分の意見(日本語で考えてから英語に) |
| 木 | 20分 | TED-Ed(5分前後)で5ステップ。短い分、ステップ5を3文まで書く |
| 金 | 20分 | 1本で5ステップ。観た話を、ゼミ仲間・友人に英語か日本語で30秒紹介 |
| 週末 | 30分 | 1本で5ステップ+今週の意見を読み返し、ネタ帳(就活・ゼミで使えそうな話)に分類 |
12週間プログラム:学期にはめ込む
この章でわかること:授業期間の約3か月(12週)を、どう区切って何を積むか。前期でも後期でも同じ流れで使えます。
| 週 | 学期の場面 | 中心の作業 | 1週のゴール |
|---|---|---|---|
| 1 | 履修登録・ガイダンス | TED枠を時間割に固定。TED-Ed(5分)で5ステップを一周 | 1本を「英語で1〜3文書く」まで完走 |
| 2 | 授業開始 | 平日はTED-Edで5ステップを毎日1本。週末にTED(10分前後)にも挑戦(ステップ3は最初の5分だけ、約30分) | フレーズ帳の表現が20個を超える |
| 3 | 課題が増える | TED-Edを中心に約20分で回す。時間がない日はステップ1・2だけにして、3〜5は次の日に同じ動画で | 毎日1文、意見を声に出す |
| 4 | 慣れ | ステップ4(30秒まねる)を習慣化 | 60秒区間を字幕なしで追える |
| 5 | 小テスト・レポート | ルート別の中心作業(A:リスニング/B:分析/C:ジャンル拡大) | ルートの型を1つ固める |
| 6 | 中だるみ注意 | TED-Ed(5分)に戻して軽くする。忙しい日は5ステップのうち①予想と②日本語字幕で観るだけ(③〜⑤は翌日) | ゼロの日を作らずに1週間を終える |
| 7 | 中間の山場 | 1分ミニ発表(自分のTED)を1本作る | 録音を1回撮る |
| 8 | 折り返し | 録音を聞き直し、直す点を1つだけ決める | 改善した録音を撮り直す |
| 9 | 応用 | ミニ発表を3分版に広げる。友人1人に聞いてもらう | 質問を2つもらう |
| 10 | 試験対策が始まる | スコア型はテスト形式に接続(後述)。他は量を維持 | 型どおりの意見を制限時間内で書く |
| 11 | 仕上げ | 5分版の発表、または就活用の1分自己紹介 | 通しで一度止まらずに話す |
| 12 | 学期末 | 振り返り。次の学期のルートを決める | 12週の記録を見て、続けたい習慣を1つ選ぶ |
学期の真ん中と試験前は、どうしても手が止まります。そのときは量を落として、続けるのが正解です。5分前後のTED-Edを選び、5ステップのうち①予想と②日本語字幕で観るだけ(約10分)でも構いません。③〜⑤は次の日に同じ動画でやります。できない日があっても、翌日また1本に戻ればいい。ゼロの日を続けない工夫が、12週の完走につながります。
実況で見る:TED1本を「要約→意見→ディスカッション」まで
この章でわかること:実際の1本を、時計つきでどう進めるか。ここでは、話し方(声)をテーマにした10分前後のTEDを例にします。内容の細部はあえて書きません。何が語られているかは、あなた自身が観て確かめてください。
実況に使う1本(10分前後)
TED✓ 視聴済9:59人が耳を傾ける「声の出し方」入門
| 時計 | ステップ | やること |
|---|---|---|
| 0:00〜1:00 | 1 予想する | タイトルとサムネから予想。「話し方がテーマなら、どんな話題が出そう?」と日本語で2つ書く |
| 1:00〜12:00 | 2 日本語字幕で観る | 止めずに最後まで観る。観たら日本語で1行「どんな話だったか」 |
| 12:00〜15:00 | おまけ | 余裕があれば、話の流れを3〜5コマでメモ(つかみ→主張→例→まとめ)。要約と発表の練習になる |
| 15:00〜23:00 | 3 英語字幕で表現メモ | 英語字幕で観て、使えそうな表現を3つフレーズ帳へ。長い動画は最初の5分でOK |
| 23:00〜30:00 | 4 30秒まねる | 好きな30秒を練習プレイヤーで聞き、3回まねる。1回目は英語字幕あり、2回目は字幕なし、3回目は気持ちをこめて |
| 30:00〜35:00 | 5 英語で1〜3文 | I think ___ because ___. の形で書き、声に出す。余裕があれば3文要約も |
| 35:00〜40:00 | 話す(おまけ) | 友人(または鏡・録音)に向けて、要約→意見→質問を1分で話す |
