法学部

【早稲田大学法学部英語徹底攻略】過去5年分析&2027年度 超絶入試予想|記述10題・語法設問13・誤り指摘22問を全公開

WASEDA / SCHOOL OF LAW
早稲田 法学部の英語は
毎年2題が英作文。書けないと落ちる
2022〜2026年の全35大問を1問単位で解剖。
語法設問13・句動詞18・誤り指摘22・記述10題の全内訳
早稲田法学部の英語は、早稲田の中でもかなり異質です。
大問数が年によって6題〜8題と揺れ、長文は1本1,000語級が2本。そして毎年きっちり2題、自分で英語を書く記述問題が出ます。写真や漫画を見てパラグラフを書く、メールを作る、論理の誤りを説明する──他学部にはない形式ばかりです。
この記事では過去5年(2022〜2026)の全35大問を1問単位で数え直し、そこから逆算した暗記素材と解法、そして2027年度の予想までを渡します。
CONTENTS / この記事の中身

SECTION 01

まず全体像。150点中60点=40%という配点
法学部の一般選抜は3教科、合計150点です。他学部より総点が小さいぶん、1科目の重みが大きくなります。
教科
時間/配点
科目
外国語
90分/60点
英語/ドイツ語/フランス語/中国語から1科目
国語
90分/50点
国語
地歴・公民/数学
60分/40点
世界史/日本史/政治・経済/数学から1科目
英語の比重は60/150=40%。国語(33%)より重く、地歴(27%)の1.5倍です。募集人員は350名、試験日は2月15日
外国語は英語以外も選べる(ただし実質的な選択肢は英語)
法学部の外国語はドイツ語・フランス語・中国語も選択できます。ただしこれらを選ぶ場合は大学入学共通テストの当該科目を受験し、共通テストの配点200点を法学部の60点に調整して利用する仕組みです。
つまり大学独自の問題が用意されているのは英語だけ。ほとんどの受験生にとって、この記事で扱う英語の対策が唯一の道になります。
問題の骨格──大問数は「固定されていない」
ここが他学部と決定的に違う点です。文学部・文化構想学部は5題固定、商学部も5題固定でした。法学部は違います。
年度
大問数
マーク設問
記述の大問
2026
7題
47問
2題(論理の誤り説明/自由英作文)
2025
6題
46問
2題(Eメール作成/地図とグラフの説明)
2024
7題
47問
2題(時刻表を使った案内/写真のパラグラフ)
2023
8題
48問
2題(Eメール作成/漫画のパラグラフ)
2022
7題
49問
2題(語句整序の記述/絵のパラグラフ)
大問数は動くが、動かないものが2つある
マーク設問は5年とも46〜49問。大問数が6でも8でも、問題数の総量はほとんど変わりません。大問が減った年は1大問あたりの設問が増えているだけです。
記述の大問は5年とも「きっちり2題」。これは1問も揺れていません。
つまり法学部は「大問の切り方は自由だが、分量と記述の比重は固定」という設計です。大問数の変動に驚く必要はありません。
語数も測りました。長文読解は毎年2題で、収録されている8本の本文は831〜1,336語(平均約1,036語)1本1,000語級が2本という重量級です。設問文・選択肢まで含めた英語の総量は、収録分の実測で年3,000〜4,200語規模になります。
なお過去問データベースでは、著作権処理の都合で本文が省略されている大問があります(2026年度の長文2本目、2025年度の長文2本目など)。語数はそれらを除いた実測値です。

SECTION 02

過去5年 出題マップ──35大問を1枚に並べる
2022〜2026年の全35大問を、出題順に並べます。法学部の設計思想が一望できます。
年度
大問
形式とテーマ/出典
2026
1
長文|スペイン語のほうが本当に感じられる(N. Sylvester, The New York Times 2024年4月13日)
2
長文|ハンセン病差別の暗い歴史(W. Moore, Times Literary Supplement 2025年6月20日)
3
誤り指摘(4問)
4
空所補充|恒星間彗星3I/ATLAS(欧州宇宙機関 2025年)
5
表の要約の穴埋め|5大学の留学生数推移(2005〜2025)
6
記述|2つの議論の論理的な誤りを、数字や具体例を使って英語で説明
7
記述|大学生としてどんなボランティアをしたいか。理由を2つ以上添えて1パラグラフ
2025
1
長文|雲の上の山に住む元・天皇の庭師(Tan Twan Eng『The Garden of Evening Mists』)
2
長文|盾か剣か(R. Rini, Times Literary Supplement 2022年6月24日)
3
誤り指摘(6問)
4
空所補充|ヴィクトリア朝の女性作家(2024年の百科事典より)
5
記述|Eメール作成。課題提出締切の1週間延長願い(理由:腕の骨折による入院)
6
記述|地図とグラフを見て、考えたことを英語1パラグラフで書く
2024
1
長文|ピョートル大帝のひげ税と「服装取締り」(A. Soth, JSTOR Daily 2021年7月21日)
2
長文|男子と女子で成績が違うのはなぜか(DiPrete ほか『The Rise of Women』2013)
3
空所補充|共通リストA〜Lから各1回(警官と市長のやりとり)
4
誤り指摘(4問)
5
空所補充|弁護士がChatGPTを使って架空判例を提出した事件(NYT 2023年5月27日)
6
記述|時刻表を読み、14:30までに国際空港へ着く方法を客に説明する
7
記述|ストリートアートの写真が自分に何を意味するか。単なる描写は不可
2023
1
長文|エジソンのメンロパーク研究所と発明の実像(A. Hargadon 2003)
2
長文|「好きを仕事に」は資本主義の罠か(E. Cech, The Atlantic 2021年11月)
3
空所補充|共通リストA〜Gから各1回(getの句動詞)
4
表の要約の穴埋め|20年間の学生満足度の変化
5
誤り指摘(4問)
6
空所補充|ウェブページの文面(3問)
7
記述|Eメール作成。レストラン予約(日時・人数・車椅子・駐車場の確認)
8
記述|1枚の風刺画が自分に何を意味するかを英語1パラグラフで
2022
1
長文|アメリカ南部で育った黒人女性の回想(T. M. Cottom『Thick』2019)
2
長文|鳥は本当に頭が悪いのか(R. Paxton, New York Review of Books 2021年2月25日)
3
空所補充|共通リストA〜Iから各1回(driveの句動詞)
4
誤りになる選択肢を選ぶ問題(5問)。通常の誤り指摘とは逆の発想
5
誤り指摘(4問)
6
記述|与えられた語句をすべて使い、語順を変えて文を完成(Scientific American)
7
記述|1枚の絵から読み取れるメッセージを英語1パラグラフで
この表から読み取れる3つの事実
長文は必ず2題、先頭に置かれる。5年とも例外なし。しかも1本1,000語級です。
誤り指摘は毎年1題。2022年度だけは「誤りになる選択肢を選ぶ」逆パターンの大問が追加され、文法系が2題になりました。
記述は毎年ちょうど2題、最後尾に置かれる。画像・図表を見て書く問題は5年で4回(写真・漫画・絵・地図とグラフ)。Eメール作成は2回。他学部にはない出題です。
出典にも特徴があります。The New York Times、Times Literary Supplement、The Atlantic、New York Review of Books、JSTOR Daily。書評誌・論壇誌の比率が高いのが法学部で、商学部のビジネス記事、文学部の単行本とも違う顔をしています。小説(Tan Twan Eng)や回想録(Cottom)が入る年もあります。

