TED-Ed✓ 視聴済4:17🎬 自分の英語スピーチを作る:1分→3分→5分
まずは4文で30秒。4つの箱に入れれば、やさしい英語でも「話」になる
30秒でわかる
- できるようになること
- 「つかみ・言いたいこと・例・呼びかけ」の4つの箱を使って、自分の英語スピーチを作る。まず1分(約100語)を作り、録音して1か所ずつ直す。
- 入試ではここに効く
- 英語スピーチ・発表の授業、面接の自己紹介や志望理由、英検の二次試験のような面接形式で「自分の意見を理由つきで言う」場面に効く。主張→理由・例→まとめの流れは、自由英作文と同じ形。
- こんな人に
- 英語で何を話せばいいか分からない人、発表の台本がいつも長くなってしまう人に。
今日やること10分
TED-Ed✓ 視聴済4:174分ほどのTED-Edで、題名に「3つのコツ」と数が出ている。短い話の組み立てを観察しやすい。
▶ この動画でミッションやってみた例:1分スピーチと30秒自己紹介
見本はどちらも原田英語が作ったオリジナルです。体験談はあくまで例なので、自分の話に置き換えてください。かっこの中は、4つの箱のどれにあたるかです。
見本1:1分スピーチ「睡眠は勉強の一部」(約70語)
約70語なので、1分に足りない分は、間(ま)と、例の説明を少し足して調整します。睡眠が記憶に関わることは広く知られた話ですが、自分の話にするときは体験談を軸にして、言いすぎない表現(I remembered more ...)を使うのが安全です。
見本2:30秒の自己紹介(約55語)
面接や発表の授業の最初に使える形です。自己紹介も、4つの箱に入れると「話」になります。
聞き手に何かをお願いする話でなければ、締めは「これから何をしたいか」で終えると自然です。面接なら、入学後・入社後にやりたいことにつなげられます。
よくあるつまずき
最初の1文がどうしても出てこない。
日本語で書いた原稿を英訳したら、長すぎて言えない。
台本は全部暗記したほうがいい?
1分が長く感じる。
練習相手がいない。
どうしても棒読みになる。
もっとくわしく
気になる所だけ開けばOK。
4つの箱と、長さの目安初級
どんな話題でも使える4つの骨組みです。TEDを話し方の教科書にするで紹介した8つの見どころのうち、いちばん作りやすい所を型にしました。
| 箱 | 役割 | 英語で言うなら | 8つの見どころとの対応 |
|---|---|---|---|
| つかみ | 聞き手を引き込む | 質問・体験・意外な事実を1〜2文 | つかみ |
| 言いたいこと | 伝えたいことを1文で | My idea is that ... | 一言でいうと |
| 例 | 言いたいことを根拠で支える | For example, ... と具体的に | 根拠 |
| 呼びかけ | 聞き手にしてほしいこと | So, try ... / Let's ... | 締め |
この4つを、話す長さに合わせて広げたり縮めたりします。1分なら各箱1〜2文、3分なら例を2つに、5分なら問題→解決の流れを足します。長くしても「言いたいこと」は1つのまま。これがいちばん大事なルールです。
| 長さ | 語数の目安 | つかみ | 言いたいこと | 例 | 呼びかけ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1分 | 約100語 | 約10秒 | 約10秒 | 約30秒(1つ) | 約10秒 |
| 3分 | 約300語 | 約25秒 | 約25秒 | 約100秒(2つ) | 約30秒 |
| 5分 | 約500語 | 約40秒 | 約30秒 | 約180秒(3つ) | 約50秒(反対意見への答え・まとめを含む) |
1分100語は、ゆっくりていねいに話す学習者の目安です。速く話す必要はありません。短い文と間(ま)をしっかり入れたほうが、聞き手には伝わります。
台本づくり7ステップ(30分で1本)初級
何もない状態から、1分スピーチの台本ができるまでの流れです。上から順にやれば、30分ほどで1本できます。
- テーマを決める3分
「好き」「くわしい」「人に伝えたい」のどれかに当てはまる話題を3つ書き、1つ選ぶ。迷ったら、最近いちばん時間を使っていることにする。
- 言いたいことを日本語1文で3分
「〜は〜だ」「〜すると〜になる」のように、動詞のある1文にする。テーマ(名詞)で止めないのがコツ。
- 例を1つ選ぶ5分
