
海の生きもの ・ 140/300
タコはなぜスミをはくの?
Why do octopuses squirt ink?

敵からにげるためだよ。黒いスミを水中にはき出して、けむりのように広げ、敵の目をくらませているすきに、すばやくにげるんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
An octopus has a soft body. A big fish wants to eat it! The octopus squirts black ink into the water. The ink makes a dark cloud. The fish cannot see the octopus well. The octopus swims away fast. Bye-bye!
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タコの体はやわらかいです。大きな魚がタコを食べようとしています! タコは、黒いスミを水の中にはき出します。スミは、黒いくものようになります。魚からは、タコがよく見えなくなります。タコはすばやく泳いでにげます。バイバイ!
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
An octopus has no shell and no bones, so it needs clever ways to stay safe. One of its best tricks is ink. When a hungry fish, a seal, or another enemy comes near, the octopus squirts dark ink out through a tube called a siphon. The ink spreads in the water like a cloud of smoke. While the enemy is confused, the octopus shoots water out of its siphon and jets away. It can also change its color to hide. Sometimes the ink forms a dark blob about the size of the octopus, and the enemy attacks the blob instead! The ink is stored in a small sac inside the octopus's body. Its dark color comes from melanin, the same material that colors our hair.
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タコにはからも骨もないので、身を守るためのかしこい方法が必要です。とくいな作戦のひとつが、スミです。おなかをすかせた魚やアザラシなどの敵が近づくと、タコは「ろうと」とよばれる管を通して、黒いスミをふき出します。スミは、けむりのくものように水の中に広がります。敵がまごまごしているあいだに、タコはろうとから水をふき出して、ジェットのようにすばやくにげます。体の色を変えて、かくれることもできます。ときには、スミがタコと同じくらいの大きさの黒いかたまりになって、敵が代わりにそれにおそいかかることもあります! スミは、タコの体の中にある小さなスミぶくろにたくわえられています。その黒い色は、わたしたちのかみの毛に色をつけているものと同じ物質、メラニンによるものです。
この質問の英単語
- inkスミ
- squirtsふき出す
- cloudくも
- enemy敵
- smokeけむり
- confusedまごまごした・混乱した
- hideかくれる
超絶解説もっと知りたい人へ
スミは、にげるための「えんまく」
タコの体はやわらかく、骨もからもありません。大きな魚やウツボ、アザラシなどにとっては、おいしいごちそうです。そこでタコは、いろいろな方法で身を守ります。そのひとつがスミです。敵におそわれると、タコは体の中の「スミぶくろ」にためておいたスミを、「ろうと」とよばれる管から、いきおいよくはき出します。スミは水中でけむりのように広がり、敵の目の前に黒いカーテンを作ります。そのすきに、タコはろうとから水をジェットのようにふき出して、すばやくにげるのです。
色を変えて、行方をくらます
タコは、皮ふの色やもようを、一瞬で変えることができます。スミをはいて敵の目をくらませたあと、体の色を岩や砂と同じ色に変えて、すがたを消してしまうこともあります。また、スミがタコと同じくらいの大きさのかたまりになって、ぼんやりとタコのように見えることがあります。敵がこの「にせもののタコ」に気をとられているあいだに、本物はにげているというわけです。
スミの正体は?
タコやイカのスミの黒い色は、「メラニン」という色のもとです。これは、わたしたちのかみの毛やひふの色をつくっているのと同じなかまの物質です。スミには、ねばりけのある成分もふくまれています。スミの成分が、敵の目や、においを感じる仕組みをじゃますることもあるという研究もあります。写真などで使う「セピア色」のセピアは、もともとコウイカのなかまの名前で、そのスミから作った絵の具の色のことです。
タコのスミとイカのスミはちがう
タコとイカのスミには、どちらにもメラニンや、ねばりけのある成分がふくまれています。スミの広がり方は、動物の種類や、はき出し方、水の流れによって変わります。タコでも、スミを広いくものようにすることもあれば、タコににたかたまりを作ることもあります。イカにも、スミをくものように広げたり、身代わりのようなかたまりを作ったりするものがいます。ですから、「タコのスミはさらさら、イカのスミはねばねば」と、きっぱり二つに分けることはできません。どちらのスミも、敵の目やにおいの感じ方をじゃまして、にげる時間を作るのに役立ちます。
スミをはかない深海のタコ
光のとどかない深海では、黒いスミをはいても目かくしになりません。そのため、深海にすむタコの中には、スミぶくろを持たないものがいます。いっぽう、深海にすむコウモリダコは、黒いスミのかわりに、青白く光るねばねばした液を出して、敵をおどろかせると考えられています。くらす場所によって、身の守り方もさまざまなのです。
みんなが驚く豆知識
タコには心臓が3つあります。2つはえらに血を送るため、1つは全身に血を送るためのものです。しかも、血の色は青。血の中で酸素を運ぶ物質に、銅(どう)がふくまれているからです。
タコの神経細胞は全部で約5億個あり、そのうち約3分の2はうでにあるといわれます。うでの吸盤では味を感じることもでき、うでがまるで自分で考えているかのように、ものをさわって調べるのです。
英語でタコが2ひき以上いるときは octopuses といいます。octopi という言い方も聞かれますが、octopus はもともとギリシャ語なので、ラテン語風の octopi はまちがいだという人もいます。ギリシャ語風にすると octopodes です。

おうちでやってみよう
とうめいなコップの水に、水でといた絵の具をスポイトで1てきだけ、そっとたらしてみよう。けむりのように、もくもく広がっていくようすは、タコのスミみたいかな? 水が冷たいときと、ぬるいときで、広がり方をくらべてみよう。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