SECTION 03

長文2本|1,000語級を読み切る設問の作り
法学部の長文は831〜1,336語(収録8本の実測、平均約1,036語)。これが2本、しかも先頭に置かれます。ここで時間を溶かすと、後半の記述にたどり着けません。
救いは、設問の型が徹底して安定していることです。5年10大問の設問をすべて分類すると、4種類しかありませんでした。
設問の型
出現
聞かれ方
語法(下線語・太字語)
13設問群
how the underlined words are used in the passage。10大問すべてに存在
文完成型の内容一致
毎大問
Choose the ONE way to complete each of these sentences that is CORRECT / NOT correct
複数選択型
7設問群
Choose the SIX / FOUR / THREE statements that are NOT true / CORRECT
主旨要約
5問
Which ONE of the following sentences BEST summarizes the main point / argument
つまり長文対策は、この4つを回すだけで足ります。中でも語法設問は10大問すべてに入っており、法学部の心臓部です。次のセクションで詳しく扱います。
1,000語を読む前に、設問の順番を確認する
法学部の設問は本文の順番どおりに並んでいません。(1)が全体の内容一致、(2)が下線部、(3)が主旨、(4)がまた下線部の語法、という構成が普通です。
先に(4)の語法設問だけ見て、下線語をチェックしてから本文を読む。そうすれば1回読むだけで語法設問が片付きます。読んでから探しに戻ると、1,000語を2回読むことになります。

SECTION 04

皆勤の「語法設問」13──法学部の心臓部
設問文はほぼ固定です。Choose the BEST way to complete each of these sentences about how the underlined words are used in the passage.(下線部の語が本文でどう使われているかについて、最も適切に文を完成させよ)
そして選択肢の形も固定。Here “○○” means … という形で、A〜Eの5択です。実際の出題を見てください。
2026年度 大問1(スペイン語と母語をめぐるエッセイ)
Here “blurred” means → A challenging/B layered/C misplaced/D unclear/E unnegotiable
Here “blank on” means to → A be unable to recall/B create from zero/C feel nothing towards/D lack confidence/E take a guess on
Here “xenophobia” means the fear of → A dialects/B foreigners/C gender/D minorities/E religion
Here “validation” means → A accuracy/B approval/C distinction/D equality/E popularity
2022年度 大問1(アメリカ南部で育った黒人女性の回想)
Here “in cahoots” means → A clearly guilty/B equally ignorant/C of similar personality/D on the same side/E secretly in conflict
Here “unattainable” means → A unachievable/B unbelievable/C uncomfortable/D unsuitable/E unsustainable
Here “belie” means → A idealize/B mask/C repeat/D simplify/E undermine
Here “off and on” means → A heart and soul/B now and then/C through and through/D tooth and nail/E tried and true
Here “taken for granted” means → A assumed to be/B easily available/C given for free/D newly considered/E seldom accepted
この形式を分解すると、対策が3つに割れる
難単語そのもの(xenophobia、validation、belie、unattainable)── 単語帳で拾える層。
イディオム(in cahoots、off and on、taken for granted、blank on)── 単語帳では拾えない層。ここが最大の差
ダミーがすべて同じ形── unattainable の選択肢は un- で始まる5語、off and on の選択肢は「A and B」型の慣用句5つ。形をそろえて意味だけで勝負させてきます。綴りの類似から逃げられません。
とくに③に注意してください。tooth and nail(必死に)、through and through(徹頭徹尾)、tried and true(実績のある)、heart and soul(全身全霊で)。ダミー側も全部覚える価値があります。
語法設問で狙われる「A and B型」慣用句40

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【2022年度に実際に並んだ5つ】
off and on/時々、断続的に ★正解
now and then/時々
heart and soul/全身全霊で
through and through/徹頭徹尾
tooth and nail/必死に
tried and true/実績のある、確かな

