SNSを英語にする勉強法|タイムラインを英語学習の教材に変えるコツ
1日に何度も開いてしまうSNS。その時間を「英語に触れる時間」に変えられたら、勉強時間を増やさなくても英語量が増えていきます。フォローするアカウントを少し変えるだけで、タイムラインは生きた英語の教材になります。この記事では、SNSを英語学習の環境に変える具体的な方法と、使いすぎを防ぐ工夫を紹介します。

01なぜSNSが英語学習に使えるのか
毎日自然に目にする
英語学習で一番難しいのは「続けること」です。SNSは、意識しなくても毎日開くもの。そこに英語があれば、勉強しようと思わなくても英語に触れる時間が生まれます。
短い英語がたくさんある
SNSの投稿は短いものが多く、1投稿なら数十秒で読めます。長文を読む気力がないときでも、短い英語なら気軽に読めます。
生きた英語が学べる
教科書には出てこない、今まさに使われている表現に出会えます。たとえば、投稿でよく見る次のような言い回しです(自作の例)。
- Can't wait for the weekend!(週末が待ちきれない!)
- This made my day.(これのおかげで最高の1日になった)
- Throwback to last summer.(去年の夏を振り返って)
- Swipe to see more.(スワイプしてもっと見てね)
興味のあることを英語で追える
好きなアーティスト、スポーツ選手、趣味の分野など、もともと興味のある情報を英語で追いかけられるので、内容への関心が英語を読む原動力になります。
ポイント:SNS学習の本質は「環境づくり」。意志の力に頼らず、英語が目に入る仕組みを作ることです。
02英語アカウントのフォローの仕方
フォローするアカウントの種類
- 好きな分野の海外アカウント:スポーツチーム、アーティスト、ゲーム、料理、ファッションなど。興味があるので自然と読みたくなります。
- 英語学習系アカウント:英語の表現を紹介するアカウント。1日1フレーズのように短く学べるものが多くあります。
- 海外の公的機関・ニュース機関・博物館など:比較的きちんとした英語で書かれていることが多く、教養も身につきます。
- 写真・動画中心のアカウント:キャプション(説明文)が短く、写真と一緒に英語を読めるので初心者向けです。
探し方のコツ
- 好きな日本のアカウントの、海外版や公式英語アカウントがないか探す
- 興味のある分野の英単語でハッシュタグ検索する(例:#baking、#football、#studygram)
- フォローしたアカウントの「おすすめ」や関連アカウントをたどる
フォローする数の目安
最初は5〜10アカウント程度から始めましょう。一気に増やすと、タイムラインが英語だらけになって読む気がなくなることがあります。
タイムラインの英語比率を決める
いきなり100%英語にする必要はありません。最初は「10投稿に1〜2つが英語」くらいから始め、慣れてきたら少しずつ英語の比率を上げていくのが続けるコツです。英語用のサブアカウントを作って、日本語のアカウントと分けるのも一つの方法です。
03フォローする前に:年齢の条件と、本物のアカウントの見分け方
SNSには年齢の条件がある
多くのSNSは、利用規約で利用できる年齢を決めています。たとえばInstagram・TikTok・Xは、利用規約で13歳以上とされています。中高生は年齢の条件を確かめたうえで、保護者と相談してから英語用のアカウントを作りましょう。条件に届かない人は、次の「アカウントなしで読めるサイト」から始めるのがおすすめです。
公式アカウントは「公式サイトから」たどる
有名な機関や人物には、似た名前のにせアカウントがあることがあります。フォローするときは、検索結果からではなく、公式サイトに載っているSNSのリンクからたどると安全です。
- フォローしたい機関(博物館・宇宙機関・放送局など)の公式サイトを開く
- ページの下のほうにあるSNSのアイコンをたどる
- フォロワー数やプロフィールの説明が公式サイトと一致しているか確かめる
アカウントなしで読める「SNSの代わり」
| サイト | 使い方 |
|---|---|
| BBC Learning English | 短い動画と表現の解説を、SNSを開く代わりに1本見る |
| NASA | 宇宙の写真と短い英語の説明を読む。写真つきで初心者でも読みやすい |
| The Learning Network(New York Times) | 中高生向けに、写真や記事についての質問がある。読める記事の数には制限があることがある |
使い方:情報をうのみにしない考え方を学習者向けの英語で紹介する回です。フォローする前に見て、本物のアカウントか確かめるときに使う問いを英語で2つメモします。
04SNSの英語から学ぶ3つのステップ
ただタイムラインを眺めるだけでも英語に触れられますが、少しの工夫で学習効果が上がります。
ステップ1:わからない単語を1つだけ調べる
1回SNSを開いたら、知らない単語を1つだけ調べます。全部調べようとすると疲れてしまうので、「1回1語」がちょうどいい量です。
ステップ2:気に入った表現を保存する
使ってみたいと思った表現は、保存機能やスクリーンショットでストックしておきます。週に1回、保存した表現を見返しましょう。
ステップ3:短い英語で反応してみる
慣れてきたら、好きな投稿に短い英語でコメントしてみるのも良い練習です。
- Love this!(これ大好き!)
