IELTS for UKVIとは何か
UKVIは UK Visas and Immigration(英国ビザ・移民局)の略です。IELTS for UKVIは、英国のビザ申請などで使うことを目的として、英国政府に承認された形で実施されるIELTSです。IELTSの公式サイトでは、学生ビザ、就労ビザ、家族ビザなど、さまざまな英国ビザの申請に使われる試験として紹介されています。
IELTS for UKVIにも、アカデミックとジェネラル・トレーニングがあります。つまり選択肢は大きく次のように分かれます。
- IELTS(アカデミック/ジェネラル・トレーニング)
- IELTS for UKVI(アカデミック/ジェネラル・トレーニング)
- IELTS for UKVI Life Skills
ポイント:「UKVIかどうか」と「アカデミックかジェネラルか」は別の選択です。両方を確認して申し込みましょう。
通常のIELTSとの違い
IELTSの公式サイトでは、UKVIは語学試験に追加のセキュリティを求めているため、公式のIELTS for UKVIテストセンターで対面で受けた試験のみを受け付けると説明されています。スコアは通常のIELTSと同じく、0〜9のバンドスコアで示されます。
受験者の立場から見ると、主な違いは次の点です。
- 申し込み先・試験の種類:申し込み時にUKVIの試験を選ぶ必要がある
- 受験会場:UKVI用の試験を実施している公式会場で受ける
- 用途:英国ビザ申請で指定されている場合に必要になる
試験の内容や採点方法については、各テストセンターの案内を確認しましょう。受験料が通常のIELTSと異なる場合もあるので、申し込み前に日本の公式テストセンターのページで最新情報を確認することが大切です。
逆に言えば、英国のビザ申請に使う予定がなく、提出先が通常のIELTSを求めているなら、UKVIを選ぶ必要はありません。
Life Skillsとは
IELTS for UKVI Life Skillsは、スピーキングとリスニングの2技能だけを測る試験です。公式サイトでは、A1、A2、B1の3つのレベルが案内されています。
主に英国の家族ビザや、永住・市民権の申請など、特定の目的で求められる試験です。大学への出願や、一般的な英語力の証明には使われないのが普通です。
- 4技能を測る通常のIELTSとは試験の内容がまったく異なる
- 結果はバンドスコアではなく、合否(Pass / Fail)で示される
- どのレベルが必要かは、申請するビザの種類によって異なる
Life Skillsが必要になるかどうかは、申請の種類によって決まります。自分で判断せず、英国政府(GOV.UK)の最新の要件を確認しましょう。
どれを受けるべきかを決める手順
間違えないためには、次の手順で確認するのが確実です。
手順
- 目的を確認:英国のビザ申請に使うのか、大学の出願だけに使うのか、他国の手続きに使うのか
- 提出先の指定を確認:大学・機関・政府のページで、受け付ける試験名を正確に確認(「IELTS」「IELTS for UKVI (Academic)」など)
- 必要なスコアを確認:総合だけでなく、各技能の最低点も確認
- 申し込み画面で試験の種類を選ぶ:UKVIか通常か、アカデミックかジェネラルか
- 不明な点は提出先に問い合わせる
英国留学の場合の注意
英国の大学に進学する場合、大学の種類や課程によって、ビザ申請にUKVIの試験が必要なケースと、大学が英語力を独自に評価するケースがあります。公式サイトでも、学生ビザについては大学の種類によって要件が異なることがGOV.UKへの案内として示されています。志望大学の留学生向けページを必ず確認しましょう。
よくある誤解と注意点
誤解1:「UKVIのほうが難しい」
公式サイトで強調されている違いは、主にセキュリティと受験会場の条件です。「UKVIだから問題が難しい」と考える必要はありません。準備の方法は通常のIELTSと同じです。
誤解2:「UKVIを受ければ何にでも使える」
UKVIの結果を通常のIELTSとして受け付ける機関もありますが、すべてではありません。提出先の指定を確認しましょう。
誤解3:「英国に行くなら必ずUKVI」
英国での留学や就労でも、必要な試験は手続きの種類によって異なります。短期の語学研修など、英語試験が不要なケースもあります。
注意:要件は変わることがある
ビザの英語要件は、制度変更によって変わることがあります。数か月前に調べた情報でも、申し込み直前にもう一度確認する習慣をつけましょう。
UKVIが関係する人・しない人の具体例
自分に関係があるかを判断しやすいよう、よくあるケースを一般論として整理します(最終判断は必ず公式の要件で行ってください)。
UKVIを確認すべき人
- 英国で働くためのビザを申請する予定の人
- 英国の語学学校や大学進学準備コースなど、学位より下のレベルの課程に進む予定の人
- 英国の家族ビザや永住などの手続きを予定している人
通常のIELTSで足りることが多い人
- 英国以外の国(オーストラリア、カナダ、米国など)の大学に出願する人
- 国内の大学入試や、奨学金の選考でスコアを提出する人
- 英語力の証明として履歴書に書きたい人
英国の大学に進む人
学位課程に進む場合は、大学が英語力を評価する方法を定めていることが多く、通常のIELTSを受け付ける大学もあります。ただし大学によって扱いが違うため、志望大学の留学生向けページで「UKVI」の記載があるかを確認しましょう。
迷ったら、大学の入学担当や留学生窓口に、「IELTS Academic と IELTS for UKVI Academic のどちらが必要ですか」と具体的に問い合わせるのが確実です。英語で問い合わせるメールを書くこと自体が、良いライティング練習にもなります。
問い合わせメールの例文(自作)
I am planning to apply for the MSc in Environmental Science starting next September. Could you please confirm whether you require IELTS Academic or IELTS for UKVI (Academic) for this course?
申し込み前のチェックリスト
申し込み前に、次の項目を確認しましょう。
- 提出先が指定している試験名を、公式ページで確認した
- アカデミックかジェネラル・トレーニングかを確認した
- UKVIが必要かどうかを確認した
- 総合と各技能の必要スコアをメモした
- スコアの有効期限(一般に試験日から2年)と、提出の締め切りを確認した
- 受験日程と結果が出るまでの日数を確認した
- 受験料と、日程変更・キャンセルの条件を確認した
準備は通常のIELTSと同じ
どの試験を選んでも、4技能の準備の方法は変わりません。リスニング・リーディングは問題形式に慣れ、ライティング・スピーキングは型と練習量で伸ばします。
今日は、提出先の公式ページを開いて、求められている試験名を正確にメモするところから始めましょう。
![What a Band 9 IELTS Speaking Test Actually Sounds Like [+ Free Speaking PDF]](https://i.ytimg.com/vi/nJJyilEPwpk/mqdefault.jpg)


