
海の生きもの ・ 135/300
潮の満ち引きはなぜあるの?
Why do tides go in and out?

月(と太陽)の引っぱる力が、海の水を引きよせているからだよ。地球が1日に1回まわるあいだに、多くの海岸では、海の水が満ちたり引いたりを2回ずつくり返すんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
The moon pulls on Earth and its seas. Water rises a little on the side near the moon. It also rises on the far side. As Earth turns, many beaches pass through both high areas. So these beaches usually have two high tides and two low tides in about one day.
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月は、地球と海を引っぱっています。月に近い側では、水が少しもり上がります。反対側でも、水がもり上がります。地球がまわると、多くの浜辺は、この二つの高い所を通ります。そのため、そのような浜辺では、約1日の間に満潮と干潮がふつう2回ずつあります。
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
At the beach, the sea slowly rises over the sand and then goes back out. These changes are called tides. Tides are caused mainly by differences in the moon's pull across Earth. In a simple model, water on the side nearest the moon bulges toward it because the moon pulls that side most strongly. Water also bulges on the far side, where the moon's pull is weakest. As Earth spins under these two bulges, many places have two high tides and two low tides in about one day. Real tides are more complicated because continents, the shape of the seafloor, and bays change the water's movement. Some places have only one high tide each day. The sun also affects the oceans. When the sun, moon, and Earth line up, the difference between high and low tide is usually greater.
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浜辺では、海の水がゆっくり砂の上まで上がり、それから引いていきます。この変化を「潮の満ち引き」といいます。潮の満ち引きは、おもに、地球の場所によって月に引っぱられる強さがちがうために起こります。単純な模型で考えると、月にいちばん近い側は強く引っぱられるので、水が月のほうへもり上がります。月の引く力がいちばん弱い反対側でも、水がもり上がります。地球がこの二つのもり上がりの下で回るため、多くの場所では、約1日の間に満潮と干潮が2回ずつあります。ただし、本当の潮はもっとふくざつです。大陸、海底、湾の形などが水の動きを変えるからです。1日に満潮が1回だけの場所もあります。太陽も海にえいきょうをあたえます。太陽、月、地球が一直線にならぶと、満潮と干潮の高さの差は、ふつう大きくなります。
この質問の英単語
- moon月
- pulls引っぱる
- tides潮の満ち引き
- gravity引力・重力
- spins回転する
- high tides満潮
- low tides干潮
超絶解説もっと知りたい人へ
犯人は月の引力
海べで1日すごすと、海の水が少しずつ岸に上がってきたり、遠くまで引いていったりするのがわかります。これが「潮の満ち引き」です。いちばん大きな原因は、月の「引力(いんりょく)」、つまりものを引っぱる力です。月は地球から約38万キロもはなれていますが、その引力は、地球の海の水を動かすほどの力があるのです。
なぜ1日に2回なの?
単純な模型で考えると、月に近い側の海の水は、月に強く引っぱられて、月のほうへもり上がります。反対側では月の引く力がいちばん弱く、地球の本体のほうが強く引っぱられるため、水が取り残されるように、もう一つのもり上がりができます。地球が回ると、多くの海岸では満潮と干潮が2回ずつやってきます。ただし、本当の潮は、大陸や海底、湾の形などのえいきょうを受けるので、1日に1回だけの場所や、2回の高さが大きくちがう場所もあります。また、月が前の日と同じ向きに見える時刻は、平均すると約50分おそくなります。そのため、月による潮の時刻も平均では毎日約50分ずつずれますが、実際のずれ方は場所や日によって変わります。
大潮と小潮——太陽も手伝っている
太陽も海の水に潮を起こします。太陽はとても大きいのですが、とても遠くにあるので、潮を起こす力は月の半分くらいです。新月や満月のころは、太陽と月と地球がほぼ一直線にならび、月と太陽の働きが重なって、満潮と干潮の差が大きい「大潮(おおしお)」になります。半月のころは、月と太陽の向きがほぼ直角になり、二つの働きが一部たがいを弱めるので、差の小さい「小潮(こしお)」になります。潮干狩りでは、大潮かどうかだけでなく、その場所の潮見表で干潮の時刻と安全を確かめることが大切です。
世界一の満ち引き、日本一の満ち引き
満ち引きの差は、場所によって大きくちがいます。カナダのファンディ湾では、差が最大で約16メートル、5階建てのビルほどにもなります。日本では九州の有明海が大きく、奥のほうでは約6メートルにもなります。反対に、地中海や日本海のように、満ち引きがとても小さい海もあります。海岸や海底の形によって、水が大きくゆれやすい場所と、そうでない場所があるのです。
潮が地球の回転をおそくしている
潮の満ち引きで海の水が海底とこすれると、ブレーキのように地球の回転が少しずつおそくなります。そのえいきょうで、月は地球から少しずつ遠ざかっていて、その速さは1年に約3.8センチ。アポロ宇宙船の飛行士が月に置いてきた鏡にレーザー光を当てて、今も測っています。
みんなが驚く豆知識
約4億年前のサンゴの化石には、1年に約400本の「1日ごとの成長のすじ」が見つかります。昔は地球の回転が今より速く、1日が約22時間で、1年が約400日もあったのです。
潮の満ち引きは、海だけでなく大地にも起こります。かたい地面も月や太陽に引っぱられて、1日のうちに最大で数十センチも上下しています。地面全体がいっしょに動くので、わたしたちは気づかないのです。
英語の tide(潮)は、もともと「時」という意味の古い英語から来ています。Time and tide wait for no man.(時と潮は人を待たない=時間はどんどんすぎていく)ということわざもあります。

おうちでやってみよう
おうちの人といっしょに、おうちで近くの港の潮見表を見てみよう。何日か分の満潮と干潮の時刻、高さを紙に書き、日によってどう変わるかくらべてみよう。海でたしかめるときは、波の高い日や天気の悪い日はやめ、水辺や岩場には入らず、安全な場所からおうちの人と観察してね。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