【同型でいつ出てもおかしくない35】
by and large/概して
give and take/譲り合い
ups and downs/浮き沈み
pros and cons/賛否、長短
odds and ends/こまごまとしたもの
here and there/あちこちに
sooner or later/遅かれ早かれ
more or less/多かれ少なかれ
once and for all/これを最後に、きっぱりと
first and foremost/何よりもまず
safe and sound/無事に
sick and tired/うんざりして
short and sweet/簡潔で要を得た
few and far between/めったにない
part and parcel/不可欠な部分
null and void/無効な
law and order/法と秩序
trial and error/試行錯誤
cause and effect/因果
supply and demand/需給
means and ends/手段と目的
rights and duties/権利と義務
terms and conditions/契約条件
rules and regulations/規則
wear and tear/自然な損耗
touch and go/きわどい状態で
hit and miss/当たり外れのある
back and forth/行ったり来たり
on and off/断続的に
over and over/何度も
time and again/再三
little by little/少しずつ
step by step/着実に
side by side/並んで
one by one/一つずつ

【暗記のコツ】
法学部は「A and B」型を並べて意味だけで選ばせる。
日本語→英語で言えるところまで持っていくこと。
法律系の語(law and order/rights and duties/terms and
conditions/null and void)は法学部の英文と相性がよい。

SECTION 05

複数選択型|SIX・FOUR・THREEを選ばせる問題
法学部を象徴するもう一つの形式です。多数の選択肢から指定された個数だけ選びます。5年で7設問群、出題はこうでした。
年度・大問
個数
指示
2026 大問2
SIX
本文と一致しないものを6つ
2025 大問1
SIX
本文と一致しないものを6つ
2025 大問1
SIX
本文から推論できるものを6つ
2025 大問2
THREE
本文と一致するものを3つ
2023 大問1
FOUR
本文と一致しないものを4つ
2023 大問2
FOUR
本文と一致するものを4つ
2022 大問2
FOUR
本文と一致しないものを4つ
7回中4回が「一致しないもの」を選ばせている
内訳は NOT true / NOT correct が4回、CORRECT が2回、inferred(推論できるもの)が1回過半数が「本文に書いていないもの」を探させる形ですが、CORRECT型も定期的に混ざります。判定の向きを思い込みで決めないでください。
そして2025年度大問1では、SIXを選ぶ設問が2つ連続で出ました。1つは「一致しないもの6つ」、もう1つは「推論できるもの6つ」。同じ大問の中で判定基準が反転するので、設問文の読み違いが致命傷になります。
NOT / CORRECT / inferred のどれかに、必ず丸をつけてから解いてください。
複数選択型の処理手順

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【STEP 0】設問文のキーワードに丸をつける
 □ SIX / FOUR / THREE(選ぶ個数)
 □ NOT true / NOT correct / CORRECT / inferred(判定の向き)
 この2つを間違えると、その設問群は全滅する

【STEP 1】選択肢を「本文の順番」に並べ替えてから照合する
 選択肢は本文の登場順に並んでいることが多い
 上から順に本文をたどれば、行ったり来たりしなくて済む

【STEP 2】○△×の3段階でマークする
 ○=本文に明確な根拠がある
 ×=本文と矛盾する
 △=本文に書かれていない
 「NOT true を選べ」なら、×と△が候補になる

【STEP 3】指定個数に合うまで△を精査する
 ×が指定個数に足りないときだけ、△を検討する
 「書かれていない」も NOT true に含まれる

【STEP 4】inferred(推論)型は基準が違う
 本文に直接書かれていなくてよい
 ただし「本文から論理的に導ける」ことが条件
 筆者が言いそうなこと、ではなく、本文が含意すること

【STEP 5】個数を必ず数え直す
 6つ選ぶ問題で5つしかマークしていない、は頻発する
 マークシートに移す直前に指で数える

【時間ルール】
 SIXを選ぶ設問群で8分。超えたら△のうち可能性が高いものを
 機械的に埋めて次へ。1設問群に固執しない

SECTION 06

誤り指摘22問の全解答と、狙われた文法項目
毎年1題、下線部A〜Dのうち文法的に誤っているものを選ぶ問題が出ます。「すべて正しい」ならEを選ぶ、という選択肢がついているのが法学部式です。5年で22問。全問の正解と、何が問われたかを並べます。
2026年度(4問)── 正解はすべてD
(1) D:São Paulo located south of Rio → is located(受動態が必要)
(2) D:related to increase loneliness → increased loneliness(to は前置詞、名詞を修飾する形容詞が必要)
(3) D:tracing people’s money flow … are needed → is needed(主語は動名詞で単数)
(4) D:that we rest at therethere(there は副詞、前置詞不要)
2025年度(6問)
(1) C:the success has not proven yet → has not been proven(受動態)
(2) Dduring 2008 until 2019 → from 2008 to 2019(期間表現)
(3) E:ALL CORRECT(demand that S (should) not do は正しい)
(4) B:a hard time coping to life → coping with(前置詞)
(5) A:There is few chance → little chance(可算・不可算)
(6) B:doing practical nothing → practically nothing(品詞)
2024年度(4問)
1 D:a raise in their deaths → rise(自動詞・他動詞の名詞形)
2 D:the only destination for otherothers(代名詞)
3 C:the meaning of each gestureseach gesture(each+単数)
4 C:that temporary illuminates → temporarily(品詞)
2023年度(4問)
1 Dexplain about it → explain it(explain は他動詞、about 不要)
2 C:could not wait for being givento be given(wait to do)
3 D:continues to oppose to it → oppose it(oppose は他動詞)
4 C:who is reluctant of trustingreluctant to trust(形容詞+to不定詞)
2022年度(4問)
1 E:ALL CORRECT
2 Ahas come back from Myanmar yesterday → came back(現在完了と明確な過去は共存しない)
3 Ckept on to walking → kept on walking(keep on -ing)
4 A:Why are you concern yourself → Why do you concern yourself(動詞の形)
22問を分類すると、狙いは5つに集約される
他動詞・自動詞と前置詞(explain about/oppose to/coping to/at there)── 最頻出。
品詞の取り違え(practical→practically/temporary→temporarily/increase→increased)。
受動態の欠落(located/proven)。
可算・不可算と単複(few chance/each gestures/for other/動名詞主語+are)。
動詞の語法(wait to do/keep on -ing/raise と rise/現在完了と過去)。
難しい構文は1問も出ていません。基礎文法の穴を突く問題ばかりです。そして「ALL CORRECT(E)」が5年で2回あるので、無理に間違いを探すと逆に外します。
なお2022年度には逆パターンの大問もありました。「これらの文を誤りにする選択肢を1つ選べ」という形式で、正解は 1 D(prefer to not)、2 C(keen of → keen on)、3 D(tell the answer)、4 E(account the development → account for)、5 C(do me a favor for writing)。問われているのは同じ語法知識ですが、選ぶ向きが逆です。設問文を読み飛ばすと全滅します。
誤り指摘で狙われる文法チェックリスト

