満点を逃す原因は「覚えたつもり」
小テストで点を落とす原因は、大きく3つあります。
- 見て「わかる」だけで、自分で「書ける」状態になっていない
- つづりの細かいミス(double の b を1つ忘れる、receive の ei と ie を逆にするなど)
- 出題形式に合わせた練習をしていない(英→日だけ練習したのに、日→英で出た)
どれも共通しているのは、「覚えたつもり」になっていることです。単語帳を眺めていると、英語を見て日本語がすぐ浮かぶので、覚えた気になります。でも、テストでは何も見ずに自分で書かなければいけません。
満点を取るためには、テストと同じ状態で思い出す練習を、テスト前に済ませておく必要があります。学習研究でも、読み返すより「思い出す練習(想起練習)」のほうが記憶に残りやすいことが知られています。この記事の前日・当日・直後のメニューは、すべてこの考え方を土台にしています。
ポイント:「見てわかる」と「白紙に書ける」は別の力。小テストで問われるのは後者です。
前々日までにやっておくこと:範囲と形式の確認
前日の勉強を効率よくするために、できれば2〜3日前に次の2つを確認しておきましょう。
1. 範囲を正確に把握する
単語帳の何番から何番までか、例文やフレーズも出るのか。意外と多いのが「範囲を勘違いしていた」という失点です。
2. 出題形式を確認する
- 英語→日本語(意味を書く)
- 日本語→英語(つづりを書く)
- 例文の空所補充
- 選択式
過去の小テストが手元にあれば、形式を見直しておきましょう。日→英が出るなら、つづりの練習が必須です。
3. 最初の「ざっと1周」を済ませる
前々日に範囲全体を1回ざっと見て、読めない・意味がわからない単語をなくしておくと、前日がぐっと楽になります。このとき、語源でパーツに分けられる単語は分けて理解しておくと、覚える負担が減ります。たとえば reduce(減らす)なら re-(後ろへ)+duce(導く)、produce(生産する)は pro-(前へ)+duce(導く)。似た単語をセットで理解できます。
前日にやること:仕分けと「隠してテスト」
前日の勉強は、30〜40分を目安に次の流れで進めます。
- 全部テストする(10分):範囲の単語を、答えを隠して1つずつ思い出す。形式に合わせて、日→英が出るなら日本語を見て英語を書く。
- 3つに仕分ける(2分):「◎すぐ出た」「△時間がかかった」「×出なかった」に印をつける。
- ×と△だけ覚え直す(15分):ここで記憶術を使います。パーツに分けられる単語は語源で、分けられない単語は語呂やイメージで。
- ×と△だけ再テスト(5分):もう一度、答えを隠して思い出す。
- 寝る前に×だけ最終確認(5分):まだ出てこない単語だけ、もう一度見て、声に出して書く。
つづりミスを防ぐコツ
- 間違えやすい部分に印をつける(receive、necessary など)
- 音と文字のズレを意識する(Wednesday の d、knife の k など、読まない文字)
- 1回は必ず手で書く(頭の中だけでは、つづりのミスに気づけません)
ポイント:前日の勉強は「全部を均等に見直す」のではなく、「できない単語に時間を集中させる」。◎の単語は、もう見なくて大丈夫です。
当日にやること:朝と直前の最終チェック
朝(5〜10分)
起きて少ししたら、前日に×だった単語だけを、答えを隠してテストします。前日の夜に覚えた単語が、一晩たっても出てくるかを確認するのが目的です。ここで出てこない単語があれば、それが本番で落とす可能性の高い単語です。
通学中・テスト直前(5分)
- ×と△の単語を、日本語を見て英語を言う
- つづりが不安な単語は、指で空中に書いてみる
- 例文が出るテストなら、例文の中の単語だけ隠して言ってみる
たとえば、こんな自作の例文で確認できます。
- The company decided to reduce the price.(その会社は価格を下げることにした)
- She will receive a letter from her friend.(彼女は友だちから手紙を受け取るだろう)
テスト中のコツ
わからない単語で止まらず、先に解ける問題を全部解きます。最後に戻ってきたとき、ほかの問題がヒントになって思い出せることもあります。書き終えたら、つづりを1文字ずつ見直しましょう。
直後にやること:満点を「実力」に変える
小テストの本当の価値は、終わったあとにあります。満点だった人も、間違えた人も、次のことをやりましょう。
1. その日のうちに間違い直し
返却されたら、間違えた単語を「間違いノート」(単語帳の余白でもOK)に書き出します。書くのは次の3つだけ。
- 正しいつづりと意味
- 自分がどう間違えたか(例:「ie と ei を逆にした」)
- 次に覚えるための一言メモ(語源・語呂・イメージなど)
2. 1週間後にもう一度テスト
小テストの範囲は、テストが終わった瞬間に復習しなくなりがちです。でも、そのまま放っておくと少しずつ忘れていきます。1週間後に、その回の範囲をもう一度だけ自分でテストしましょう。ここで出てこない単語が、本当に苦手な単語です。
3. 定期テスト・模試につなげる
小テストの範囲は、定期テストや模試にもそのまま出てきます。間違いノートを定期テスト前に見直すだけで、効率よく弱点をつぶせます。
4. 満点だった回も「◎の単語」を1つだけ例文で使う
満点の回でも、その中から1語を選んで自分の例文を作ってみましょう。たとえば receive なら I received a message from my teacher yesterday.(昨日、先生からメッセージを受け取った)のように、自分のことを書くと記憶に残りやすくなります。テストのための単語が、使える単語に変わります。
ポイント:小テストは「覚えたかを測るもの」であると同時に、「思い出す練習の場」。終わったあとにもう一度思い出すことで、単語が長期記憶に近づきます。
よくある失敗と、満点を続けるための道具
よくある失敗
- 前日の夜に初めて範囲を見る:時間が足りず、全部を見るだけで終わってしまいます。前々日の「ざっと1周」を習慣にしましょう。
- 何度も書くだけで、テストしない:10回書いても、見ながら書いているうちは「思い出す練習」になっていません。
- 満点を取ったら忘れる:1週間後の再テストを入れるだけで、覚えた単語が残りやすくなります。
覚えにくい単語には道具を使う
何度やっても間違える単語は、覚え方を変えるサインです。音と意味がつながらない単語には、語呂でまとめた 「超絶ゴロ暗記 大学入試英単語500」(haradaeigo.com/studyhack/goro/) が役立ちます。パーツに分けられる単語が多い範囲なら、「語源で覚える英単語」(haradaeigo.com/studyhack/gogen/) で仲間の単語ごと覚えると、次の小テストの範囲まで先取りできます。
単語帳に載っている語源の説明がよくわからないときは、英語語源辞典「AIはらだくん」(https://www.haradaeigo.com/gogen/) で調べてみましょう。由来がわかると、つづりのミスも減ります。
今日やること
次の小テストの範囲と形式を、今日のうちに確認しておきましょう。そして、範囲の単語を答えを隠して10個だけテストしてみる。その10分が、次の満点への一番の近道です。



