高校生がTOEFLを受ける主な目的
高校生がTOEFL iBTを受ける目的は、主に次のようなものです。
- 海外の大学への出願:北米をはじめ世界の大学の出願で広く使われる
- 国内大学の入試:英語外部試験としてスコアを利用できる入試がある
- 大学入学後の交換留学の準備:早めにスコアを取っておく
- 英語力の確認:4技能のバランスを知る
目的によって、必要なスコアや受験時期が変わります。まず自分の目的をはっきりさせることが大切です。
目的別の最初の一歩
- 海外大学:志望大学の英語要件ページを確認
- 国内入試:志望大学の入試要項でTOEFL iBTが使えるか、どのように使われるかを確認
- 力試し:ETSの公式サンプル問題で4技能の現状を把握
ポイント:高校生は「いつまでに・何のために・どのスコアが必要か」を最初に決めましょう。
高校生がつまずきやすいポイント
TOEFL iBTは大学での授業や学生生活に必要な英語力を測る試験です。高校生にとっては、次のような点が壁になりやすいです。
1. 大学生活の語彙
シラバス、履修登録、オフィスアワー、指導教員など、まだ経験していない大学生活の用語が出てきます。
- syllabus(授業計画)、office hours(教員の面談時間)、dormitory(寮)、enroll(履修登録する)、prerequisite(前提科目)
2. 学術的なテーマ
生物学、歴史、心理学、地学など、高校の教科と重なる部分もありますが、英語で読むのは初めてという人がほとんどです。
3. ライティングとスピーキング
学校の授業では、英語で意見を書いたり話したりする機会が限られている場合が多く、ここが一番の伸びしろになりやすいです。
4. タイピング
新形式のライティングはパソコンで入力します。英語のタイピングに慣れていない高校生も多いので、早めに練習を始めましょう。
学校の勉強と両立するコツ
高校生は、定期テスト、部活動、大学受験の勉強など、やることがたくさんあります。TOEFLの勉強を学校の勉強とつなげると、効率よく進められます。
学校の教科と結びつける
- 生物・地学の授業で習ったテーマを、英語の短い解説記事で読む
- 世界史の授業の内容を、英語で1分説明してみる
- 英語の授業の教科書の音声でリピーティング(新形式のListen and Repeat対策にもなる)
すき間時間の活用
- 通学中:英語の講義やポッドキャストを聞く
- 休み時間:単語アプリで5分
- 寝る前:今日の出来事を英語で3文日記
部活動がある日の最低ライン
忙しい日は、「単語10語+英語の音声5分」だけでもOKです。ゼロの日を作らないことが、長く続けるコツです。
新形式の各タスクへの取り組み方
リーディング
Complete the Wordsは、つづりまで正確に書ける語彙が必要です。学校の単語テストで、意味だけでなくつづりも書けるかを意識しましょう。Read in Daily Lifeの日常文は、英語圏の大学のウェブサイトのお知らせなどで練習できます。
リスニング
応答問題は、会話の感覚が大切です。英語の授業での会話練習や、学習者向けの会話音声を活用しましょう。
ライティング
Build a Sentenceは語順の知識が問われるので、学校の文法の学習がそのまま役立ちます。Write an Emailは、先生への依頼やお礼のメールを英語で書く練習をすると効果的です。
スピーキング
Take an Interviewでは、自分の経験を話すことが求められると考えられます。高校生活の経験(部活動、文化祭、委員会活動など)を英語で話せるよう準備しておきましょう。
例文(自作)
In my high school, I was the captain of the volleyball team. It taught me how to communicate with teammates who had different opinions.
学年別のスケジュール例
海外大学や国内入試での利用を考えている場合の、一般的なスケジュール例です。実際の締め切りは志望先ごとに確認してください。
高校1年
- 英検やGTECなど、学校で受ける試験で基礎を固める
- 英語の多読・多聴を習慣にする
- ETSの公式サンプル問題でTOEFLの形式を知る
高校2年
- TOEFLの勉強を本格的に開始
- 1回目の受験で現状を把握
- 苦手なセクションの集中練習
高校3年
- 出願締め切りから逆算して、目標スコアの取得を目指す
- スコアの有効期限(受験日から2年間)を確認
- 必要なら再受験(3日以内に続けて受験することはできない)
早めに1回受けておくと、本番の雰囲気と自分の弱点がわかり、その後の勉強の方向が定まります。受験料は日本での通常申込でUS$195と案内されているので(最新情報は公式サイトで確認)、家族と相談して計画的に受験しましょう。
受験当日に向けて
高校生が受験するときに気をつけたいことがあります。
身分証明書
受験には身分証明書が必要です。Home Editionを日本から受ける場合、身分証明書はパスポートに限られます。テストセンターで受ける場合も、必要な身分証明書を事前に公式サイトで確認しましょう。パスポートを持っていない場合は、取得に時間がかかるので早めに準備します。
申し込み
年齢によっては、申し込みや受験について保護者の同意などの条件がある場合も考えられます。公式サイトの案内を保護者と一緒に確認しましょう。
体力と集中力
試験は受付から終了まで約2時間で、予定された休憩はありません。本番前に通し練習をして、最後まで集中を保てるか確認しておきましょう。
保護者と一緒に確認したいこと
高校生がTOEFL iBTを受けるときは、費用や手続きの面で保護者の協力が必要になることが多いです。次の項目を一緒に確認しておくと、準備がスムーズに進みます。
- 受験の目的と、スコアが必要になる時期
- 受験料と、再受験を含めた回数の見込み
- 受験会場までの移動、または自宅受験(Home Edition)の環境(パソコン、カメラ、静かな個室など)
- 身分証明書の準備(パスポートの有無)
- 教材やオンライン英会話などの費用
家族に計画を説明することは、自分の目標をはっきりさせることにもつながります。「いつまでに、どのスコアを、何のために」を自分の言葉で説明できれば、勉強のやる気も続きやすくなります。
よくある失敗と今日やること
よくある失敗
- 目的を決めずに勉強を始め、途中でやる気を失う
- リーディングとリスニングばかり練習して、ライティングとスピーキングが手薄になる
- 旧形式の教材をそのまま使ってしまう
- 学校の勉強と完全に切り離して、時間が足りなくなる
今日から始める3ステップ
- 自分がTOEFLを受ける目的を1文で書く
- 志望校の英語要件を調べる
- ETSの公式サンプル問題を1セクション解いてみる
高校生のうちにTOEFLに挑戦するのは、大きなチャンスです。大学生活の英語に早く触れることで、進学後の授業にもスムーズに入っていけます。今日は、目的を1文で書くところから始めましょう。