自分の体験がいちばん強い例。いつ・どこで・何が起きたかを短くメモする。数字や研究を使うなら、確実なものだけ。
- 呼びかけを決める2分
聞いた人に、明日何をしてほしいか。1つだけ、具体的な行動にする(例:30分早く寝てみて)。
- つかみを最後に作る3分
ほかの3つが決まってから作る。質問型・体験型・意外な事実型のどれかから選ぶ。
- やさしい英語に直す10分
1文15語以内、中学レベルの単語が目安。難しい単語より短い文を優先する。知らない単語は無理に使わず言い換える。
- 声に出して削る5分
3回声に出して、言いにくい所・長い所を削る。声に出して詰まった所は、たいてい書き直したほうがいい所。
長い日本語の文をそのまま英語にすると、複雑な文になって言えなくなります。日本語では骨組み(箇条書き)だけ作り、英語は最初から短い文で組み立て直してください。
サイトの基本のやり方「ミッション(5ステップ)」の⑤「英語で1〜3文書く」で書いた要約や意見は、そのまま「言いたいこと」と「例」の材料になります。この記事は、ミッションの④⑤を「自分の話」まで広げる練習です。ミッションは入試コース30日から。
話の運びに使える表現(フレーズ帳に貯める)初級
始め方・切り替え・例の出し方・強調・まとめに使える、よくある表現の型です。自分の話で使えそうなものを選んで、フレーズ帳に自分の手で書き写そう。書くと覚えやすくなります。
始め方と、言いたいことの出し方
例の出し方と、話の切り替え
強調
まとめと呼びかけ
1分→3分→5分:何を足していくか中級
長くするときは、水増しではなく「何を足すか」を決めます。3分・5分はいきなり作らず、1分を完成させてから広げるのが基本です。1分で言えないことは、5分でも言えません。
| 段階 | 足すもの | 気をつけること |
|---|---|---|
| 1分→3分 | 例を2つに(別の角度の例)。または反対意見を1つ入れて、それに答える | 言いたいことは変えない。変わるのは例だけ |
| 3分→5分 | 問題→解決の流れ。確かな数字や事実を1つ。予想される質問への一言 | 詰め込まない。大きなまとまりは3つまで |
| 5分の質疑 | 予想される質問を3つ用意して、30秒で答える練習をする | 分からないときは I'm not sure, but ... で言い換える |
3分スピーチの作り方(睡眠の見本を広げる)
つかみと言いたいこと(睡眠は勉強の一部)はそのまま。例を2つに増やします。1つ目は自分の体験(睡眠を削ったら点が下がった)、2つ目は友達や家族の様子、または一般によく言われる話など、別の角度の例にします。
次に、反対意見への答えを1つ入れます。「でも時間が足りないから削るしかない」という声を想像して、「それでも30分だけ早く寝るほうが、次の日の効率が上がる」と答える流れです。反対意見に答えると話が深くなり、3分がちょうど埋まります。呼びかけは1分版より具体的に(何時に、何をやめて、どうするか)します。
- 骨組みを箱に3分
つかみ・言いたいこと・例2つ・反対意見への答え・呼びかけを、1〜2語のキーワードで書く。
- 例2を選ぶ5分
例1と違う角度のものを選ぶ。同じ種類の例を並べても、説得力は上がらない。
- 反対意見を想像する3分
聞き手が思いそうな「でも」を1つ書き、それへの答えを1〜2文にする。
- 通しで2回録音6分
3分に収まるか計る。長すぎたら例の説明を削る。言いたいことは削らない。
短くて型が見えやすいお手本(5〜6分)
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3〜5分スピーチのお手本(8分前後)
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お手本の使い方:1本選び、TEDを話し方の教科書にするの観察シートで、つかみ・一言でいうと・締めだけ観察します。そのあと、同じくらいの長さの自分のスピーチを作る、が基本の流れです。ほかの動画はランキングから探せます。
録音と自己採点:上達のいちばんの近道初級
スマホ1台でできる、録音→聞き返し→採点のやり方です。自分の声を聞くのは恥ずかしいけれど、ここがいちばん効きます。
| 項目 | 1点 | 2点 | 3点 |
|---|---|---|---|
| 中身(言いたいこと) | 何が言いたいか分からない | 言いたいことはあるが弱い | 1文で言え、例で支えられている |
