申し込みの段階で気をつけること
当日のトラブルの多くは、実は申し込みの段階で防げます。
名前は身分証明書と完全に一致させる
ETSのアカウントに登録する名前は、当日持っていく身分証明書の名前と完全に一致している必要があります。つづりの違いや、ミドルネームの有無などで受験できなくなることもあるので、登録時にしっかり確認しましょう。
身分証明書を確認する
受験に使える身分証明書は、受験地や受験方法によって決まっています。日本の公式サイトでは、Home Editionの場合はパスポートのみと案内されています。テストセンターで受ける場合も、認められている身分証明書を公式サイトで確認し、有効期限が切れていないかもチェックしておきましょう。
受験方法を選ぶ
- テストセンター:機材の準備が不要。会場の環境で受験できる
- Home Edition:自宅で受験できる。予約枠が多く日程の自由度が高いが、機材や部屋の条件を満たす必要がある
公式の案内では、Home Editionの条件を満たしていなかった場合、返金や無料の日程変更の対象にならないとされています。申し込む前に条件をよく確認しましょう。
テストセンター受験の準備と当日
テストセンターで受ける場合のポイントを確認しましょう。
事前に確認すること
- 会場の場所と行き方――初めての会場なら、事前に行き方を調べておく
- 集合時刻――受付には時間がかかるので、案内された時刻に余裕を持って到着する
- 持ち物――身分証明書など、公式に案内されている持ち物をそろえる
知っておきたい会場のルール
- キーボードは英語配列――日本の公式サイトの案内では、会場では米国式のQWERTY配列のキーボードが使われます。アポストロフィなどの記号の位置が日本語キーボードと違うので、事前に慣れておきましょう
- 耳栓の持参――日本の公式サイトの案内では、会場への耳栓の持参が認められています。周りの受験者のスピーキングの声が気になる人は、ルールを確認のうえ用意しておくと安心です
- メモ――すべてのセクションでメモを取ることができます
周りの声への対策
テストセンターでは、他の受験者がスピーキングの問題に答える声が聞こえることがあります。自分が別のセクションを解いているときに声が聞こえても動揺しないよう、普段から多少の雑音がある環境で練習しておくのも一つの方法です。
自宅受験(Home Edition)の準備
Home Editionは自宅で受けられて便利ですが、準備には時間がかかります。数日前ではなく、申し込む前から準備を始めましょう。
機材の準備
- パソコン、カメラ、マイク、スピーカーやヘッドセットは自分で用意する
- ETSの公式サイトに掲載されている機材の条件を確認する
- 公式の案内では、スマートフォンやタブレットを2台目のカメラとして使う準備も求められています
- 安定したインターネット接続を確保する
部屋の準備
- 静かな個室を用意する
- 明るさが十分で、机と椅子がある環境にする
- 試験中は家族に部屋に入らないよう伝えておく
- 家の中でインターネットを大きく使う機器(動画の視聴など)は止めておく
メモの取り方のルール
Home Editionでは、メモに使えるものが決められています。公式の案内では、ホワイトボード1枚か、透明なシートプロテクターに入れた白紙1枚に、消せるマーカーで書く形式とされています。ふつうのノートやメモ用紙は使えないので注意しましょう。本番と同じ道具で練習しておくと、当日戸惑いません。
言語設定と試験監督
試験監督とのやりとりは英語で行われます。日本の公式サイトでは、試験を始める前にパソコンの言語設定を英語にしておくことが勧められています。
休憩なしの約2時間を乗り切るコツ
改訂後のTOEFL iBTには、予定された休憩がありません。受付などを含めて約2時間を見ておくよう案内されています。
体調を整える
- 前日はしっかり睡眠を取る
- 試験の前に軽く食事をとり、空腹で集中が切れないようにする
- 飲み物の量は、試験中にトイレに行きたくならないよう調整する
- 会場は空調で寒く感じることもあるので、脱ぎ着しやすい服装にする(持ち込みのルールは公式の案内を確認)
