Task 2の基本と「設問に答える」の意味
公式の案内では、Task 2は250語以上、目安時間は40分。ある見方や議論、問題が示され、それについて論じる課題です。Task 1の2倍の比重でライティングのスコアに反映されるため、時間配分ではTask 2を優先しましょう。
採点観点のうち、Task 2ではTask Response(課題への応答)がとても重要です。これは「英語がうまいか」ではなく、聞かれたことにきちんと答えているかを見る観点です。
例えば「利点は欠点を上回るか?」と聞かれているのに、利点と欠点を並べただけで結論を出さなければ、設問に十分答えていないことになります。逆に言えば、設問のタイプを正しく見分けられるだけで、Task Responseは安定しやすくなります。
ポイント:書き始める前に、設問の最後の一文(To what extent...? / Discuss both views... など)に線を引きましょう。そこに「何を答えるべきか」が書いてあります。
タイプ① 意見型(To what extent do you agree?)
ある主張に対して、どの程度賛成するかを答えるタイプです。立場をはっきりさせ、最後までぶらさないことが大切です。
段落構成
- 序論:話題の紹介+自分の立場(完全に賛成/部分的に賛成/反対)
- 本論1:理由1+具体例
- 本論2:理由2+具体例
- 結論:立場の再確認
自作の例
設問:Some people believe that university education should be free for everyone. To what extent do you agree?
序論の例:While free university education would require significant public funding, I largely agree that it should be available to all, as it promotes equal opportunities and benefits society as a whole.
「largely agree」のように程度を示すと、部分的に賛成する立場も表現できます。その場合は、本論のどこかで反対意見を認める一文を入れると、立場に説得力が出ます。
ポイント:序論・本論・結論で立場がずれていないかを最後に確認。「最初は賛成、結論で中立」は典型的な失点パターンです。
タイプ②③ 両論型と利点欠点型
② 両論型(Discuss both views and give your opinion)
2つの対立する見方が示され、両方を論じたうえで自分の意見も述べるタイプです。両方を論じる+自分の意見の3点がそろって初めて設問に答えたことになります。
- 序論:2つの見方の紹介+自分の意見
- 本論1:見方Aとその理由
- 本論2:見方Bとその理由(自分の意見に近いほうを後にすると流れが自然)
- 結論:自分の意見のまとめ
表現例:Those who support this view argue that... / On the other hand, others claim that... / In my view, ...
③ 利点欠点型(Do the advantages outweigh the disadvantages?)
「上回るか」と聞かれていたら、どちらが大きいかの判断が必須です。単に「利点と欠点を論じなさい」という設問なら、判断は必須ではありませんが、書き分けを明確にします。
自作の例:Although working from home can make it harder to separate work and private life, I believe the benefits, such as reduced commuting time and greater flexibility, clearly outweigh this drawback.
ポイント:「outweigh」があれば判断を書く。設問に使われている語句を、自分の答えにもう一度使ってみると、答え漏れに気づきやすくなります。
タイプ④⑤ 問題解決型と2つの問い型
④ 問題解決型(What are the causes / problems? What solutions...?)
原因や問題点と、その解決策を答えるタイプです。原因と解決策を対応させると、論理がつながります。
- 序論:話題の紹介+この後に述べる内容
- 本論1:原因(または問題点)を2つ
- 本論2:それぞれに対応する解決策
- 結論:まとめ
自作の例:One major reason why young people do not exercise enough is the amount of time they spend on screens. To address this, schools could introduce more active lessons and encourage students to walk or cycle to school.
⑤ 2つの問い型(Two-part question)
「なぜこうなっているのか?それは良い変化か?」のように、2つの問いが並んでいるタイプです。両方の問いに1段落ずつ答えるのが最も分かりやすい構成です。
- 序論:2つの問いへの答えを簡潔に
- 本論1:問い1への答え
- 本論2:問い2への答え
- 結論:まとめ
ポイント:問いが2つあれば、答えも2つ。片方だけ詳しく書いて、もう片方が1文だけになっていないかチェックしましょう。
40分で書き切る手順とよくある失敗
40分の使い方
- 5分:設問のタイプを判断し、立場と本論の要点を日本語か英語でメモ
- 30分:4段落で書く(序論3〜4文、本論各5〜7文、結論2〜3文が目安)
- 5分:見直し(主語と動詞の一致、冠詞、時制、つづり)
コンピューター版では、画面に語数が表示されます。250語を下回らないよう確認しつつ、280〜320語程度で論理がまとまっていれば十分です。
よくある失敗
- 暗記した序論をそのまま使う:設問と合っていない文は評価されにくくなります。
- 具体例がない:理由だけが続くと説得力が弱くなります。身近な例や一般的な例を1つ入れましょう。
- 接続語の使いすぎ:Moreover や Furthermore を毎文使うと不自然です。文の内容でつながりを作ることも大切です。
- 結論で新しい話を始める:結論はまとめに徹しましょう。
ポイント:本論の段落は「主張→理由→例→まとめ」の4拍子。この流れがあれば、多少の語彙不足はカバーできます。
5タイプを身につける1週間メニュー
毎日エッセイを1本書くのは大変です。構成メモだけの日を作ると、無理なく続けられます。
- 月:過去問題や問題集から5問集め、タイプを判断するだけの練習(10分)
- 火:意見型を1本、40分で書く
- 水:火曜の答案を見直し、設問への答えが序論と結論で一致しているか確認
- 木:両論型と利点欠点型を各1問、構成メモだけ作る(各5分)
- 金:問題解決型か2つの問い型を1本書く
- 土:金曜の答案の本論1段落を、より具体的な例に書き換える
- 日:1週間の序論を並べて読み、表現のくり返しがないか確認
書いたエッセイは、数日おいてから声に出して読むと、つながりの悪い箇所に気づきやすくなります。
今日はまず、過去問題を3つ選んで「これは何タイプか」を判断してみましょう。タイプが見えれば、書くべき内容の半分は決まったようなものです。



