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【共通テスト英語時間配分】2026年決定版!令和8年度共通テスト英語リーディング時間配分完全マニュアル!第8問は何分で解く?

原田英語から

2025年から8大問構成となった共通テスト英語リーディング。80分という限られた時間で確実に高得点を取るためには、適切な時間配分と効率的な解き方テクニックが必須です。本マニュアルでは、3つの時間配分戦略と実戦で使える解答テクニックを完全収録しています。

2025年共通テスト英語リーディング基本データ

試験構成

  • 試験時間:80分
  • 大問数:8題(2024年から+2題)
  • 配点:100点
  • 総語数:約5,680語(前年より減少)

各大問配点

大問 配点 語数
第1問 6点 160語
第2問 12点 250語
第3問 9点 310語
第4問 12点 340語
第5問 16点 530語
第6問 12点 650語
第7問 16点 680語
第8問 17点 450語

3つの時間配分戦略完全比較

戦略A:セクション重視型

セクション別時間配分

セクション1(第1-4問):20分
1問平均5分で確実に通過

セクション2(第5-6問):30分
第5問12分、第6問18分

セクション3(第7-8問):30分
第7問18分、第8問12分

詳細時間配分

大問 時間
第1問 5分
第2問 6分
第3問 6分
第4問 7分
第5問 12分
第6問 15分
第7問 14分
第8問 15分

メリット

  • 大きな時間枠で柔軟に管理
  • セクション内での調整が可能
  • 後半重視で高配点問題を確実に

注意点

  • セクション1で遅れると全体に影響
  • 時間管理の経験が必要
  • 前半での時間短縮が重要

戦略B:バランス重視型

時間配分

大問 時間
第1問 5分
第2問 6分
第3問 5分
第4問 6分
第5問 12分
第6問 16分
第7問 14分
第8問 16分

特徴

各大問に適切な時間を個別配分し、第6問・第8問の高配点問題に重点配置

重点配分:第6問(16分)、第8問(16分)

メリット

  • 各大問に適切な時間を確保
  • 予備校講師の実績に基づく配分
  • 安定した得点を期待できる

注意点

  • 各大問の時間管理が必要
  • 前半で遅れると後半に影響
  • 柔軟性がやや少ない

戦略C:均等配分型

時間配分

大問 時間
第1問 5-6分
第2問 8分
第3問 10分
第4問 10分
第5問 10分
第6問 12分
第7問 12分
第8問 12分

特徴

各大問をほぼ均等に配分し、安定性を重視したアプローチ

基本方針:各大問に十分な時間を確保

メリット

  • 時間配分がシンプルで覚えやすい
  • 各大問に十分な時間を確保
  • 焦らずに解答を進められる

注意点

  • 前半で時間を使いすぎる可能性
  • 高配点問題への重点化が弱い
  • 見直し時間の確保が困難

超絶解き方テクニック

共通テスト特有の問題形式攻略

2ポイント照合問題

問題の特徴:2つの条件を同時に満たす選択肢を見つける問題

攻略法:

  1. まず1つ目の条件で選択肢を絞る
  2. 残った選択肢で2つ目の条件をチェック
  3. 両方を満たすものが正解

fact/opinion分別問題

問題の特徴:客観的事実と主観的意見を区別する問題

判断基準:

  • Fact:数字、統計、証明可能な事実
  • Opinion:「think」「believe」「should」などの表現

順序整理問題

問題の特徴:出来事の時系列を正確に把握する問題

解答手順:

  1. 時間を表す表現をマーク
  2. 因果関係を把握
  3. 論理的順序で整理

段階的読解アプローチ

複数ポイント照合

ステップ1:設問で求められる情報を特定

ステップ2:複数の文章から該当箇所を探す

ステップ3:情報を統合して解答

段階的読解と解答

第1段階:スキミング(全体把握)

第2段階:スキャニング(詳細検索)

第3段階:精読(解答決定)

プレゼン資料活用

図表確認:まず視覚情報を把握

本文連動:図表と本文の関係を理解

総合判断:両方の情報で解答

時間配分実践法

セクション単位管理

基本原則:大きな時間枠で管理

調整方法:セクション内での時間移動

例:第1問で3分短縮→第4問で8分使用

大局的時間把握

20分経過:第4問終了が目標

50分経過:第6問終了が目標

残り5分:見直し時間として確保

特性別読み方

短文(第1-2問):速読重視

中文(第3-5問):バランス型

長文(第6-8問):精読重視

大問別攻略ポイント

第1問(パンフレット)

