公開テストとIPテストの基本
TOEIC L&Rには、大きく分けて2つの受験の仕方があります。
公開テスト
IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が決めた日程と会場で実施されるテストです。個人で申し込んで受験します。
IPテスト(団体特別受験制度)
企業や学校などの団体が、日程や会場を設定して実施するテストです。IIBCの公式案内では、団体の都合に合わせて随時設定できると説明されています。会社の研修や、大学のクラス分けなどで受けるのは、多くの場合このIPテストです。
IPテストには、従来のマークシート方式に加えて、オンラインで受験する形式もあります(後で詳しく紹介します)。
ポイント:自分が申し込んだ(または受けた)テストがどちらなのかは、案内や申込み方法で確認できます。会社や学校から「受けてください」と言われた場合は、IPテストであることが多いです。
スコアの意味と問題形式は同じ
よくある疑問が「IPテストのスコアは、公開テストより価値が低いのでは?」というものです。
IIBCのよくある質問では、公開テストとIPテストのどちらを受けても、出題形式やスコアの有効性に違いはないと案内されています。また、IPテスト(オンライン)についても、評価やスコアの意味合いは公開テストや従来のIPテストと同様で、スコアが同じであれば英語力も同等であると説明されています。
つまり、テストとしての「物差し」は同じです。IPテストで600点なら、公開テストの600点と同じ英語力を示していると考えてよい、ということです。
ただし、次に説明するように、スコアの証明のしかたには違いがあります。
公式認定証の違いに注意
公開テストとIPテストの大きな違いの1つが、公式認定証(Official Score Certificate)の扱いです。
IIBCのよくある質問では、IPテストおよびIPテスト(オンライン)では公式認定証は発行されないと案内されています。その理由として、公開テストはIIBCが試験を運営・管理しているのに対し、IPテストは実施団体に管理が委ねられていること、またオンライン形式では在宅などで受験でき試験官の管理下にない場合もあることが挙げられています。
スコアを提出するときの注意点
就職活動、転職、大学の単位認定、留学の選考などでスコアを提出する場合、提出先によっては次のような条件がある場合があります。
- 公開テストの公式認定証の提出を求める
- IPテストのスコアも認める
- 受験日が一定期間内のものに限る
どのテストのスコアが使えるか、どの書類で証明するかは、提出先によって異なります。スコアを使う予定がある場合は、受験前に提出先の条件を確認しておくと安心です。
よくある誤解
「IPテストは簡単な問題が出る」「公開テストの方が点数が出にくい」といった話を聞くことがあるかもしれませんが、IIBCの案内では、出題形式やスコアの有効性に違いはないとされています。受験形式の違いで有利・不利を考えるより、どの場面でスコアを使うかで選ぶのが基本です。自分の目的に合った受け方を選びましょう。
IPテスト(オンライン)の特徴
IIBCの案内によると、IPテストには、インターネットを使って受験するオンライン形式もあります。L&Rのオンライン形式について、公式に案内されている主な特徴は次のとおりです。
- 試験時間は約1時間で、従来のマークシート方式の約2時間より短い
- 問題数は90問
- 受験者の解答に応じて出題を調整する仕組み(CAT:Computer Adaptive Testing)が使われている
- 団体が希望する会場や自宅などで、1名から受験できる
問題数や時間が公開テストと異なるため、「公開テストの練習」として受ける場合は、この違いを理解しておきましょう。時間配分の感覚などは、マークシート方式の約2時間のテストとは異なります。
なお、実施の詳細(受験できる環境や手順など)は、実施団体からの案内に従ってください。
どちらを受ければいい?目的別の考え方
どちらを受けるべきかは、目的によって変わります。一般論として整理してみましょう。
会社や学校で受ける機会がある場合
IPテストを受ける機会があるなら、積極的に活用しましょう。今の実力を知る、学習の成果を確認する、といった目的には十分です。
スコアを外部に提出する予定がある場合
提出先が公式認定証を求めるなら、公開テストを受ける必要があります。提出先の条件を確認してから決めましょう。
本番の練習をしたい場合
公開テストと同じ約2時間の形式に慣れたいなら、公開テストやマークシート方式のIPテストが向いています。
自作のチェック例
- 「転職活動で、応募書類に公式認定証のコピーを添付する必要がある」→ 公開テスト
- 「会社の昇進要件で、社内で受けたIPテストのスコアが使える」→ IPテストで十分
- 「大学のクラス分けのために受ける」→ 大学が実施するIPテスト
迷ったら、スコアを使う場面を書き出し、それぞれの条件を確認するのが確実です。
公開テストを受けるときの流れ(一般論)
個人で公開テストを受ける場合の、一般的な流れを確認しておきましょう。詳しい手順や日程は、必ずIIBCの公式サイトで確認してください。
1. 受験日を決める
公開テストの日程は、IIBCの公式サイトで公表されています。スコアを使う予定がある場合は、提出の期限から逆算して、結果が間に合う受験日を選びましょう。
2. 申し込む
公式サイトから申し込みます。申込みの締め切りは受験日よりかなり前に設定されていることが多いので、早めに確認しておきましょう。
3. 受験の準備
受験票や本人確認書類など、必要な持ち物は受験案内で確認します。会場の場所と行き方も事前に調べておきましょう。
4. 受験・結果の確認
結果の確認方法や公式認定証の受け取り方も、公式サイトで案内されています。
IPテストを受けるときの流れ
IPテストの場合は、実施する団体(会社や学校)から案内があります。申込み方法、受験日、会場、結果の受け取り方は団体によって異なるので、団体の担当窓口の案内に従いましょう。
どちらの場合も、「スコアを何に使うか」を先に決めておくと、受験日や受験方法を選びやすくなります。
よくある失敗と確認リスト
失敗1:IPテストのスコアを提出しようとして、受け付けてもらえない
公式認定証が必要な提出先に、IPテストのスコアしか持っていないと困ることがあります。事前に条件を確認しましょう。
失敗2:オンライン形式のIPテストと公開テストを同じ感覚で受ける
オンライン形式は時間や問題数が異なるため、時間配分の練習としては別物と考えましょう。
失敗3:古い情報を信じる
制度や受験方法は変わることがあります。最新の情報は、必ずIIBCの公式サイトで確認してください。
受験前の確認リスト
- スコアを何に使うか
- 提出先はIPテストのスコアを認めているか
- 公式認定証が必要か
- 受験日の期限などの条件はあるか
この4つを確認してから受験の申込みをすると、せっかく取ったスコアを無駄にせずに済みます。



