オーストラリア英語の特徴は「とにかく短くする」
オーストラリア英語のカジュアル表現で一番の特徴は、長い単語をぎゅっと短くして、語尾に -ie や -o をつけることです。
- breakfast → brekkie(朝ごはん)
- afternoon → arvo(午後)
- barbecue → barbie(バーベキュー)
- sunglasses → sunnies(サングラス)
- service station → servo(ガソリンスタンド)
- football → footy(フットボール)
このしくみを知っていると、初めて聞く言葉でも「もとの単語は何かな?」と推測できるようになります。
こうした短縮語は、友だち同士だけでなく、お店やラジオなど日常のいろいろな場面で使われています。ただし、公式な文書や試験の英作文では、もとの単語を使うのが基本です。
ポイント:「-ie」「-o」で終わる知らない単語に出会ったら、まず「長い単語の省略かも?」と考えてみましょう。
あいさつと返事:G'day・How ya going?・no worries
G'day(やあ、こんにちは)
Good day を縮めた、オーストラリアらしいあいさつです。「G'day, mate!」の組み合わせは有名ですが、実際には「Hi」や「Hey」を使う人も多いので、無理に使う必要はありません。
How ya going?(元気?)
「How are you doing?」のくだけた言い方。「どこへ行くの?」という意味ではないので注意しましょう。返事は「Good, thanks. You?」でOKです。
No worries.(気にしないで/どういたしまして)
オーストラリアを代表する表現と言ってもいいほどよく使われます。
- お礼への返事:「Thanks for the help.」「No worries.」
- 謝罪への返事:「Sorry I'm late.」「No worries.」
- 頼みごとへの返事:「Can you pass me that?」「No worries.(いいよ)」
1つの言葉で「どういたしまして」「大丈夫だよ」「いいよ」をカバーできる、とても便利な表現です。
Ta.(ありがとう)
「Thanks」をさらに短くした言い方。気軽な場面でさっと使われます。
日常でよく聞く言葉:heaps・reckon・keen
heaps(たくさん、とても)
「a lot」「very」の代わりに使われます。「Thanks heaps!(本当にありがとう!)」「It was heaps of fun.(すごく楽しかった)」のように使います。
reckon(〜だと思う)
「I think」の代わりに「I reckon」を使う人がとても多いです。イギリス英語でも使われますが、オーストラリアでは特によく耳にします。「I reckon it'll rain this arvo.(今日の午後は雨だと思うな)」
keen(〜したがっている、乗り気な)
「Are you keen for a swim?(泳ぎに行きたい?)」のように、誘いの場面でよく使われます。答えは「Yeah, I'm keen!」。
stoked(すごくうれしい)
「I'm stoked!」で「最高にうれしい!」。サーフィン文化から広まったとも言われる言葉で、アメリカ西海岸などでも使われます。
会話例:週末の予定
- A: G'day! How ya going?
- B: Good, thanks. What are you up to this arvo?
- A: A few of us are having a barbie at the beach. Are you keen?
- B: Heaps keen! Should I bring anything?
- A: Maybe some drinks and your sunnies. It's gonna be hot.
- B: No worries. I reckon it'll be a great day.
文化と一緒に覚えると忘れにくい
オーストラリア英語のスラングには、その土地の暮らしがよく表れています。
- thongs:ビーチサンダル。オーストラリアでは一般的な言い方ですが、ほかの国では別の意味で受け取られることがあるので、国際的な場面では「flip-flops」と言うと安心です。
- esky:クーラーボックス。バーベキューやピクニックに欠かせません。
- uni:大学。イギリスと同じ言い方です。
- mozzie:蚊(mosquito の短縮)。
同じ英語でも、国によって同じ単語が違うものを指すことがあります。thongs はその代表例です。こうした言葉は、「オーストラリアではこう」「ほかの国ではこう」とセットで覚えましょう。
また、オーストラリアの人は、相手との上下関係よりもフラットな関係を大切にする文化があると言われます。そのため、初対面でも「mate」と呼びかけられることがあります。これはなれなれしいわけではなく、フレンドリーさの表れと考えてよいでしょう。ただし、自分から目上の人に使うのは、関係ができてからにするのが安心です。
よくある失敗と注意点
オーストラリア英語のカジュアル表現で気をつけたいことをまとめます。
- How ya going? に「電車で行きます」と答える
どこへ行くかではなく、調子を聞いているあいさつです。「Good, thanks!」で返しましょう。
- ステレオタイプな表現ばかり使う
映画やCMで見るような、古いイメージの言い回しを連発すると、おどけているように聞こえることがあります。現地の人が実際に使っている言葉を、少しずつ取り入れるのがおすすめです。
- アクセントを大げさにまねする
言葉を覚えるのは大歓迎ですが、なまりを大げさにまねるのは、からかいと受け取られる可能性があります。
- 試験で短縮語を書く
IELTSはオーストラリアでも広く受験されていますが、ライティングでは「brekkie」ではなく「breakfast」と書きましょう。
オーストラリアの中でも、地域や世代によって使う言葉は違います。大切なのは、「聞いてわかる」ことを優先し、使うのは自信がついたものから、という順番です。
1週間の練習メニュー
- 1日目:短縮語(brekkie, arvo, barbie, sunnies, servo, footy)の「もとの単語」を書き出す
- 2日目:No worries を、お礼・謝罪・頼みごとの3つの場面で使う文を作る
- 3日目:I think を I reckon に言い換えて、自分の意見を3つ言ってみる
- 4日目:heaps / keen / stoked を使って、週末の予定を英語で話す
- 5日目:オーストラリアの旅行動画や学習者向けの動画を10分見て、知っている言葉をチェック
- 6日目:会話例をA役・B役で音読し、最後は見ないで言う
- 7日目:覚えた言葉ごとに「国際的な言い方」も添えた自分用の単語表を完成させる
「国際的な言い方」を添えておくと、オーストラリア以外の人と話すときにも困りません。



