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🌍 英語学習

🎯 入試対策と英語授業の両立|教科書を入試につなげる授業の工夫

✍️ 原田英語が厳選・執筆🗓 2026-09-28📖 6分🎁 読了で +10XP
「コミュニケーション中心の授業をしたいけれど、入試対策も気になる」。多くの英語の先生が抱える悩みです。しかし、入試対策と授業は対立するものではありません。**教科書で育てた力を、入試の形式に「翻訳」する**視点を持つと、日々の授業がそのまま入試への準備になります。

入試対策と授業は対立しない

入試対策というと、問題集を解いて解説する授業をイメージしがちです。しかし、入試の英語で求められる力を分解してみると、日々の授業で育てている力と重なる部分が多いことに気づきます。

  • 速く正確に読む力:本文の概要把握、段落構成の理解
  • 聞いて要点をつかむ力:リスニングの前・中・後活動
  • 自分の考えを書く力:条件つき英作文、意見文
  • 語彙・文法の知識:本文の中で出会い、使う経験

違いがあるとすれば、入試には時間制限と独特の形式があることです。つまり、授業で育てた力を、入試の形式と時間の中で発揮できるようにする「橋渡し」が必要なのです。

ポイント:入試対策を「別の授業」にするのではなく、「いつもの授業に入試の視点を少し足す」と考えると、両立しやすくなります。

教科書を入試につなげる3つの工夫

1. 本文を入試形式で問う

教科書本文を読んだあと、入試でよく見られる形式の問いを1〜2問加えます。

  • 内容一致問題:"Choose the sentence that matches the story."
  • 段落の要旨:"Which is the best title for paragraph 2?"
  • 指示語の内容:"What does 'it' in line 5 refer to?"

2. 本文のテーマで英作文を書く

本文のテーマに関連した自由英作文を、入試と同じ条件(語数・時間)で書かせます。

"Write your opinion about this topic in about 50 words. You have 10 minutes."

3. 時間を意識した読み

本文の2回目の読みで、時間を計らせます。

"Read Part 2 again. Time yourself. Write down how many minutes it took."

1分あたりに読めた語数を記録させると、生徒は読む速さの伸びを実感できます。

これらの工夫は、授業の数分を使うだけで取り入れられます。教科書の内容理解と入試の形式を行き来することで、生徒は「授業で学んでいることが入試にもつながる」と実感できます。

授業例:本文+入試形式の50分

高校2年を想定した、教科書本文を扱う授業に入試の視点を加えた例です。

  • 0〜5分 導入:本時のゴール提示("Today, you will read Part 3 and write your opinion in 50 words.")
  • 5〜15分 1回目の読み:時間を計って黙読し、各段落の要点を一言でメモ
  • 15〜25分 内容理解:発問と、入試形式の問い(内容一致・指示語)をペアで解く
  • 25〜32分 解き方の共有:答えの根拠を本文のどこから見つけたか、ペアで説明し合う
  • 32〜45分 英作文:本文のテーマで50語程度の意見文を10分で書く→ペアで読み合う
  • 45〜50分 振り返り

"Show your partner where you found the answer. Explain why the other choices are wrong."

選択肢の「なぜ違うか」を説明させると、入試の読解問題への対応力が大きく伸びます。これは内容理解を深める活動としても効果的です。

英作文と語彙を入試につなげる具体例

本文の表現を「入試で使える表現」として整理する

教科書本文には、意見文や説明文でそのまま使える表現が多く含まれています。単元ごとに生徒と一緒に「使える表現リスト」を作ると、英作文の引き出しが増えていきます。

  • It is important for us to …
  • One reason is that …
  • For example, …
  • On the other hand, …
  • In conclusion, …

"Find two expressions in today's text that you can use in your own essay. Add them to your list."

