仮定法の覚え方|仮定法過去・過去完了・I wish を一気に整理
「もし鳥だったら、空を飛べるのに」。If I were a bird, I could fly. 現在の話なのに、なぜ過去形の were を使うのでしょうか。仮定法は、公式を丸暗記しがちで、形が崩れやすい単元です。この記事では、仮定法を「現実から距離をとるために、時制を1つ下げる」というイメージで理解し、よく出る形をすべて例文で整理します。

01仮定法は「時制を下げて現実から離れる」
まず、次の2文を比べてみましょう。
- If it rains tomorrow, I will stay home.
(明日雨が降ったら家にいる。)→ 実際に起こりうること(直説法)
- If I were rich, I would buy a house by the sea.
(もしお金持ちなら海辺に家を買うのに。)→ 現実とは違う想像(仮定法)
仮定法では、現実と違う想像であることを示すために、時制を1つ過去側に下げます。
- 今の現実と違う想像 → 過去形(仮定法過去)
- 過去の現実と違う想像 → 過去完了形(仮定法過去完了)
「過去形=過去の話」ではなく、「過去形=今から距離がある話」と考えると、仮定法も丁寧表現(Could you ...?)も同じ感覚で理解できます。
ポイント:仮定法の過去形は「時間の距離」ではなく「現実との距離」。
- Could you help me?(手伝っていただけますか?)
→ Can you ...? より相手との距離を少しとって、丁寧に聞こえます。
使い方:仮定法のポイントをまとめて解説する講義です。この節の「時制を下げて現実から離れる」というイメージと、動画の説明が同じかを比べながら見ます。
02仮定法過去と仮定法過去完了の形
仮定法過去(今の現実と違う)
形:If + 主語 + 過去形, 主語 + would / could / might + 動詞の原形
- If I had more time, I would learn French.
(もっと時間があれば、フランス語を学ぶのに。)
- If I were you, I wouldn't worry about it.
(私があなたなら、それは気にしないよ。)
- If she lived closer, we could meet every week.
(彼女がもっと近くに住んでいたら、毎週会えるのに。)
be 動詞は主語に関係なく were を使うのが伝統的な形です。会話では I was も使われますが、試験では were が安全です。
仮定法過去完了(過去の現実と違う)
形:If + 主語 + had + 過去分詞, 主語 + would / could / might + have + 過去分詞
- If I had studied harder, I would have passed the test.
(もっと勉強していたら、テストに合格していたのに。)
- If we had left earlier, we could have caught the train.
(もっと早く出ていたら、電車に間に合ったのに。)
- If you had told me, I might have helped you.
(言ってくれていたら、手伝えたかもしれないのに。)
使い方:仮定法過去と仮定法過去完了の違いを整理する講座の回です。この節の例文を、現在の事実と反対か、過去の事実と反対かで2つに分けます。
03混合型・I wish・as if
混合型(過去の条件 → 今の結果)
- If I had taken the medicine last night, I would feel better now.
(昨夜薬を飲んでいたら、今ごろ気分がよくなっているのに。)
→ if 節は過去の話なので過去完了、主節は今の話なので would +原形。now などの「今」を示す語がヒントです。
I wish +仮定法
- I wish I could speak English fluently.
(英語がペラペラに話せたらいいのに。)→ 今の願望
- I wish I had bought that book.
(あの本を買っておけばよかった。)→ 過去への後悔
- I wish it would stop raining.
(雨がやんでくれたらいいのに。)→ 今後そうなってほしい、というもどかしさ
as if +仮定法
- He talks as if he knew everything.
(彼はまるで何でも知っているかのように話す。)
- She looked as if she had seen a ghost.
