語彙問題で迷うのは「意味」で選んでいるから
Part 5の語彙問題では、意味の近い単語が選択肢に並ぶことがよくあります。日本語訳だけで考えると、どれも正解に見えてしまうのです。
自作の例で考えてみましょう。
- Please ( ) the attached form and return it by Friday.
(A) complete (B) finish (C) end (D) close
日本語にすると、どれも「終える」「仕上げる」のような意味になりそうです。しかし英語では、「書類に記入する」は complete a form という組み合わせで使うのが自然です。答えは (A) complete です。
このように、単語を1語ずつの意味ではなく、一緒に使われる言葉とのセットで覚えていると、語彙問題で迷う時間が大きく減ります。
ポイント:語彙問題の選択肢を見たら、「空所の前後の言葉と自然に組み合わさるのはどれか」を最初に考えましょう。
動詞+名詞のコロケーション
TOEICで特に役立つのが、ビジネス場面でよく使われる動詞と名詞の組み合わせです。以下は編集部が作った例文です。
- meet a deadline(締め切りに間に合わせる)
We worked late to meet the deadline.
- place an order(注文する)
I'd like to place an order for 20 chairs.
- submit a proposal(提案書を提出する)
All teams must submit their proposals by May 10.
- address an issue(問題に取り組む)
The manager addressed the issue at the meeting.
- conduct a survey(調査を行う)
We conducted a survey of 200 customers.
- launch a product(製品を発売する)
The company will launch a new product next spring.
- raise funds(資金を集める)
The event raised funds for the local library.
address は「住所」という意味で覚えている人が多いですが、動詞で「(問題に)取り組む」という使い方もあります。このように、知っている単語の別の使い方が問われることもよくあります。
形容詞+名詞・副詞+形容詞のコロケーション
形容詞+名詞
- extensive experience(豊富な経験)
- competitive price(他社に負けない価格)
- limited time(限られた時間)
- prompt response(迅速な返答)
- detailed information(詳しい情報)
自作の例文:Candidates with extensive experience in marketing are encouraged to apply.
副詞+形容詞・動詞
- highly recommended(強く勧められる)
- fully booked(予約でいっぱい)
- significantly increase(大幅に増える)
- carefully review(注意深く確認する)
自作の例文:The hotel is fully booked during the festival.
「予約でいっぱい」を completely booked と言っても意味は通じますが、fully booked の方がよく使われる組み合わせです。語彙問題では、こうした「よく使われる方」が正解になりやすいと考えておくと判断しやすくなります。
前置詞とのセットで覚える
語彙問題では、単語の後ろに続く前置詞がヒントになることもあります。
- responsible for ~(〜に責任がある)
Ms. Lee is responsible for the training program.
- eligible for ~(〜の資格がある)
Full-time employees are eligible for the bonus.
- comply with ~(〜に従う)
All staff must comply with the safety rules.
- in charge of ~(〜を担当して)
Who is in charge of the event?
- familiar with ~(〜をよく知っている)
Are you familiar with this software?
たとえば、空所の後ろに for があり、選択肢に eligible / capable / available / possible が並んでいたら、文の意味とあわせて「for と組むのはどれか」を考えます。capable は of と組むのが一般的なので、for の前には入りにくいと判断できます。
ポイント:単語帳で形容詞を覚えるときは、後ろの前置詞まで一緒に声に出すと、セットで記憶に残ります。
1週間のコロケーション習得メニュー
1日目:Part 5の復習から集める
これまでに解いたPart 5の語彙問題を見返し、正解の単語と、空所の前後の言葉をセットで書き出します。
2日目:動詞+名詞を10組
この記事の例に加えて、自分の単語帳から動詞+名詞の組み合わせを探します。
3日目:例文を自作する
10組それぞれで、自分の仕事や学校生活に関係する例文を作ります。自分に関係のある例文ほど記憶に残りやすくなります。
4日目:音読
例文を1つにつき3回ずつ音読します。
5日目:穴埋めテスト
例文の動詞部分を隠して、思い出せるか試します。
6日目:Part 5を20問
新しい問題を解き、コロケーションで判断できた問題に印をつけます。
7日目:見直し
1週間で集めたコロケーションを見直し、思い出せなかったものに印をつけて翌週に回します。
よくある失敗
失敗1:日本語訳だけで単語を覚える
「complete=完成させる」だけで覚えていると、complete a form のような使い方に気づけません。単語帳の例文にも目を通しましょう。
失敗2:コロケーションを大量に一気に覚えようとする
組み合わせは無数にあるので、全部を覚えるのは不可能です。実際に問題で出会ったものを中心に、少しずつ増やしていく方が確実です。
失敗3:語彙問題に時間をかけすぎる
わからない語彙問題は、考えても答えが出ないことがあります。コロケーションで判断できなければ、選んでマークし、次に進みましょう。
コロケーションの知識は、Part 5だけでなく、リスニングやPart 7の読解スピードにもつながります。まずは今日、meet a deadline と place an order の2つから覚えてみましょう。



