英語学習の費用がかさむ3つのパターン
英語学習でお金がかかりすぎてしまう人には、共通するパターンがあります。
- 教材を買っては途中でやめる:新しい教材を買うと「やる気が出た気」になり、使い切らないうちに次を買ってしまう
- 目的に合わない高額サービスを選ぶ:本当は読む力を伸ばしたいのに、高額な会話レッスンを契約してしまう
- 使っていないサブスクリプションを放置する:月額のアプリやサービスを、使わないまま払い続けている
まずは、今払っている英語関連の費用を書き出してみましょう。「使っていないのに払っているもの」が見つかったら、それだけで節約になります。
ポイント:英語力はお金の量ではなく、英語に触れた時間の量で伸びます。高い教材を買うことと、上達することはイコールではありません。
無料でも使える学習手段
図書館
図書館には、英語の学習書、文法書、単語帳、そして英語の多読用の本(Graded Readers など)が置いてあることがあります。CD付きの教材を借りられることもあります。多読は大量の本を読むので、図書館との相性は抜群です。蔵書は図書館によって違うので、まずは近くの図書館で英語の棚をのぞいてみましょう。
公共放送の語学番組
テレビやラジオの語学講座は、レベル別に番組が用意されていることが多く、放送自体は視聴できます。テキストは別途購入が必要な場合もありますが、1冊の値段は市販の教材と比べて手ごろなことが多いです。
動画・ポッドキャスト
英語学習者向けの動画チャンネルや、ポッドキャストには無料で聞けるものがたくさんあります。やさしい英語のニュース、発音のレッスン、TEDのようなトークなど、ジャンルもさまざまです。
無料アプリ・辞書
単語アプリや辞書アプリには、無料で使える機能が充実しているものもあります。間隔反復機能のある単語アプリを1つ使うだけでも、単語学習の効率は大きく上がります。
無料素材の探し方のコツ
無料の素材は数が多いぶん、選ぶのに時間がかかりがちです。探すときは「自分のレベル」と「長さ」の2点に絞りましょう。たとえば動画なら、学習者向け(for learners)で、1本5〜10分程度のものが続けやすい目安です。気に入ったチャンネルや番組が1つ見つかったら、しばらくはそこだけに絞ると、探す時間を学習の時間に回せます。
お金をかけるべきところ、かけなくていいところ
お金をかける価値があるもの
- 自分で用意しにくい「話す相手」:スピーキングは相手がいないと練習しにくい分野です。オンライン英会話は、対面のスクールに比べて1回あたりの費用が抑えられることが多い選択肢です。
- 何度もくり返し使う1冊:文法書や単語帳は、書き込んで何周もするなら手元にあるほうが便利です。
- 試験対策の公式問題集:英検やTOEICなどを受けるなら、公式の問題集は形式を知るうえで役に立ちます。
お金をかけなくてもいいもの
- リスニング素材:無料の動画やポッドキャストで十分な量が手に入ります。
- 多読用の本:図書館をうまく使えば、購入を最小限にできます。
- 「〇日で話せる」系の高額教材:短期間での劇的な上達を強調する教材は、内容をよく確認してから判断しましょう。
大切なのは、「何を伸ばしたいか」を決めてから、お金を使う場所を決めることです。
月の予算別・学習プランの例
予算0円プラン
- 単語:無料の単語アプリ
- リスニング:学習者向けの無料動画やポッドキャスト
- リーディング:図書館の多読用の本
- スピーキング:独り言、音読、シャドーイング
たとえば独り言なら、I'm going to the library now. I want to borrow some English books.(今から図書館に行く。英語の本を借りたい)のように、自分の行動を英語にするだけで練習になります。
予算2,000〜3,000円プラン
0円プランに加えて、語学講座のテキストや、書き込み用の文法書・単語帳を1冊購入します。
予算5,000〜10,000円プラン
上のプランに加えて、オンライン英会話を週に数回利用します。話す練習を定期的にとれるようになると、インプットした英語を試す場ができます。
予算が少なくても、組み合わせ次第で「聞く・読む・話す・書く」の4技能すべてに触れることは可能です。
どのプランでも共通するのは、「使う教材を増やす前に、今ある教材を使い切る」ことです。1冊の文法書を3周するほうが、3冊の文法書を1周ずつするより、身につく量は多くなりやすいものです。新しい教材を買いたくなったら、まず手元の教材を最後までやったかどうかを確認してみてください。
低予算で続けるための1週間メニュー
予算0円プランで、1日30分を目安にしたメニュー例です。
- 月曜:無料アプリで単語10分 → 無料の学習者向け音声でリスニング15分 → 独り言5分
- 火曜:図書館で借りた多読本を20分 → 単語10分
- 水曜:同じ音声をシャドーイング15分 → 単語10分 → 英語日記3文5分
- 木曜:多読本を20分 → 単語10分
- 金曜:好きな英語動画を楽しむ20分 → 気になった表現をメモ10分
- 土曜:1週間の単語を総復習15分 → 独り言や音読15分
- 日曜:図書館で次の本を借りる/お休み
図書館に行く日を決めておくと、本を返す期限が「読むペース」の目安にもなります。
よくある失敗
失敗1:無料の素材を集めるだけで満足する
無料の動画やアプリをたくさん保存しても、使わなければ意味がありません。使う素材は各分野1つずつに絞りましょう。
失敗2:安さだけで選んで続かない
安いサービスでも、自分に合わなければ続きません。無料体験があるものは、まず試してから決めるのがおすすめです。
失敗3:節約を気にしすぎて必要な投資をしない
たとえば話す練習がどうしても必要なのに、費用を気にしてまったく話す機会をつくらないと、スピーキングはなかなか伸びません。「ここは払う価値がある」と思えるところには、思い切って使うことも大切です。
失敗4:解約を忘れる
無料体験のあとに自動で有料になるサービスは、登録した日にカレンダーへ「解約するか決める日」を書き込んでおきましょう。続けるかどうかは、「この1か月で何回使ったか」を基準に判断すると迷いません。
今日からできること
英語学習の費用を見直すのは、今日すぐにできることです。
- 今払っている英語関連の費用を書き出す
- 使っていないサービスがあれば、解約を検討する
- 近くの図書館に英語の学習書や多読本があるか調べる
- 無料で使えるリスニング素材を1つ決める
浮いたお金は、本当に必要な1冊の教材や、話す練習の機会に回しましょう。お金をかける場所を選ぶことは、自分の学習の目的をはっきりさせることでもあります。今日はまず、英語関連の支出を書き出すところから始めてみてください。
英語学習は、お金をかければかけるほど伸びるものではありません。限られた予算でも、使う素材を絞り、毎日少しずつ続ければ、確実に力はついていきます。



