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月にうさぎがいるように見えるのはなぜ?のイラスト

空と宇宙 ・ 25/300

月にうさぎがいるように見えるのはなぜ?

Why does the moon look like it has a rabbit on it?

ひとことで言うと

月の表面には「海」とよばれる黒っぽくて平らな場所があって、そのもようが、日本ではうさぎがおもちをついている形に見えるからだよ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Look at the full moon. You can see dark spots. They are wide, flat places. Long ago, very hot rock flowed there. In Japan, people say the spots look like a rabbit making rice cakes. We see almost the same side of the moon all the time.

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満月を見てみましょう。黒っぽいもようが見えます。それらは、広くて平らな場所です。大昔、とても熱い岩がそこを流れました。日本では、そのもようが、おもちを作っているうさぎのように見えるといいます。わたしたちは、ほとんどいつも月の同じ面を見ています。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

The dark shapes on the moon are called seas, or maria, but there is no water in them. About three to four billion years ago, melted rock called lava poured out from inside the moon and filled huge low areas. When it cooled, it became dark, flat rock. The brighter parts are older, rougher land. The moon takes the same amount of time to spin once as it does to travel around Earth. So nearly the same side always faces Earth. Over time, a small rocking motion lets us see a little beyond the usual edge. Our brains often find faces and animals in shapes, just as we see animals in clouds. In Japan, people see a rabbit pounding rice cakes. In many European traditions, people see a man's face.

日本語の訳を見る

月の黒っぽい形は「海」とよばれますが、水はありません。約30億~40億年前、溶岩(ようがん)という、とけた岩が月の内部からふき出し、広くて低い場所をうめました。それが冷えて、黒っぽく平らな岩になったのです。明るい部分は、もっと古く、でこぼこした土地です。月は、地球のまわりを1周するのと同じ時間をかけて、自分も1回転します。そのため、ほとんど同じ面をいつも地球に向けています。ただし、月が少しゆれて見える動きによって、いつものはしより少し先まで見えることがあります。わたしたちの脳は、雲に動物を見つけるように、いろいろな形の中に顔や動物を見つけることがよくあります。日本では、うさぎがおもちをついている姿に見立てます。ヨーロッパの多くの言い伝えでは、男の人の顔に見立てられています。

この質問の英単語

  • moon月
  • dark黒っぽい
  • spotsもよう
  • rock岩
  • rabbitうさぎ
  • lava溶岩
  • side面

超絶解説もっと知りたい人へ

「海」の正体は固まった溶岩

400年ほど前、望遠鏡で月を見た人たちは、黒っぽい部分を本当に海だと考え、ラテン語で「海」を意味する mare(マーレ)とよびました。今もその名前が残っていて、「静かの海」「晴れの海」「豊かの海」などがあります。でも、本当は水のない、平らな岩の原っぱです。大昔、大きないん石がぶつかってできた広いくぼ地に、月の中から溶岩があふれ出して固まりました。その岩は玄武岩(げんぶがん)という黒っぽい岩で、富士山の溶岩と同じ仲間です。1969年、アポロ11号が人類ではじめて月に着陸したのも、この「静かの海」でした。

月はいつも同じ顔を見せている

月は、地球のまわりを1周する約27日のあいだに、自分もちょうど1回転します。そのため、ほぼ同じ面を地球に向けています。ただし、月が少しゆれて見えるため、地球からは月全体の約59%を少しずつ見ることができます。それでも、裏側の大部分は地球から見えません。はじめて月の裏側の写真がとられたのは1959年、ソ連の探査機ルナ3号によってでした。そして科学者たちはおどろきました。裏側には「海」がほとんどなかったのです。表側では海が約3割をしめるのに、裏側はほんの数パーセントです。なぜこんなにちがうのかは、まだはっきりわかっていませんが、表側のほうが表面の岩の層がうすく、溶岩が出やすかったという説が有力です。

うさぎの物語はインドから

月にうさぎがいるというお話は、インドの古い昔話がもとになっています。おなかをすかせたおじいさん(じつは神さま)のために、ほかの動物たちは食べ物を集めてきましたが、何も見つけられなかったうさぎは、自分の身をささげようとしました。その心をたたえて、神さまが月にうさぎの姿を残した、というお話です。このお話は日本にも伝わり、平安時代の『今昔物語集』にものっています。中国では、うさぎはおもちではなく、ふしぎな薬をついていると考えられてきました。日本でおもちつきになったのは、満月を「望月(もちづき)」とよぶことからの言葉遊び、という説もあります。

形の中に顔や動物を見つける脳

雲や、かべのしみや、コンセントのあなが顔に見えたことはありませんか?このように、ばらばらなもようの中に、顔や動物などの知っている形を見つけてしまう心のはたらきを「パレイドリア」といいます。人間の脳は、顔を見つけるのがとても得意です。生まれたばかりの赤ちゃんでも、顔のような形をよく見つめることがわかっています。月のもようが、国によってうさぎにも、人の顔にも、カニにも見えるのは、見る人の文化や昔話が、脳の「見つけ方」にえいきょうするからなのです。

みんなが驚く豆知識

  1. 南半球のオーストラリアやニュージーランドから見ると、月のもようは日本とは上下さかさまに見えます。つまり、うさぎがさか立ちしているように見えるのです。

  2. 月の「海」は、月の表側のおよそ3割をしめていますが、裏側にはほんの数パーセントしかありません。月の表と裏は、まるでちがう顔をしているのです。2019年には中国の探査機が、はじめて月の裏側に着陸しました。

  3. 英語の once in a blue moon(青い月が出たときに一度)は、「めったにない」という意味です。今では、ひと月に2回目の満月を「ブルームーン」とよぶことがあり、2〜3年に1回くらいしか起こりません。

おうちでやってみよう

満月の夜に、月のもようをよく見て、紙にうつしてかいてみよう。うさぎ、カニ、人の顔……あなたには何に見えるかな?家族や友だちのかいた絵と見比べると、人によって見え方がちがって楽しいよ。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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