- Congrats!(おめでとう!)
- This looks amazing.(すごくおいしそう/すてき)
- Great tips, thanks for sharing!(いいアドバイス、共有してくれてありがとう!)
いずれも自作の例ですが、短くて気持ちが伝わる表現です。
投稿の英語を「正解」と思い込まない
SNSの英語は、くだけた書き方や省略、つづりの間違いも含まれています。lol、tbh、idk のような略語もよく使われますが、学校や仕事の英語では使わないのが基本です。「SNSではこう書くこともある」と知っておくくらいに留めましょう。
使い方:アメリカの若者のスラングを学習者向けに解説する動画です。SNSで見かけた略語やスラングの意味を確かめ、使う場面の注意点を1つずつメモします。
05英語で発信してみる
読むことに慣れてきたら、英語で発信してみるのもおすすめです。アウトプットの練習になるうえ、同じように英語を学んでいる仲間とつながれることもあります。
発信のアイデア
- 今日の一文日記:Today I studied English for 30 minutes.(今日は30分英語を勉強した)
- 学習記録:Finished Chapter 3 of my grammar book!(文法書の3章が終わった!)
- 好きなものの紹介:My favorite snack is rice crackers.(好きなおやつはおせんべい)
- 写真+一言:Beautiful sunset on my way home.(帰り道のきれいな夕日)
発信するときの注意
- 個人情報を出さない:本名、学校名、住所、顔写真、位置情報がわかるものは避けましょう。
- 公開範囲を確認する:誰に見えるかを設定で確認してから投稿します。
- 間違いを怖がりすぎない:多少の間違いがあっても伝わります。気になる場合は、辞書で確認してから投稿しましょう。
- トラブルに巻き込まれたら離れる:失礼なコメントには反応せず、ブロックやミュート機能を使いましょう。
ポイント:発信は「完璧な英語」より「続けること」。1日1文から始めましょう。
06SNS英語学習の1週間メニュー
1日10〜15分を想定したメニュー例です。
- 月曜:好きな分野の英語アカウントを3つフォローする。
- 火曜:タイムラインの英語投稿を読み、知らない単語を1つ調べる。
- 水曜:使ってみたい表現を2つ保存する。
- 木曜:好きな投稿に、短い英語でリアクションしてみる(Love this! など)。
- 金曜:知らない単語を1つ調べる。英語学習系アカウントを1つフォロー。
- 土曜:今週の出来事を英語1文で書いてみる(投稿してもしなくてもOK)。
- 日曜:保存した表現を見返し、覚えているかチェック。
使いすぎ防止のルール
SNSは時間を使いすぎてしまいやすいツールです。
- 英語学習としてのSNSは「1回10分まで」と決める
- スマホの利用時間を確認できる機能を使い、使いすぎていないかチェックする
- 勉強中は通知をオフにする
SNSは「すき間時間の英語」として使い、集中して勉強する時間とは分けるのが上手な付き合い方です。
使い方:SNSと健康をめぐる議論をニュースの見出しで学ぶ回です。使いすぎ防止のルールを決める前に見て、賛成・反対の両方の立場で英語を1文ずつ書きます。
07よくある失敗と対策
失敗1:フォローしただけで読まない
英語アカウントをフォローしても、流し見ていると日本語の投稿だけ読んでしまいがちです。「1回1語調べる」ルールで、英語に目を止める習慣をつけましょう。
失敗2:タイムラインを英語だらけにして疲れる
英語の比率を急に上げると、読むのが苦痛になってSNS自体を開かなくなることもあります。少しずつ比率を上げましょう。
失敗3:SNSの時間が増えるだけ
「英語の勉強だから」と言い訳して、結局SNSを長時間見てしまうケースです。時間の上限を決めて、それ以外の勉強時間を守りましょう。
失敗4:くだけた英語を試験で使う
SNSの略語やくだけた表現を、英作文や試験で使ってしまうと減点の原因になります。場面に合った英語を使い分けましょう。
SNSは、使い方次第で毎日の英語環境を作ってくれる強い味方です。まずは今日、好きな分野の英語アカウントを3つフォローしてみましょう。
使い方:SNSを使わない立場からその良さを語るトークです。失敗3の対策として、聞きながら自分の反論を考え、SNSの時間の上限を英語で1文に書きます。
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よくある質問
SNSの英語は正しい英語ですか?
SNSの英語には、くだけた表現や略語、つづりの間違いも含まれています。日常のやりとりを知るには役立ちますが、試験や仕事の英語とは区別しましょう。きちんとした英語に触れたいなら、公的機関やニュース機関のアカウントがおすすめです。
英語で投稿するのが恥ずかしいです。
最初は読むだけでも十分です。発信したくなったら、英語学習用のアカウントを作り、公開範囲を限定して始める方法もあります。1日1文の短い日記から始めると、気負わずに続けられます。
SNSで英語を学ぶと時間を使いすぎてしまいます。
SNSを英語学習に使う時間の上限を決め、タイマーやスマホの利用時間を確認する機能を活用しましょう。勉強中は通知をオフにし、SNSはすき間時間の英語として使うのがおすすめです。
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