州都が覚えにくい3つの理由
州都の暗記でつまずく理由は、主に3つあります。
- 大都市=州都ではない:ニューヨーク州の州都は Albany、カリフォルニア州は Sacramento です。有名な都市名が頭にあるぶん、かえって間違えやすくなります。
- なじみのない地名が多い:Pierre(サウスダコタ)や Montpelier(バーモント)など、日本ではほとんど耳にしない地名が並びます。
- 似た名前が多い:Columbia と Columbus、Charleston が複数の州にあるなど、混乱しやすい組み合わせがあります。
つまり、州都は「理由ごとにグループ分け」すると覚えやすくなります。以下で3つのグループを順番に見ていきましょう。
州都を覚える前に準備しておきたいこと
州都の暗記に入る前に、2つだけ準備をしておくと効率が大きく変わります。
1. 州名と場所を先に覚えておく
州都は「州名にぶら下がる情報」です。州名があやふやなまま州都を覚えようとすると、二重に混乱してしまいます。まだ州名に自信がない人は、先に50州そのものを地域ごとに覚えるところから始めましょう。
2. 一覧表を1枚つくる
ノートかスプレッドシートに、次のような表を作ります。
- 列1:州名(英語)
- 列2:州都(英語)
- 列3:州都の読み方(カタカナ)
- 列4:グループ(ひっかけ/人名・州名入り/まぎらわしい/その他)
自分の手で分類する作業そのものが、最初の復習になります。完成した表は、テストのときに答えを隠して使いましょう。
ポイント:表を作るときは、正しいつづりを辞書や公式情報で確認してから書き込みましょう。最初にまちがったつづりで覚えると、直すのに時間がかかります。
準備ができたら、いよいよグループ別に覚えていきます。
グループ1:大都市とちがう「ひっかけ州都」
テストでよく狙われるのが、有名な大都市と州都がちがう州です。まずはこのグループから押さえましょう。
- New York → Albany(ニューヨーク市ではない)
- California → Sacramento(ロサンゼルスでもサンフランシスコでもない)
- Illinois → Springfield(シカゴではない)
- Pennsylvania → Harrisburg(フィラデルフィアではない)
- Florida → Tallahassee(マイアミではない)
- Texas → Austin(ヒューストンやダラスではない)
- Washington → Olympia(シアトルではない)
- Nevada → Carson City(ラスベガスではない)
ポイント:「有名な都市ではない方」と覚えるのがコツ。自分で「Not New York City, but Albany.」のように英語で言ってみると記憶に残ります。
逆に、Boston(マサチューセッツ)、Atlanta(ジョージア)、Denver(コロラド)、Phoenix(アリゾナ)、Honolulu(ハワイ)のように、よく知られた都市がそのまま州都になっている州もあります。こちらは「ラッキー州都」として先に片付けてしまいましょう。
グループ2:人名や州名が入った州都
次は、意味やつながりで覚えられる州都です。
大統領の名前がついた州都
- Nebraska → Lincoln(リンカーン大統領)
- Missouri → Jefferson City(ジェファーソン大統領)
- Wisconsin → Madison(マディソン大統領)
- Mississippi → Jackson(ジャクソン大統領)
歴史の授業で聞いた名前が出てくるので、覚えやすいグループです。
州名がそのまま入っている州都
- Oklahoma → Oklahoma City
- Indiana → Indianapolis(Indiana+polis=「都市」を意味するギリシャ語由来の語)
このように名前の成り立ちを知ると、ただの暗記が「なるほど」に変わります。語源に興味がある人は、州名や地名の由来を調べてみるのもおすすめです。
グループ3:まぎらわしい州都をセットで区別
似た名前の州都は、あえて並べて比較すると混乱しなくなります。
- Columbia(サウスカロライナ)と Columbus(オハイオ):-ia と -us の違い
- Charleston:ウェストバージニア州の州都。サウスカロライナ州にも有名な Charleston がありますが、そちらは州都ではありません
- Augusta:メイン州の州都。ジョージア州にも Augusta がありますが、ジョージアの州都は Atlanta
- Springfield:イリノイ州の州都。同じ名前の都市はほかの州にもあります
- Salem:オレゴン州の州都。マサチューセッツ州にも有名な Salem があります
ポイント:「同じ名前の町がある」と知っていること自体が、混乱を防ぐ一番の対策です。
ノートに左右2列で書き、「どっちが州都?」と自分にクイズを出す練習が効果的です。
州都を覚える1週間メニュー
3つのグループで整理したら、あとは残りの州都を少しずつ追加していきます。
- 1日目:ひっかけ州都8つと、ラッキー州都を覚える
- 2日目:大統領名・州名入りの州都を覚える。1日目を思い出しテスト
- 3日目:まぎらわしい州都をセットで覚える
- 4日目:残りの州都を地域(北東部・中西部)ごとに覚える
- 5日目:残りの州都(南部・西部)を覚える
- 6日目:州名→州都、州都→州名の両方向でテスト
- 7日目:白地図に州都を書き込む総仕上げ。間違えた州都だけカードにする
両方向のテストは大切です。「Texas の州都は?」だけでなく「Austin はどの州?」と逆からも聞くと、知識がしっかり結びつきます。
よくある失敗と、英語学習へのつなげ方
州都の暗記でよくある失敗は、一覧表を眺めるだけで終わることです。見ているときは覚えた気になりますが、実際に思い出そうとすると出てきません。表は隠して、自分で答えを言う練習を中心にしましょう。
もう一つの失敗は発音を確認しないこと。Des Moines(デモイン)、Boise(ボイシ)、Pierre(ピア)などは、つづりからは想像しにくい発音です。動画や辞書アプリで音を確認してから覚えましょう。
英語学習につなげるなら、覚えた州都を使って短い文を作るのがおすすめです。
- The capital of Texas is Austin.
- Albany, not New York City, is the capital of New York.
この形をくり返すだけで、「The capital of ~ is …」という表現が口から自然に出るようになります。
州都を覚えたら、ぜひ英語ニュースで州都の名前を探してみてください。州議会や州知事の話題では州都の名前がよく登場します。「知っている地名が聞こえた!」という体験は、次の勉強への大きなモチベーションになります。



