まずはこの3つ
- 総合バンドは4技能の平均を0.5刻みに丸める
- Writing は Task 2 が Task 1 の2倍の重み
- L・R の穴埋めは語数指定を1語でも超えたら不正解
試験の全体像(2026年10月に公式で確認)
合計約2時間45分。会場もオンラインも中身は同じ。紙の試験は2026年中ごろから順次終了し、コンピューター版に一本化(最新は公式で確認)。
| 技能 | 時間 | 中身 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| Listening | 約30分 | 4パート。録音は1回だけ | 40問 |
| Reading | 60分 | 長文3本(計2,150〜2,750語) | 40問 |
| Writing | 60分 | Task 1(150語以上)+Task 2(250語以上) | 2題 |
| Speaking | 11〜14分 | 試験官と1対1の面接。3パート・録音あり | 3パート |
Academic と General Training
大学・大学院への出願は Academic。Listening と Speaking は両方共通で、違うのは Reading と Writing。General Training の Writing Task 1 は手紙なので、グラフ描写の練習は Academic 受験者だけに必要だ。
バンドの出し方:平均を0.5刻みに丸める3
- 1各技能は0〜9の0.5刻みL・R は40問の正答数をバンドに換算。W・S は公式の採点観点ごとの評価から出す。どの技能も 6.5、7.0 のように0.5刻みで出る。
- 2総合=4技能の平均を丸める平均がちょうど .25 なら .5 に、.75 なら次の整数に切り上げる(公式)。それ以外はいちばん近い0.5刻みになる。
- 31技能の穴が総合を削るW だけ5.5だと、他が7.0でも平均は6.625で総合6.5。総合7.0を狙うなら弱い技能を0.5上げる方が早い。
丸めの計算例(オリジナル)
| L | R | W | S | 平均→総合 |
|---|---|---|---|---|
| 7.0 | 6.5 | 6.0 | 6.5 | 6.5→6.5 |
| 6.5 | 6.5 | 6.0 | 6.0 | 6.25→6.5(切り上げ) |
| 6.0 | 6.5 | 5.5 | 6.0 | 6.0→6.0 |
| 7.5 | 7.0 | 6.0 | 6.5 | 6.75→7.0(切り上げ) |
| 6.5 | 6.0 | 5.5 | 6.5 | 6.125→6.0 |
L・R:40問中の正答数とバンドの目安
公式が示す平均的な目安。正確な換算は回によって少し変わる。
| バンド | Listening | Reading(Academic) |
|---|---|---|
| 5 | 16問 | 15問 |
| 6 | 23問 | 23問 |
| 7 | 30問 | 30問 |
| 8 | 35問 | 35問 |
W・S の採点観点(公式の4観点)
4観点は同じ重み。1観点だけ伸ばすより、弱い観点を1つずつ潰す方が総合が上がりやすい。
| 技能 | 観点(公式の用語) | ひと言でいうと |
|---|---|---|
| Writing | Task Achievement(Task 1)/Task Response(Task 2) | 問われたことに過不足なく答えたか |
| Writing | Coherence and Cohesion | 段落と論理の流れ・つなぎ語の使い方 |
| W・S共通 | Lexical Resource | 語彙の幅と正確さ・自然な組み合わせ |
| W・S共通 | Grammatical Range and Accuracy | 構文の幅と正確さ |
| Speaking | Fluency and Coherence | 止まらずに筋道立てて話せるか |
| Speaking | Pronunciation | 聞き手が楽に理解できる発音か |
技能別:ここで点が伸びる8
- 1L:問題の順=音声の順設問は録音の流れの順に並ぶ(公式)。1問逃したら引きずらず次の設問の語を待つ。空所の品詞・単位($・km・日付)を先に予測しておく。
- 2L:訂正の後が正解Actually, no… / Sorry, I mean… の後に答えが変わるのが定番のひっかけ。最初に聞こえた数字に飛びつかない。
- 3R:平均1本20分60分の中で解答の記入も終える。Reading に写す時間は別にない。1問に2分以上かけたら印をつけて先へ。
- 4R:本文だけで判定True/False/Not Given は常識や背景知識を使うと間違える(公式も注意)。True=本文と一致、False=本文と矛盾、Not Given=一致とも矛盾とも言えない。
- 5W1:overview が命主な傾向・違い・段階など、図の要点を1〜2文でまとめる overview が無いと、Task Achievement が伸びない。数字の羅列だけで終わらせない。
- 6W2:立場を最後までぶらさない序論で答えを言い切り、本論も結論も同じ立場で書く。設問が2つ問うていたら2つとも答える。
- 7S:1文で終わらせないPart 1 は答え+理由か具体例で2〜3文。Part 2 は最長2分、時間いっぱい話す。Part 3 は「一般に〜。例えば〜」と社会の話に広げる。
- 8S:暗記の答えは崩れる丸暗記した文章を読み上げるように話すと、質問とずれて流暢さも中身も評価されにくい。覚えるのは型とつなぎの一言。
時間配分の目安
| 技能 | 配分 | 注意 |
|---|---|---|
| Listening | 各パートの前に次の設問を先読み | コンピューター版は最後に見直し2分 |
| Reading | 1本目17分・2本目20分・3本目23分 | 記入も60分の中。見直しの時間は取れない前提で |
| Writing | Task 1 は20分・Task 2 は40分 | Task 2 から書くのも可。重い方を先に確保 |
| Speaking | Part 2 の準備1分でメモ | 鉛筆と紙が渡される。キーワードだけ書く |
よくある誤解6
- ✕難しい単語を詰め込めば語彙点が上がる○正しい意味と自然な組み合わせで使う不自然な語選びは Lexical Resource の減点になる
- ✕ネイティブのような発音でないと伸びない○聞き手が楽に理解できる発音を目指す見られるのは訛りの有無より聞き取りやすさ
- ✕Writing は長いほど高得点○最低語数を超えたら中身と正確さで勝負語数不足は減点だが、長さ自体は加点にならない
- ✕Task 1 に原因や自分の意見を書く○図にあることだけを比べて書く図にない推測は課題からずれる
- ✕Listening はイギリス英語だけ○英・豪・NZ・北米などの発音に慣れておく公式に複数の地域の発音が使われるとある
- ✕総合だけ見て出願先を決める○各技能の最低バンドも要項で確認総合とは別に技能ごとの下限を課す大学が多い
スコアは「平均点の試験」
R を7.0→8.0 にしても、W を5.5→6.5 にしても、平均は同じ0.25上がる。総合への効き方はどの技能も同じなので、伸ばしやすさで選ぶ。R・L が先に伸びて W・S が遅れているなら、苦手技能に時間を寄せる方が近道になりやすい(技能別の最低点にも注意)。
確認テスト
- 1L6.5・R6.5・W6.0・S6.0 の総合バンドは?正解は 6.5。平均6.25は .5 に切り上げ
- 2Writing で重みが大きいのは?正解は Task 2。Task 1 の2倍の重み(公式)
- 3Speaking の採点観点に含まれないのは?正解は Task Response。Task Response は Writing Task 2 の観点
- 4Reading の試験時間は?正解は 60分(記入も含む)。写す時間は別にない
参考にした資料
IELTS 4技能を一覧にまとめ、A4 2枚で印刷できる無料PDFにしました。Web版は赤シート・覚えたチェック・カード・4択テストつき。