計画を立てる前にやる3つのこと
勉強計画を立てる前に、次の3つを準備しましょう。
① 目標スコアを決める
志望校や留学プログラムの要件を調べて、目標スコアを決めます。総合スコアだけでなく、セクションごとの最低点があるかも確認しましょう。
② 現在の実力を測る
公式のサンプル問題や、新形式に対応した模試を解いて、今のスコアの目安をつかみます。セクションごとの得意・不得意を把握することが大切です。
③ 使える時間を把握する
平日と休日に、1日どれくらい勉強できるかを書き出します。「毎日2時間」と理想を書くのではなく、現実的に続けられる時間を見積もりましょう。
この3つがそろうと、「目標と今の差」と「使える時間」から、無理のない計画が立てられます。
ポイント:計画は「理想」ではなく「現実」から立てる。続けられる計画が、一番よい計画です。
6か月プラン:土台づくりから仕上げまで
6か月あれば、基礎の土台づくりから本番の仕上げまで、段階を踏んで準備できます。
1〜2か月目:土台づくり
- 単語:基礎〜TOEFL向けの単語帳を毎日(つづりまで書けるように)
- 文法:苦手な単元を文法書で復習
- リスニング:学習者向けの英語音声を毎日聞く
- リーディング:短い英文を毎日読み、段落の要点をつかむ練習
3〜4か月目:形式に慣れる
- 新形式の各タスクを1つずつ練習する
- リーディング:Complete the Words、日常の短文、学術文
- リスニング:応答問題、会話、アナウンス、講義。メモの取り方を確立する
- ライティング:Build a Sentenceを毎日、メールと討論を週に数回
- スピーキング:リピーティングを毎日、インタビュー形式の録音練習を週に数回
5か月目:弱点の集中強化
- 模試を解いて、一番低いセクションと苦手な問題タイプを特定する
- 弱点に勉強時間の半分を使う
6か月目:本番の仕上げ
- 本番と同じ順番・時間で通し練習を週1回
- 間違いノートの総復習
- 休憩なしで約2時間集中する体力づくり
3か月プラン:優先順位を絞って集中
3か月の場合は、すべてを完璧にするのではなく、優先順位を絞ることが大切です。
1か月目:形式の理解と単語
- 新形式の全タスクを一通り解いて、形式を理解する
- 単語は毎日。特にComplete the Wordsに備えて、つづりまで覚える
- 自分の弱点セクションを特定する
2か月目:弱点の強化とアウトプット
- 弱点セクションに勉強時間の半分を使う
- ライティングは時間を計って書く練習を週に3回以上
- スピーキングは録音して聞き直すサイクルを毎日
3か月目:本番形式の演習
- 週1〜2回、本番と同じ時間で模試を解く
- 間違えた問題の原因を記録して、同じミスを繰り返さない
- 最後の1週間は新しい教材に手を出さず、復習に集中する
3か月プランの注意点
基礎が大きく不足している場合、3か月で目標に届かないこともあります。その場合は、受験日を後ろにずらすか、1回目の受験を「形式に慣れるため」と位置づけて、2回目で目標を狙う計画にしましょう。
1日の学習メニュー例
計画を毎日の行動に落とし込むために、1日のメニューを決めておきましょう。
平日90分メニュー(例)
- 15分:単語(前日の復習→新しい単語)
- 20分:リーディングまたはリスニング(日替わり)
- 15分:スピーキング(リピーティング→インタビュー形式の録音)
- 20分:ライティング(Build a Sentence+メールか討論を1本)
- 10分:間違いノートの見直し
- 10分:英語の音声を聞きながら移動・休憩(シャドーイングでも)
休日150分メニュー(例)
- 模試の1〜2セクションを本番の時間で解く(60分)
- 答え合わせと間違いの分析(40分)
- 平日に手が回らなかった弱点の練習(50分)
忙しい日の「最低限メニュー」
忙しくて時間が取れない日も、ゼロにしないことが大切です。
- 単語10分