10分前後のTEDだと、ステップ3を最初の5分だけにしても、5ステップで約30分かかります。平日は5分前後のTED-Edを選べば、5ステップが約20分に収まります。10分以上のTEDは空きコマや週末など時間のある日に回し、おまけ(流れのメモ・話す)は、さらに余裕のある日だけで十分です。
くわしく:要約・意見・ディスカッションの作り方中級
3文要約の型
- 1文目:この話のテーマと話し手の主張(一言でいうと何か)
- 2文目:その根拠、または代表的な例
- 3文目:聞き手に求めていること、または結論
意見1文の型(賛成・反対・条件付き賛成)
意見を述べる表現(一般的な型)
3分ディスカッション(2人)のやり方
- 要約を交互に話す1分
AとBが順に、自分の3文要約を話します。相手の要約と食い違う所が、もっとも面白い議論の入り口です。
- 意見を1文ずつ出す1分
賛成・反対・条件付き賛成のどれかを、理由つきで言います。同じ意見でも、理由が違えばOKです。
- 質問し合う1分
「例を1つ挙げてもらえますか」「その場合はどうなりますか」のような質問を相手に1つずつ投げます。
スマホで自分に向けて録音し、翌日聞き返して「もう1人の自分」に質問を1つ考えて答える方法があります。慣れるまでは、これで十分です。
TEDの見どころを、英語ゼミ発表の設計図にする
この章でわかること:TEDを観るときの見どころ(つかみ・構成・声・締めなど)を、そのままゼミ発表の設計図に変える方法。スライド・話の運び・Q&Aまで扱います。詳しい分析法はプレゼン視点ガイド、自分の話の作り方は自分のTEDを作る、発信全般はアウトプット術にあります。
構成の勉強に使う2本(TEDxの6分と、TEDの19分)
TEDx✓ 視聴済5:56中身がなくても賢く見える?TEDトークのお約束を笑う
TED✓ 視聴済18:35人を動かすリーダーは「なぜ」から始める
1本目はTEDxの短い話で、「話の骨組み」を意識しながら観ると、構成の役割が見えやすくなります。2本目は世界中で観られている有名な話で、「つかみ」「一言でいうと」「構成」といった見どころに沿って、話の運びを追う練習に向いています。どちらも、内容より「型」を盗むつもりで観てください。
| 見どころ | TEDを観るとき | ゼミ発表に変えると |
|---|---|---|
| つかみ | 最初の30秒に何を置いたか | 先行研究の説明より前に、問いや身近な事例を1つ置く |
| 一言でいうと | 1文で言うと? | 発表全体を30字の日本語にまとめ、それを英語1文にする |
| 構成 | 構成の型は何か | 背景→目的→方法→結果→考察→まとめ。各部分に見出し1つ |
| 根拠 | 根拠は何を使っているか | データ・文献・実験。1スライド1根拠にする |
| 声 | 速さ・間・強弱 | 大事な数字や結論の前で、1秒止まる。棒読みを避ける |
| 身振り | 視線・立ち位置 | 画面ではなく聴衆を見る。指し示すときだけスクリーンを見る |
| 映像・スライド | スライドの作り方 | 1スライド1メッセージ。文章を貼らず、図と数語で見せる |
| 締め | 締め方 | 結論をもう一度言い、次にやりたいこと(今後の課題)を1つ示す |
5〜10分の英語ゼミ発表を作る手順
- 言いたいことを1文で書く15分
発表でいちばん伝えたいことを、日本語で30字にしてから英語1文にします。これが決まらないうちはスライドを作りません。
- 骨組みを4〜5コマに分ける15分
紙に4〜5マスを書き、背景・目的・方法・結果・まとめを一言ずつ入れます。TEDを観たあとに話の流れを3〜5コマでメモするのと、同じ作業です。
- つかみを決める10分
問い・身近な例・意外な事実のどれか1つを、最初の30秒に置きます。英語で最初の2文を書いて、暗記します。
- スライドを作る60分
1スライド1メッセージ。文字は少なく、図・グラフ・写真を主役にします。読み上げ原稿ではなく、話す人の助けにします。
- 話す原稿は「キーワード」だけ20分
全文を暗記するのではなく、各スライドで話す3つのキーワードを決めます。文章は本番で組み立てます(練習で何度も組み立てておく)。
- 録音して直す各15分×3回
通しで録音→聞き直し→直す点を1つだけ決める、を3回。直す点は毎回1つに絞ります。
- 1人に聞いてもらう20分
友人・後輩に聞いてもらい、「分かりにくかった所」を2つ教えてもらいます。ここが最終調整です。
- 1スライドに1メッセージ、文字は数語
- つなぎ言葉で流れを見せる(First, Next, So)
- 数字や結論の前に間(ま)を置く