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【1】前置詞をつけてはいけない他動詞(最頻出)
explain it(× explain about it)
oppose it(× oppose to it)
discuss it(× discuss about it)
mention it(× mention about it)
approach it(× approach to it)
answer it(× answer to it)
marry her(× marry with her)
resemble him(× resemble to him)
enter the room(× enter into the room)
attend the meeting(× attend to the meeting)

【2】前置詞が必要な自動詞
cope with(× cope to)
apologize to 人 for 事
object to -ing
consist of
account for
graduate from
complain about
refer to

【3】形容詞+前置詞/to不定詞
be reluctant to do(× reluctant of doing)
be keen on -ing(× keen of)
be capable of -ing
be eager to do
be willing to do
be subject to
be liable for

【4】品詞のすり替え(-ly の有無)
practically nothing(× practical nothing)
temporarily illuminates(× temporary illuminates)
hardly / hard、lately / late、nearly / near の区別

【5】可算・不可算と単複
little chance(× few chance)
each gesture(× each gestures)
for others(× for other)
動名詞が主語 → 動詞は単数(Tracing ... is needed)
the number of +複数名詞 + is

【6】動詞の語法
wait to be given(× wait for being given)
keep on walking(× keep on to walking)
rise(自動詞)と raise(他動詞)
lie / lay、sit / seat、rise / raise
demand that S (should) do ← 原形。これは正しい形

【7】時制
現在完了と yesterday / last year は共存しない
during + 期間名詞、from A to B + 年号

【8】その他
there / here は副詞(× at there)
be located(受動態が必要)
be proven(受動態が必要)

【解く手順】
1. 下線部を1つずつ声に出して読む
2. 前置詞・-ly・単複・受動態の4点だけを先にチェック
3. 4点で見つからなければ時制と動詞の語法へ
4. それでも見つからなければ E(ALL CORRECT)を疑う
  5年で2回、実際にEが正解になっている

SECTION 07

句動詞の空所補充18問|get・driveの総ざらい
2022〜2024年度に3回出た形式です。共通のリストから、各選択肢を1回だけ使って空所を埋めます。そして中身を見ると、驚くほど徹底していました。
2023年度|1つの動詞「get」で5問
get across to his parents his passion for painting(考えを伝える)
could not get through to them(理解させる・連絡がつく)
would not be able to get by on what he would make(やりくりする)
could not get behind his plans(支持する)
time to get down to business(本腰を入れる)
使われなかった選択肢:along/under
2022年度|1つの動詞「drive」で7問
the first time she had driven in Europe
nervous about driving on the right(右側通行)
she drove down the street
Driven by fear(恐怖に駆られて)
tried to drive out of the area
never driven at such speed(そんな速度で)
a ticket for driving over the speed limit(制限速度超過)
使われなかった選択肢:under/without
2024年度|警官と市長のやりとりで6問(動詞は分散)
give us reason to arrest you
You will be charged with interfering with an officer(〜の罪で告発される)
information of a sensitive nature(機微な性質の情報)
that he stole from his workplace
then trying to run away
We are not at liberty to share any details(〜する自由がない)
使われなかった選択肢:above/against/by/for/in/out
この形式の対策は「1動詞総ざらい」に尽きる
2023年度はgetだけ、2022年度はdriveだけで大問が成立しています。1つの動詞に前置詞を7つ付け替えて、全部違う意味にする。これが法学部の発想です。
だから対策も明快で、get/take/put/come/go/run/turn/break/set/carry あたりの基本動詞について、前置詞ごとの意味を表で総ざらいしておくのが最短です。バラバラに覚えるのではなく、動詞ごとに縦に並べて覚えること。
なお2024年度は法律・警察の場面で、be charged with/at liberty to/of a sensitive nature という法学部らしい表現が並びました。法律系のコロケーションは別に押さえておく価値があります。
基本動詞+前置詞 総ざらいリスト

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【GET】2023年度に実際に出た5つを含む
get across/考えを伝える ★実出題
get through to/理解させる、連絡がつく ★実出題
get by/なんとかやりくりする ★実出題
get behind/支持する、後押しする ★実出題
get down to/本腰を入れて取りかかる ★実出題
get along with/うまくやっていく
get over/立ち直る、克服する
get around/回避する、広まる
get at/言おうとする、たどり着く
get away with/罰を免れる

【DRIVE】2022年度に実際に出た7つ
drive in ~/~で運転する ★実出題
drive on the right/右側通行で走る ★実出題
drive down the street/通りを走る ★実出題
driven by fear/恐怖に駆られて ★実出題
drive out of ~/~から走り去る ★実出題
drive at such speed/その速度で走る ★実出題
drive over the speed limit/制限速度を超える ★実出題
drive 人 to ~/人を~に追いやる

【法律・行政の場面で出る表現】2024年度の実出題を含む
be charged with ~/~の罪で告発される ★実出題
of a sensitive nature/機微な性質の ★実出題
be at liberty to do/~する自由がある ★実出題
give 人 reason to do/人に~する理由を与える ★実出題
steal from ~/~から盗む ★実出題
run away/逃走する ★実出題
be entitled to ~/~する権利がある
be subject to ~/~の対象となる
in accordance with ~/~に従って
on the grounds that ~/~という理由で
be liable for ~/~に法的責任がある
comply with ~/~を遵守する
be exempt from ~/~を免除される
take legal action against ~/~を提訴する

