なぜSNSが英語学習に使えるのか
毎日自然に目にする
英語学習で一番難しいのは「続けること」です。SNSは、意識しなくても毎日開くもの。そこに英語があれば、勉強しようと思わなくても英語に触れる時間が生まれます。
短い英語がたくさんある
SNSの投稿は短いものが多く、1投稿なら数十秒で読めます。長文を読む気力がないときでも、短い英語なら気軽に読めます。
生きた英語が学べる
教科書には出てこない、今まさに使われている表現に出会えます。たとえば、投稿でよく見る次のような言い回しです(自作の例)。
- Can't wait for the weekend!(週末が待ちきれない!)
- This made my day.(これのおかげで最高の1日になった)
- Throwback to last summer.(去年の夏を振り返って)
- Swipe to see more.(スワイプしてもっと見てね)
興味のあることを英語で追える
好きなアーティスト、スポーツ選手、趣味の分野など、もともと興味のある情報を英語で追いかけられるので、内容への関心が英語を読む原動力になります。
ポイント:SNS学習の本質は「環境づくり」。意志の力に頼らず、英語が目に入る仕組みを作ることです。
英語アカウントのフォローの仕方
フォローするアカウントの種類
- 好きな分野の海外アカウント:スポーツチーム、アーティスト、ゲーム、料理、ファッションなど。興味があるので自然と読みたくなります。
- 英語学習系アカウント:英語の表現を紹介するアカウント。1日1フレーズのように短く学べるものが多くあります。
- 海外の公的機関・ニュース機関・博物館など:比較的きちんとした英語で書かれていることが多く、教養も身につきます。
- 写真・動画中心のアカウント:キャプション(説明文)が短く、写真と一緒に英語を読めるので初心者向けです。
探し方のコツ
- 好きな日本のアカウントの、海外版や公式英語アカウントがないか探す
- 興味のある分野の英単語でハッシュタグ検索する(例:#baking、#football、#studygram)
- フォローしたアカウントの「おすすめ」や関連アカウントをたどる
フォローする数の目安
最初は5〜10アカウント程度から始めましょう。一気に増やすと、タイムラインが英語だらけになって読む気がなくなることがあります。
タイムラインの英語比率を決める
いきなり100%英語にする必要はありません。最初は「10投稿に1〜2つが英語」くらいから始め、慣れてきたら少しずつ英語の比率を上げていくのが続けるコツです。英語用のサブアカウントを作って、日本語のアカウントと分けるのも一つの方法です。
SNSの英語から学ぶ3つのステップ
ただタイムラインを眺めるだけでも英語に触れられますが、少しの工夫で学習効果が上がります。
ステップ1:わからない単語を1つだけ調べる
1回SNSを開いたら、知らない単語を1つだけ調べます。全部調べようとすると疲れてしまうので、「1回1語」がちょうどいい量です。
ステップ2:気に入った表現を保存する
使ってみたいと思った表現は、保存機能やスクリーンショットでストックしておきます。週に1回、保存した表現を見返しましょう。
ステップ3:短い英語で反応してみる
慣れてきたら、好きな投稿に短い英語でコメントしてみるのも良い練習です。
- Love this!(これ大好き!)
- Congrats!(おめでとう!)
- This looks amazing.(すごくおいしそう/すてき)
- Great tips, thanks for sharing!(いいアドバイス、共有してくれてありがとう!)
いずれも自作の例ですが、短くて気持ちが伝わる表現です。
投稿の英語を「正解」と思い込まない
SNSの英語は、くだけた書き方や省略、つづりの間違いも含まれています。lol、tbh、idk のような略語もよく使われますが、学校や仕事の英語では使わないのが基本です。「SNSではこう書くこともある」と知っておくくらいに留めましょう。
英語で発信してみる
読むことに慣れてきたら、英語で発信してみるのもおすすめです。アウトプットの練習になるうえ、同じように英語を学んでいる仲間とつながれることもあります。
発信のアイデア
- 今日の一文日記:Today I studied English for 30 minutes.(今日は30分英語を勉強した)
- 学習記録:Finished Chapter 3 of my grammar book!(文法書の3章が終わった!)
- 好きなものの紹介:My favorite snack is rice crackers.(好きなおやつはおせんべい)
- 写真+一言:Beautiful sunset on my way home.(帰り道のきれいな夕日)
発信するときの注意
- 個人情報を出さない:本名、学校名、住所、顔写真、位置情報がわかるものは避けましょう。
- 公開範囲を確認する:誰に見えるかを設定で確認してから投稿します。
- 間違いを怖がりすぎない:多少の間違いがあっても伝わります。気になる場合は、辞書で確認してから投稿しましょう。
- トラブルに巻き込まれたら離れる:失礼なコメントには反応せず、ブロックやミュート機能を使いましょう。
ポイント:発信は「完璧な英語」より「続けること」。1日1文から始めましょう。
SNS英語学習の1週間メニュー
1日10〜15分を想定したメニュー例です。
- 月曜:好きな分野の英語アカウントを3つフォローする。
- 火曜:タイムラインの英語投稿を読み、知らない単語を1つ調べる。
- 水曜:使ってみたい表現を2つ保存する。
- 木曜:好きな投稿に、短い英語でリアクションしてみる(Love this! など)。
- 金曜:知らない単語を1つ調べる。英語学習系アカウントを1つフォロー。
- 土曜:今週の出来事を英語1文で書いてみる(投稿してもしなくてもOK)。
- 日曜:保存した表現を見返し、覚えているかチェック。
使いすぎ防止のルール
SNSは時間を使いすぎてしまいやすいツールです。
- 英語学習としてのSNSは「1回10分まで」と決める
- スマホの利用時間を確認できる機能を使い、使いすぎていないかチェックする
- 勉強中は通知をオフにする
SNSは「すき間時間の英語」として使い、集中して勉強する時間とは分けるのが上手な付き合い方です。
よくある失敗と対策
失敗1:フォローしただけで読まない
英語アカウントをフォローしても、流し見ていると日本語の投稿だけ読んでしまいがちです。「1回1語調べる」ルールで、英語に目を止める習慣をつけましょう。
失敗2:タイムラインを英語だらけにして疲れる
英語の比率を急に上げると、読むのが苦痛になってSNS自体を開かなくなることもあります。少しずつ比率を上げましょう。
失敗3:SNSの時間が増えるだけ
「英語の勉強だから」と言い訳して、結局SNSを長時間見てしまうケースです。時間の上限を決めて、それ以外の勉強時間を守りましょう。
失敗4:くだけた英語を試験で使う
SNSの略語やくだけた表現を、英作文や試験で使ってしまうと減点の原因になります。場面に合った英語を使い分けましょう。
SNSは、使い方次第で毎日の英語環境を作ってくれる強い味方です。まずは今日、好きな分野の英語アカウントを3つフォローしてみましょう。



