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第13章|素材と道具の使いこなしコラム2026-09-282026-10-09 更新

英語の歌・動画をおうちで使うコツ|スクリーンタイムとの付き合い方

英語の歌や動画は、おうち英語の強い味方です。でも「ずっと動画を見せていていいの?」「英語の動画なら長時間でも大丈夫?」と気になる保護者の方も多いはず。この記事では、英語の歌や動画を上手に使うコツと、スクリーンタイム(画面を見る時間)との付き合い方を、家庭ですぐに使える形で紹介します。

01英語の歌・動画のメリットと注意点

メリット

  • 英語の自然な音やリズムに触れられる
  • 映像があるので、英語がわからなくても内容を推測できる
  • 親が英語を話せなくても使える
  • 子どもが楽しんで、何度も見たがる

注意点

  • 見っぱなしになると、英語を「聞いている」のではなく「眺めている」だけになりやすい
  • 画面を見る時間が長くなると、睡眠や外遊び、家族との会話の時間が減る
  • 次々に動画が再生され、気づくと長時間になっている

英語の動画であっても、画面を見る時間であることに変わりはありません。「英語だから長くてもOK」ではなく、ほかの動画と同じように時間のルールを決めることが大切です。

ポイント:動画は「英語に触れるきっかけ」。見る時間の長さより、見た後に親子で英語を使ったかどうかが大切です。

画面が私たちを不幸にする?TED|Why our screens make us less happy | Adam Alter

使い方:画面に吸い込まれてしまう仕組みと、距離をとる工夫を心理学者が語るトークです。保護者が見て、この節の注意点を家族のルール作りの話し合いに生かします。

02動画を選ぶ4つの基準

  1. 短い:1本数分程度の動画を選ぶと、見る時間をコントロールしやすくなります。
  2. くり返しがある:同じフレーズがくり返し出てくる歌や動画は、子どもが口ずさみやすくなります。
  3. テンポがゆっくり:刺激が強すぎない、落ち着いたテンポのものを選びましょう。
  4. 子どもの興味に合う:動物、乗り物、食べ物など、子どもが好きなテーマを選びます。

YouTube などを使う場合は、自動再生をオフにする、子ども向けの設定を使う、親が事前に内容を確認する、といった工夫をしておくと安心です。

また、学校の授業で使っている歌があれば、それを家で聞くのがいちばんです。学校と家で同じ歌を聞くことで、子どもは歌詞をどんどん覚えていきます。

視聴前に親がチェックしたいこと

  • 動画の最後まで見て、内容に問題がないか
  • 広告や関連動画が表示される設定になっていないか
  • 音量が大きすぎないか

特に、子どもが自分で端末を操作できる年齢になると、関連動画から次々に別の動画に移ってしまうことがあります。最初のうちは、親が再生する動画を選び、子どもにはその中から選ばせる形にすると安心です。

03見っぱなしにしない関わり方

動画を「見せるだけ」から「一緒に楽しむ」に変えるだけで、英語の学びはぐっと深まります。

見る前

  • 「今日はどの歌にする?」と子どもに選ばせる
  • 「何回 apple って聞こえるかな?」とお題を出す

見ている間

  • 一緒に歌う、手をたたく、振り付けをまねする
  • 画面を指さして What's this? と聞く

見た後

  • 「どんな歌だった?」「どこが好き?」と聞く
  • 歌に出てきた英語を、生活の中で使ってみる

例えば、色の歌を見た後なら、服を着替えるときに What color is it? — It's red! と聞いてみます。動物の歌なら、散歩中に犬を見かけたときに A dog! と言ってみます。

ポイント:動画の英語を生活の中で1回使う。これだけで、英語が「画面の中のもの」から「自分が使うもの」に変わります。

TPRを教室でどう使うかMaple Leaf Learning Club|TPR in the classroom | Teacher's Video

使い方:体を動かして英語を覚える活動を教室でどう使うかを紹介する先生向けの動画です。見たあと、この節の「見た後」に英語の指示で体を動かす遊びを1つ家庭で試します。

04スクリーンタイムの家庭ルールの作り方

スクリーンタイムの適切な長さは、子どもの年齢や家庭の状況によって違います。専門機関が年齢ごとの考え方を示していることもあるので参考にしつつ、ご家庭に合ったルールを決めましょう。

ルール作りのポイント

  • 時間を決める:「英語の動画は1回2〜3本まで」「夕食前の15分だけ」など、具体的に
  • 場所を決める:リビングなど、家族の目があるところで見る
  • 終わり方を決める:タイマーが鳴ったら終わり、など
  • 寝る前は控える:寝る直前の画面は、睡眠に影響することがあるので避ける

ルールの例

  1. 英語の動画は、夕食前の15分だけ
  2. 見るのはリビングのテレビで
  3. タイマーが鳴ったら、最後の1曲を一緒に歌って終わり
  4. 寝る前は、動画ではなく絵本

ルールは親が一方的に決めるより、子どもと一緒に話し合って決めると守りやすくなります。紙に書いて、見えるところに貼っておきましょう。

05画面を見ずに英語を聞ける音声の素材と、動画との組み合わせ方

スクリーンタイムを増やさずに英語に触れる時間を増やすには、音声だけで楽しめる素材を用意しておくのが近道です。

素材中身使い方
Storynory童話や昔話をイギリス英語の朗読で聞ける寝る前の動画の代わりに、知っている昔話を1話だけ音声で流す
Circle Round(WBUR)世界の昔話を子ども向けのラジオドラマで聞ける車での移動中に。1話聞き終えたら、どんな話だったかを日本語で話す
Unite for Literacy写真の絵本を読み上げつきで読める画面は使うが短く終わるので、動画の代わりの「1冊だけ」の時間に
Super Simple Songsくり返しの多い子ども向けの歌動画で覚えた歌を、次の日は音声だけで流す

