
こころとくらし ・ 281/300
赤ちゃんはなぜよく泣くの?
Why do babies cry so much?

赤ちゃんはまだことばを話せないので、「おなかがすいた」「ねむい」「だっこして」を、泣いて知らせているんだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Babies cannot talk yet. So they cry. Crying is their way to say, 'I am hungry,' 'I am sleepy,' or 'Hold me, please.' When someone helps them, they feel safe. As babies grow, they learn new ways to talk, and they cry less.
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赤ちゃんはまだ話せません。だから泣きます。泣くことは、「おなかがすいたよ」「ねむいよ」「だっこして」と伝える方法なのです。だれかが助けてくれると、赤ちゃんは安心します。大きくなるにつれて新しい伝え方を覚え、あまり泣かなくなります。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
A baby cannot use words, but it still needs to tell people many things. It may be hungry, tired, too hot, too cold, or wearing a wet diaper. It may also just want to be held. Crying is a loud signal that is very hard to ignore, so it works well. Scientists have found that adults' brains react to a baby's cry very quickly. Babies also cry because everything is still new to them. Eating, sleeping, and even their own feelings are new. Many babies cry the most when they are about six weeks old, often around two hours a day in total. After that, crying slowly goes down. Babies start to smile, make sounds, and point. Little by little, crying becomes just one of many ways to talk.
日本語の訳を見る
赤ちゃんはことばを使えませんが、それでもまわりの人に伝えたいことがたくさんあります。おなかがすいた、つかれた、暑い、寒い、おむつがぬれている、などです。ただだっこしてほしいだけのこともあります。泣き声は大きくて、聞こえないふりをするのがとてもむずかしい合図なので、うまく伝わるのです。科学者は、大人の脳が赤ちゃんの泣き声にとても速く反応することを見つけました。赤ちゃんが泣くのは、何もかもがまだ初めてだからでもあります。食べることも、ねむることも、自分の気持ちさえも初めてなのです。多くの赤ちゃんは生後6週間ごろにいちばんよく泣き、1日にあわせて2時間ほど泣くこともよくあります。そのあと、泣く時間は少しずつへっていきます。赤ちゃんはほほえんだり、声を出したり、指さしをしたりするようになります。少しずつ、泣くことはたくさんある伝え方のうちのひとつになっていくのです。
この質問の英単語
- cry泣く
- hungryおなかがすいた
- signal合図
- brains脳(brain の複数形)
- react反応する
- feelings気持ち
- smileほほえむ
超絶解説もっと知りたい人へ
泣き声は赤ちゃんの「はじめてのことば」
ウマの赤ちゃんは生まれて1時間ほどで立ち上がりますが、ヒトの赤ちゃんは、ひとりで歩けるようになるまで1年くらいかかります。自分でごはんを取りに行くことも、寒いときに服を着ることもできません。そこで役に立つのが「泣く」という合図です。高くてよくひびく泣き声は、遠くの部屋にいても気づくことができます。研究では、大人の脳は赤ちゃんの泣き声を聞くと、ほかの音よりもすばやく反応することがわかっています。泣き声は、赤ちゃんが生きていくための大切な「よび出しベル」なのです。
いちばん泣くのは生後6週間ごろ
赤ちゃんの泣く時間を調べた研究はたくさんあります。多くの研究をまとめると、生後6週間ごろがピークで、1日の合計はおよそ2時間でした。でも、30分くらいの子もいれば5時間以上の子もいて、ばらつきはとても大きいのです。そのあと泣く時間はだんだんへり、3か月ごろには半分くらいになります。中には、理由がよくわからないまま長く泣き続ける時期がある子もいて、なぜそうなるのかは、科学者にもまだはっきりわかっていません。これは、おうちの人の育て方が悪いせいではありません。
フランスの赤ちゃんとドイツの赤ちゃんは、泣き方がちがう?
2009年、ドイツの研究者たちが、生まれて2〜5日のフランスの赤ちゃん30人とドイツの赤ちゃん30人の泣き声を調べました。すると、フランスの赤ちゃんは「ウエ〜ン↗」と音が上がっていく泣き方が多く、ドイツの赤ちゃんは「ウエ〜ン↘」と下がっていく泣き方が多かったのです。フランス語はことばの終わりが強く上がりやすく、ドイツ語はその反対になりやすい言葉です。赤ちゃんはおなかの中にいるときから、お母さんの話すことばのメロディーを聞いて、まねしていたのかもしれません。
「痛い」の泣き声はちがう?
おなかがすいたときと、どこかが痛いときでは、泣き声はちがうのでしょうか。音を細かく調べた研究では、痛いときの泣き声は、急に大きくなったり、ガラガラとあれた音がまざったりしやすいことがわかってきました。でも、泣き声を聞いただけで理由をぴたりと当てるのは、おうちの人でもかんたんではありません。だから大人は、だっこしたり、おむつを見たり、ミルクをあげたりしながら、ひとつずつ確かめていくのです。
最初は涙が出ない?
生まれたばかりの赤ちゃんは、大声で泣いても涙があまり見えないことがよくあります。目をうるおす涙は出ていますが、泣いたときにほおを流れる涙が見られるようになる時期には個人差があり、生後2週間ごろから数か月までさまざまです。同じころ、赤ちゃんは人の顔を見てにっこり笑うようにもなります。悲しいときやうれしいときに涙を流すことは、ヒトではよく見られます。ヒト以外の動物にも感情による涙があるのかは、まだはっきりわかっていません。
みんなが驚く豆知識
ウマの赤ちゃんは生まれて1時間ほどで立ち上がり、すぐに歩き出します。ヒトの赤ちゃんは、ひとりで歩けるまで約1年。だからこそ、泣いて大人をよぶ力がとても大切なのです。
日本の各地のお寺や神社では「泣き相撲」という行事があります。力士などにだっこされた赤ちゃんが元気に泣き、成長や健康を願います。先に泣いたほうを勝ちとする所もあれば、勝ち負けを決めない所もあり、決まりは行事によってちがいます。
英語の cry は「泣く」と「さけぶ」の両方の意味があります。Don't cry over spilt milk.(こぼれたミルクのことで泣いてもしかたない)は、「すんだことをくよくよしても始まらない」という英語のことわざです。

おうちでやってみよう
おうちの人に、自分が赤ちゃんのころ、どんなときによく泣いていたか聞いてみよう。動画が残っていたら、泣き声が「上がる」か「下がる」か、耳をすませて聞いてみてね。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






