原田英語の英語大全勉強法ぜんぶ入り

記憶の宮殿(場所法)

Memory Palace (Method of Loci)

3秒でわかる知っている場所に単語を置き、歩いて思い出す

自分の家や通学路など、よく知っている場所の道順を決め、覚えたい単語を1か所ずつ「置いて」いく記憶術です。玄関に apple、くつ箱に ladder、と奇妙な場面を思い描いておき、思い出すときは頭の中でその道を歩きます。順番のある情報、スピーチの流れ、単語のリストを覚えるのに向いています。

1回 15分記憶中級以上向け。単語の綴りと発音がわかっていることが前提です。
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たとえるなら

冷蔵庫に何があるか思い出すとき、頭の中で扉を開けて棚を上から見ていきます。記憶の宮殿は、その「場所の記憶」の強さを借りる方法です。単語を覚えるのではなく、よく知る場所に置いてくるイメージです。

目から鱗・知ってた?

40日の練習で、記憶力は2倍以上になる?

その思い込み、実は…

カードをタップすると答えが出ます

記憶術は生まれつき記憶力がいい人の技だ

Dresler らの研究では、ふつうの記憶力の人が1日30分、40日間練習しただけで、単語リストの記憶が2倍以上になりました。才能より練習で身につく技術です。

記憶の宮殿で覚えれば英語が話せる

覚えられるのは単語やリストで、使いこなす力は別に必要です。宮殿で覚えた単語は、例文を音読したり会話で使ったりして、ふだんの英語の中に組みこんでいくことで使えるようになります。

なぜ効く?

古代ギリシャから伝わる記憶術で、記憶力を競う大会の選手もよく使っています。Dresler らの2017年の研究(学術誌 Neuron)では、ふつうの記憶力の人が1日30分、40日間この方法を練習したところ、72語のリストから思い出せる数が平均26語から62語に増え、4か月後も高い成績が保たれていました。

やり方

  1. 自分の家の中で、10か所の順路を決める(玄関→くつ箱→廊下→トイレ→…)
  2. 覚えたい単語を10個用意し、1か所に1語ずつ、大げさで奇妙な場面を思い描いて置く
  3. 単語の意味や音が場面に入るようにする(例:玄関に巨大な apple が詰まってドアが開かない)
  4. 目を閉じて順路を歩き、各場所で単語を英語で言えるか確かめる
  5. 翌日と3日後に、もう一度頭の中で歩いて確かめる。慣れたら順路を増やす

動画で見て、まねする

3分でわかる記憶の宮殿Sprouts|The Memory Palace : Can You Do It?

使い方:まずこの短いアニメで場所法の仕組みをつかみます。見たあと、自分の家の中で順番に通る場所を5か所決めて、紙に書き出します。

英語の先生が教える記憶の宮殿ENGLISH with James · engVid|REMEMBER ANYTHING with the Memory Palace Method

使い方:英語学習への応用例が見られる1本です。見たあと、自分の5か所に英単語を1つずつ置く場面を思い描き、翌日に道順をたどって思い出します。

記憶の宮殿を作る5つのコツNelson Dellis|5 TIPS FOR CREATING MEMORY PALACES

使い方:記憶の宮殿を作るときのコツ5つをメモします。場所の選び方の部分を参考に、単語用の道順をもう1本作り、2つを使い分けます。

記憶力は才能ではなく技術だTED|Feats of memory anyone can do | Joshua Foer

使い方:記憶術が誰にでも使える技術だという話を聞きます。英語字幕で見て、自分も場所法で英単語10個を覚える挑戦の日を決めておきます。

レベル別のやり方

自分の部屋の5か所に、覚えにくい英単語を1つずつ奇妙な場面で置き、順路をたどって思い出す

今日の5分チャレンジ

自分の部屋の中で5か所の順路を決め、覚えたい英単語を1つずつ奇妙な場面で置きましょう。5分後、順路をたどって全部言えるか試します。

できたかチェック

日本人の落とし穴

日本人は単語を1つずつバラバラに覚えがちですが、スピーチや面接で話す順番、英検の面接の流れなど、順番が大事な場面ではこの方法が役立ちます。ただ、日常の大量の単語をすべてこれで覚えるのは手間がかかるので、どうしても覚えられない語や、順番が必要な内容にしぼって使いましょう。

よくある失敗

  • 場所の順路があいまいで、思い出すときに道に迷う
  • 場面が地味すぎて、印象に残らない
  • すべての単語をこの方法で覚えようとして、時間がかかりすぎる

立場別メニュー

Walk through your house, and pick up every word.家の中を歩けば、置いた単語を一つずつ拾える。