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🌍 英語学習

📝 小学校英語の評価のしかた|観点別評価の考え方と見取りのコツ

✍️ 原田英語が厳選・執筆🗓 2026-09-28📖 6分🎁 読了で +10XP
「英語の評価って、どうやってつければいいの?」。テストだけでは測れない力が多い小学校英語では、評価に悩む先生が少なくありません。この記事では、観点別評価の一般的な考え方をふまえて、授業の中で無理なく子どもの様子を見取り、評価につなげる方法を紹介します。詳細な基準は、必ず学校や自治体の方針、文部科学省・国立教育政策研究所の資料で確認してください。

外国語活動と外国語科で評価のしかたが違う

まず押さえておきたいのは、3・4年の外国語活動と、5・6年の外国語科では、評価の形が違うということです。

  • 外国語活動(3・4年):教科ではないため、数値による評定はつけず、子どもの学習の様子を文章で記述します。
  • 外国語科(5・6年):教科として、観点別学習状況の評価と評定が行われます。

外国語科の観点は、ほかの教科と同じく次の3つです。

  1. 知識・技能
  2. 思考・判断・表現
  3. 主体的に学習に取り組む態度

ポイント:評価は「成績をつけるため」だけでなく、「子どもの成長を見取り、指導を改善するため」のもの。指導と評価をセットで考えることが大切です。

3つの観点を英語の授業でどう見るか(一般論)

ここでは、それぞれの観点が英語の授業でどんな姿として表れるか、一般的な例を紹介します。

知識・技能

  • 単元で扱った語句や表現の意味がわかり、聞いたり言ったりできる
  • 例:What sport do you like? と聞かれて、I like tennis. と答えられる

思考・判断・表現

  • 目的や場面に応じて、知っている表現を選んで伝え合う
  • 例:「友だちのことをもっと知る」という目的で、相手の答えに合わせて質問を付け足す(Do you play tennis?)

主体的に学習に取り組む態度

  • 相手に配慮しながら、伝えようとしたり、わかろうとしたりしている
  • 例:相手が困っているときにゆっくり言い直す、ジェスチャーを使って伝えようとする

大切なのは、1時間の授業ですべての観点を評価しようとしないことです。単元のどの時間にどの観点を重点的に見るかを、あらかじめ計画しておきましょう。

同じ場面でも観点によって見るところが変わる

例えば、「好きな教科をたずね合う」やり取りの場面を例にすると、次のように見るところが変わります。

  • 知識・技能:What subject do you like? / I like science. を正しく聞き取ったり言ったりできているか
  • 思考・判断・表現:相手の答えを聞いて、Why? や Me, too. I like experiments. のように、目的に合わせて内容を付け足しているか
  • 主体的に学習に取り組む態度:相手が聞き取れなかったときに、ゆっくり言い直したり、教科書の絵を指さしたりして伝えようとしているか

同じ活動の中で見る観点をはっきりさせておくと、見取りのメモも書きやすくなります。

単元の評価計画の立て方(6時間の例)

評価を無理なく行うためには、単元の最初に「いつ・何を・どうやって見るか」を決めておくことが大切です。

例:「行ってみたい国を紹介しよう」の単元(6時間)

  • 1〜2時間目:指導が中心。記録に残す評価はせず、子どもの様子を見て指導に生かす
  • 3〜4時間目:ペアのやり取りの様子を観察(知識・技能を中心に)
  • 5時間目:紹介文を書く活動(例文を参考に書けているか)
  • 6時間目:発表とやり取り(思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度)

ポイント

  • 単元の前半は、評価より指導を優先する
  • 記録に残す評価は、単元の後半に重点を置く
  • 1つの活動で、見る観点を1〜2つに絞る

このように計画しておくと、毎時間全員を評価しようとして疲れてしまうことがなくなります。

見取りのツール:座席表メモと振り返りカード

座席表メモ

クラスの座席表をコピーし、授業中に気づいたことを一言ずつメモします。

  • 「Aさん:How about you? を自分から使えた」
  • 「Bさん:相手の答えに Really? と反応」
  • 「Cさん:言えずに困っていた→次回ペア配慮」

1回の授業で全員を見る必要はありません。1回5〜6人に絞り、単元全体で全員を見取れるように計画しましょう。

振り返りカード

授業の最後に、子どもが自分の学びを書くカードです。質問例を紹介します。

  • 今日できるようになった英語は?
  • 友だちとのやり取りで、うまくいったことは?
  • 次の時間にがんばりたいことは?