配点:6点 | 語数:160語 | 目安時間:5分

  • キーワードを素早く見つける
  • 条件に合致する選択肢を消去法で特定
  • 細かい読み込みは避ける

第2問(ブログ記事)

配点:12点 | 語数:250語 | 目安時間:6-8分

  • fact/opinion問題に注意
  • 3人のゲストの意見を整理
  • 共通点と相違点を把握

第3問(物語文)

配点:9点 | 語数:310語 | 目安時間:5-10分

  • 時系列整理問題対策
  • 登場人物の心情変化に注目
  • 物語の流れを把握

第4問(エッセイ推敲)★新形式

配点:12点 | 語数:340語 | 目安時間:6-10分

  • 論理的な文章構成を理解
  • 接続詞の適切な選択
  • 文脈に合った表現修正

第5問(Eメール)

配点:16点 | 語数:530語 | 目安時間:10-12分

  • 複数のメールの関係性把握
  • スケジュール表との照合
  • 情報の優先順位付け

第6問(物語文フィードバック)

配点:12点 | 語数:650語 | 目安時間:12-18分

  • 4部構成の時系列整理
  • 登場人物の能力把握
  • 物語の設定理解

第7問(記事概要作成)

配点:16点 | 語数:680語 | 目安時間:12-18分

  • 動物の睡眠パターン理解
  • ノート形式での情報整理
  • 図表との連動読解

第8問(複数意見統合)★新形式

配点:17点 | 語数:450語 | 目安時間:12-16分

  • 宇宙開発の賛否整理
  • エッセイアウトライン作成
  • 複数資料の統合読解

本番での実戦注意点

時間管理の落とし穴

  • 前半での時間超過:第1-4問で25分以上かけると後半が厳しくなる
  • 1問への固執:分からない問題に5分以上かけない
  • 見直し時間ゼロ:最低3-5分は見直し時間を確保
  • 時計を見ない:各セクション終了時に必ず時間確認

効率化テクニック

  • 設問先読み:本文を読む前に設問をチェック
  • キーワードマーク:重要な情報にアンダーライン
  • 消去法活用:明らかに違う選択肢から排除
  • 部分点狙い:完璧に分からなくても最善の選択肢を選ぶ

緊急時の対応法

時間が足りない場合

  1. 第8問を優先(配点17点)
  2. 第5問、第7問の順で取り組む
  3. 残り問題は勘で埋める

難問に遭遇した場合

  1. 2分考えても分からなければ飛ばす
  2. 他の問題を優先して解く
  3. 時間があれば戻って再挑戦

焦りを感じた場合

  1. 深呼吸して冷静になる
  2. 現在の進捗を客観視
  3. 確実に取れる問題から攻略

本番直前チェックリスト

試験開始前

□ 時計の動作確認
□ 時間配分戦略の最終確認(A/B/C)
□ マークシートの記入方法確認
□ 深呼吸でリラックス
□ 鉛筆・消しゴムの準備確認

試験中

□ 各セクション終了時の時間確認
□ 分からない問題は後回し
□ マークミスの防止
□ 見直し時間の確保
□ 最後まで諦めない姿勢

まとめ

共通テスト英語で高得点を取るためには、適切な時間配分と効率的な解答テクニックの両方が不可欠です。自分の実力や特性に合った時間配分戦略を選択し、繰り返し練習することで、本番で力を発揮できるようになります。

特に新形式問題(第4問・第8問)への対策と、共通テスト特有の問題形式への習熟が重要です。このマニュアルを活用して、確実に目標点数を達成してください。

原田英語マン
原田英語マン
【大学入学共通テスト英語お役立ち知恵袋&コラム】このコーナーでは、高校英語教師の原田高志が大学入学共通テスト英語のお役立ち情報やテクニックを掲載していきます。英検1級や全国通訳案内士の資格に独学&一発合格したノウハウをふんだんに詰め込んで、皆さんに役立つ情報をご提供します。
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