【TAKE / PUT / COME / RUN】同型で狙われうる
take on/引き受ける take over/引き継ぐ
take up/始める take after/似ている
put off/延期する put up with/我慢する
put forward/提案する put down/記録する、鎮圧する
come across/偶然出会う come up with/思いつく
come down to/要するに~だ come into effect/発効する
run into/偶然会う run out of/切らす
run for/立候補する run through/ざっと目を通す

【覚え方】
バラバラに覚えない。1つの動詞を縦に並べて、
前置詞ごとに意味が変わるさまを一望する。
法学部はまさにその形で出題してくる。

SECTION 08

記述10題の正体|毎年2題、必ず書かされる
法学部が他学部と決定的に違うのがここです。5年とも、最後に記述が2題置かれています。1問も揺れていません。過去5年の10題を並べます。
年度
形式
課題
2026
論理の誤りを説明
2つの議論の論理的欠陥を、数字や具体例を使って完全な英文で説明
自由英作文
大学生としてどんなボランティアをしたいか。理由2つ以上を含む1パラグラフ
2025
Eメール作成
課題提出締切の1週間延長願い。理由は腕の骨折による入院
図表パラグラフ
地図とグラフを見て、考えたことを英語1パラグラフで
2024
情報伝達
駅の案内係として、時刻表を読み14:30までに空港へ着く方法を説明
画像パラグラフ
ストリートアートの写真が自分に何を意味するか。単なる描写は不可
2023
Eメール作成
レストラン予約。日時・人数・車椅子使用者1名・駐車場の有無確認
画像パラグラフ
1枚の風刺画が自分に何を意味するかを説明
2022
語句整序(記述)
与えられた語句をすべて使い、語順を変えて文脈に合う文を完成
画像パラグラフ
1枚の絵から読み取れるメッセージを説明
10題を分類すると3系統
画像・図表を見て書くパラグラフ|4回(写真・風刺画・絵・地図とグラフ)── 最頻出。
実務的な文書作成|3回(Eメール2回、時刻表を使った案内1回)── 条件をすべて盛り込むことが要求される。
思考力を書かせる|3回(論理の誤り説明、自由英作文、語句整序)。
①と②で7割。「絵を見て書く」「メールを書く」の2つを準備しておけば、記述2題のうち少なくとも1題は当たります。
実務文書型|「条件を全部入れる」が採点基準
Eメール問題の指示は必ず「Include ALL the following information(以下の情報をすべて含めよ)」です。2023年度なら、日時(2023年2月28日19時)、人数(3名、うち車椅子使用者1名)、駐車場の有無の確認。3つのうち1つでも落とせば減点という構造です。
2023年度の解答例は、驚くほど素直です。
I would like to book a table for three persons on the 28th of February, 2023. One person uses a wheel chair and we need a parking lot.
凝った表現はひとつもありません。3つの条件を、2文で淡々と並べただけ。これで十分だということです。難しく書こうとして条件を落とすのが、最悪の失点パターンです。
論理の誤り説明型|2026年度に登場した新形式
2026年度に出た新顔です。2つの議論を示し、その論理の問題点を、数字や具体例を使って英語で説明せよという問題でした。
(1) 観客の38%が大人で、そのうち98%が芸術映画を好む。62%が未成年で、そのうち70%が喜劇を好む。映画館は「観客の大多数が好むのは芸術映画だ」と結論づけた。
→ 解答例は、観客の3分の2近くが未成年で、その70%が喜劇を好むという事実を無視しているという指摘。38%×98%=約37%に対し、62%×70%=約43%です。

(2) ヘビは脚のない生き物だ。だから散歩中に出会う脚のない生き物はすべて避けよ、それらはヘビだから。
→ 解答例は、逆もまた真だと決めつける誤りという指摘。すべてのヘビに脚がないのは事実でも、脚のない生き物がすべてヘビとは限りません。

これは法学部らしい出題です。逆・裏・対偶の混同割合の比較の誤り。どちらも法的思考の基礎にあたります。英語力というより論理を英語で説明できるかを見ています。
記述の型別テンプレート(コピーして暗唱)

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■ 型1:Eメール(条件を全部入れる)
Dear Sir or Madam,
I am writing to ______.(目的を1文で)
________(条件1:日時・人数など具体的に)
________(条件2)
Could you please let me know ______?(確認事項)
I would appreciate your kind assistance.
Sincerely,
___

使える言い回し:
I am writing to request an extension of the deadline.
I would like to book a table for three on February 28th.
One of us uses a wheelchair.
Could you please confirm whether parking is available?
I apologize for the short notice.
I would be grateful if you could ______.

■ 型2:画像・図表を見て書くパラグラフ(描写で終わらない)
① 何が描かれているか(1文だけ。長く書かない)
 This picture shows ______.
② それが何を意味すると考えるか(ここが本体)
 To me, this image suggests that ______.
 The artist seems to be criticizing ______.
③ 理由・自分の解釈(2〜3文)
 This is because ______.
 In other words, ______.
④ 自分の立場で締める
 I am of the opinion that ______.
 It makes me wonder what ______.

※「Do not simply describe the image」と明記された年がある。
 ①を2文以上書いた時点で失点すると考えること。

■ 型3:自由英作文(理由2つ)
I would like to ______.
There are two reasons for this.
Firstly, ______.
Secondly, ______.
For these reasons, ______.

■ 型4:論理の誤りを説明する
The problem is that this argument fails to take into account ______.
This argument makes the logical mistake of assuming that
 the reverse is also true.
It is true that A, but not all B are A.
The percentage cited applies only to ______, not to the whole.

