
こころとくらし ・ 278/300
なぜ握手をするの?
Why do people shake hands?

握手は「あなたと仲よくしたい」「信頼しています」という気持ちを伝えるあいさつで、とても古くから行われてきたんだよ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
People shake hands when they meet. They say, "Nice to meet you." Shaking hands means, "I am friendly." Long ago, it may have shown, "My hand is empty. I have no weapon." Now people shake hands to say hello, to say thank you, and to make a promise.
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人は、会ったときに握手をします。そして、「はじめまして」と言います。握手には、「わたしはあなたの友だちです」という意味があります。大むかしには、「わたしの手には何もありません。武器を持っていません」と示すものだったのかもしれません。今では、あいさつをするとき、お礼を言うとき、そして約束をするときに握手をします。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
A handshake is one of the oldest ways to greet someone. One popular idea is that, long ago, people held out their empty right hand to show they were not carrying a weapon. Shaking it may have proved that nothing was hidden in the sleeve. No one knows for sure if this is true, but we do know handshakes are very old. A carving from Assyria, made almost 2,900 years ago, shows two kings shaking hands. Ancient Greeks also carved handshakes on stones. Later, in the 1600s, a group in England called the Quakers liked handshakes because they treated everyone as equals, unlike bowing. Today, people shake hands to greet, to agree on a deal, or to say "good game" after sports. In Japan, people often bow instead, and that is a polite greeting, too.
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握手は、人にあいさつするいちばん古い方法の一つです。よく知られた考えの一つに、昔、人々は武器を持っていないことを示すために、何も持っていない右手を差し出した、というものがあります。手をふることで、そでの中に何もかくしていないことを証明したのかもしれません。これが本当かどうかはだれにもはっきりわかりませんが、握手がとても古いことはわかっています。約2900年前に作られたアッシリアの彫刻には、2人の王が握手している姿がきざまれています。古代ギリシャの人々も、石に握手をきざみました。のちに1600年代、イギリスのクエーカーとよばれる人々は、おじぎとちがって、だれとでも対等に向き合えるので握手を好みました。今、人々はあいさつや、取り引きに合意したとき、スポーツのあとに「いい試合だったね」と言うときに握手をします。日本ではかわりにおじぎをすることが多く、それもていねいなあいさつです。
この質問の英単語
- shake hands握手する
- friendly友好的な・味方の
- weapon武器
- promise約束
- greetあいさつする
- equals対等な人どうし
- bowおじぎをする
超絶解説もっと知りたい人へ
「武器を持っていない」説
握手の始まりとしてよく語られるのが、「右手に武器を持っていないことを見せるため」という説です。多くの人は右ききなので、利き手をあずけ合えば、相手をおそえないことになります。手を上下にふるのは、そでの中に短刀などをかくしていないか確かめるためだった、という話もあります。ただし、これはわかりやすい説明として広まったもので、はっきりした証拠があるわけではありません。本当の始まりは、歴史の中にかくれたままです。
約2900年前の「王さまの握手」
握手がとても古いあいさつであることは、遺物からわかります。今のイラクにあった古代アッシリアの都ニムルドでは、紀元前9世紀(約2900年前)に作られた王座の台が見つかっています。そこには、アッシリアのシャルマネセル3世と、バビロンの王マルドゥク・ザキル・シュミ1世が、がっちり手をにぎり合う姿がきざまれています。国と国の協力のしるしだと考えられています。古代ギリシャのお墓の石にも、別れをおしむ家族が握手する姿がたくさん残っています。
握手でにおいをかいでいる!?
2015年、イスラエルのワイツマン科学研究所のチームが、おどろきの研究を発表しました。280人ほどの人をこっそりビデオで観察すると、多くの人が、ふだんから自分の手を顔に近づけてにおいをかいでいました。そして、同性の人と握手したあとは、握手した右手のにおいをかぐ回数が2倍以上にふえたのです。研究者たちは、人間も犬のように、においで相手の情報を受け取っているのかもしれないと考えています。ただし、まだ研究は始まったばかりで、くわしいことはこれからの研究を待つ必要があります。
世界のいろいろなあいさつ
あいさつの形は世界中でさまざまです。日本ではおじぎ、タイでは手を合わせる「ワイ」、ニュージーランドの先住民マオリの人々は、鼻とおでこをくっつけ合う「ホンギ」をします。チベットでは、昔から舌を少し出してあいさつする習慣がありました。また、研究では、グータッチ(こぶしとこぶしを合わせる)は握手より、手から手へうつる細菌がずっと少ないこともわかっています。どの形も、「あなたを大切に思っています」という気持ちは同じです。相手の国のあいさつを知っておくと、外国の人とも気持ちよく出会えますね。
みんなが驚く豆知識
同性の人と握手したあと、人は自分の右手のにおいをかぐ回数が2倍以上にふえることが、こっそり撮影した実験でわかりました。においで相手を知ろうとしているのかもしれません。
イギリスの大学の実験では、グータッチでうつる細菌の量は、握手のおよそ10分の1でした。ハイタッチは握手の約半分。強くにぎる握手ほど、細菌がたくさんうつりました。
英語で取り引きや約束が決まることを seal the deal with a handshake(握手で取り引きにはんこをおす)と言います。握手が「約束のしるし」として使われてきたことがわかります。

おうちでやってみよう
家族や友だちと、世界のあいさつを試してみよう。握手、おじぎ、タイの「ワイ」(胸の前で手を合わせる)、グータッチ。どれがいちばん気持ちが伝わる感じがしたか、話し合ってみましょう。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






