旅行英語は「場面の予習」がすべて
旅行英語が日常英会話より取り組みやすいのは、会話の流れがある程度決まっているからです。空港の入国審査で聞かれること、ホテルのチェックインで聞かれること、レストランで店員さんが言うことは、だいたい予想がつきます。
つまり、旅行英語の準備とは「これから行く場面を想像して、そこで使う表現を予習しておくこと」です。
旅行前の準備は、出発の1か月前から始めるのがおすすめです。
- 1か月前:場面別フレーズを読み、声に出して覚える
- 2週間前:旅行の流れに沿って、ひとりでロールプレイする
- 1週間前:旅行先で使いそうな単語(料理名、地名など)を調べる
- 前日:よく使うフレーズをスマホのメモにまとめる
ポイント:完璧な英語より、「伝えたいことが伝わる」ことが旅行ではいちばん大切です。
空港・入国審査で使う英語
入国審査では、主に次のような質問をされることがあります。国や状況によって違いますが、代表的なものを準備しておきましょう。
- What's the purpose of your visit?(渡航の目的は?)
→ Sightseeing.(観光です)/ Business.(仕事です)
- How long are you staying?(滞在期間は?)
→ For five days.(5日間です)
- Where are you staying?(どこに滞在しますか?)
→ At the Central Hotel.(セントラルホテルです)
答えは短く、はっきりで大丈夫です。長い文で答える必要はありません。
空港で役立つ表現
- Where is the check-in counter for ABC Airlines?(ABC航空のチェックインカウンターはどこですか?)
- Can I have a window seat?(窓側の席にできますか?)
- My baggage hasn't come out.(荷物が出てきません)
最後の表現は、荷物のトラブルのときに使います。荷物の引換証(バゲージタグ)を見せながら伝えると、スムーズに対応してもらえます。
ホテルで使う英語
チェックイン・チェックアウト
- I have a reservation under the name of Suzuki.(鈴木の名前で予約しています)
- What time is check-out?(チェックアウトは何時ですか?)
- Could you keep my luggage until three?(3時まで荷物を預かってもらえますか?)
部屋のリクエストやトラブル
- Could I have another towel?(タオルをもう1枚いただけますか?)
- The air conditioner doesn't work.(エアコンが動きません)
- There's no hot water.(お湯が出ません)
- What's the Wi-Fi password?(Wi-Fiのパスワードは何ですか?)
トラブルを伝えるときは、「〇〇が動かない」= 〇〇 doesn't work. という形を覚えておくと、テレビ、ドライヤー、鍵など、いろいろなものに使えます。
レストラン・買い物で使う英語
レストラン
- A table for two, please.(2人です)
- Could I see the menu?(メニューを見せてもらえますか?)
- What do you recommend?(おすすめは何ですか?)
- I'll have this one.(これにします)※メニューを指さしながら
- I'm allergic to peanuts.(ピーナッツのアレルギーがあります)
- Could I have the check, please?(お会計をお願いします)
食べきれないときは Could I get a box for this?(持ち帰り用の容器をもらえますか?)と聞けるお店もあります。
買い物
- I'm just looking.(見ているだけです)
- Do you have this in a smaller size?(これの小さいサイズはありますか?)
- Can I try this on?(試着してもいいですか?)
- How much is this?(これはいくらですか?)
- Can I pay by card?(カードで払えますか?)
店員さんに Can I help you? と声をかけられたら、見ているだけなら I'm just looking, thank you. と笑顔で答えれば十分です。
困ったときの万能フレーズ
旅行中は、予想外のことが起こります。そんなときに役立つ「万能フレーズ」を覚えておきましょう。
- Excuse me.(すみません)…話しかけるときの最初の一言
- Could you help me?(手伝っていただけますか?)
- Where is ...?(〜はどこですか?)
- I'm looking for ...(〜を探しています)
- Could you write it down?(書いていただけますか?)
- I don't understand.(わかりません)
- I lost my passport.(パスポートをなくしました)
- Please call the police.(警察を呼んでください)
特に Could you write it down? は便利です。聞き取れなかった住所や金額、時間を書いてもらえば、確実に理解できます。
また、翻訳アプリも旅行の強い味方です。ただし、アプリに頼りきりだと会話のテンポが悪くなるので、「基本は自分で話して、困ったらアプリ」くらいのバランスがおすすめです。
出発前1週間の練習メニュー
出発の1週間前から、1日15分で練習するメニューです。
- 1日目:空港と入国審査の表現を声に出して読む
- 2日目:ホテルの表現を声に出して読み、「〇〇 doesn't work.」で5つ文を作る
- 3日目:レストランの表現を練習。旅行先の料理名を5つ調べる
- 4日目:買い物の表現を練習。値段の数字(fifteen と fifty など)を聞き分ける練習もする
- 5日目:万能フレーズを覚える。スマホのメモにまとめる
- 6日目:旅行の流れに沿って、空港→ホテル→レストランをひとりでロールプレイ
- 7日目:まとめたメモを見ずに言えるかチェック
数字の聞き取りは、意外とつまずきやすいポイントです。fifteen(15)と fifty(50)、thirteen(13)と thirty(30)は、強く読む位置が違います。わからなければ遠慮なく書いてもらいましょう。
よくある失敗と、旅行英語を楽しむコツ
失敗1:完璧な文で話そうとして固まる
旅行では、単語だけでも十分に通じる場面がたくさんあります。Coffee, please. や Two tickets. で問題ありません。
失敗2:聞き取れないのに Yes と言ってしまう
わからないまま Yes と答えると、思わぬ注文や契約をしてしまうことがあります。わからないときは Sorry? や Could you say that again? と聞き返しましょう。
失敗3:お礼を言わない
Thank you. は、旅行で最もよく使う英語です。店員さん、ホテルのスタッフ、道を教えてくれた人に、笑顔で伝えましょう。
旅行英語の良いところは、勉強した表現がすぐに使えることです。通じた瞬間の喜びは、何よりのモチベーションになります。今日は、旅行で最初に使うであろう「予約しています」の一文を覚えるところから始めてみましょう。