1曲を「動画→音声→生活」で使う流れ

  1. 1日目:動画で1曲見て、一緒に歌う
  2. 2〜3日目:同じ曲を音声だけで流し、振り付けを親子でまねる
  3. 4日目以降:歌に出てきた英語(色・曜日など)を、着替えや食事の場面で1回使う

動画サイトを使うときは、自動再生をオフにし、子ども向けの設定を使い、親が事前に最後まで確かめましょう。

シンプルな曜日の歌Super Simple Songs - Kids Songs|Days Of The Week Song | Kids Songs | Super Simple Songs

使い方:ゆっくりで聞き取りやすい曜日の歌です。上の流れの1日目に動画で見て、2日目からは音声だけで流し、朝に What day is it today? と聞いてみます。

06画面を見ずに英語を楽しむ工夫

英語の音に触れる方法は、動画だけではありません。画面を見ない方法を組み合わせると、スクリーンタイムを増やさずに英語に触れる時間を増やせます。

  • 音声だけで歌を流す:朝の支度中、車の中、お風呂の時間など、「ながら」で聞けます。
  • 歌に合わせて体を動かす:画面を見ずに、親子で振り付けを考えて踊ります。
  • 絵本の読み聞かせ:音声付きの絵本なら、親が英語を読めなくても楽しめます。
  • 英語で遊ぶ:Simon says(「サイモンが言いました」ゲーム)のような、英語の指示で体を動かす遊びもおすすめです。
  • Simon says, "Touch your nose." →鼻をさわる
  • "Jump!" (Simon says がないときは動かない)

特に音声だけの歌は、動画で見たことのある歌だと、子どもが映像を思い出しながら楽しめます。動画で覚えた歌を、次は音声だけで楽しむ、という流れがおすすめです。

071週間の使い方の例

平日の英語の時間を、動画・音声・遊びで組み合わせた例です。

  1. 月:夕食前に英語の歌の動画を2本(一緒に歌う)
  2. 火:朝の支度中に同じ歌を音声だけで流す
  3. 水:寝る前に英語の絵本を1冊
  4. 木:夕食前に動画を2本(見た後に What color? などのやり取り)
  5. 金:Simon says などの英語の遊びを5分
  6. 週末:家族で好きな歌を歌う、お気に入りの動画を1本見る

動画は週に2〜3回、それ以外は音声や遊び、絵本で英語に触れる、というバランスにすると、画面を見る時間を抑えながら英語に触れ続けられます。

学年による使い分けのヒント

  • 低学年:歌と体を動かす動画を中心に。一緒に踊ったり、歌ったりする時間を大切に。
  • 中学年:学校で扱っている表現が出てくる歌や、簡単なストーリーのある短い動画を。見た後に、出てきた英語を1つ言ってみる習慣を。
  • 高学年:好きなテーマ(スポーツ、科学、動物など)の、子ども向けのやさしい英語の動画を。慣れてきたら、英語字幕を表示して、知っている単語を探すのもおすすめです。

どの学年でも、「見る→話す(使う)」のセットを意識すると、動画の時間が英語の学びの時間になります。

子どもと電子機器をやさしくNewsinLevels|Children and Electronics – level 1

使い方:子どもと電子機器をテーマにしたやさしい英語のニュースです。高学年の子どもと一緒に聞き、家族のスクリーンタイムのルールについて話すきっかけにします。

08よくある失敗と今日からの一歩

  • 自動再生で長時間見てしまう:自動再生をオフにし、見る本数を決めておきましょう。
  • 英語の動画だからと、時間を気にしない:英語でも画面を見る時間であることは同じです。家庭のルールに入れましょう。
  • 親がまったく関わらない:1日1回だけでも、一緒に歌ったり、見た後に英語を使ったりする時間をつくりましょう。
  • 新しい動画を次々に探す:同じ歌や動画を何度も楽しむほうが、英語は身につきやすくなります。

今日は、家族で「英語の動画をいつ、どれくらい見るか」を話し合ってみましょう。ルールを1つ決め、紙に書いて貼るところから始めてみてください。

家族みんなでルールを守る

子どもにだけルールを求めるのではなく、家族全員で画面との付き合い方を見直すきっかけにするのもおすすめです。例えば「夕食中は家族全員スマホを置く」と決めて、その時間に英語の歌の話をすれば、英語も家族の会話も増えていきます。

このコラムで使うサイト・アプリ

もっと見たい人へ

Alphablocksのフォニックス歌集Alphablocks|Phonic Songs | Learn to Read | @officialalphablocks

今日やること

よくある質問

英語の動画なら、長時間見せても大丈夫ですか?

英語の動画でも、画面を見る時間であることに変わりはありません。睡眠や外遊び、家族との時間とのバランスを考え、家庭で時間のルールを決めましょう。

字幕は日本語と英語、どちらがいいですか?

小学生の低〜中学年なら、字幕なしで映像と音を楽しむのがおすすめです。文字に慣れてきた高学年なら、英語字幕を試してみるのもよいでしょう。

子どもが動画をやめたがらないときは?

見る前に「何本見たら終わり」と約束し、タイマーを使いましょう。終わりに最後の1曲を一緒に歌うなど、終わり方の儀式を決めておくと切り替えやすくなります。

読了ボーナス

最後まで読んだあなたに、目から鱗をもう1枚

ホント?ウソ?10問チャレンジ目から鱗をぜんぶ見る

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