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🌍 英語学習

🔍 英語の授業研究・公開授業の準備|指導案から当日・協議会まで

✍️ 原田英語が厳選・執筆🗓 2026-09-28📖 6分🎁 読了で +10XP
「来月、研究授業をお願いします」と言われた瞬間、頭が真っ白になった経験のある先生は多いはずです。公開授業は緊張しますが、準備の手順さえ分かれば、自分の授業を見直す絶好の機会になります。この記事では、テーマ設定から協議会までの流れを、時系列で具体的に整理します。

授業研究の目的を取り違えない

公開授業でよくある誤解は、「完璧な授業を見せなければならない」というものです。授業研究の本来の目的は、授業を一緒に検討して、参加者全員が学ぶことです。

そのため、準備で大切なのは次の2点です。

  • 見てほしい問い(研究テーマ)をはっきりさせる
  • その問いについて、参観者が判断できる材料(生徒の姿)を用意する

たとえば「生徒が即興で話せるようになるには、どんな帯活動が有効か」という問いがあれば、参観者は生徒のやり取りに注目できます。逆に問いがあいまいだと、協議会は「よかったです」「声が小さかった」といった感想で終わってしまいます。

ポイント:見せたいのは「上手な授業」ではなく「検討する価値のある場面」。うまくいかない場面も立派な研究材料です。

4週間前〜:テーマと単元の決め方

準備は、授業日から逆算して進めます。

4週間前

  1. 学校や教科の研究テーマを確認する
  2. 公開する単元と時間(単元の何時間目か)を決める
  3. 単元の最後に生徒ができるようになってほしい姿を1文で書く

例:「自分の町の魅力について、理由を2つ挙げて1分間でALTに紹介できる」

3週間前

  • 単元全体の計画(何時間目に何をするか)を作る
  • 公開する1時間が、単元のどの位置にあるかを明確にする

公開授業の1時間だけを特別に作り込むと、普段の授業とのつながりが切れてしまいます。単元の流れの中の1時間として見せるほうが、参観者にとっても学びが大きくなります。

テーマ設定のヒント

研究テーマは、大きすぎると1時間の授業で検証できません。次のように、生徒の具体的な姿が見える形に絞りましょう。

  • 大きすぎる例:「コミュニケーション能力の育成」
  • 絞った例:「中間指導を入れることで、2回目のやり取りで質問を返す生徒が増えるか」

絞ったテーマは、参観者にとっても「どこを見ればよいか」が分かりやすく、協議会で具体的な意見が出やすくなります。

2週間前:指導案を書く

指導案の書式は学校や地域によって違うので、まずは過去の例を確認しましょう。一般的に含まれるのは次の項目です。

  • 単元名・単元の目標
  • 生徒の実態(得意なこと・課題)
  • 単元の評価規準(観点別)
  • 単元計画
  • 本時の目標・展開・評価

書くときのコツは、本時の目標と評価を一致させることです。目標が「理由を添えて話すことができる」なら、評価も「理由を添えて話しているか」を見る方法になっていなければなりません。

展開の欄では、教師の指示を具体的に書くと、参観者が意図を読み取りやすくなります。

  • ×「ペアで会話練習をさせる」
  • ○「Tell your partner one thing you like about our town and why. と指示し、1分間話させる。相手は1つ質問する」

また、予想される生徒のつまずきと、そのときの手立てを書いておくと、協議会での議論が深まります。

1週間前:試し授業と修正

可能であれば、別のクラスで同じ流れを試しておきます。難しければ、同僚に生徒役をしてもらって流れだけ確認しても十分です。

チェックしたいのは次の点です。

  • 活動の指示が一度で伝わるか(英語の指示が長すぎないか)
  • 時間配分は現実的か(特に最後のまとめの時間が残るか)
  • ワークシートの字の大きさ・記入欄は十分か
  • 機器(音声・プロジェクター・タブレット)はすぐに動くか

試してみると、多くの場合「時間が足りない」ことが分かります。そのときは活動を増やすのではなく削るのが正解です。50分に活動を詰め込みすぎた授業は、生徒が考える時間がなくなり、本当に見てほしい場面が薄くなってしまいます。