振り返りカードは、主体的に学習に取り組む態度を見るための手がかりの1つになります。ただし、書く力の差が評価に影響しすぎないよう、カードの内容だけで判断しないことが大切です。

振り返りカードの記入例(子どもの記述のイメージ)

  • 「Why? って聞いたら、友だちが理由を教えてくれてうれしかった」
  • 「What subject? の発音がむずかしかったので、次はゆっくり言いたい」

このような記述が見られたら、授業の最初に全体に紹介すると、ほかの子どもの振り返りの書き方のお手本にもなります。

パフォーマンス評価の進め方

単元の終わりに、子どもが実際に英語を使う様子を評価する方法を、パフォーマンス評価と呼びます。

例:先生とのやり取り(1人1〜2分)

  • T: Hello. Where do you want to go?
  • S: I want to go to Australia.
  • T: Why?
  • S: I want to see koalas.
  • T: Nice! What do you want to eat in Australia?
  • S: Hmm... I want to eat... meat pie?

評価のポイント例

  • 質問を聞いて、単元の表現で答えられたか
  • 予想していなかった質問にも、知っている英語で答えようとしたか
  • 相手に伝わるように工夫したか

実施のコツ

  • 事前に、どんなやり取りをするかを子どもに伝えておく
  • ほかの子どもは、別の活動(書く活動など)をしながら待つ
  • 評価の基準を簡単な表にして、先生の間で共有しておく

ポイント:パフォーマンス評価は「本番」ですが、子どもにとっては「先生と英語で話せた!」という成功体験の場にもなります。

外国語活動の文章記述のコツ

外国語活動では、子どもの様子を文章で記述します。具体的な場面と、子どもの成長が伝わるように書くのがポイントです。

記述の型

「〇〇の活動で、〜〜することができた(しようとしていた)。」

記述例(編集部作成)

  • 好きなものを伝え合う活動で、友だちの答えに Me, too! と反応しながら、楽しそうにやり取りしていた。
  • 数を扱う活動で、英語の数を聞き取り、正しいカードを選ぶことができた。
  • 外国の行事について知る活動で、日本の行事との違いに気づき、振り返りカードに自分の考えを書いていた。

座席表メモや振り返りカードをもとに書くと、具体的な場面が浮かびやすくなります。学期末にまとめて書こうとすると大変なので、単元ごとに一言ずつメモを残しておきましょう。

よくある失敗と今日からの一歩

  • テストの点数だけで評価する:小学校英語では、やり取りや発表など、実際に英語を使う姿を見ることが大切です。
  • 声の大きさや積極性だけで判断する:恥ずかしがり屋の子どもも、ペアの中ではしっかり伝えようとしていることがあります。
  • 毎時間全員を評価しようとする:評価計画を立て、見る場面と観点を絞りましょう。
  • 評価基準が先生によってばらばら:同じ学年の先生で、評価の例を共有しておくと安心です。

より詳しい評価の方法は、国立教育政策研究所の「『指導と評価の一体化』のための学習評価に関する参考資料」などで確認できます。まずは次の授業で、座席表を1枚用意し、5人だけ見取ってメモするところから始めてみましょう。

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よくある質問

外国語活動でもテストをしたほうがいいですか?
外国語活動は数値による評定をつけないため、点数を目的にしたテストは必要ありません。活動中の様子や振り返りをもとに、子どもの成長を文章で記述します。
恥ずかしがって話さない子どもはどう評価すればいいですか?
全体の前での発表だけでなく、ペアやグループでのやり取り、振り返りカードなど、さまざまな場面で見取りましょう。先生と1対1のやり取りの機会をつくるのも有効です。
評価の基準はどこで確認できますか?
学校や自治体の方針に加えて、文部科学省の学習指導要領解説や、国立教育政策研究所の学習評価に関する参考資料で確認できます。
✍️
英語の神動画図鑑 編集部(原田英語)
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