- リピーティング5分
これだけでも、毎日英語に触れる習慣が途切れません。
メニューを決めるときのコツ
1日のメニューは、時間帯と内容をセットで決めておくのがポイントです。「朝は単語、昼休みはリスニング、夜はライティング」のように決めておけば、毎日「今日は何をしよう」と迷う時間がなくなります。集中力が必要なライティングや模試は、頭がすっきりしている時間帯に入れるのがおすすめです。
模試の使い方と計画の立て直し
独学では、模試が自分の現在地を知る大切な手段になります。
模試の使い方
- 計画の最初:今の実力と弱点を知るため
- 計画の中盤:勉強の成果が出ているか確認し、計画を修正するため
- 本番の直前:本番と同じ条件で通し練習をするため
模試は解いて終わりではなく、間違えた問題の分析が一番大切です。「単語を知らなかった」「聞き逃した」「時間が足りなかった」など、原因ごとに分けて記録しましょう。
計画がずれたときは
予定どおりに進まないのは当たり前です。ずれたときは、次のように立て直しましょう。
- 遅れを取り戻そうと詰め込まない――無理をすると続かなくなる
- 優先順位を見直す――弱点セクションと単語を優先し、他は減らす
- 受験日を見直す――どうしても間に合わない場合は、日程をずらすことも検討する
よくある失敗
- 計画を立てることに時間をかけすぎて、勉強が始まらない
- 得意なセクションばかり練習して、弱点が放置される
- 模試を解きっぱなしにして、復習しない
レベル別の調整のしかた
ここで紹介したプランは、一つのモデルです。今のレベルによって、時間の配分を調整しましょう。
基礎に不安がある人(バンド3未満が目安)
最初の期間は、TOEFLの問題集よりも基礎の単語と文法に時間を多めに使いましょう。6か月プランなら、1〜2か月目の土台づくりを3か月目まで延ばしてもかまいません。やさしい英語をたくさん聞いて読むことも、この段階では大切です。
中級の人(バンド3〜4前後が目安)
形式に慣れることと、アカデミックな語彙を増やすことを並行して進めます。ライティングとスピーキングは、型を身につけて時間内に仕上げる練習を多めに入れましょう。
上級の人(バンド4.5以上が目安)
弱点の問題タイプに絞った練習と、本番形式の通し練習が中心になります。細かな文法ミスや、スピーキングの聞き取りやすさなど、小さな取りこぼしを減らすことを意識しましょう。
独学を続けるための仕組みづくり
独学で一番難しいのは、勉強を続けることです。やる気に頼らず、続けられる仕組みを作りましょう。
勉強する時間と場所を決める
「朝ごはんの後に単語15分」「通学の電車でリスニング」のように、毎日の行動とセットにすると、習慣になりやすくなります。
記録をつける
勉強した時間や内容を、手帳やアプリに記録しましょう。積み重ねが目に見えると、続ける力になります。模試のスコアの変化もグラフにしておくと、成長が実感できます。
小さな目標を置く
「6か月後にバンド4.5」だけでは、日々の目標としては遠すぎます。「今週はBuild a Sentenceを50問」「今月は単語帳を1周」のように、1週間や1か月の小さな目標を置くと、達成感を得ながら進められます。
仲間や発信を活用する
同じ試験を目指す友人と進み具合を報告し合ったり、SNSで勉強記録を発信したりするのも、続けるための工夫になります。
まとめ:今日から1日目を始めよう
独学スケジュールの立て方をまとめます。
- 目標スコア・現在の実力・使える時間の3つを把握する
- 6か月なら土台づくりから段階的に、3か月なら優先順位を絞って集中
- 1日のメニューを決めて、毎日の行動に落とし込む
- 模試で現在地を確認し、計画を柔軟に修正する
計画は完璧でなくてかまいません。大切なのは、今日から始めて、続けながら直していくことです。今日はまず、試験日までの日数を数えて、この記事の3か月か6か月のプランを自分用に書き写してみましょう。