■ 共通の作法
・完全な文で書く(in complete English sentence(s) と指定される)
・条件が箇条書きで与えられたら、指を折って全部数える
・凝った構文は不要。解答例はどれも平易な文で書かれている
・時間切れでも白紙にしない。1文でも書けば部分点の可能性がある

SECTION 09

画像・図表パラグラフの書き方テンプレート
記述10題のうち4回を占める最頻出形式なので、独立して扱います。指示文は年により少しずつ違いますが、共通しているのは「what this image means to you」──あなたにとって何を意味するかを問うている点です。
2024年度の指示文が答えを教えている
Write a paragraph in English about what this photograph of street art means to you. Do not simply describe the image.
「単に描写するな」とわざわざ書いてある。つまり描写で埋める答案が多いということです。逆に言えば、解釈と自分の立場さえ書ければ、そこで差がつきます。
実際の解答例を見ると、構造がはっきり分かります。2024年度のバンクシー作品についての解答例は、「この絵を見て、現代のストリートアートと先史時代の洞窟壁画の違いは何なのかと考えさせられる」という問いかけから入り、「そもそも芸術とは何かとまで考えてしまう」と広げ、「バンクシーはストリートアートを無価値だと切り捨てる我々の傾向を批判しているようだ」と解釈し、最後に「私は、それは自分の価値観や信念を表現する手段であるべきだと考える」と自分の立場で締めています。
2023年度の風刺画(卵を運ぶ女性と、ひなを抱えるめんどりがすれ違う絵)の解答例も同型です。「人間と家畜の不条理な関係への風刺だ」と解釈を提示し、「卵は我々の食料のためではなく、ひなを産むために産まれる」と論点を明確にし、「相手の立場に立って考えるべきだ」と締めています。
2022年度の解答例に至っては、絵の説明をほとんどせず、「人は何かに気を取られていると、別の危険に十分な注意を払えない」という一般化から入り、最後にことわざ「a little carelessness makes a big fireで締めています。
3つの解答例に共通する骨格
描写は最小限(0〜1文)→ 解釈を言い切る → 理由や敷衍 → 自分の立場で締める。
そして語彙は平易です。criticize、tendency、be of the opinion that、put ourselves in their place、makes me wonder。難単語はひとつも使われていません。
つまりこの問題で必要なのは英語力ではなく、1枚の絵から一般論を1つ取り出す力です。練習は日本語でもできます。
画像パラグラフ 実戦フレーズ集

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【解釈を切り出す(ここから書き始めてよい)】
This image makes me wonder what ______.
To me, this picture is a satire on ______.
The artist seems to be criticizing our tendency to ______.
What strikes me most about this image is ______.
At first glance it looks ______, but in fact it suggests ______.
This picture captures the contradiction between A and B.

【一般化する】
It reminds us that ______.
It reflects a widespread assumption that ______.
Many of us take it for granted that ______.
We tend to overlook ______.
This is not just about ______; it is about ______.

【立場を示して締める】
I am of the opinion that ______.
We should put ourselves in their place and think about ______.
It should be a means to express your values and beliefs.
As the proverb goes, ______.
For this reason, I believe ______.

【図表・グラフを説明する場合】
The graph shows a steady increase in ______ between A and B.
The number rose sharply from ______ to ______.
By contrast, ______ declined by about ___ percent.
What I find most striking is that ______.
This suggests that ______.

【地図を説明する場合】
The map indicates that ______ is concentrated in ______.
Areas near ______ tend to have ______.
There seems to be a clear relationship between A and B.

【禁止事項(実際に指示されたことがある)】
・Do not simply describe the image.
 → 描写に2文以上使わない
・完全な文で書く。箇条書きにしない
・絵の中の細部を並べても点にならない。一般論を1つ出す

SECTION 10

表・グラフ要約の穴埋め|増減表現を固める
2026年度と2023年度に出た形式です。表を見せ、その英語による要約文に空所を作って埋めさせます。2026年度は5大学の留学生数推移(2005〜2025)、2023年度は20年間の学生満足度でした。
2026年度の要約文を見ると、必要な表現が一目で分かります。
Brafford University demonstrated [ 1 ], increasing its international student body by 1,602 students ― a staggering 327% rise over two decades. Loggins University also experienced significant expansion by more than doubling its international enrollment. Dyer, which already had the highest number in 2005, saw a solid 24% growth … [ 3 ], Santana University faced a sharp decline, losing 645 students ― a 32% decrease … Likewise, Pendelton also experienced a downturn, though [ 5 ], as it had 77 fewer students in 2025 than in 2005.
a staggering 327% rise/more than doubling/a solid 24% growth/a sharp decline/a 32% decrease/a downturn/77 fewer students。増減の程度を表す形容詞と名詞の組み合わせが、これでもかと詰め込まれています。
この大問は「数字を読む」問題ではない
空所に入るのは、たいてい程度を表す語句(the greatest growth/a modest decline など)と対比の接続語(In contrast/Likewise など)です。表の数字は要約文にすでに書かれているので、計算はほとんど不要
やることは、要約文の他の部分を読んで「増えたのか減ったのか、どの程度か」を確定させ、それに合う語句を選ぶだけ。表とにらめっこする時間はもったいないです。
なおこの形式は、記述の「地図とグラフを見て書く」(2025年度)とも地続きです。増減表現のストックがあれば、マークでも記述でも効きます。下のリストを固めておいてください。
増減・比較表現リスト(表要約と図表記述で共用)

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【増加】※★は2026年度の要約文に実際に使われた表現
a staggering 327% rise/驚異的な327%の増加 ★
a solid 24% growth/堅調な24%の伸び ★
significant expansion/大幅な拡大 ★
more than doubling/2倍以上になること ★
a sharp increase/急増
a steady increase/着実な増加
a modest increase/緩やかな増加
a slight uptick/わずかな上昇
grow by 20%/20%増加する
rise from A to B/AからBへ増える
soar/急騰する surge/急増する
peak at ~/~でピークに達する

