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チョウの羽をさわると粉がつくのはなぜ?
Why does powder come off when you touch a butterfly's wings?

粉の正体は「鱗粉(りんぷん)」という、とても小さなうろこ。屋根がわらのように羽にならんでいて、さわるとかんたんにとれてしまうんだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
A butterfly's wings are covered with tiny scales. They are so small that they look like powder. The scales give the wings their colors. If you touch the wings, some scales come off. So please look, but do not touch.
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チョウの羽は、とても小さなうろこでおおわれています。小さすぎて、粉のように見えます。うろこが羽に色をつけています。羽にさわると、うろこが少しとれてしまいます。だから、見るだけにして、さわらないでね。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
If you touch a butterfly's wing, you may find colorful powder on your fingers. This powder is actually many tiny scales. Under a microscope, they look like little tiles on a roof, lined up in neat rows. Butterflies and moths both have these scales. The scales do many jobs. They give the wings their bright colors and patterns. They help keep the wings dry in the rain. They can also help butterflies warm up in the sun. And if a moth flies into a spider web, some scales can come off and stick to the web, so the moth may slip away. Butterflies cannot grow new scales, so it is best to watch them gently without touching their wings.
日本語の訳を見る
チョウの羽にさわると、指に色のついた粉がつくことがあります。この粉は、じつはたくさんの小さなうろこです。けんび鏡で見ると、屋根のかわらのように、きれいな列になって並んでいます。チョウにもガにも、このうろこがあります。うろこには、たくさんの役目があります。羽にあざやかな色やもようをつけます。雨のとき、羽がぬれないようにします。日なたで体をあたためるのを助けることもあります。そして、ガがクモの巣につっこんだとき、うろこがとれて巣にくっつくので、ガはするりとにげられることがあるのです。チョウは新しいうろこを生やすことができないので、羽にはさわらず、そっと見守るのがいちばんです。
この質問の英単語
- wings羽
- scalesうろこ
- powder粉
- microscopeけんび鏡
- colors色
- mothsガ(moth の複数形)
- touchさわる
超絶解説もっと知りたい人へ
粉の正体は、ミクロのうろこ
チョウの羽についている粉を「鱗粉(りんぷん)」といいます。「うろこの粉」という意味です。1まい1まいは長さ0.1mmほどの、うすい板のような形で、根もとの細いじくで羽にささっています。それが屋根がわらのように少しずつ重なって、羽全体をびっしりおおっているのです。たて1mm・横1mmの小さなます目に、数百まいも並んでいることがあります。指でさわると、そのじくがかんたんにぬけて、粉のように指につくのです。
色のひみつは「絵の具」と「光のマジック」
チョウの羽の色には、2つの作り方があります。ひとつは、鱗粉の中に色のもと(色素)が入っている、絵の具のような色。もうひとつは、色素がないのに色が見える「構造色(こうぞうしょく)」です。中南米のモルフォチョウのかがやく青は、青い色素ではなく、鱗粉の表面にある、とても細かいひだが光の青い部分だけを強め合って生まれます。見る角度で色が変わるのはそのためです。日本のミヤマカラスアゲハのきらきらした色も、この光のしくみによるものです。
うろこは「雨がっぱ」で「ヒーター」で「にげる道具」
鱗粉には、色をつける以外にも大切な役目があります。水をはじくので、雨つぶが羽にのっても、コロコロ転がり落ちます。チョウは寒いと飛べないので、朝は日なたで羽を広げ、黒っぽい鱗粉で日の光を集めて体をあたためます。ガがクモの巣にかかったときは、鱗粉がはがれて巣にくっつくので、ねばねばの糸から体がぬけやすくなります。オスの羽には、メスをひきつけるにおいを出すとくべつな鱗粉を持つものもいます。
さわったら飛べなくなるの?
少しさわって鱗粉がとれただけで、すぐ飛べなくなるわけではありません。羽を動かして飛ぶ仕組みは、その下のうすい羽の膜とすじが受け持っているからです。でも、鱗粉は一度とれたら二度と生えてきません。たくさんとれると、羽が水をはじきにくくなったり、体をあたためにくくなったりして、生きていくのが大変になります。中南米には、羽がガラスのようにすき通った「グラスウイング」というチョウもいます。透明な部分には細い鱗粉がまばらに生え、羽の表面には光の反射をへらす、とても小さなでこぼこがあります。
うろこを持つ虫、毛を持つ虫
羽にうろこを持つのは、チョウとガのなかまの大きな特ちょうです。ところが、チョウやガにいちばん近いなかまのトビケラという虫は、羽にうろこではなく、細かい毛が生えています。学名も「毛のつばさ」という意味です。大昔、チョウやガの祖先の羽の毛が、長い時間をかけて平たく広がり、うろこになったと考えられています。じつはカの羽のすじや体にも、小さなうろこが生えているのですよ。
みんなが驚く豆知識
チョウの中には、人には見えない「紫外線(しがいせん)」を使って、なかまを見分けるものがいます。人の目には同じような色に見える羽でも、チョウにはちがうもようが見えていることがあるのです。
中南米には、羽がガラスのようにすき通った「グラスウイング」というチョウがいます。透明な部分には細い鱗粉がまばらに生え、羽の表面の小さなでこぼこが光の反射をへらしています。後ろの景色がすけて見えるため、敵に見つかりにくくなると考えられています。
チョウやガのなかまを英語で Lepidoptera といい、ギリシャ語の「うろこ(lepis)」と「つばさ(pteron)」を合わせたことばです。また、butterflies in my stomach(おなかの中のチョウ)は「緊張してドキドキする」という意味です。

おうちでやってみよう
チョウを見つけたら、スマホやデジカメでできるだけ近づいて写真をとり、拡大して羽を見てみよう。屋根がわらのような鱗粉の並びが見えるかも。羽にはさわらず、写真で観察しようね。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






