
こころとくらし ・ 269/300
世界にはなぜいろんな言葉があるの?
Why are there so many languages in the world?

言葉は長い時間のあいだに少しずつ変わっていくもので、はなれてくらす人たちの言葉は、それぞれちがう方向へ変わっていったからだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
There are about 7,000 languages in the world. Why so many? Long ago, people moved to many places. They lived far from each other. Their words changed a little, year after year. After a long, long time, they spoke different languages. Languages are always changing, even now.
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世界には、約7000の言葉(言語)があります。なぜそんなにたくさんあるのでしょう?昔、人々はいろいろな場所へ移り住みました。たがいに遠くはなれてくらしました。かれらの言葉は、毎年少しずつ変わっていきました。とても長い時間がたつと、ちがう言葉を話すようになっていました。言葉は今もいつも変わり続けています。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Today, people speak about 7,000 languages around the world. To understand why, imagine a big group of people who all speak the same language. One day, some of them move far away, across mountains or the sea. Every language changes little by little. New words are made, and the way people say old words slowly shifts. Because the two groups no longer talk to each other often, their languages change in different ways. After hundreds of years, they may no longer understand each other. This has happened many times. Spanish, French, Italian, and other languages developed from forms of Latin spoken in different parts of the Roman Empire. Mountains, islands, and jungles can keep groups apart, which helps explain why Papua New Guinea has more than 800 languages. Sadly, many small languages are now in danger of disappearing.
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今、世界では約7000の言語が話されています。その理由を知るために、みんなが同じ言葉を話す大きなグループを想像してみてください。ある日、その中の何人かが、山や海をこえて遠くへ移り住みます。どんな言葉も少しずつ変わっていきます。新しい言葉が作られ、古い言葉の言い方もゆっくり変わっていきます。2つのグループがあまり話し合わなくなると、言葉はそれぞれちがう方向へ変わっていきます。何百年もたつと、おたがいの言葉がわからなくなることもあります。これは歴史の中で何度も起きました。スペイン語、フランス語、イタリア語などは、ローマ帝国のそれぞれの地域で話されていたラテン語から発達しました。山や島や深い森はグループどうしをへだてることがあります。そのことは、パプアニューギニアに800以上もの言語がある理由の一つです。悲しいことに、今、たくさんの小さな言語が消えてしまう危険にさらされています。
この質問の英単語
- languages言語・言葉
- moved移り住んだ
- changed変わった
- understand理解する・わかる
- ancient古代の
- islands島
- disappearing消えていく
超絶解説もっと知りたい人へ
言葉は「伝言ゲーム」のように変わる
伝言ゲームでは、最初の言葉が人から人へ伝わるうちに、少しずつ変わっていきますね。言葉の歴史もこれに似ています。親から子へ、子から孫へと受けつがれるあいだに、発音や意味やはやり言葉が少しずつ変わります。日本語でも、平安時代の人は「は」を「ふぁ」に近い音で発音していたと考えられていて、「はは(母)」は「ふぁふぁ」のように聞こえたかもしれません。たった千年でここまで変わるのですから、何万年もたてば、まったくちがう言葉になっても不思議ではありません。
はなればなれの言葉は「親せき」
1786年、インドにいたイギリスの裁判官ウィリアム・ジョーンズは、古いインドの言葉であるサンスクリット語が、ギリシャ語やラテン語とよく似ていることを発表しました。たとえば「母」を表す言葉のもとになる形は、サンスクリット語で mātṛ、ラテン語で māter、英語で mother です。このような似かたを調べることで、ヨーロッパからインドまでの多くの言葉が、大昔の共通の言葉から分かれた「親せき」であることがわかってきました。英語とヒンディー語は、じつは遠い親せきなのです。
山と島が言葉をふやす
言葉の数が多い場所には特徴があります。いちばん多いのはパプアニューギニアで、日本の約1.2倍の広さの国に、840ほどの言語があるといわれます。けわしい山や深いジャングルで村と村がへだてられ、それぞれの言葉が独自に育ったのです。反対に、広い平原で人の行き来がさかんな地域では、言葉の種類は少なくなりがちです。また、手話も、文法を持つりっぱな言語の一つです。日本手話とアメリカ手話は、別々の言語です。
消えていく言葉たち
世界の約7000の言語のうち、およそ4割が消えてしまう危険があるとされています。話す人の多くがお年よりで、子どもたちがより大きな言語を使うようになっているからです。ユネスコは、日本でもアイヌ語や八丈語(はちじょうご)、沖縄・奄美(あまみ)などの島々の言葉、あわせて8つの言語を「消滅の危機にある」としています。言葉が消えると、その言葉でしか表せない物語や知恵も失われます。そのため、言葉を記録したり、子どもたちに教えたりする取り組みが世界中で行われています。
みんなが驚く豆知識
スペインのカナリア諸島のラ・ゴメラ島には、口笛で話す「シルボ・ゴメロ」という言葉があります。谷をこえて数キロ先まで会話でき、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
パプアニューギニアには、840ほどの言語があるといわれます。一つの国としては世界でいちばん多く、となりの谷の村と言葉が通じないこともあります。
英語の language は、ラテン語の lingua(舌)から来ています。英語では、生まれて最初に覚えた言葉(母語)のことを mother tongue(お母さんの舌)ともいいます。

おうちでやってみよう
「ありがとう」を、できるだけたくさんの言葉で調べてみよう(英語 thank you、中国語 謝謝、韓国語 カムサハムニダなど)。似ている言葉どうしがあるか、世界地図に書きこんでくらべてみましょう。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