【減少】
a sharp decline/急激な減少 ★
a 32% decrease/32%の減少 ★
a downturn/落ち込み ★
77 fewer students/77人少ない学生 ★
a gradual decrease/緩やかな減少
a marginal drop/わずかな下落
fall by half/半減する
plummet/急落する
bottom out/底を打つ

【横ばい・変化なし】
remain stable/安定したままである
level off/横ばいになる
show little change/ほとんど変化がない
fluctuate/変動する

【比較・対比の接続語】
In contrast/対照的に
Likewise/同様に
Meanwhile/一方で
Conversely/逆に
Similarly/同じように
By comparison/比べてみると

【順位・程度】
the highest number of ~/最多の~ ★
the greatest gain in ~/最大の伸び
the second largest/2番目に大きい
outperform ~/~を上回る
lag behind ~/~に遅れをとる
account for 20% of ~/~の20%を占める

【割合の書き方】
one in five/5人に1人
two-thirds of ~/~の3分の2
a quarter of ~/~の4分の1
up from 50% in 2023/2023年の50%から上昇して

SECTION 11

90分の時間配分と、解く順番
90分でマーク46〜49問、記述2題。しかも長文1,000語級が2本。法学部で最も多い失敗は、長文2本に時間を吸われて記述が白紙です。
記述2題は問題冊子の最後に置かれています。番号順に解くと、たどり着いたときには残り10分、という事態が普通に起きます。だから順番を変えます。
順番
大問
目安
狙い
1番目
誤り指摘
8分
知識問題。最短で終わる。手を温める
2番目
句動詞・空所補充
10分
同じく知識問題。まとめて片付ける
3番目
記述2題
22分
ここが最大のポイント。落ち着いて書ける時間を確保する
4番目
表・グラフ要約
8分
出た年のみ。増減表現の知識で片付く
5番目
長文1本目
18分
先に語法設問の下線語をチェックしてから読む
6番目
長文2本目
18分
残り時間で。複数選択型は個数だけ必ず合わせる
残り
見直し
6分
記述の綴りと条件、複数選択の個数、マークずれ
なぜ記述を3番目に置くのか
記述2題は配点上も無視できない塊で、しかもゼロから英語を書く作業です。焦った状態では絶対にまとまりません。
一方、長文は選択式なので、最悪の場合でも埋められます。「最後に残していいのは選択問題だけ」という原則は、法学部でも同じです。
また、大問数が年によって6〜8と変わるため、開始2分で全体をめくり、記述がどこにあるかを確認する習慣をつけてください。
本番用タイムテーブル(過去問演習でそのまま使う)

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開始  0分 ─ 全大問をめくる。大問数と記述の位置を確認(2分)
    2分 ─ 誤り指摘
   10分 ─ 句動詞・空所補充(知識問題をまとめて)
   20分 ─ 記述2題(ここを死守する)
   42分 ─ 表・グラフ要約(出た年のみ)
   50分 ─ 長文1本目
   68分 ─ 長文2本目
   84分 ─ 見直し
終了 90分

【長文を読む前の30秒】
語法設問(Here "○○" means)を先に見て、
下線語に印をつけてから本文を読む。
これをやらないと1,000語を2回読むことになる。

【途中チェックポイント】
20分時点で知識問題が終わっていない → 残りを勘で埋めて記述へ
42分時点で記述が書けていない → 書きかけでも切り上げる
68分時点で長文1本目が終わっていない → 語法設問だけ拾って次へ

【捨てる基準】
誤り指摘は1問45秒。見つからなければEを疑って次へ
複数選択型は1設問群8分。超えたら個数だけ合わせて機械的に埋める
語法設問は絶対に捨てない。10大問すべてに出る最重要設問

【最後の6分でやること】
1. 記述の綴りを1語ずつ指で追う
2. 記述の条件(含めるべき情報)をすべて満たしたか数える
3. 複数選択型のマーク個数を数え直す(SIXなら6つあるか)
4. マーク番号のずれを、大問の変わり目だけ確認する

SECTION 12

2027年度 超絶入試予想
ここから先は過去5年の実測からの推定です。的中を保証するものではありません。法学部は大問構成が動く学部なので、他学部より予想の幅を広めに取っています。
予想①|長文2題・記述2題は動かない(確度:極めて高い)
大問数は6〜8題で揺れますが、先頭に長文2題、最後に記述2題という骨格は5年とも不変でした。マーク設問の総数も46〜49問で安定しています。2027年度もこの枠で来るとみています。
予想②|語法設問は必ず出る(確度:極めて高い)
Here “○○” means の形式は、5年10大問すべてに存在しました。2027年度も両方の長文に入るとみて間違いありません。狙われるのは難単語よりイディオム。とくに「A and B」型の慣用句と、基本動詞+副詞の句動詞は重点的に。
予想③|記述は「画像パラグラフ」か「Eメール」が濃厚
10題中、画像・図表パラグラフが4回、実務文書(Eメール・案内)が3回。合わせて7割です。2027年度も、この2系統から少なくとも1題は出るとみています。
ただし2026年度に論理の誤りを説明する新形式が登場しました。法学部らしい出題であり、定着する可能性があります。逆・裏・対偶、割合の比較、因果と相関の混同あたりを英語で説明する練習をしておくと安全です。
予想④|誤り指摘は毎年1題、4〜6問
狙われる文法項目は5年間ほとんど変わっていません。他動詞と前置詞/品詞(-lyの有無)/受動態の欠落/可算不可算と単複/動詞の語法。この5つを潰しておけば十分です。ALL CORRECT(E)が正解になる年もあることを忘れずに。
予想⑤|句動詞の共通リスト形式は復活しうる
2022・2023・2024年度に3年連続で出て、2025・2026年度は出ていません。ただし前置詞・句動詞の知識を問う姿勢そのものは変わっていない(語法設問がその役割を担っている)ので、復活した場合に備えて基本動詞の総ざらいは済ませておくべきです。
予想⑥|テーマは「言葉・差別・歴史・科学」
母語とアイデンティティ、ハンセン病差別、ひげ税、男女の学業成績、「好きを仕事に」、黒人女性の回想、鳥の知能、エジソン。人権・差別・制度・歴史が軸で、そこに科学系が1本混ざる形です。
出典は The New York Times、Times Literary Supplement、The Atlantic、New York Review of Books、JSTOR Daily。書評誌・論壇誌に慣れておくことが、法学部では効きます。
2027年度 予想トピック20(読み込んでおく順)