- 時間を測って、1分オーバー以内に収める
- スライドの文章を、そのまま読み上げる
- 全文暗記して、詰まると止まる
- 早口で情報を詰め込む
- Q&Aのことを何も考えない
発表の「話の運び」表現(一般的な型)
くわしく:Q&A対応(質問が怖い人へ)中級
英語ゼミのQ&Aで固まる原因は、英語力より「想定していない質問が来る」ことにあります。だから準備の半分は、質問の予想に使ってください。TEDの講演には質疑応答の場面がほとんど映らないので、質疑の型はゼミ仲間との練習で身につけます。
- 質問を10個、自分で作る15分
定義・方法・限界・例・今後の見通しといった種類に分けて、自分の発表に来そうな質問を10個書きます。うち3つは、答えたくないものを入れます。
- 答えの型を用意する10分
答えは「結論→理由→例」の3文で。1つの質問に30秒で答える練習をします。
- 時間を稼ぐ表現を持つ5分
考える時間が必要なときの表現を3つ覚えます。沈黙を怖がらなくてよくなります。
- 分からないときの答え方を決める5分
「分からない」と言うこと自体は悪くありません。続けて、調べる方向を伝えます。
Q&Aで使える表現(一般的な型)
シャドーイング大学生版:スコアと会話力を両方伸ばす
この章でわかること:ステップ4「好きな30秒を声に出してまねる」を、音読・シャドーイング・録音でもう一歩深くやる方法。基本のやり方はシャドーイング完全ガイドにあります。
大学生がシャドーイングに向いている理由は、練習を「使う場面」に接続しやすいからです。TOEICのリスニングにも、ゼミ発表にも、面接にも、口を動かす習慣が効きます。ただ、「やっているだけ」で終わらないよう、目的に合わせて練習の段階を選びましょう。
| 目的 | 使う段階 | 区間 | 回数の目安 |
|---|---|---|---|
| TOEIC・IELTSのリスニング | 意味をつかむ→字幕なしで抑揚まで追う | 60秒 | 1区間5回。速度は0.75倍→等速 |
| 発表・面接で話す | 意味を思いうかべながら言う→録音して聞き比べ | 30〜60秒 | 1区間7〜10回。言えなかった所をメモ |
| 発音・リズム | 小声でなぞる→字幕なしで追う | 30秒 | 1区間5回。口の形と息の強弱を意識 |
| 通学中 | 小声・口パクでなぞる | 30秒 | 同じ区間を3〜5回 |
- 音読(ウォームアップ)3分
英語字幕を見ながら、区間を声に出して読みます。意味と切れ目(どこで息継ぎか)を確認します。
- シャドーイング(字幕なし)7分
字幕を隠し、音声を追いかけます。うまくいかない所は速度を0.75倍に落とします。
- 録音3分
自分の声を録音します。最初の1回目は「聞くのがつらい」と感じるのが普通です。
- 聞き比べ2分
元の音と自分の録音を続けて聞き、違いを1つだけメモします。
毎日録音すると疲れます。週の最後に1回、その週にまねた30秒を録音して、前の週の録音と聞き比べる。これだけでも、伸びを実感しやすくなります。練習には、同じ区間をくり返し再生できる練習プレイヤーが便利です。
TOEIC・IELTSへのつなげ方
この章でわかること:TEDの練習が、試験のどの部分に効きやすいか。あくまで一般論で、「この動画が出る」という話ではありません。試験形式は改訂されることがあるため、受験前に公式サイトで最新の形式を確認してください。
| 試験の場面 | TEDで慣れること | 具体的な練習 |
|---|---|---|
| TOEIC リスニング(会話・説明文) | まとまった話を聞き、要点をつかむ | TED-Ed(5分)で3文要約。字幕なしで60秒区間を聞く |
| TOEIC 語彙・リーディング | 現代的なテーマの語彙と、長めの文の読み方 | 英語字幕で読み、表現のかたまりをフレーズ帳へ |
| IELTS Listening | 話の流れをたどり、数字や固有の情報を聞く | ディクテーション(1〜2文)と、キーワードのメモ |
| IELTS Speaking Part 2 系 | 1〜2分の長めの発話。準備1分で話す | 1分ミニ発表(つかみ→言いたいこと→例→行動)を毎週練習 |
| IELTS Speaking Part 3 系 | 抽象的なテーマについて、理由つきで意見を述べる | 意見1文の型(賛成・反対・条件付き賛成)を口に慣らす |
| IELTS Writing Task 2 系 | 意見文の構成(主張→理由→例→結論) | 3文要約+意見を、ミニ意見文に広げる(本番のTask 2は250語以上) |