集中力を保つ
- 普段の練習から、本番と同じ順番・時間で通して解く練習をしておく
- セクションの切り替わりで深呼吸をして、気持ちをリセットする
- 前のセクションの出来を引きずらない
適応型への心構え
リーディングとリスニングは適応型で、前半の出来によって後半の難しさが変わります。後半の問題が難しく感じても、それはむしろ前半がよくできたサインかもしれません。目の前の1問に集中しましょう。
練習で「2時間通し」を体験しておく
本番の約2時間を初めて体験するのが試験当日、というのは避けたいところです。試験の1〜2週間前までに、少なくとも1回は、4セクションを本番と同じ順番で、休憩なしで通して解いてみましょう。どのあたりで集中が切れやすいかがわかれば、当日の心構えができます。
試験が終わったら
リーディングとリスニングは、試験終了時に非公式スコアが表示されます。公式スコアは受験後およそ3日でETSのアカウントに反映されます。
よくあるつまずきと事前の対策
本番で起こりがちなつまずきと、その防ぎ方を紹介します。
記号が打てずにあせる
テストセンターの英語配列キーボードで、アポストロフィやクォーテーションの位置がわからずに時間を使ってしまうケースです。
- 対策:普段のライティング練習から、パソコンの入力設定を英語配列にして練習する
- 例:I'm、don't、it's のようなよく使う短縮形を、迷わず打てるようにしておく
スピーキングで声が小さくなる
周りに人がいると、つい小さな声で話してしまい、録音が聞き取りにくくなることがあります。
- 対策:練習のときから、はっきりした声で話す。録音を聞いて、自分の声が十分に聞き取れるか確認する
自宅受験で開始が遅れる
Home Editionでは、機材の確認や部屋のチェックに時間がかかることがあります。
- 対策:前日までに公式の機材チェックを済ませ、部屋を整えておく。当日は余裕を持って準備を始める
時間配分が崩れる
1問に時間をかけすぎて、最後の問題まで解けなくなるケースです。
- 対策:練習のときから時間を計り、迷ったら一度答えを選んで次へ進む練習をしておく
前のセクションを引きずる
リーディングの手応えが悪くて、そのあとのセクションに集中できなくなるケースです。
- 対策:セクションが変わったら深呼吸をして、「ここから新しい試験」と気持ちを切り替える。適応型では手応えと実際のスコアが一致しないこともあるので、終わったことは考えないのが一番です。
前日・当日のチェックリスト
最後に、前日と当日に確認したいことをリストにまとめます。
前日のチェック(共通)
- 身分証明書(有効期限と、登録した名前との一致)
- 試験の日時と、受付・ログインの時刻
- ETSのアカウントにログインできるか(パスワードの確認)
- 睡眠時間の確保
前日のチェック(テストセンター)
- 会場の場所と行き方、交通機関の時間
- 持ち物(公式に案内されているもの)
前日のチェック(Home Edition)
- パソコンの機材チェックとソフトの準備
- 2台目のカメラにするスマートフォンやタブレットの充電と設定
- 部屋の片付け(机の上には許可されたもの以外を置かない)
- ホワイトボードまたはシートプロテクターと消せるマーカー
- パソコンの言語設定を英語に
当日のチェック
- 時間に余裕を持って行動する
- 体調を整え、軽く食事をとる
- 試験中は、1問ずつ落ち着いて
当日の朝にやると安心なこと
- 短い英語の音声を5分ほど聞いて、耳を英語モードにしておく
- 簡単な質問に英語で1〜2問答えて、口を慣らしておく
- 新しい問題には手を出さず、よく使う表現やミスのメモを軽く見直すだけにする
いつもどおりの英語に少し触れてから試験に向かうと、最初のセクションから落ち着いて取り組みやすくなります。
公式のルールは変わることがあります。受験前には必ず、ETSと日本の公式サイトで最新の案内を確認してください。今日はまず、自分が受ける予定の受験方法の公式ページを開いて、条件を1つずつチェックしてみましょう。