自由英作文の型を授業で固める

入試の自由英作文では、限られた時間で構成を考える必要があります。授業の中で、次のような型を繰り返し使わせておくと、本番でも迷いにくくなります。

  1. 主張(I think … / I agree that …)
  2. 理由1+具体例
  3. 理由2+具体例
  4. 結論(For these reasons, …)

自作の課題例

"Some people say that students should study in the morning, not at night. Do you agree? Write about 60 words."

書いたあとは、ペアで「主張・理由・例・結論がそろっているか」をチェックし合います。構成の確認は生徒同士でもできるので、教師は語法や内容の深さに集中して見ることができます。

語彙は本文の中で増やす

単語帳での学習に加えて、本文で出会った語を英作文で使うことで、語彙は「知っている」から「使える」に変わります。

年間の配分をどう考えるか

入試対策の比重は、学年や時期によって変えていきます。

中学の例

  • 1・2年:教科書中心。入試形式の問いは、定期テストや単元末に時々入れる程度
  • 3年1学期:教科書中心+単元末に入試形式の読解を1題
  • 3年2学期以降:教科書の進度を調整しながら、入試形式の演習の時間を少しずつ増やす

高校の例

  • 1年:教科書で読む・聞く・書くの基礎。時間を計る読みを習慣化
  • 2年:本文と入試形式の問いを組み合わせる。英作文を定期的に
  • 3年:演習中心の時期でも、教科書や演習の英文を使った要約・意見の活動を残す

演習の授業でも「活動」を残す

演習の時期でも、解いて答え合わせをするだけでなく、根拠を説明し合う、要約を話す、テーマについて意見を書くなどの活動を残すと、生徒の力は伸び続けます。

40人クラスでの演習の回し方

大人数での演習は、解説が一方的になりがちです。

  • 答え合わせはペアから:解き終わったら、まずペアで答えを比べ、違う問題だけ根拠を話し合います。全体での解説は、多くのペアで意見が分かれた問題に絞ります。
  • 答えを一斉に示す:選択問題の答えを指で示させると、40人の理解度が一目で分かります。
  • 解説は生徒に担当させる:問題ごとに担当グループを決め、根拠と解き方を説明させます。
  • 進度の差に対応する:早く終わった生徒には、発展問題や英作文の追加課題を用意しておきます。

"If you finish early, try the challenge question on the back."

よくある失敗

  1. 演習だけの授業が続く:生徒が受け身になり、集中が続きません。→根拠を説明させる活動を入れる。
  2. 教科書を急いで終わらせる:本文の理解が浅くなり、読む力の土台が弱くなります。→教科書で深く読む経験を大切にする。
  3. 入試の話ばかりする:英語を学ぶ楽しさが伝わりにくくなります。→英語を使う活動の楽しさも残す。

明日からの一歩

まずは次の教科書本文の授業で、入試形式の問いを1問だけ加えてみてください。内容一致問題でも、指示語の問題でもかまいません。

そして、答え合わせのときに「なぜその答えなのか」「なぜ他の選択肢は違うのか」をペアで説明させましょう。この小さな活動を積み重ねることが、入試にも、その先の英語の力にもつながります。

入試は一つの通過点です。教科書で育てた「読む・聞く・書く・話す」力が、入試の場面でも発揮できるように、日々の授業に少しずつ橋を架けていきましょう。

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よくある質問

教科書の進度が遅れていて、入試対策の時間が取れません。
教科書のすべてを同じ深さで扱う必要はありません。単元のゴールに関わる部分を重点的に扱い、そのほかは短くまとめるなど、軽重をつけることで時間を生み出せます。
学力差が大きいクラスで入試対策をどう進めればよいですか?
基本問題と発展問題を用意し、生徒が自分に合ったレベルを選べるようにする方法があります。ペアでの根拠の説明は、どちらのレベルの生徒にとっても学びになります。
入試問題を授業で使う際の注意点はありますか?
入試問題の英文には著作権があるため、コピーして配布する際は学校の方針や関係する規定を確認しましょう。自作の英文で同じ形式の問いを作る方法もあります。
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英語の神動画図鑑 編集部(原田英語)
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