大学生がTOEICを受ける主な目的
大学生がTOEIC L&Rを受ける目的は、人によってさまざまです。一般的には次のようなものがあります。
- クラス分け・英語の授業:大学が英語の授業のクラス分けにスコアを使うことがあります
- 単位認定:一定のスコアを取ると、英語の授業の単位として認める制度を設けている大学もあります
- 就職活動:エントリーシートなどにスコアを記入する欄があることがあります
- 留学・交換留学:学内の選考で、英語のスコアの提出を求められることがあります(どの試験が認められるかは募集によって異なります)
- 自分の成長の記録:スコアで英語力の変化を追う
ただし、制度の有無や基準は大学や企業によってまったく違います。まずは自分の大学の履修案内や、キャリアセンター、志望する企業の募集要項を確認することが、最初の一歩です。
ポイント:「なんとなく受ける」より、「何のために、いつまでに、何点が必要か」を確認してから勉強を始めると、無駄がありません。
学年別の受験計画の立て方
大学生の強みは、社会人に比べて長い期間をかけて計画を立てられることです。一般的な計画の例を紹介します。
1年生:まず受けて現状を知る
大学で受ける機会があれば、まず一度受けてみましょう。スコアがわかると、目標との距離が見えます。この時期は、高校までの文法や単語の復習に力を入れると、後が楽になります。
2年生:目標スコアを決めて伸ばす
就職活動や留学を考えているなら、この時期に目標スコアを決め、年に数回受験しながら伸ばしていきます。長期休みは、まとまった時間を取れる絶好のチャンスです。
3年生:就職活動に向けた仕上げ
就職活動が本格的に始まる前に、目標スコアを取っておけると安心です。エントリーの時期から逆算して、受験日を決めておきましょう。
4年生:入社後を見すえて
内定先から入社前にスコアの提出を求められることもあります。また、入社後に英語を使う可能性があるなら、スピーキングやライティングの練習も視野に入れておくとよいでしょう。
授業・部活と両立する1週間メニュー
大学生は、授業やサークル、アルバイトで意外に忙しいものです。空きコマや移動時間を活用したメニューを紹介します。
平日(1日45分)
- 通学中(15分):単語帳アプリや音声で単語の復習
- 空きコマ(20分):Part 5を10問、または Part 7の短い文書を1つ
- 寝る前(10分):その日に解いた問題の音声を聞き直す
土曜(90分)
- 公式問題集のPart 3・4を2セットずつ解き、スクリプトで復習
日曜(60分)
- 1週間で間違えた問題の解き直しと、単語の総復習
長期休み
夏休みや春休みは、1日2時間程度を目安に、公式問題集の通し練習を週1回入れると、本番の感覚に慣れることができます。
授業の予習や課題と重なる時期は、平日のメニューを半分にしても大丈夫です。ゼロの日を作らないことを意識しましょう。
授業の英語もTOEICの味方
英語の授業で読む文章や、課題で調べる英語の資料も、立派なリーディングの練習です。「TOEICの勉強は別の時間に」と分けすぎず、授業で出会った単語を単語帳に書き足すなど、授業とTOEICの学習をつなげると効率的です。
学内で受けるテストと公開テストの違いを知っておく
大学では、学内で実施されるTOEIC L&Rを受ける機会があるかもしれません。これは多くの場合、団体特別受験制度(IPテスト)と呼ばれる形で実施されています。
IIBCの公式案内によると、IPテストは企業や学校などの団体が日程や会場を設定して実施するもので、公開テストは IIBC が決めた日程・会場で実施されます。
注意したいのは、スコアの証明方法の違いです。IIBCのよくある質問では、IPテストでは公式認定証が発行されないと案内されています。就職活動や単位認定で、どちらのテストのスコアが使えるか、どの書類で証明するかは、提出先によって異なります。
必ず、提出先(大学の窓口や志望企業)に「IPテストのスコアでもよいか」「証明にどの書類が必要か」を確認しましょう。
就職活動でスコアを使うときの考え方
就職活動では、TOEICのスコアを記入する機会があります。一般論として、次のことを意識しておくとよいでしょう。
スコアだけでなく「どう伸ばしたか」を話せるように
面接でTOEICのスコアについて聞かれたとき、点数そのものより、どんな目標を立てて、どう工夫して伸ばしたかを話せると、学びの姿勢を伝えられます。
自作の例:「最初は500点台でしたが、Part 2の質問タイプを分類して練習する方法を取り入れ、半年で600点台後半まで伸ばしました」
求められるスコアを確認する
英語を使う職種や企業では、応募条件や目安としてスコアが示されていることがあります。志望先の情報を確認し、必要なら早めに準備しましょう。
スコアは「入口」と考える
入社後に英語を使う仕事では、話す・書く力が求められることもあります。L&Rのスコアを取ったあとは、スピーキングの練習にも少しずつ時間を使うと、将来の自分を助けてくれます。
長期休みの集中プラン(4週間)
大学生の大きな強みは、夏休みや春休みといった長期休みです。まとまった時間を使った4週間の集中プランを紹介します。
1週目:現状把握と基礎の総点検
- 公式問題集1回分を約2時間で通しで解き、パート別の正答数を記録
- 文法の苦手な単元を洗い出し、1日1〜2単元ずつ復習
2週目:リスニング強化
- Part 2・3・4を毎日1セットずつ解き、スクリプトで復習
- 聞き取れなかった部分を音読し、シャドーイング
3週目:リーディング強化
- Part 5を毎日30問、Part 7を毎日3〜4文書
- 時間を計って解き、時間配分の目安を決める
4週目:通し練習と総復習
- もう1回分を通しで解き、1週目と比べる
- 4週間で間違えた問題を解き直す
1日のスケジュール例(2時間半)
- 午前(90分):その週の重点パートの演習と復習
- 午後(30分):単語帳
- 夜(30分):その日の音声を聞き直し、音読
アルバイトや旅行の予定がある日は、単語と音声の聞き直しだけでもOKです。長期休みの終わりに受験日を設定しておくと、目標に向けて集中しやすくなります。
よくある失敗
失敗1:3年生の就職活動直前に初めて受ける
スコアが思うように出なかったとき、立て直す時間がありません。早めに一度受けて、現状を知っておきましょう。
失敗2:制度を確認せずに受ける
単位認定の基準や、使えるテストの種類を確認せずに受けると、せっかくのスコアが使えないこともあります。
失敗3:スコアを取ったら英語をやめてしまう
目標スコアを達成すると、英語の勉強から離れてしまう人もいます。せっかく身につけた力なので、英語のニュースや動画を楽しむなど、何かしら英語に触れ続けることをおすすめします。
大学生の時間は、英語力を伸ばすための貴重な時間です。まずは自分の大学の制度を確認し、次に受ける日をカレンダーに書き込みましょう。



