会話が続かないのは「質問の形」のせい
会話がすぐ終わってしまう原因の一つは、Yes / No で答えられる質問(クローズドクエスチョン) ばかりしていることです。
- Do you like movies? → Yes.
- Did you have a good weekend? → Yes, it was good.
- Are you busy? → No, not really.
どれも答えが短くなり、次の質問を考えなければなりません。質問する側ばかり疲れてしまいます。
一方、What / How / Why などで始まる質問(オープンクエスチョン) は、相手が自由に話せるので、答えが長くなりやすいです。
- What kind of movies do you like?
- What did you do over the weekend?
- How's your week going?
同じ話題でも、質問の形を変えるだけで、相手が話す量が大きく変わります。
ただし、クローズドクエスチョンが悪いわけではありません。会話の最初のきっかけとしては便利です。クローズドで入って、オープンで広げるのが理想的な流れです。
ポイント:Do you ...? で始めたら、次は What / How で広げる。この切り替えが会話を続けるコツです。
オープンクエスチョンの作り方
疑問詞ごとの使い方
- What:内容を聞く。What do you usually do after work?
- How:様子・感想を聞く。How was the concert?
- Why:理由を聞く。Why did you choose that school?
- Where:場所を聞く。Where do you like to go on holidays?
- When:時を聞く。When did you start playing the guitar?
- Who:人を聞く。Who's your favorite singer?
クローズド→オープンの変換練習
- Do you like cooking? → What do you like to cook?
- Did you enjoy your trip? → What was the best part of your trip?
- Is your job interesting? → What do you enjoy most about your job?
- Do you have any hobbies? → What do you do in your free time?
気をつけたい Why
Why は理由を聞く便利な疑問詞ですが、口調や状況によっては「なぜそんなことを?」と責めているように聞こえることがあります。
- Why do you live there?(なんでそこに住んでるの?)
少しやわらかくしたいときは、
- What made you decide to live there?(そこに住もうと思ったきっかけは?)
- How did you get into that?(どうやってそれを始めたの?)
のように言い換えると、好奇心から聞いていることが伝わりやすくなります。
答えを掘り下げるフォローアップ質問
相手が答えてくれたら、その答えの中からキーワードを拾って、さらに質問します。これをフォローアップ質問と呼びます。
よく使うフォローアップ
- How was it?(どうだった?)
- What was it like?(どんな感じだった?)
- What do you like about it?(どこが好き?)
- How did you get into it?(どうやって始めたの?)
- Really? Tell me more!(本当?もっと聞かせて!)
会話例
- A: What do you do in your free time?
- B: I like baking.
- A: Oh, nice! What do you usually bake?
- B: Mostly bread. I started during the pandemic.
- A: Really? How did you get into it?
- B: I watched a lot of baking videos online, and I wanted to try.
- A: That's cool. What's the hardest part?
- B: Waiting for the dough to rise! It takes hours.
A さんは、baking → bread → 始めたきっかけ → 難しいところ、と相手の答えから次の質問を作っています。新しい話題を探すより、今の話題を深くするほうが、会話はずっと自然に続きます。
質問攻めにしないための「自分の話」の混ぜ方
質問だけを続けると、会話が面接や取り調べのようになってしまいます。相手の答えにリアクションし、ときどき自分の話を混ぜましょう。
基本の流れ
- 質問する
- 相手が答える
- リアクション+自分の話を少し
- 次の質問(またはHow about you? で相手に戻す)
会話例
- A: Where did you go on your last vacation?
- B: I went to Hokkaido.
- A: Oh, I love Hokkaido! I went there two years ago and ate so much seafood. What did you do there?
- B: I went skiing in Niseko.
- A: Wow, I've never tried skiing. Was it difficult?
A さんは、質問の合間に「自分も行った」「スキーはしたことがない」と自分の話を少しだけ入れています。こうすると、相手も話しやすくなり、会話のキャッチボールが生まれます。
自分の話は短く
自分の話を長くしすぎると、今度は相手が聞き役ばかりになります。自分の話は1〜2文で、すぐに相手にボールを戻すのがコツです。
よくある失敗と1週間の練習メニュー
よくある失敗
- 次の質問を考えるのに必死で、相手の答えを聞いていない:答えの中にキーワードがあるので、まずはしっかり聞くことが大切です。
- 話題を次々に変える:趣味→仕事→家族→旅行、と話題を飛ばすと、会話が浅くなります。1つの話題で3往復を目指しましょう。
- プライベートすぎる質問:年齢、収入、恋愛、宗教などは、親しくなるまで避けるのが無難です。
1週間メニュー(1日10分)
- 月曜:クローズドクエスチョンを5つ書き、オープンに変換する。
- 火曜:What / How で始まる質問を10個作り、声に出す。
- 水曜:フォローアップ質問の定番5つを覚える。
- 木曜:架空の答え(I like hiking. など)に対して、フォローアップ質問を3つずつ作る。
- 金曜:Why を What made you ...? に言い換える練習。
- 土曜:オンライン英会話で、講師に対して1つの話題で3往復の質問をしてみる。
- 日曜:うまく続いた質問をメモし、自分の「質問リスト」を作る。
まとめ
会話を続けるのは、話す量ではなく質問の質です。Do you ...? で入り、What / How で広げ、相手の答えから次の質問を拾う。今日はまず、「Do you like 〇〇?」を「What kind of 〇〇 do you like?」に変える練習を3つやってみてください。



