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こころとくらし ・ 261/300

たいくつするのはなぜ?

Why do we get bored?

ひとことで言うと

たいくつは、脳が「今していることは物足りないよ。ほかのことをさがそう」と教えてくれる合図だと考えられているよ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Sometimes you have nothing fun to do. Then you feel bored. Your brain likes new things. When things stay the same for a long time, your brain gets tired of them. Boredom is a message from your brain. It says, "Let's find something new!"

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楽しいことが何もないときがありますね。そんなとき、たいくつだと感じます。脳は新しいことが大好きです。同じことが長いあいだ続くと、脳はあきてしまいます。たいくつは、脳からのメッセージです。「何か新しいことを見つけよう!」と言っているのです。

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

Feeling bored is not fun, but it has a job. Scientists think boredom is a signal from your brain. It tells you that what you are doing now is too easy, too hard, or not interesting enough. Your brain loves to learn new things and reach goals. When nothing new happens, it starts to feel restless. That uncomfortable feeling pushes you to change something. You might start a new game, ask a question, or invent something. In fact, some studies found that people often have more creative ideas after a boring task. So the next time you feel bored, don't worry. Your brain may be getting ready for a new adventure. Try to use that feeling to explore something you have never tried before.

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たいくつな気持ちは楽しくありませんが、ちゃんと役目があります。科学者たちは、たいくつは脳からの合図だと考えています。今していることがかんたんすぎるか、むずかしすぎるか、じゅうぶんおもしろくないことを教えてくれるのです。脳は新しいことを学んだり、目標にとどいたりするのが大好きです。何も新しいことが起きないと、脳はそわそわし始めます。そのいやな気持ちが、何かを変えようとあなたの背中をおします。新しい遊びを始めたり、質問をしたり、何かを発明したりするかもしれません。じっさい、たいくつな作業のあとのほうが、人はよりおもしろいアイデアを思いつくことが多いという研究もあります。だから、こんどたいくつしても心配しないでください。あなたの脳は、新しい冒険のじゅんびをしているのかもしれません。その気持ちを使って、まだ一度もしたことのないことを調べてみましょう。

この質問の英単語

  • boredたいくつした
  • brain脳
  • signal合図
  • goals目標
  • restlessそわそわした
  • creative創造的な・アイデアゆたかな
  • explore調べる・探検する

超絶解説もっと知りたい人へ

たいくつは「脳のアラーム」

たいくつしているとき、脳は休んでいるように見えますが、じつはそうではありません。心理学者たちは、たいくつを「今の活動に注意を向けにくく、別のことをしたいと感じている」という合図だと考えています。作業がかんたんすぎるときだけでなく、むずかしすぎて何をすればよいかわからないときや、その活動に意味を感じられないときにも、たいくつすることがあります。つまり、たいくつにはいくつもの原因があります。その気持ちには、今の行動を見直し、もっと合う活動をさがすようにうながす役目があると考えられています。

電気ショックのほうがまし!?

2014年、アメリカのバージニア大学のウィルソンさんたちが、科学雑誌『サイエンス』におどろく実験を発表しました。何もない部屋で、6〜15分ほど一人きりで「ただ考えるだけ」をしてもらったところ、多くの大学生が「楽しくなかった」と答えたのです。さらに、ボタンをおすと自分に小さな電気ショックが流れるようにしておくと、「お金をはらってでもショックはさけたい」と言っていた人のうち、男性の約3分の2、女性の約4分の1が、ひまにたえきれずにボタンをおしました。人間にとって「何もしない」は、思った以上にむずかしいのです。

たいくつはアイデアのたまご

たいくつは、いつも悪者とはかぎりません。イギリスのある研究では、電話帳の番号を書き写すという単調な作業をした人たちが、そのあとに「プラスチックのコップの使い道」を多く思いつきました。ただし、どんな場合にも、たいくつすればアイデアが増えるわけではありません。何もすることがないと、心がふらふらと別のことを考える「心のさまよい」が起こることがあります。ぼんやりしたり、心がさまよったりするときには、「デフォルト・モード・ネットワーク」とよばれる脳のしくみが働きます。こうした時間が新しい考えに役立つこともありますが、たいくつと創造性のくわしい関係は、まだ研究中です。

スマホがあると、もっとたいくつ?

いつでも動画やゲームを楽しめる今、たいくつを感じる時間は減ったように思えます。研究者の中には、すぐに刺激をもらうことになれると、少しの待ち時間でもたいくつを感じやすくなるかもしれないと考える人もいます。ただし、スマートフォンがたいくつの感じ方をどう変えるのかは、まだ研究中です。ときには画面から目をはなし、「さて、何をしよう?」と自分で考えてみると、新しい遊びやアイデアを思いつくかもしれません。

みんなが驚く豆知識

  1. 日本語の「退屈(たいくつ)」は、もともと仏教の言葉です。きびしい修行にくじけて(屈して)しりぞく(退く)、という意味でした。それが「ひまでつまらない」という意味に変わっていきました。

  2. 英語の boredom(たいくつ)という言葉を広めたのは、イギリスの作家ディケンズの小説『荒涼館(こうりょうかん)』(1852〜53年)だといわれています。それより前は、あまり使われない言葉でした。

  3. 2014年の実験では、「お金をはらってでもさけたい」と言っていた男性の約3分の2が、何もない部屋で15分すごすうちに、自分に小さな電気ショックを流しました。中には190回もおした人がいました。

おうちでやってみよう

「たいくつボックス」を作ろう。たいくつしたときにやりたいことを紙に書いて、箱に入れておきます(例:雲の形を3つ見つける、自分だけの言葉を発明する)。たいくつしたら1まい引いてやってみましょう。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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