| 組み立て | 順番がバラバラ | 4つの箱のうち1つが欠ける | つかみ→言いたいこと→例→呼びかけがそろう |
| 声(間・強弱) | ずっと同じ速さ | 間か強弱のどちらかがある | 間も強弱も意識できている |
| 英語(正確さ) | 文がとぎれる | ときどき詰まる | 短い文で最後まで言える |
| 体・目線 | 下を向いたまま | ときどき前を見る | 前を見て、身振りが1つある |
合計15点満点。最初は7〜9点で十分です。大事なのは点数より、次に直すことを1つだけ決めること。1回で全部直そうとしないでください。3回録り直して1点でも上がれば、成長しています。
- 1回目:とにかく録る2分
台本を見ながらでいいので、通して1回録音する。まず最後まで言い切るのが目標。
- 聞き返して採点3分
録音を聞きながら上の表で点をつけ、直す所を1つ決める。
- 2回目:台本を見ずに2分
キーワードのメモだけ見て、もう一度録音する。台本を覚えるより、流れを覚えるほうが自然。
- 1回目と聞き比べ3分
2つを続けて聞く。良くなった所を1つ見つけて、自分をほめる。
立場別の題材と、使う場面(授業・面接・ゼミ・会議)中級
| 立場 | 題材の例 | 言いたいことの型 |
|---|---|---|
| 高校生 | 部活と睡眠/スマホと勉強/文化祭で学んだこと/探究テーマの紹介 | 〜は〜の一部だ/〜すると〜が変わる |
| 受験生 | 私の単語の覚え方/模試の見直し方/緊張とのつきあい方/志望理由 | 〜を続けたら〜が分かった |
| 大学生 | ゼミ研究の紹介/留学・アルバイトでの学び/自己PR/今読んでいる本 | 私が学んだのは〜ということだ |
| 社会人 | 自己紹介/プロジェクト報告/改善の提案/会議での意見 | 〜を変えれば、〜がよくなる |
失敗談は例が作りやすく、聞き手も共感しやすい話です。「私は〜に失敗した。そこで〜に気づいた。だから〜してみて」は、4つの箱にそのまま当てはまります。
| 場面 | 4つの箱の使い方 | ポイント |
|---|---|---|
| 英語の発表・スピーチの授業 | 1〜3分のスピーチをそのまま使う | 台本を丸暗記せず、キーワードのメモで話す |
| 面接・自己PR | 言いたいこと(強み)→例(体験)→締め(入学・入社後にどうするか) | 1分版を作り、志望先に合わせて調整する |
| 面接形式のスピーキングテスト(英検の二次試験など) | 意見を聞かれたら、言いたいこと1文→理由・例1〜2文の順で答える | 最初に結論を言う。分からない単語は言い換える |
| ゼミ・研究発表 | つかみで問題意識、言いたいことで主張、例でデータ、呼びかけで今後の課題 | スライドは1枚1メッセージ |
| 会議・提案 | 言いたいことを最初に1文で(結論が先)、例で根拠、呼びかけで依頼 | 30〜60秒で言える版を用意する |
どの場面でも、「最初に結論、次に例、最後に呼びかけ」の順番が強い味方になります。この型を英語で体に入れておくと、日本語の発表でも使えます。観たあとに意見を言う練習は、要約・意見・ディスカッションでくわしく扱っています。
つまずき別の処方箋中級
| つまずき | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 最初の1文が出てこない | つかみを最初に作ろうとしている | つかみは最後。まず言いたいことから |
| 途中で言いたいことがぼやける | 言いたいことが名詞(テーマ)のまま | 動詞のある1文に書き直す |
| 英語がとぎれる | 文が長い・難しい単語を使っている | 1文15語以内、中学レベルの語に置き換える |
| 時間が足りない・余る | 例の量が合っていない | 余るなら例を足す、足りないなら例の説明を削る |
| 棒読みになる | 台本を見すぎている | キーワードだけ見て話す。大事な1文の前で止まる |
| 聞き手の反応がうすい | 呼びかけがぼんやりしている | 「明日〜してみて」と、具体的な行動にする |
どのつまずきも、原因は英語力より組み立てにあることが多いです。うまくいかないときは、英語の勉強を増やす前に、4つの箱のどこで詰まっているかを探してください。
型やテクニックは自由にまねて構いません。でも、動画の中の言い回しを丸ごと覚えて自分の発表に使うのはやめよう。型を借りて、中身は自分の言葉で作るのが基本です。