Part 1はどんな時間?
公式の案内によると、Part 1は4〜5分。試験官が自己紹介をして本人確認をしたあと、家や家族、仕事、勉強、趣味など身近な話題について質問します。スピーキングテストは試験官と1対1の対面式で、録音されます。
Part 1の質問は、1つのテーマについて数問ずつ、テンポよく進むのが特徴です。例えば次のような流れです(自作の例)。
- Do you work or are you a student?
- What do you like most about your studies?
- Do you prefer studying in the morning or in the evening?
評価観点は、Fluency and Coherence(流ちょうさと一貫性)、Lexical Resource(語彙)、Grammatical Range and Accuracy(文法の幅と正確さ)、Pronunciation(発音)の4つ。Part 1から採点は始まっています。
ポイント:Part 1は「ウォーミングアップ」ではなく、評価対象の一部。とはいえ難しいことを言う必要はなく、自然に会話を続けることが目標です。
ちょうどいい長さは「答え+理由・例」の2〜3文
Part 1でよくある失敗は2つ。1つは「Yes, I do.」だけで終わってしまうこと、もう1つは1問に1分以上話し続けてしまうことです。
目安は2〜3文、15〜25秒程度。質問に直接答えたあと、理由や具体例を1つ足すくらいがちょうどいい長さです。
自作の例
Q: Do you like cooking?
- 短すぎる:Yes, I do.
- ちょうどいい:Yes, I do, especially on weekends. I usually make simple Japanese dishes like miso soup, and it helps me relax after a busy week.
- 長すぎる:料理を始めたきっかけから好きなレシピ、失敗談まで1分以上話す
試験官は限られた時間の中で複数の質問をする必要があります。答えが長すぎると、試験官が途中で次の質問に移ることもあります。それ自体は減点ではありませんが、会話のリズムを意識すると、お互いに話しやすくなります。
ポイント:「答え→プラス1」。この短いリズムを体に覚えさせましょう。
答えを広げる4つの方法
「2〜3文と言われても、何を足せばいいか分からない」という人は、次の4つから1つ選ぶ練習をしましょう。
- 理由:because, since, the main reason is that...
例:I prefer studying in the morning because my mind feels clearer.
- 具体例:for example, such as, like...
例:I enjoy outdoor activities, like hiking and cycling.
- 頻度・時間:usually, once a week, these days, when I was a child...
例:I didn't read much when I was younger, but these days I read almost every night.
- 対比:but, although, on the other hand...
例:I like my neighbourhood because it's quiet, although it's a bit far from the station.
特に4の「対比」や、3の「昔と今」を使うと、自然に過去形と現在形を使い分けることになり、文法の幅も見せられます。
ポイント:4つの広げ方をカードに書いて、質問ごとに1枚引いて答える練習をすると、どんな質問にも対応できるようになります。
暗記っぽさを避け、つなぎ言葉を味方にする
Part 1の質問はテーマがある程度予想できるので、答えを準備したくなります。準備自体は良いことですが、文章を丸暗記すると、話し方が不自然になりがちです。暗記した文を思い出しながら話すと、抑揚が平坦になったり、質問と少しずれた答えになったりしやすいからです。
おすすめは、文ではなくネタ(内容)とキーワードを準備しておくこと。例えば「住まい」なら「駅から遠い・静か・近くに公園」というメモだけを用意し、その場で文を組み立てます。
考える時間をつくる表現
すぐに答えが浮かばないときは、沈黙するより自然なつなぎ言葉を使いましょう。
- That's an interesting question. I think...
- Well, let me think... I'd say...
- To be honest, I've never really thought about it, but...
ただし、同じつなぎ言葉を毎回使うと目立つので、2〜3種類をローテーションしましょう。
ポイント:準備するのは「文」ではなく「話のネタ」。その場で組み立てる練習が、本番の自然さにつながります。
よく出るテーマ別の準備リスト
Part 1で扱われやすい身近なテーマについて、次の3点を日本語でメモしておくと、どんな質問が来ても落ち着いて答えられます。
- 事実(何を・どこで・どれくらい)
- 好き嫌いとその理由
- 昔と今の違い
テーマの例
- 仕事・勉強:何をしているか、好きなところ、大変なところ
- 住まい:住んでいる場所、好きなところ、変えたいところ
- 地元:有名なもの、変化、おすすめの場所
- 趣味:始めたきっかけ、頻度、誰とするか
- 日常:朝の過ごし方、週末、よく使うアプリ
- 季節・天気:好きな季節、天気が気分に与える影響
自作の回答例(地元)
Q: What is your hometown famous for?
A: My hometown is famous for its hot springs. A lot of tourists visit in winter, and to be honest, I think it gets a bit too crowded, but I'm still proud of it.
事実→感想→対比の流れで、自然に3文になっています。
ポイント:テーマごとに「事実・好き嫌い・昔と今」の3点メモ。これだけで準備の効率が大きく上がります。
1週間の練習メニューとよくある失敗
1週間メニュー(1日15分)
- 月:テーマを2つ選び、3点メモを作る
- 火:月曜のテーマで質問を自分で3つ作り、録音しながら答える
- 水:録音を聞き、「答え+プラス1」になっているか確認
- 木:別のテーマ2つで同じ練習
- 金:広げ方4つのカードを使い、ランダムに答える
- 土:オンライン英会話や友人に質問してもらい、本番に近い形で練習
- 日:1週間の録音を聞き比べ、よく使う表現やくり返しの癖をメモ
よくある失敗
- 質問を聞き返せないと思い込む:聞き取れなかったときは、Sorry, could you repeat the question? と頼んで構いません。
- 難しい単語を無理に使う:自然に使える語で、正確に伝えるほうが大切です。
- 声が小さい:緊張すると声が小さくなりがちです。はっきり話すだけで、伝わりやすさが変わります。
今日はまず、「What do you do in your free time?」に答えるところを録音してみましょう。自分の声を1回聞くだけで、改善ポイントが見つかるはずです。
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