One Skill Retakeとは?
One Skill Retakeは、4技能を受験した後、1つの技能だけを受け直せる制度です。日本英語検定協会の案内によると、ポイントは次のとおりです。
- 対象:IELTSのコンピューター版とIELTS for UKVI(IELTS Life Skillsは対象外)
- 期限:最初の試験日から60日以内に受験する
- 回数:最初の4技能の試験に対して、受け直せるのは1技能のみ
- 結果:試験後1〜5日で、ウェブで確認できる
料金は通常の受験とは別に設定されています。金額は変更されることもあるので、申し込み前に必ず公式サイトで確認しましょう。
また、再受験の結果は元の試験とは別の結果として扱われます。もし再受験のスコアが元より低かった場合でも、元の試験結果を提出に使うことができると案内されています。
ポイント:One Skill Retakeは「1回の試験につき1技能・60日以内」。この2つの条件を最初に頭に入れておきましょう。
最初に確認すべきは「提出先が認めているか」
One Skill Retakeで最も大切なのは、提出先の大学や機関がその結果を認めているかです。すべての機関が受け入れているわけではありません。
日本英語検定協会の案内でも、受け入れの状況は機関によって異なるとして、確認を促しています。
確認の方法
- 出願先の入学要件(English language requirements)のページを見る
- 「One Skill Retake」について記載があるか確認する
- 記載がなければ、入学担当の窓口にメールで問い合わせる
問い合わせメールの例(自作)
I am planning to apply for the MSc programme starting in September. I would like to ask whether you accept IELTS One Skill Retake results as part of the English language requirement. Thank you for your help.
回答はメールで残るので、後で確認するときにも便利です。
ポイント:「たぶん大丈夫」で受けるのは危険。受け入れの確認を取ってから申し込む、の順番を守りましょう。
使うべきケース・使わないほうがいいケース
使うべきケース
- 総合スコアは足りていて、1技能だけが基準に0.5届かない
例:総合6.5・各6.0以上が必要で、結果がL6.5・R7.0・W5.5・S6.5だった場合。ライティングだけを受け直せば条件を満たせる可能性があります。
- 本番で明らかなアクシデントがあった技能がある
例:スピーキングで極度に緊張してしまい、普段の実力が出なかったと感じる場合。
使わないほうがいいケース
- 2技能以上が基準に届いていない:1技能だけ受け直しても条件を満たせません。4技能をもう一度受けるほうが現実的です。
- 総合スコアも大きく足りない:1技能の伸びだけで総合を上げるのは難しいことがあります。
- 60日以内に伸ばせる見込みが薄い:準備不足のまま受けても、結果が変わらない可能性が高いです。
- 提出先が受け入れていない:前の章のとおり、これが最大の確認ポイントです。
ポイント:「足りないのは1技能だけか」「60日で0.5伸ばせる準備ができるか」の2つにYesなら、使う価値があります。
総合スコアへの影響を計算してみる
One Skill Retakeで1技能のスコアが上がると、総合スコアも再計算されます。総合は4技能の平均をもとに算出され、0.5刻みに調整されます(端数の扱いは公式の説明を確認しましょう)。
簡単な試算(自作の例)
元の結果:L6.5・R7.0・W5.5・S6.5 → 平均6.375
ライティングを6.0に上げると:L6.5・R7.0・W6.0・S6.5 → 平均6.5
このように、1技能が0.5上がると平均は0.125上がります。総合スコアがあと一歩で足りない場合にも、1技能の再受験で届くことがあります。
ただし、どの技能を受け直すかは「一番伸ばしやすい技能」ではなく、提出先の条件を満たすのに必要な技能で決めるのが基本です。各技能の最低点が指定されている場合は、その技能を優先しましょう。
ポイント:申し込む前に、上がった場合の総合スコアを試算し、条件を満たせるか確認しておくと安心です。
60日間の再受験プラン(ライティングの例)
60日以内という期限があるので、申し込んだらすぐに準備を始めましょう。ここではライティングを受け直す場合の例を紹介します。
1〜2週目:原因を分析
- 本番で書いたエッセイの内容を思い出して書き出す
- 採点観点(課題への応答、一貫性、語彙、文法)ごとに、弱かったと思う部分を洗い出す
- 添削サービスなどで、今の答案を客観的に見てもらう
3〜5週目:集中トレーニング
- Task 2を週3本、Task 1を週2本、時間を計って書く
- 書いたものを見直し、同じミスをノートにまとめる
- 設問のタイプ判断と構成メモを毎日1問
6週目以降:本番形式で仕上げ
- パソコンで60分通して書く練習を週2回
- 新しい表現を増やすより、ミスを減らすことに集中する
スピーキングを受け直す場合は、毎日の録音と週1〜2回の対人練習を中心に組み立てましょう。
ポイント:60日は長いようで短い期間です。申し込みの日から逆算して、週ごとのやることを決めておきましょう。
スピーキングを受け直す場合の準備
スピーキングを受け直す場合も、準備の考え方は同じです。本番でうまくいかなかった原因を具体的に振り返りましょう。
- Part 1で答えが短すぎた → 「答え+理由・例」の2〜3文で答える練習
- Part 2で2分話せなかった → 1分メモと、話が止まったときの表現を準備
- Part 3で意見が出なかった → 社会的なテーマについて、意見と理由を日本語でメモする習慣
- 緊張で声が出なかった → 人前で話す練習を週1〜2回、本番に近い形で
毎日10〜15分の録音練習を続け、週末に録音を聞き比べると、改善を実感しやすくなります。
ポイント:スピーキングは「慣れ」の影響が大きい技能です。60日の間に、できるだけ多くの人と英語で話す機会を作りましょう。
よくある失敗と、今日やること
よくある失敗
- 受け入れ確認をせずに申し込む:せっかくスコアが上がっても使えない、というのが一番もったいないパターンです。
- 準備なしで「もう一回」受ける:同じ実力のまま受けても、結果は大きく変わりにくいです。
- 期限を過ぎてしまう:60日以内という条件があります。申し込みのタイミングを早めに決めましょう。
- 4技能で受け直すべきなのに1技能を選ぶ:複数の技能が足りないなら、全体を底上げする計画のほうが近道です。
判断のフローチャート
- 提出先はOne Skill Retakeを認めているか? → No なら4技能で再受験を検討
- 足りないのは1技能だけか? → No なら4技能で再受験を検討
- 60日以内に準備して受けられるか? → Yes なら申し込みを検討
今日やることは、出願先の英語要件のページを開いて「One Skill Retake」の記載を探すことです。見つからなければ、問い合わせのメールを下書きしてみましょう。

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