当日:参観者に見どころを伝える

当日は、授業の前に参観者へ見てほしいポイントを短く伝えると、協議会の質が上がります。指導案の冒頭に、次のような一文を入れておくのもおすすめです。

本時は、ペアで話す活動の後に中間指導を入れ、2回目の会話で生徒の発話がどう変わるかに注目してください。

授業中は、予定どおりに進まなくても慌てないことが大切です。生徒の反応に合わせて変えた部分は、協議会で「なぜ変えたか」を説明すれば、むしろ価値のある材料になります。

参観者にお願いできるなら、特定のペアやグループを継続して観察してもらうと、生徒の変化を具体的に語ってもらえます。

授業の最後には、生徒の振り返りを1〜2分でも書かせておくと、協議会で「生徒自身は何を学んだと感じたか」を材料にできます。例えば「今日、前より言えるようになったことを1つ書こう」のような短い問いで十分です。参観者の感想だけでなく生徒の声があると、議論がぐっと具体的になります。

授業者のための準備チェックリスト

準備の抜け漏れを防ぐために、時期ごとのチェックリストを用意しておくと安心です。

2週間前まで

  • 指導案を研究主任や教科の先生に見てもらったか
  • ワークシートや掲示物の原案はできているか
  • ALTと一緒に授業する場合、役割分担と打ち合わせの日程を決めたか

前日まで

  • 指導案・ワークシートを参観者の人数分印刷したか
  • 座席表を用意したか(生徒の名前の扱いは学校のルールに従う)
  • 音声機器・ICT機器の動作確認をしたか
  • 生徒に「いつもどおりでいい」と伝えたか

当日

  • 授業開始前に機器をもう一度確認する
  • 参観者の立ち位置が生徒の活動の邪魔にならないか確認する
  • 授業後の協議会で話す自評のメモを持っておく

また、生徒への事前の声かけも大切です。「たくさんの先生が来るけれど、みんなの頑張りを見に来るだけ。いつもどおり、間違えてもいいから英語を使おう」と伝えておくと、生徒の緊張がやわらぎます。

参観者が多いときは、生徒のペア活動の声が聞き取りにくくなることもあります。活動の場所や机の配置を事前に決めておくと、参観者にも生徒のやり取りが見えやすくなります。

ポイント:公開授業の成功は、授業そのものより前の「段取り」で半分決まります。チェックリストは次回以降も使い回せるので、一度作って保存しておきましょう。

協議会の記録は、授業者以外の先生に取ってもらうのがおすすめです。授業者は緊張していて、出た意見を正確に覚えていないことが多いからです。記録は、後で見返せるよう「生徒の姿」「手立て」「次への提案」の見出しで整理してもらいましょう。

協議会と振り返り、よくある失敗

協議会では、授業者はまず自評を短く述べます。「ねらい」「うまくいった場面」「課題だと感じた場面」の3点で2〜3分が目安です。

参観者の意見を聞くときは、次のように整理すると後で役立ちます。

  • 生徒の具体的な姿についての意見
  • 手立て(指示・教材・活動)についての提案
  • 次の授業で試せそうなこと

よくある失敗

  • 指導案作りに時間をかけすぎて、授業そのものの練習が足りない
  • 公開のために普段やっていない活動を入れ、生徒が戸惑う
  • 協議会の意見を聞いて終わりにし、次の授業に生かさない

授業後1週間以内に、協議会で出た提案から1つ選んで普段の授業で試してみましょう。それが授業研究の本当のゴールです。まずは、次に公開する予定の単元の「最後の姿」を1文で書くところから始めてみてください。

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よくある質問

指導案は英語で書くべきですか?
学校や研究会の方針によります。日本語が一般的ですが、ALTと一緒に授業する場合は、展開部分だけ英語版を用意すると打ち合わせがスムーズです。
生徒が緊張して話さなかったらどうすればいいですか?
普段から行っている活動を中心に組むと、生徒も落ち着いて取り組めます。うまくいかなかった場面も、協議会で理由を検討すれば価値のある研究材料になります。
参観する側として何を見ればよいですか?
授業者が示した見どころに沿って、特定の生徒やペアの発話・表情・ワークシートの変化を具体的にメモすると、協議会で役立つ意見が言えます。
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英語の神動画図鑑 編集部(原田英語)
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