
こころとくらし ・ 263/300
楽しい時間はなぜあっという間なの?
Why does time go so fast when I'm having fun?

楽しいことに夢中になると、脳が時間のことを気にしなくなるので、時間が短く感じられるんだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
You play with your friends. It is so much fun! Then it is time to go home. "Already?" you say. When you have fun, you don't look at the clock. You don't think about time. So time feels short. When you wait, you think about time a lot. So time feels long.
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友だちと遊びます。とっても楽しい!そして、帰る時間になります。「もう?」と言いますね。楽しいときは、時計を見ません。時間のことを考えません。だから、時間が短く感じます。待っているときは、時間のことをたくさん考えます。だから、時間が長く感じるのです。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
A clock always moves at the same speed, but your brain does not feel time like a clock. Scientists think your brain uses some of its attention to keep track of time. When you are waiting at the doctor's office, you have nothing else to do, so you notice every minute. Time seems to crawl. But when you are playing a great game, your attention goes to the game. Your brain stops counting the minutes, so an hour feels like ten minutes. Here is a surprising twist. Later, when you remember a fun day full of new things, it can feel long, because your memory is full of exciting moments. A boring day leaves few memories, so it seems short when you look back. Time is a funny thing inside our heads!
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時計はいつも同じ速さで進みますが、脳は時計のようには時間を感じません。科学者たちは、脳が注意の一部を使って時間をはかっていると考えています。病院で待っているときは、ほかにすることがないので、1分1分に気づきます。時間はのろのろ進むように感じます。でも、すごくおもしろいゲームをしているときは、注意はゲームに向かいます。脳が分を数えるのをやめるので、1時間が10分のように感じるのです。ここで、おどろきの話があります。あとで、新しいことでいっぱいの楽しい一日を思い出すと、長く感じることがあります。記憶がわくわくした場面でいっぱいだからです。たいくつな一日は思い出があまり残らないので、ふり返ると短く感じます。時間は、頭の中ではふしぎなものなのです!
この質問の英単語
- clock時計
- attention注意
- notice気づく
- crawlのろのろ進む
- remember思い出す
- memory記憶
- wait待つ
超絶解説もっと知りたい人へ
体の中に「時計」はない?
わたしたちの体には、目や耳のように「時間を感じるための器官」がありません。それなのに「だいたい5分たったな」とわかるのは、脳がいろいろな部分の働きを組み合わせて、時間を「計算」しているからだと考えられています。有力な説の一つが「注意のとびら説」です。脳の中に時間を数える小人がいて、注意を向けたときだけ、とびらが開いて「カチ、カチ」と数を数えられる、というイメージです。待ち時間は注意がずっと時間に向いているのでカチカチがたくさんたまり、長く感じます。夢中で遊んでいるとカチカチが少ししかたまらないので、「えっ、もう?」となるのです。
「楽しかった旅行」は、あとで長くなる
イギリスの作家クラウディア・ハモンドさんは、これを「休日のパラドックス(ふしぎなむじゅん)」とよびました。旅行中はあっという間なのに、帰ってから思い出すと、とても長い旅だったように感じることがあります。新しい景色や初めての食べ物など、記憶に残る場面がたくさんあるからだと考えられています。反対に、同じことのくり返しが多い一週間は、そのときには長く感じても、あとからふり返ると短く感じることがあります。過ぎた時間を思い出すときには、記憶の数や内容が時間の感じ方に影響するようです。ただし、時間の感じ方は記憶だけで決まるわけではありません。
こわいとき、時間はスローになる?
事故にあいそうになった人が「スローモーションのように見えた」と話すことがあります。アメリカの脳科学者イーグルマンさんは、これを確かめるため、ボランティアに高さ約30メートルから安全ネットへ落ちてもらう実験をしました。落ちた人たちは、自分が落ちていた時間を、ほかの人が落ちるのを見たときより約36%も長く見積もりました。ところが、うで時計型の画面にすばやく出る数字は読めませんでした。つまり、目に見える世界が本当にゆっくりになったのではなく、こわいときは記憶がこくきざまれるので、あとから長く感じるのだと考えられています。
大人になると1年が速い?
「大人になると1年がどんどん速くなる」とよく言われます。5歳の子にとって1年は人生の5分の1ですが、50歳の人には50分の1しかない、という説明が有名です。ほかにも、大人は「初めての体験」が減るので記憶に残る場面が少なくなる、という説もあります。どれが正しいのか、科学者のあいだでもまだ結論は出ていません。毎日に新しいことを入れると、時間がゆたかに感じられるかもしれませんね。
みんなが驚く豆知識
英語の Time flies.(時は飛ぶように過ぎる)は、2000年以上前の古代ローマの詩人ウェルギリウスが書いたラテン語「tempus fugit(時はにげる)」がもとになっているといわれます。
高さ約30メートルから落ちる実験で、人は自分の落ちる時間を、ほかの人の落下より約36%長く感じました。こわい体験は、記憶の中で時間を引きのばすのです。
人は、時計を見ずにだいたい1分をはかろうとすると、多くの場合ずれてしまいます。心が落ち着いているか、わくわくしているかでも、ずれ方が変わることがわかっています。

おうちでやってみよう
目をつぶって、心の中で「1分たった」と思ったら手をあげよう。おうちの人にストップウォッチではかってもらいます。次は好きな歌を聞きながらやってみて、どちらが正確かくらべてみましょう。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






