
こころとくらし ・ 272/300
1年はなぜ12か月なの?
Why are there twelve months in a year?

1年のあいだに、月がだいたい12回満ち欠けをくり返すからだよ。「月」という言葉が、カレンダーの「月」にもなっているんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Look at the moon. It changes from thin to round and back again. This takes about 30 days. In one year, this happens about 12 times. So long ago, people made calendars with 12 months. The words "month" and "moon" come from the same very old word.
日本語の訳を見る
月を見てみましょう。細い形から丸い形になって、またもとにもどります。これには約30日かかります。1年のあいだに、これが約12回起こります。そこで昔の人々は、12か月の暦を作りました。英語の month(1か月)と moon(空の月)は、同じとても古い言葉から生まれました。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Long ago, people used the sky to count time. The moon was easy to watch. It takes about 29.5 days to go from one new moon to the next, and this happens about 12 times in a year. So many ancient calendars had 12 months. The English words "month" and "moon" also come from the same old word. However, 12 moon cycles total only about 354 days, around 11 days less than a solar year. Calendars that follow the sun must make up the difference. The Roman calendar changed over time, and the Julian reform set months of different lengths within a 365-day year. Our calendar developed from that system. Twelve is useful, too: it can be divided by 2, 3, 4, and 6.
日本語の訳を見る
昔の人々は、空を使って時を数えました。月は観察しやすい天体でした。新月から次の新月までは約29.5日で、1年のあいだに約12回くり返します。そこで、昔の多くの暦は12か月になりました。英語の month(1か月)と moon(月)も、同じ古い言葉から生まれました。しかし、月の満ち欠け12回分は約354日で、太陽をもとにした1年より約11日短くなります。太陽に合わせる暦では、この差を直さなければなりません。ローマの暦は長い時間をかけて変わり、ユリウス暦への改革では、長さのちがう月を組み合わせて1年を365日にしました。今の暦は、そのしくみをもとに発達しました。12は、2、3、4、6でわれる便利な数でもあります。
この質問の英単語
- moon月
- month(暦の)月・1か月
- calendarsカレンダー・暦
- cycleくり返し・周期
- shorterより短い
- divideわる・分ける
- seasons季節
超絶解説もっと知りたい人へ
空の「月」が暦の「月」
日本語では、空にうかぶ月も、カレンダーの1か月も、同じ「月」という字を使います。英語でも moon(月)と month(1か月)は親せきの言葉です。これは、昔の人が月の満ち欠けで日にちを数えていたなごりです。新月から次の新月までは約29.5日。1年(約365日)をこれでわると約12.4になります。だから「1年はだいたい12か月」になったのです。ただ、ぴったりではないので、どの時代の人もこの「ずれ」に頭をなやませてきました。
昔のローマは「10か月」だった
伝説によると、古代ローマの最初の暦は3月から始まる10か月で、冬の約2か月には名前すらなかったといわれます。のちに1月と2月がつけ足されて12か月になりました。その名ごりが英語に残っています。September(9月)のセプテムはラテン語で「7」、October(10月)のオクトは「8」、November(11月)のノウェムは「9」、December(12月)のデケムは「10」。番号が2つずれているのは、もとは3月が1番目だったからなのです。タコの足が8本だから octopus、というのも同じオクトです。また、1月の January は物事の始まりを見守る2つの顔の神ヤヌス、7月の July はユリウス・カエサル、8月の August は初代皇帝アウグストゥスの名前から来ています。
日本は「13か月」の年があった
江戸時代までの日本は、月の満ち欠けを中心にした暦(旧暦)を使っていました。このままだと季節がずれていくので、だいたい3年に1回、同じ月をもう一度くり返す「閏月(うるうづき)」を入れて、1年を13か月にしていました。明治政府は1872年、西洋と同じ太陽の暦に切りかえることを決め、明治5年12月2日の次の日を、いきなり明治6年1月1日にしました。12月はたった2日で終わったのです。
世界にはいろいろな「1年」がある
イスラム教の暦(ヒジュラ暦)は、今も月だけで数える12か月で、1年は約354日です。そのため、断食をする「ラマダン」の月は、毎年11日ほど早くなり、夏になったり冬になったりします。エチオピアの暦は、30日の月が12回と、5日(または6日)だけの13番目の月でできています。「12か月」は、世界共通の決まりではないのです。
みんなが驚く豆知識
日本では、明治5年12月2日の次の日が、明治6年1月1日になりました。新しい暦へ切りかえたため、明治5年の12月3日から31日までの日付は使われなかったのです。
エチオピアの暦では、1年は30日の月が12回と、5日(うるう年は6日)だけの13番目の月でできています。新年は9月にやってきます。
英語の October(10月)の oct は「8」という意味。8本足の octopus(タコ)や、8つの音の octave(オクターブ)と同じです。昔のローマの暦が3月始まりだったなごりです。

おうちでやってみよう
1か月、カレンダーの月齢を見ながら、見える日の月の形をスケッチしてみよう。月が見えた時刻も書いておくと、見える時刻が少しずつ変わることに気づけます。新月のころや、くもって見えない日は「見えなかった」と記録しましょう。外で観察するときは、おとなの人といっしょに、安全な場所から見てください。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