| 英検・その他の面接や意見問題 | 問いに対して、理由つきで短く答える | 観た話についての意見を30秒で話す(結論→理由→例) |
スコアを上げるには、公式問題集や過去問の演習が必要です。TEDは、それらの前後で語彙・音・意見の型を自然に育てる相棒として使ってください。「TEDだけでスコアが上がる」と考えるのはおすすめしません。
くわしく:Speaking・Writingの練習を毎週回す上級
| 段階 | Speaking | Writing |
|---|---|---|
| 1〜4週 | 意見1文を口頭で。30秒 | 3文要約+意見1文。50〜80語 |
| 5〜8週 | 1分で結論→理由→例→まとめ | 意見文の骨組み(主張→理由2つ→結論)。100〜150語 |
| 9〜12週 | 準備1分→1〜2分の発話(録音) | 制限時間を決めて意見文を1本。250語を目標に |
- 観たTEDの話題を、試験で聞かれそうなテーマ(教育・環境・技術・健康・仕事など)に置き換えます。
- 「その話題について、あなたはどう思うか」を、自分の言葉で書き出します。
- 書いた意見を、声に出して30秒に収めます。次に、書き直して90秒に広げます。
- 使った表現をフレーズ帳に登録し、次の1本で意識して使います。
点数のための練習と、話す力のための練習は、同じ素材でできます。素材をTEDに揃えておくと、同じ語彙・同じ意見の型が何度も出てくるので、定着が早くなります。
就活・英語面接:意見の型と自己紹介のネタづくり
この章でわかること:面接やESで使える「意見の型」と、TEDから自己紹介のネタを作る方法。企業ごとの選考は違うので、ここでは一般的な準備を扱います。
面接のネタ探しに使える2本
TED✓ 視聴済15:32100日間「断られる」挑戦で、見えたもの
TED✓ 視聴済15:25独創的な人たちの、意外な習慣
1本目は、挑戦や失敗との向き合い方が話題の1本。2本目は、発想や独創性がテーマの1本です。どちらも観たあとに「自分の経験のどれと重なるか」を考える材料になります。ただし、動画の内容を自分のエピソードにするのは禁物です。あくまで、自分の経験を見直すきっかけとして使ってください。
意見の型:PREP
| 順番 | 英語の型 | 面接でのイメージ |
|---|---|---|
| P(Point) | I think ... | まず結論。「私は…と考えています」 |
| R(Reason) | because ... | 理由を1つ。長く言わない |
| E(Example) | For example, ... | 自分の経験・見聞きした例 |
| P(Point) | That's why ... | もう一度結論。「だから…です」 |
この型をTEDの意見練習(ステップ5)と同じにしておくと、毎日の練習がそのまま面接練習になります。目標は、20〜30秒で言い切れることです。
1分自己紹介のネタを、TEDの「つかみ→言いたいこと→例→行動」の順で作る
- つかみ:一言で興味をひく5分
「私は〇〇を続けてきた人です」のように、自分を一言で表すフレーズを1つ作ります。
- 言いたいこと:何を大切にしているか5分
自分が大切にしている価値観や姿勢を1文で。TEDの「一言でいうと」と同じ作りです。
- 例:具体的な経験を1つ10分
ゼミ・バイト・サークル・留学・課題研究など、1つに絞ります。数字や固有名詞を入れると具体的になります。
- 行動:これからどうしたいか5分
志望先で何をしたいかを1文で。相手にとっての価値につなげます。
自己紹介・面接で使える表現(一般的な型)
くわしく:ESと英語面接に「教養ネタ」を仕込む中級
面接で「最近気になったニュースや本は?」と聞かれたとき、答えを持っているかどうかで印象が変わります。TEDやランキングから、自分が語れるネタを3つ持っておきましょう。
| ネタ棚 | 中身 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 最近観た話 | 動画のテーマ、1文の要約、自分の意見 | 「最近関心のあること」への答え |
| 自分の変化 | その話を観て、何をしてみたか | 学びの姿勢の説明 |
| 質問の種 | その話を観て、もっと知りたくなったこと | 逆質問・ゼミ志望理由 |
- 英語面接では、完璧な文法より結論を先に言うことが大切です。
- ESの英文に、TEDでメモした表現を使うと、自然な言い回しになりやすくなります。
- 話した内容が事実と違ってはいけません。自分の経験の範囲で話します。
留学準備:授業で議論に参加するためのフレーズ帳
