英語版マンガが多読にぴったりな理由
多読(たくさん読むこと)は、英語力を伸ばす方法として広く知られています。英語版マンガが多読に向いている理由は次のとおりです。
- 絵が理解を助ける:知らない単語があっても、絵から意味を推測できます
- 会話文が中心:日常で使う自然な表現が多く出てきます
- 1冊を読み切りやすい:文字数が少なめで、達成感を得やすい
- 続きが気になる:ストーリーの力で、自然に読み進められます
特に、日本語で読んだことがある作品の英語版は、内容を知っているのでスラスラ読めることが多く、最初の1冊におすすめです。
ポイント:多読では「わからない単語があっても止まらずに読み進める」ことが大切。マンガは絵があるので、これがやりやすいのです。
ただし、マンガだけでは長い文章を読む力は身につきにくいので、慣れてきたら英語の絵本や学習者向けの読みやすい本(graded readers)と組み合わせると効果的です。
公式英訳版の入手方法
英語版マンガは、公式に翻訳・出版されたものを選びましょう。ファンが無断で翻訳・公開したもの(いわゆる非公式翻訳)は、著作権を侵害している場合があり、翻訳の質もまちまちです。
主な入手方法は次のとおりです。
- 紙の本:大型書店の洋書コーナーや、オンライン書店で購入できます
- 電子書籍:各電子書籍ストアで英語版が配信されている作品があります
- 出版社の公式アプリ・サイト:日本の出版社が運営する英語のマンガサービスもあります(例:集英社の「MANGA Plus」など)。作品や話数によって無料で読める範囲が異なります
- 図書館:洋書コーナーに英語版マンガを置いている図書館もあります
配信状況や読める範囲は、地域や時期によって変わります。利用する前に、各サービスの公式情報で確認しましょう。
注意:違法アップロードサイトは、ウイルスなどの危険もあります。必ず正規のサービスを使いましょう。
英語版マンガの特徴を知っておこう
英語版マンガには、読む前に知っておくと戸惑わないポイントがいくつかあります。
読む向き
多くの公式英訳版は、日本と同じ右から左に読む形で出版されています。最初のページに「こちらから読んでね」という案内が載っていることもあります。
効果音
描き文字の効果音は、英語に描き直されていたり、日本語のまま小さく英訳が添えられていたりと、作品によって扱いが違います。
文字の特徴
英語版マンガの吹き出しは、すべて大文字で書かれていることがよくあります。慣れないうちは読みにくいかもしれませんが、すぐに慣れます。強調したい言葉は太字になっていることが多いです。
呼び方や文化
「先輩」「〜さん」や、日本特有の食べ物・行事が、訳されずに残っていることがあります。巻末に翻訳者の注(translation notes)がついている本もあり、日本文化が英語でどう説明されているかを知るのに役立ちます。
マンガによく出てくる会話表現
英語版マンガには、短くて使いやすい会話表現がたくさん出てきます。ジャンルを問わずよく見かけるタイプの表現を、自作の例文で紹介します。
あいづち・リアクション
- *No way!*(うそでしょ!)
- *Seriously?*(本気?)
- *Tell me about it.*(ほんとそれ/まったくだよ)
気持ちを伝える
- *I'm so done with this.*(もううんざり)
- *That was close!*(危なかった!)
励ます・なぐさめる
- *You've got this.*(あなたならできる)
- *Don't beat yourself up.*(自分を責めないで)
こうした表現は、吹き出しの短い言葉として出てくるので、絵と一緒に覚えられます。キャラクターの表情とセットで記憶すると、どんな気持ちのときに使う表現なのかがはっきりわかります。
レベルに合った作品の選び方
英語版マンガを選ぶときは、次の基準を参考にしましょう。
初級者向け
- 日本語で読んだことがある作品
- 日常・学園・コメディなど、会話が身近な作品
- 1ページの文字が少なめの作品
中級者向け
- スポーツや冒険ものなど、ストーリー展開がはっきりした作品
- 日本語で読んだことがない作品にも挑戦
上級者向け
- ミステリー、SF、歴史ものなど、説明や専門用語が多い作品
選ぶときは、最初の数ページを試し読みするのがおすすめです。目安として、1ページに知らない単語が2〜3個以内なら、楽しく読み進められるレベルです。それ以上多いと、辞書を引く回数が増えて疲れてしまいます。
ポイント:「好き」と「読みやすさ」のバランスが大切。難しすぎると思ったら、ためらわずに別の作品に替えましょう。
効果的な読み方:楽しみ読みと学び読み
英語版マンガは、2種類の読み方を使い分けると効果的です。
① 楽しみ読み(多読)
- 辞書を使わずに、どんどん読み進める
- わからない部分は絵から推測する
- 1日1話〜1章を目安に
② 学び読み(精読)
- お気に入りのページを1〜2ページだけ選ぶ
- 知らない単語や表現を調べる
- 使えそうな表現をノートにメモする
- 声に出して読む(キャラクターになりきって!)
メモする表現の例(自作):
- *Hang in there.*(がんばって、踏ん張って)
- *It's not a big deal.*(大したことないよ)
- *You've got to be kidding me.*(冗談でしょ)
楽しみ読みで「量」を、学び読みで「質」を確保するイメージです。割合は、楽しみ読み8:学び読み2くらいがちょうど良いでしょう。
よくある失敗と1週間メニュー
よくある失敗
英語版マンガで挫折しがちなパターンと、その対策です。
- 全部の単語を調べようとする:読むのが遅くなり、楽しくなくなります。楽しみ読みでは辞書を使わないと決めましょう。
- 難しすぎる作品を選ぶ:好きな作品でも、専門用語が多いと挫折しがちです。最初はやさしめの作品から。
- 非公式翻訳を読む:翻訳の質が安定せず、著作権の問題もあります。公式版を選びましょう。
- 日本語版と1コマずつ比べる:たまにならOKですが、毎回やると英語で読む力がつきにくくなります。
- 読んだ量を記録しない:何冊読んだか、何語読んだかを記録すると、達成感がモチベーションになります。
STUDY HACKの多読ツールなどで、読んだ冊数を記録していくのもおすすめです。
1週間メニュー
1日15〜20分でできる、英語版マンガの1週間メニューです。
- 月:日本語で読んだことのある作品の英語版を1冊用意する
- 火:第1話を楽しみ読み(辞書なし)
- 水:第1話から好きなページを1つ選び、学び読み(表現を3つメモ)
- 木:第2話を楽しみ読み
- 金:メモした表現を声に出して読む
- 土:第3話を楽しみ読み
- 日:読んだ話のあらすじを英語3文で書く
あらすじの例(架空の作品):
- A shy boy joins the school's cooking club.
- At first, he can't even cut vegetables properly.
- But with his friends' help, he slowly gains confidence.
今日は、好きなマンガに公式英訳版があるかどうか、書店や公式サービスで調べてみてください。



