
海の生きもの ・ 132/300
海の水はなぜしょっぱいの?
Why is the sea salty?

雨が長い長い年月をかけて陸の岩から塩のもとをとかし出し、川が海へ運んできたからだよ。海の水は蒸発して空へのぼっても、塩は海に残るので、しょっぱいままなんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Rain falls on rocks. It slowly takes tiny parts from the rocks. Some of these parts help make salt. Rivers carry them to the sea. The sun warms the sea, and some water goes up into the sky. The water leaves the salt parts behind. So the sea is salty.
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雨が岩にふります。雨は岩から小さな成分を、少しずつとかし出します。その中には、塩の材料になるものがあります。川がそれらを海へ運びます。太陽が海を温めると、水の一部が空へのぼります。塩の材料は海に残ります。だから、海はしょっぱいのです。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
Most of the dissolved salts in the sea come from rocks and from processes inside Earth. Rainwater slowly breaks down rocks on land and picks up charged particles called ions. Rivers carry ions, including sodium, to the sea. Chloride ions came partly from gases released from inside Earth long ago. Sodium and chloride are the main ions in table salt. The sea also contains many other dissolved salts. When seawater evaporates, its water enters the air, but almost all the dissolved salts stay behind. Salts also leave the sea through several natural processes, so the sea does not simply become saltier forever. Average ocean water has a salinity of about 3.5 percent. Evaporating one liter of it leaves roughly 35 grams of mixed salts.
日本語の訳を見る
海にとけている塩類の多くは、岩や地球の内部で起こるはたらきから来ています。雨水は陸の岩を少しずつくずし、「イオン」という電気をおびた成分を取りこみます。川は、ナトリウムイオンなどを海へ運びます。塩化物イオンの一部は、大昔に地球の内部から出たガスに由来します。ナトリウムイオンと塩化物イオンは、食塩のおもな材料です。海には、ほかにもいろいろな塩類がとけています。海水が蒸発すると、水は空気中へ出ていきますが、とけていた塩類のほとんどは残ります。一方、塩類はさまざまな自然のはたらきで海から取り除かれるため、海がいつまでもしょっぱくなり続けるわけではありません。平均的な海水の塩分は約3.5パーセントです。海水1リットルを蒸発させると、いろいろな塩類が合わせておよそ35グラム残ります。
この質問の英単語
- salt塩
- rocks岩
- rivers川
- carry運ぶ
- mineralsミネラル
- volcanoes火山
- evaporates蒸発する
超絶解説もっと知りたい人へ
塩のふるさとは陸の岩
海の塩は、どこから来たのでしょう。おもなふるさとは、なんと陸の岩です。雨には空気中の二酸化炭素(にさんかたんそ)が少しとけていて、ほんのわずかに酸性になっています。この雨が、何百万年、何億年もかけて岩を少しずつとかし、ナトリウムなどの成分をとかし出します。それを川が海まで運んでいくのです。川の水がしょっぱくないのは、とけている量がとても少ないからです。
地球の内部から来た成分もある
食塩のおもな材料は、ナトリウムイオンと塩化物イオンです。ナトリウムイオンの多くは、岩が水にとかされることで海へ運ばれます。塩化物イオンの一部は、大昔に地球の内部から出たガスに由来すると考えられています。ただし、海の塩分は火山だけでできたのではありません。岩の風化や海底の熱水活動など、さまざまなはたらきが長い時間をかけて関係してきました。できたばかりの海がどのくらい酸性だったのかも、まだ研究が続いています。今でも海底の熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう)では、海水と熱い岩の間で成分のやり取りが起きています。
水はにげても、塩はにげない
太陽に温められた海の水は、蒸発して空へのぼり、雲になって雨をふらせます。でも、とけている塩類のほとんどは、水といっしょには蒸発せず、海に残ります。海水1リットルを蒸発させると、いろいろな塩類が合わせておよそ35グラム残ります。ただし、海はいつまでもしょっぱくなり続けるわけではありません。塩類の一部は、海底の岩と反応したり、鉱物や生きものに取りこまれたり、塩の層になったりして海から取り除かれます。入ってくる量と取り除かれる量が長い時間でつり合っているため、海全体の塩分は大きく変わりにくいのです。海水にとけている成分では、ナトリウムイオンと塩化物イオンが特に多く、ほかにマグネシウムなどもあります。とうふを固める「にがり」には、海水から食塩を取り出したあとに残るマグネシウムなどがふくまれています。
しょっぱい海、あまりしょっぱくない海
海のしょっぱさは、どこでも同じではありません。暑くて雨の少ない紅海は、蒸発がさかんなので、ふつうの海よりしょっぱくなります。一方、北ヨーロッパのバルト海は、たくさんの川から水が流れこむので、場所によってはふつうの海の数分の一のしょっぱさしかありません。中東の死海は、海ではなく湖ですが、塩分が30パーセントをこえ、ふつうの海のおよそ10倍です。体が自然にぷかぷかうくので、本を読みながら水面にねころべるほどです。
みんなが驚く豆知識
海の塩を全部取り出して、世界の陸地に平らにしきつめると、厚さ160メートルをこえる塩の層ができるという計算があります。40階建てのビルがすっぽりうまるほどの高さです。
日本の昔話「塩ふき臼(うす)」では、何でも出てくるふしぎな臼から塩が止まらなくなり、臼ごと海にしずんで、今も塩を出し続けているので海はしょっぱい、と語られます。北ヨーロッパにもよくにた昔話があります。
英語の salary(給料)は、ラテン語の sal(塩)に関係する言葉から来ています。「ローマの兵士は塩で給料をもらった」という話がよく知られていますが、はっきりした証拠はなく、本当の由来はよくわかっていません。

おうちでやってみよう
コップ1ぱいの水に塩を小さじ1ぱいとかして、黒い小皿にうすく入れ、日なたに置いておこう。数日すると、水だけが蒸発して、白い塩のつぶが残るよ。海から塩ができるしくみと同じだね。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