この章でわかること:留学先のディスカッション授業で「黙ってしまう」を防ぐための、表現の貯め方。
議論と異文化理解の2本
TED✓ 視聴済11:45会話上手になる、10のコツ
TED✓ 視聴済19:17たった1つの物語が、偏見をつくる
1本目は会話・対話の仕方、2本目は物事を一面的に見ることの危うさがテーマの、いずれも世界的に有名な話です。前者は聞き方・話し方の表現、後者は多様な視点で議論するときの考え方を、それぞれ吸収する素材になります。
| 場面 | 使える型 | 貯め方 |
|---|---|---|
| 同意する | I agree with ... / That's a good point. | TED視聴中に「同意の言い方」を見つけたらフレーズ帳へ |
| 反対する(やわらかく) | I see your point, but ... | 反対の表現は、やわらげる前置きとセットで覚える |
| 聞き返す | Could you say that again? / What do you mean by ...? | 分からないことを、そのまま聞ける形で覚える |
| 言い換える | In other words, ... / What I mean is ... | TEDの話し手の言い換えを探す(引用ではなく型として) |
| 割り込む | Sorry to interrupt, but ... | 声に出して口に慣らす |
| 意見を補強する | For instance, ... / Research shows that ... | 例と根拠を出す習慣を付ける |
| 遅れて発言する | Going back to what you said earlier, ... | 議論の流れに戻る表現を貯める |
ディスカッション用の表現(一般的な型)
くわしく:出発の3か月前から前日まで中級
| 時期 | やること | TEDの使い方 |
|---|---|---|
| 3か月前 | 専攻・留学先の分野のテーマを決める | 毎日の1本のうち週2本以上を、その分野のTED・TED-Edにする。語彙をフレーズ帳へ |
| 2か月前 | ディスカッションの型を口に慣らす | 毎週の3分ディスカッション(要約→意見→質問)を友人・語学パートナーと |
| 1か月前 | 自己紹介と、授業での自己紹介を準備 | 1分自己紹介を録音し、3回直す |
| 直前 | 口を慣らし、頭を英語に切り替える | 5ステップに加えて、毎日15分のシャドーイング。聞く量を維持 |
| 現地で最初の1か月 | 発言の量を増やす | 授業後にその日の議論を英語3文でメモ。フレーズ帳を更新 |
難しいことを言おうとしないことです。最初は質問か確認でOK。「Could you explain that once more?」だけでも、議論に参加したことになります。
TEDxの活用:当たり外れの見分け方
この章でわかること:TEDxをどう選び、どう使うか。特に、大学が舞台のトークの観方。
大学が主催のTEDxの例(語学がテーマ)
TEDx✓ 視聴済18:27半年で言語を身につける?語学の考え方を整理する
TEDxは、TEDから許可を受けて、地域や大学の主催者が独自に運営するイベントです。そのぶん、内容の質にはばらつきがあります。大学生におすすめなのは、身近な大学発のトークを、「使える材料を選び取る」目で観ることです。上の動画は、学習法についての強い主張を含むので、鵜呑みにせず「本当にそうか」を自分で検証する練習素材にも向いています。
| 見る点 | 当たりのサイン | 外れのサイン |
|---|---|---|
| 話し手の根拠 | 専門・体験・調査など、語る理由が分かる | 「必ず」「誰でも」など、断定が多く根拠が薄い |
| 構成 | 冒頭で何を話すか分かり、最後にまとまる | 話があちこちに飛ぶ |
| 音と映像 | 声が聞き取りやすく、字幕もある | 反響や雑音が多い |
| 長さ | 10〜18分。集中が続く | 極端に長く、内容が薄い |
| 英語の難しさ | 英語字幕つきなら、内容を追える | 早口やなまりが強く、字幕があってもついていけない |
大学生は、レポートや卒論で情報を評価する力が求められます。TEDxを観て「この主張の根拠は何か」「反対の見方は何か」を書き出すと、教養と英語と批判的思考が同時に鍛えられます。TED-Edの批判的思考の動画(ランキングを見る)とも相性がよいです。
批判的に観る練習の入り口(TED-Ed・5分)
TED-Ed✓ 視聴済4:30