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01 母語・多言語とアイデンティティ bilingualism/belonging
02 移民・難民と受け入れ immigration/asylum/xenophobia
03 感染症と差別の歴史 stigma/quarantine/isolation
04 障害と合理的配慮 accessibility/accommodation
05 ジェンダーと教育格差 gender gap/achievement
06 人種と司法 racial bias/criminal justice
07 表現の自由とヘイトスピーチ free speech/regulation
08 プライバシーと監視 surveillance/data protection
09 AIと法的責任 liability/accountability/fabricated evidence
10 労働観と「好きを仕事に」 passion principle/burnout
11 労働時間と働き方 overwork/work-life balance
12 選挙制度と民主主義 electoral system/representation
13 憲法と権利 constitutional rights/due process
14 国際法と人権条約 human rights treaty/enforcement
15 気候変動と世代間正義 intergenerational justice
16 科学の歴史と発明の実像 invention/collaboration
17 動物の知能と倫理 animal cognition/welfare
18 芸術と公共空間 street art/censorship/public space
19 歴史認識と記憶 memory politics/monument
20 統計の読み方と論理 correlation vs causation/base rate

【使い方】
1トピック15分。日本語の解説を1本読み、
上のキーワードを英語で書き出して意味を確認する。
20トピック×15分=5時間。

【法学部だけの追加課題】
20番の「統計と論理」は、2026年度の記述で実際に問われた。
・逆と対偶の違い
・割合どうしを比べるときの落とし穴
・相関と因果の混同
この3つを日本語で説明できるようにしてから、
英語で2文にする練習をしておくこと。

SECTION 13

逆算3か月ロードマップ
法学部志望は、記述(英作文)を最初に始めるのが鉄則です。マーク対策は他学部と共通しますが、書く練習だけは法学部専用の時間が要ります。しかも添削してもらうには時間がかかります。
時期
目的
やること
1か月目
書く土台
記述テンプレート4型を暗唱。画像パラグラフを週3本書いて添削を受ける
2か月目
語法と文法
「A and B」型慣用句40+基本動詞の句動詞。誤り指摘のチェックリスト8項目を潰す
3か月目前半
長文と通し演習
1,000語級を週4本。90分フルセットを週2回、必ずタイムテーブル通りの順番で
3か月目後半
背景知識と再演習
予想トピック20を消化。統計と論理の3項目を英語で説明する練習
前日
確認だけ
記述テンプレートと誤り指摘チェックリストを眺める。新しい問題には手を出さない
他学部の過去問は流用しにくい
文学部と文化構想学部は大問構成が同一なので相互に流用できますが、法学部の形式は早稲田の中で完全に独自です。画像を見てパラグラフを書く、Eメールを作る、論理の誤りを説明する。他学部に同じ形式はありません。
したがって法学部の過去問は、可能な限り古い年度まで遡って解く価値があります。形式が独自であるぶん、慣れがそのまま点数になります。
記述の練習相手としては、他大学の自由英作文(絵の説明・意見論述)や、英検準1級のライティングも流用できます。

SECTION 14

落ちる人に共通する7つのパターン
パターン1|長文2本を先に解いて、記述が白紙
1,000語級が2本、しかも先頭。番号順に解くと記述にたどり着けません。最も多い失敗です。
処方:知識問題→記述→長文の順に解く。開始2分で記述の位置を確認する。
パターン2|画像パラグラフを「描写」で埋める
2024年度には「Do not simply describe the image」と明記されました。描写は求められていません。
処方:描写は0〜1文。解釈を言い切り、自分の立場で締める型を体に入れる。
パターン3|Eメールで条件を1つ落とす
「Include ALL the following information」と指示されているのに、駐車場の確認を書き忘れる。凝った英語を書こうとして起きがちです。
処方:条件に番号を振り、書き終えたら指で数えて照合する。文は簡単でよい。
パターン4|複数選択型で個数を間違える
SIXなのに5つしか選んでいない。あるいはNOT trueを選ぶ問題で、正しいものを選んでしまう。2025年度は同じ大問内で判定の向きが反転しました。
処方:個数と判定の向きに必ず丸をつける。マーク前に指で数える。
パターン5|語法設問を単語帳だけで乗り切ろうとする
in cahoots、off and on、taken for granted、blank on。単語帳では拾えない層が確実に混ざります。
処方:「A and B」型慣用句と基本動詞の句動詞を、別立てで暗記する。
パターン6|誤り指摘で無理に間違いを探す
ALL CORRECT(E)が5年で2回、正解になっています。「必ずどこかが間違っている」と思い込むと、正しい箇所を選んでしまいます。
処方:前置詞・-ly・単複・受動態の4点で見つからなければ、Eを本気で検討する。
パターン7|大問数の変動に動揺する
6題の年もあれば8題の年もあります。「今年は多い」と焦ると、時間配分が崩れます。
処方:マーク総数は46〜49問で毎年ほぼ同じ、記述は必ず2題。分量は変わらないと知っておくだけで動揺しません。
この記事のまとめ
英語は150点中60点=40%。90分。国語より重い
大問数は6〜8題で動くが、長文2題・記述2題・マーク46〜49問は不変
語法設問(Here “○○” means)は10大問すべてに出る最重要設問
記述10題のうち7題が「画像パラグラフ」と「実務文書」。ここを先に準備する
誤り指摘22問は基礎文法ばかり。ただしALL CORRECTが2回ある
法学部の英語は、読むだけでは足りません。
書けることまで含めて、対策です。