
こころとくらし ・ 258/300
人はなぜおこるの?
Why do we get angry?

いかりは「いやなことをされた」「じゃまされた」と感じたとき、自分や大切なものを守るために心と体が戦う準備をする、だれにでもある大事な気持ちだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Everyone gets angry sometimes. Anger comes when something feels unfair or someone gets in your way. Your heart beats fast, and your face gets hot. Anger is not bad. It tells you something is wrong. Take a deep breath, then use words.
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だれでも、ときどきおこります。いかりは、何かがずるいと感じたときや、だれかにじゃまされたときにやってきます。心ぞうがドキドキして、顔が熱くなります。いかりは悪いものではありません。何かがおかしいと教えてくれるのです。深呼吸をして、それから言葉を使いましょう。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Anger is a feeling that everyone has, and it can be useful. It may appear when something seems unfair, someone hurts us, or something blocks our goal. Several parts of the brain quickly judge what is happening. The body may then get ready to act: the heart beats faster, breathing changes, muscles tighten, and the face may feel hot. Other brain areas help us think about the situation and choose what to do. These skills continue to develop through childhood and the teenage years, and parts of the brain keep changing into adulthood. This does not mean that children cannot control anger. Handling it is a skill that improves with practice. Slow breathing, taking a short break, and talking about your feelings can help.
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いかりは、だれもが感じる気持ちで、役に立つこともあります。何かがずるいと感じたとき、だれかに傷つけられたとき、やりたいことをじゃまされたときなどに起こります。脳のいくつもの部分が、何が起きているのかをすばやく判断します。すると体は、行動する準備を始めることがあります。心ぞうが速く打ち、呼吸が変わり、筋肉がかたくなり、顔が熱く感じられることもあります。脳のほかの部分は、できごとについて考え、どうするかを選ぶのを助けます。こうした力は、子どものころから十代にかけて育ち、脳の一部は大人になってからも変化します。だからといって、子どもはいかりをおさえられないという意味ではありません。いかりとのつきあい方は、練習で上手になります。ゆっくり呼吸すること、少しその場をはなれること、気持ちを話すことが役立ちます。
この質問の英単語
- angryおこった
- unfairずるい・不公平な
- alarm警報
- heart心ぞう
- muscles筋肉
- protect守る
- breath息・呼吸
超絶解説もっと知りたい人へ
いかりは心の警報ベル
だれかにおもちゃを取られた、ならんでいたのに横入りされた。そんなとき、脳は「これは困ったことだ」とすばやく判断します。この働きには、脳のおくにある、アーモンドのような形の「へんとう体」をふくむ、いくつもの部分がかかわっています。脳は、今の状況やこれまでの経験をもとに、体や持ち物、気持ち、大切な人がきずつけられそうかを考えます。いかりを感じることそのものは、悪いことではありません。大事なのは、その気持ちに気づき、そのあと何をするかです。
体は戦う準備をはじめる
警報が鳴ると、体の中でアドレナリンなどの物質が出て、体は「戦う」モードに入ります。心ぞうがドキドキして、筋肉にたくさんの血を送り、息があらくなり、うでや肩に力が入ります。顔が赤くなったり、熱く感じたりするのも、血の流れがいきおいよくなるからです。大昔、けものやほかのむれから自分や家族を守らなければならなかったころ、このしくみは命を守るのに役立ちました。
ブレーキ役はおでこのうしろ
気持ちを落ち着け、次の行動を考える働きには、おでこのすぐうしろにある「前頭前野(ぜんとうぜんや)」など、脳のいくつもの部分がかかわっています。ここでは、「本当におこるほどのことかな」「どう言えば伝わるかな」と考えます。こうした脳の働きは、子どものころから十代にかけて育ち、大人になってからも変化します。ただし、いかりやすさは脳の年れいだけで決まるものではありません。経験、まわりの環境、つかれや空腹なども関係します。気持ちを言葉にしたり、少し待ったりする練習をすると、落ち着いて行動を選びやすくなります。
上手ないかりとのつきあい方
「まくらをなぐって、いかりを発散させるとすっきりする」と思うかもしれませんが、アメリカの実験では、サンドバッグをたたいた人のほうが、かえっていかりやすくなっていました。効果があるとわかっているのは、ゆっくり深く息をすること、その場をはなれること、そして「ぼくは今、おこっている」と気持ちを言葉にすることです。気持ちに名前をつけると、警報を鳴らす部分の動きがおさまることも研究でわかっています。よく「6秒待てばいかりはおさまる」といわれますが、正確な秒数が科学で決まっているわけではありません。少し時間をおくのが大切、と覚えておきましょう。
みんなが驚く豆知識
英語の hangry は、hungry(おなかがすいた)と angry(おこった)を合わせた言葉で、「おなかがすいてイライラする」という意味です。2018年にはオックスフォード英語辞典にものりました。
英語では、かっとおこることを see red(赤が見える)といいます。でも、闘牛の牛が赤い布におこるというのは俗説です。牛は赤い色をよく見分けられず、布がひらひら動くことに反応しているのです。
アメリカで600人ほどの大学生を調べた実験では、いかりを感じたあとにサンドバッグをたたいた人は、何もしなかった人より、そのあと相手にこうげき的になっていました。

おうちでやってみよう
おこったとき用に「4つ数えながら鼻からすって、4つ数えながら口からはく」深呼吸を、おだやかなときに練習しておこう。おなかに手を当てて、ふくらんだりへこんだりするのを感じながらゆっくりね。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