(彼女はまるで幽霊を見たかのような顔をしていた。)
ポイント:I wish と as if の後ろも、if 節と同じ「時制を下げる」ルールで考えればOK。
使い方:as if+仮定法を扱う5分ほどの映像授業です。この節の I wish の例文と並べて、as if の後ろの時制がどう決まるかをメモします。
04仮定法を「使う」練習:会話の素材と、自分の答えを作る手順
仮定法は形を覚えたあと、「もし〜なら?」という質問に自分で答える練習をすると、ぐっと使えるようになります。
| 使うもの | 特徴 | 使い方 |
|---|---|---|
| 下の街頭インタビューの動画 | 「もし宝くじが当たったら」と街の人に聞く回 | いろいろな人の答え方を聞き、would+原形の形をメモする |
| Conversation Questions | テーマ別の会話の質問リスト | If で始まる質問を探し、自分の答えを would を使って1文で書く |
| スピーキング練習 | 同じ話を4分→3分→2分で3回くり返す練習のタイマー | 「もし1か月休みがあったら」を話題にして、仮定法で話す練習をする |
| Perfect English Grammar | 説明と練習問題がそろう | 条件文(conditionals)の問題で、仮定法過去と過去完了の形を確かめる |
自分の答えを作る手順
- 質問を1つ選ぶ(自作例:What would you do if you had a free day tomorrow?)
- 答えを would で1文書く(自作例:If I had a free day, I would go to the beach.)
- 理由を1文足す(自作例:I haven't seen the sea for a long time.)
- 同じ質問を過去にして、仮定法過去完了でも答えてみる(自作例:If I had had a free day last week, I would have gone to the beach.)
1つの質問で「今の想像」と「過去の想像」の両方を作ると、時制を1つ下げる感覚がはっきりします。
使い方:「もし宝くじが当たったら」と街の人に聞く回です。答えに出てくる would+原形を書き取り、同じ質問への自分の答えを上の手順で作ります。
05if を使わない仮定法
入試や英検でよく出る、if を使わない形も押さえましょう。
① if it were not for / if it had not been for
- If it were not for your help, I couldn't finish this project.
(あなたの助けがなければ、この計画を終えられないだろう。)
- Without your help, I couldn't finish this project.(同じ意味)
- If it had not been for the map, we would have got lost.
(地図がなかったら、道に迷っていただろう。)
② 倒置(if の省略)
- Had I known the truth, I would have told you.
(真実を知っていたら、あなたに話していたのに。)
= If I had known the truth, ...
- Were I in your position, I would accept the offer.
(あなたの立場なら、その申し出を受けるだろう。)
③ It's time +過去形
- It's time you went to bed.
(もう寝る時間だよ。)→ 「本当はもう寝ているはずなのに」というニュアンス。
06よくある間違いと1週間の練習メニュー
よくある間違い
- × If I would have time, I would go.
- ○ If I had time, I would go.(時間があれば行くのに。)
→ if 節に would を入れないのが基本。
- × If I had studied harder, I would pass the test.
- ○ If I had studied harder, I would have passed the test.
→ 過去の話なら主節も have +過去分詞。
- × I wish I can go.
- ○ I wish I could go.(行けたらいいのに。)
1週間メニュー(1日15分)
- 月曜:仮定法過去の例文を5つ音読し、「実際は〜ではない」を日本語で添える
- 火曜:「もし私が〇〇なら」で自分の空想を英語で3文書く
- 水曜:最近の後悔を仮定法過去完了で3文書く
- 木曜:I wish の文を「今の願望」「過去の後悔」で2つずつ作る
- 金曜:Without / If it were not for の書き換えを3組練習する
- 土曜:Had I known ... などの倒置形に書き換える
- 日曜:1週間の文を読み返し、if 節に would が入っていないか確認
今日のひとこと英作文は「If I had more time, I would ___.」。空欄に本当にやりたいことを入れて、声に出してみましょう。
使い方:条件文(0〜3の型)を整理し、クイズもある英語のレッスンです。この節のよくある間違いを見直したあと、クイズで if 節に would を入れていないか確かめます。
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よくある質問
If I was と If I were はどちらが正しいですか?
伝統的な文法では were が正式で、試験でも were が安全です。会話や口語では I was も広く使われています。まずは were を基本として覚えましょう。
仮定法と普通の if 文の見分け方は?
実際に起こりうることを言っているなら直説法、現実と違う想像なら仮定法です。形の上では、if 節が現在の話なのに過去形、主節に would などがあれば仮定法と判断できます。
仮定法は会話でも使いますか?
よく使います。If I were you ...(私なら〜)でアドバイスしたり、I wish I could ...で残念な気持ちを伝えたりと、日常会話でも出番の多い表現です。
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