英語の会議がつらい3つの理由
英語の会議が難しく感じる理由は、だいたい次の3つです。
- スピードが速い:ネイティブ同士の会話や、議論が盛り上がったときの発言についていけない
- 話に入るタイミングがつかめない:日本語の会議のように「間」を待っていると、次の話題に移ってしまう
- 何を言えばいいかわからない:言いたいことはあるのに、英語でどう切り出せばいいか浮かばない
1つ目はリスニング力の問題ですが、2つ目と3つ目は決まり文句を知っていればかなり楽になります。会議でよく使う表現は限られているので、20〜30個覚えておけば多くの場面に対応できます。
ポイント:会議で必要なのは、完璧な英語ではなく「会話に参加している」ことを示すこと。短い一言でも、発言するかどうかで印象は大きく変わります。
会議の前にやる準備
英語の会議は、準備が8割です。次の準備をするだけで、当日の緊張がぐっと減ります。
① アジェンダ(議題)を読み、関連する単語を調べる
議題に出てくる専門用語や固有名詞は、事前に意味と発音を確認しておきます。発音がわからないと、聞いても気づけないからです。
② 自分が言いたいことを3つ、英語で書いておく
たとえば、プロジェクトの進捗会議なら次のように準備します。
- We finished the first phase last week.(先週、第1段階を終えました)
- We're a little behind schedule on the design.(デザインが少しスケジュールより遅れています)
- I'd like to ask for one more week.(あと1週間いただきたいです)
③ 聞きたいことを1つ用意しておく
質問を1つ準備しておくと、発言のチャンスが確実に1回生まれます。
- Could you tell me more about the budget?(予算についてもう少し教えていただけますか?)
準備したメモは手元に置いておき、読み上げてもかまいません。
聞き取れないときの聞き返しフレーズ
会議でいちばん大事なのは、わからないまま流さないことです。聞き返しの表現を覚えておきましょう。
- Sorry, could you repeat that?(すみません、もう一度お願いできますか?)
- Could you say that more slowly, please?(もう少しゆっくりお願いできますか?)
- Sorry, I didn't catch the last part.(すみません、最後のところが聞き取れませんでした)
- What do you mean by "phase two"?(「フェーズ2」とはどういう意味ですか?)
- Just to make sure, are you saying we need to finish by May?(確認ですが、5月までに終える必要があるということですか?)
特に最後の Just to make sure, ... は便利です。自分の理解を言いかえて確認することで、誤解を防げるうえ、「ちゃんと話を聞いている」ことも伝わります。
オンライン会議なら、チャット欄で質問を書くのも一つの方法です。声で言うより落ち着いて書けるので、最初のうちはおすすめです。
意見・同意・反対を伝えるフレーズ
意見を言う
- I think we should start with the smaller market.(小さい市場から始めるべきだと思います)
- In my opinion, the price is a little too high.(私の意見では、価格が少し高すぎます)
- From our team's point of view, ...(私たちのチームの立場からすると、…)
同意する
- I agree with you.(賛成です)
- That's a good point.(いい指摘ですね)
- I think so, too.(私もそう思います)
やわらかく反対する
- I see your point, but ...(おっしゃることはわかりますが、…)
- I'm not sure that's the best option.(それが最善の選択肢かどうか、少し疑問です)
- Could we look at this from a different angle?(別の角度から考えてみてもいいですか?)
いきなり I disagree. と言うより、I see your point, but ... のように一度受け止めてから反対すると、柔らかい印象になります。
話に入る・話を戻すフレーズ
日本人がいちばん苦労するのが、議論に割って入るタイミングです。次の表現を使えば、自然に発言のきっかけをつくれます。
- Can I add something here?(ここで一点付け加えてもいいですか?)
- Sorry to interrupt, but ...(お話し中すみませんが、…)
- If I may, I'd like to say something about the schedule.(よろしければ、スケジュールについて一言いいですか?)
- Going back to what Tom said, ...(トムさんがおっしゃったことに戻りますが、…)
また、話が進みすぎてついていけなくなったら、要点を確認する表現も役立ちます。
- Could we summarize what we've decided so far?(ここまでに決まったことをまとめてもらえますか?)
- So, the next step is ..., right?(では、次のステップは…ということですね?)
こうした表現は、英語力に自信がない人ほど武器になります。会議の流れを整理する役割を担うことで、存在感を示すこともできます。
会議直前15分と、会議後の振り返り
会議直前15分でやること
- 準備したメモ(言いたいこと3つ・質問1つ)を声に出して読む(5分)
- 聞き返しフレーズを3つ、小声で言う(3分)
- 議題の専門用語の発音を確認する(5分)
- 深呼吸して、最初の一言を決めておく(2分)
最初の一言は、Hi everyone. Thanks for having me.(皆さん、こんにちは。参加させていただきありがとうございます)のような簡単なもので十分です。最初に一度声を出しておくと、そのあとの発言がしやすくなります。
会議後にやること
会議が終わったら、5分だけ振り返ります。
- 聞き取れなかった単語や表現をメモする
- 言いたかったのに言えなかったことを、英語で書いてみる
- 次の会議で使いたいフレーズを1つ選ぶ
この振り返りを続けると、会議そのものが最高の英語教材になります。
1週間の練習メニューとよくある失敗
1週間の練習メニュー(1日15分)
- 月曜:聞き返しフレーズ5つを声に出して覚える
- 火曜:意見・同意・反対のフレーズを1つずつ使って、ひとりで会議の場面を演じる
- 水曜:英語のニュースや討論の動画を見て、発言の「切り出し方」を観察する
- 木曜:次の会議の議題について、言いたいことを3つ英語で書く
- 金曜:話に入るフレーズを使って、オンライン英会話などで実際に試す
- 土曜:1週間のフレーズを、日本語を見て英語で言えるかチェック
- 日曜:お休み
よくある失敗
- 完璧な文を作ろうとして発言が遅れる:短い文でも、タイミングを逃さないことが大事です。
- わかったふりをする:あとで大きな誤解につながります。聞き返すのはマナー違反ではありません。
- 準備したメモを読むのをためらう:慣れるまでは、読み上げても問題ありません。
今日はまず、Sorry, could you repeat that? と Just to make sure, ... の2つを、声に出して覚えるところから始めましょう。



